らんまん(NHK連続テレビ小説)
9月29日(金)
 最終回は涙なくしては見ることができませんでした。半年間、とても素晴らしいドラマを楽しむことができました。脚本がとても素晴らしく、また、演じる俳優陣も素晴らしいものでした。セットの造り込みも細部にまで徹底しており、特に何度も登場する植物画には魅了されました。

 植物学者・牧野富太郎をモデルとしたもので、長田育恵作、神木隆之介主演のフィクションです。原作はありません。植物学一筋に、明治・大正・昭和を貫いた主人公・槙野万太郎(神木隆之介)と、その妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯が描かれました。

 高知佐田の造り酒屋に生まれ、何不自由なく育ったため、金銭感覚はなく、植物一筋でした。まわりの人々を巻き込みながら、最後には「日本植物図鑑」を完成させます。

 ストーリーに登場する、わきを固めるキャラクターを悪者に描かないのが、このドラマの大きな特徴だったように思います。主人公を取り巻くこれらの人々の生きざままで、丁寧に描かれていたことにも感心しました。サプライズもたくさん仕掛けられており、「えっ!この場面でこの人が・・・」というシーンもたくさんあり、見ごたえがありました。

 植物画に関しては、そのほとんどが白黒であり色はありませんでしたが、細密画であり、魅了されました。私共は、今は別の分野の絵に取り組んでいますし、専門的な知識もないので、このような絵は無理かなと思いましたが、とても魅力的な分野だと思った次第です。明日からの楽しみがひとつなくなり、寂しい限りです。
ダイヤモンド富士
9月18日(月)
 国土交通省の定義によれば、「富士山頂から太陽が昇る瞬間と夕日が沈む瞬間に、まるでダイヤモンドが輝くような光景が見られることがあり、この現象をダイヤモンド富士といいます。」とあります。解説図も同省のホームページに掲載されています。

 毎年春分・秋分の日の前後に、横浜から見ると日没時に富士山頂に太陽が沈む瞬間があります。横浜から見ると、富士山はほぼ真西の方角に位置するため、この時期に太陽は富士山の方角に沈んでいきます。私共では、自宅近くからこの現象を見ることができます。しかし、仕事で撮影ができなかったり、撮影する体制をとっていたとしても、天気が悪かったり、太陽の沈む方角に雲があったり、山頂から微妙にずれていたりと、そのチャンスはなかなかやってきません。

 今日の未明に関市から戻ったため、午前中の日課である、太陽面の撮影は休みました。午後からは体力が回復してきたことと、天気がよかったため、機材を準備してその瞬間を待っていました。

 本当に今日がその日なのだろうかと疑問を持ちながらも、日没を待っていましたが、予想通り、見事に富士山頂に沈んでいきました。撮影できたのは、2013年9月18日(水)以来、実に10年ぶりです(春の撮影では、前回は2015年3月26日に撮影していました)。撮影した画像を見た時に、ピントが少し甘いように感じましたが、前回撮影した画像と比較すると、ほぼ似たようなシャープさでした。

 前回は、BORG100ED f 640mmで撮影しています。今回は300mm f2.8の望遠レンズに2倍のテレコンバーターをつけて撮影しています。ピントの追い込みは、逆光の中で、富士山の裾野で合わせなくてはいけません。モニター上では、すそ野がくっきりせず、とても大変です。太陽面では、ピントの山がわかりませんでした。難しいものですね。次は来年の春です。条件がそろえば、撮影をするつもりです。

撮影データ
2023年9月18日17時32分 EOS1Ds MarkⅢ EF300mm f/2.8L USM ×2.0テレコンバーター ISO100 F11 1/3200sec
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 9月16日から17日)
9月18日(月)
 前回の投影から3週間ぶりの投影となりました。8月から今まで、頻繁に横浜・関市を往復しているような感覚です。

 9月29日(金)は中秋の名月です。そして満月です。秋は月が美しく見える季節ともいわれてるので、今回は月を投影後半のテーマ解説で取り上げました。

 市民天体観望会の時にも、月に関して解説することが多いので、その時のコンテンツを一般向けの投影に応用して解説しました。「月はどのような天体か」というタイトルです。

 ここしばらく、星空を眺める機会が減ってしまいましたが、秋の星座がだいぶ空をにぎわしてきているのを、投影しながら実感しました。

 16日(土)は、観客が比較的多めでしたが、17日(日)は、少なめでした。16日夜の市民天体観望会は、天気が安定していたので、たくさんの参加者がありました。しかし、雲が多く、水蒸気もあったため、空の条件としてはよくありませんでした。土星をはじめとしていくつかの天体をご覧いただき、皆様、満足してお帰りになったようでした。

 3連休の中日に、関市から横浜に戻ってきました。復路は御殿場インターチェンジの先から渋滞でした。伊勢原ジャンクションで茅ヶ崎方面に抜けましたが、そこまで渋滞の中でした。自宅に到着した時間は、かなり遅くなってしまいました。

 今回は投影の中で、ジョークをはさむことはなく、最後まで淡々と月について解説しました。時には解説の雰囲気を変えてもよいと思っています。上の画像は、市民天体観望会開催前のプラネタリウム入場時の様子です。
お昼ご飯のおにぎり
9月9日(土)
 台風13号は、勢力がさほどではありませんでしたが、広範囲に雨を降らせ、大雨の被害をもたらしました。

 風はたいしたことはありませんでした。雨台風でした。その雨は各地に浸水の被害をもたらしたようです。特に千葉県の九十九里・外房地域で浸水被害が顕著だったようでした。

 昨晩のテレビで、熱々のお米を握る「おにぎり職人」のことを取り上げていました。その握る姿がかわいいと評判になっているようです。お米と海苔だけのとてもシンプルなものですが、オファーがあると、出張して握ってくれるそうです。

 その人気は高く、海外からのオファーもあるということでした。シンプルな料理ですが、とてもよいところに目を付けたビジネスだな・・・と感心した次第です。

 このテレビを見ていたら、おにぎりが食べたくなりましたので、今日のお昼は、ご飯を炊いておにぎりを作りました。土鍋で炊くことはしませんでしたが、炊き立てのお米で握るおにぎりは大変おいしいものでした。

 具は、紀州の南高梅をハチミツにつけたものです。私共の近所のスーパーでは手に入らないので、仕事で関市に出張した時に買って帰るようにしています。

 おかずは、その前日に作っておいたポテトサラダと、卵焼き、そして味噌汁です。

 これまでも何度も記述している通り、質素な食事を心がけているわけですが、このおにぎりに関しては、かなり贅沢です。お米、梅干し共にブランド品を使用しているからです(ただし、海苔は安価なものです)。夜の分まで作っておきましたが、冷めてくると、おにぎりの味は多少落ちるようです。

 こどもの頃は、決して裕福とはいえない家に育ちました。むしろ貧乏生活といった方がよいでしょう。そんな中でも、母が作るおにぎりは、今にして思うと、とても贅沢でした。

 お米は、親戚から頂戴した新米を使い、かまどで炊きます。具の鮭は、北洋産の塩引きです。有名な村上市の塩引きを食べた時に、こどもの頃に毎日食べていた味であることを知りました。もちろん近所からのいただきものです。漁船に乗っていた人が多かったためです。海苔は、母が目の前の海からとってきます。包丁でたたき、すのこに引いて、天日干ししたものであり、市販の海苔に比べて、香りとがとても強くおいしいものでした。

 今日、おにぎりを握りながら、こどもの頃に食べたおにぎりのことを思い出していました。今とこどもの頃と、どちらが豊かなのか考えてしまいます。

 絵の方ですが、8月14日(月)のところの最後の行で記述した、惑星を描き終わりました。赤い惑星ですが、NASAの画像を参考にしながら、納得いくまでディテールを仕上げました。まあまあの出来栄えになったと思います。作業がそこまで進んだので、再びもう一枚の絵に戻って、いよいよ仏様のお顔を描き始めました。にらみつけられるような、大変怖いお顔ですが、描きながら、なぜか心がとても穏やかになりました。
阿久津観測所レポート(セブ島 フィリピン 9月7日)
9月8日(金)
 セブ島在住の阿久津富夫氏から送られてきた画像の一部を紹介します。

 懸案であった斜鏡(右の画像の筒先に見える、十字に交差するスパイダーなどで構成されるユニット)の金具を交換したために、これまでよりも星像がよくなったようです。

 それは、下の土星の画像を見ればよくわかります。気流もよかったのか、大変シャープな画像ですね。土星のリングの中に、スポークのような模様も写っています。土星の南半球には、衛星テティスと、その影が見えています。素晴らしいですね。

 下の画像は、こぎつね座にあるM27という惑星状星雲です。その形が鉄亜鈴に似ているところから、亜鈴状星雲とも呼ばれています。地球からの距離は、約1235光年です。

 恒星の寿命の末期に、大気の外側からはぎとられ、宇宙空間に広がっている場面ですが、私たちの太陽の最後もこのようになると考えられています。

 下の画像のデータを見て驚きました。わずか1秒の露出の画像を1000枚重ねて、ノイズを減らし、星雲のディテールをあぶりだしているのですが、1秒の露出で良いのか・・・と思った次第です。

 露出が短いということは、追尾精度(日周運動で天体が西に移動していくことを、望遠鏡の架台で追跡して、星を点像にとどめることです。望遠鏡の焦点距離が長くなるほど、厳しい追尾制度を要求されます。)もあまり気にならないので、その分だけ架台への負担が軽減されるということです。これからの天体写真の方向性を示しているように思います。

 これでも充分ですが、冷却カメラであれば、さらに滑らかな画像が得られるのではないでしょうか。それにしても、これからが楽しみです。阿久津氏には、このペースで、たくさんの天体を撮影してもらいたいと思っています。
夕焼け
9月8日(金)
 台風13号は、東日本に接近中です。今日の午後にも上陸する可能性が高まってきました。すでに横浜ではかなりの雨が降りましたが、現在は小康状態で、時折風の音が聞こえてきます。今日は外出を控えています。

 台風が接近するときには、下の画像のようなドラマチックな夕焼けを見ることがあります。先日の3日(日)に続いて昨日の夕焼けもとても美しいものでした。今回もデジタル一眼レフカメラを準備している時間がなかったため、スマートフォンのカメラで撮影しました。日没時の太陽が、次第に富士山頂に近づいているため、画面左下には富士山のシルエットが写っています。右の方は丹沢の山が連なっているのですが、雲に隠れています。

 午後からは、次第に台風の影響が強くなってくることでしょう。外出しないので、家の中でできることをします。体が疲れているわけではないので、午後からは、じっくり絵に取り組む予定です。
那珂湊焼きそば
9月7日(木)
 最近ではテレビなどで紹介されるようになりました。茨城県ひたちなか市の那珂湊地区を中心に販売されている、ご当地焼きそばです。

 私共がこどもの頃は、このようなものは存在しませんでした。2016年頃には、ひたちなか市の学校給食の献立として使用されるようになり、その後PR団体が発足して、焼きそばの広報活動を行っているようです。

 手延べせいろ蒸し麺という麺が使用されており、スーパーなどで販売されている焼きそばに比べると、もちもちとした触感で、とてもおいしいものです。

 加盟店が約20店舗以上あるようです。日曜日などは行列ができるお店もあると聞いたことがありましたが、私共は直接お店に出向いて食べたことがありませんので、定かではありません。

 画像の焼きそばは、地元のスーパーでしか入手できないものです。これを実の姉に時々送ってもらいます。これは間違いないおいしさです。冷凍しておいたものを自然解凍して、岐阜県民御用達の明方ハムを、お肉の代わりに使用して、キャベツや、もやしなどを入れて食べます。

 ハム、キャベツ、もやしなどは、先に炒めておき、麺をフライパンでほぐしてから、全部を混ぜて再度炒めると、水っぽくならずに、おいしく食べることができます。今日のお昼は、これです。

 今日は曇り空です。太陽面の撮影をしないときには、午前中の時間が確保できるので、このブログにアップするものです。ピアノの練習が終わったところですが、上達には程遠いレベルです。

 台風13号の進路予想を見ると、関東地方を直撃するコースです。現時点の予測では、9日(土)の未明に上陸し、通過していくのではないでしょうか。
物価の上昇
9月6日(水)
 物価の上昇が止まりません。幅広い品目で上昇が続いています。食材を求めてスーパーに行くと、野菜の値段が高くてびっくりします。キャベツ、ナス、レタスなど、なかなか手が出ません。買わずに帰ってくることもあるくらいです。しかし、栄養のバランスを考えると、食べないわけにもいかないので、値段の安いスーパーに行って買い求めてきます。ほかの食材に関しても同じことが言えます。総じて、値段が上がっているので、1回あたりの買い物に使う金額が以前より増えていることは確かです。

 それは、車のガソリンでも同じことが言えます。関市まで仕事で往復して、帰ってきてからガソリンを満タンにすると、1万円札を挿入しても、おつりはわずかです。横浜・関市間の往復の高速道路代、ホテルの宿泊代、そしてガソリン代を含めると、交通費だけでもかなりの金額になります。

 物価の上昇に対応するため、私共では買い物の回数をこれまでより減らしています。1週間の献立までは、考えていませんが、冷蔵庫にある食材のストックは、ぎりぎりまで使い切るようになりました。使い切ってしまうと、災害時に食べるものがなくなってしまうので、そこは判断の難しいところです。

 買い物の回数を減らすことにより、1か月間でみると、これまでとさほど変わらない金額を食材に費やしていることになりますが、そこまで厳密に食費を管理しているわけでもありません。食材は安いもので済ませていますが、これまでにも記述したとおり、米だけはブランド米を食べています。お総菜を買うことはなくなりました。ほとんどを手作りして食費を抑えています。お米がおいしいと、食事全体がおいしく感じられます。外食はしなくなりました。そこで出されるお米を、おいしと思わなくなったためです。

 車を使用する機会も減らしています。燃料の消費を抑えるためですが、あまりに使用しないのは、かえって車のためによくありませんので、バッテリー上がりを起こさない程度に、車を動かすことにしています。既に15万キロを超えていますが、まだまだ大丈夫でしょう。何度も書きましたが、最後の車と考えていますので、メンテナンスだけは、しっかりと行っています。

 このような状況がいつまで続くのかわかりませんが、私共のような年齢の者にとっても、厳しい世の中であることは確かです。そんな中でもささやかな楽しみを見つけて日々の生活を送っています。
夕焼け
9月3日(日)
 年に数回、下の画像のようなドラマチックな夕焼けに出会うことがあります。自宅の窓から、スマートフォンで撮影しました。デジタル一眼レフカメラを準備している時間はないだろうと判断したことと、富士山の方向ではなく、それよりやや北にずれた方角であったためです。富士山の方角も夕焼けに染まっており、シルエットになって山頂付近が浮かび上がっていましたが、本格的に撮影するほどではありませんでした。

 私共の自宅から見て、富士山頂に夕日が沈むのは秋分の日の前です。前回撮影したのがいつだったのか、調べてみましたら、2013年9月18日(水)のことでした。すなわち10年前です。以来、ダイヤモンド富士の日に仕事が入っていたり、自宅にいたとしても曇っていたりと、撮影できていませんでした。今年は、条件が良ければ撮影してみたいと考えています。

 ちなみに10年前に撮影した画像は、ネット上にはありません。このブログの前身である「プラネタリウム雑記」にアップしてありましたが、今は削除してしまいました。私共のパソコンの中に保存されています。旧ブログも含めると、2008年6月から15年以上にわたり、ブログをアップし続けたことになります。そしてまだやめることはありません。

 その年の9月ですが、少し前の14日(土)から16日(月・祝)にかけて、鳥取市に出かけていたようです。鳥取砂丘こどもの国からのオファーがあり、そこで移動式プラネタリウムの出張投影を行っていました。40周年記念事業という冠のついた事業に、私共を呼んでいただきました。旧ブログを見返して、懐かしく思ったところです。

 下の画像は、スマートフォンで撮影したため、色の出方がよいとはいえませんが、当日の雰囲気はよく出ています。デジタル一眼レフカメラを使用する機会もだいぶ減ってしまいましたが、撮影をやめたわけではありませんので、機会があれば、いつでも持ち出すつもりでいます。
決意
9月2日(土)
 これまで、このブログ「星雑記」において、たびたび、プラネタリウム解説者としての引退が近いことをほのめかしてきました。今でも、その考えは方は、間違いではないと思っています。仕事に関連する全てのことのリスクが高まっているからです。

 仕事というのは、岐阜県関市まなびセンターでのプラネタリウムの投影を中心としたものです。2012年5月から始まり、すでに11年3か月が経過しています。始めた当初はこんなに長く続くとは思ってもいませんでした。ありがたいことだと思っています。

 リスクといいうのは、たくさんあります。例えば横浜・関市間の片道370キロを走り、車中泊をしながらハードウエアの設営を行うこと。1日4回から5回の投影を一人でこなすこと。ハードウエアの老朽化。そして私共の体力の低下などです。その全てにおいて、様々なリスクが伴います。何らかの事情で、年度の途中で仕事ができなくなれば、施設にご迷惑をおかけすることになります。近年では、それに新型コロナウイルスの感染リスクが加わりました。

 日頃から、これらに注意しておかないと、いざという時に仕事ができなくなると大変です。すなわち、仕事がないときでも、緊張感をもって日々を過ごしていかなくてはいけないということです。これは、ある意味でよいことなのかも知れません。

 いつ引退すればよいのか、心が揺れる日々がずっと続いてきました。しかし諸般の事情により、あとしばらくは解説者として引退をしないことを決めました。いろいろ考えた結果の結論です。私共の年齢を考えれば、いつまで続けられるかはわかりませんが、できる限りの努力をして継続したいと思っています。

 ブログの内容から、心配されていた皆様には、ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。私共は、関市からの委託を受けて投影を行っているものです。いくら、私共が継続する考えを持ったとしても、最終的にプラネタリウムの投影を継続されるかどうかは、施設の考え方ひとつですが、少なくとも、私共から言い出すことは、しばらくの間ありませんので、ご安心ください。今の気持ちとしては、できるところまで行く。ということです。

 今年の夏は、たくさんのおいしい果物を食べることができました。ほとんどはいただきものです。みずみずしく甘くておいしい桃、高価な梨などです。旬の果物は、それを食べているだけで、小さな幸せを感じます。とてもおいしかったので、来年の夏は、自分で取り寄せてみようと考えています。宅配便のスタッフの方には、大変だと思いますが、おいしいものを全国各地から取り寄せることができるのは、今の時代でなくてはとてもできないことですね。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 8月26日から27日)
8月28日(月)
 前回の投影から1週間後の投影となりました。頻繁に横浜・関市間を往復ている感じです。関市にずっと滞在していた方がのんびりしていてよいのかも知れませんが、一度家に戻り、再び関市まで走ったほうが、経費的には安あがりですし、その間にいろいろなことに取り組むことができますので、メリットはあると思います。

 投影後半部のテーマ解説は、「姿を消した恐竜たち」というテーマです。夏休み中なので、こどもたちにも人気のある内容をテーマ解説にしました。

 27日(日)は、午後から施設全体でイベントがありました。この関係で、追加投影を5時に行いましたが、観客はかなり多めでした。さすがにその回には、常連さんの姿はありませんでした。今回のイベントをきっかけに、これから何度も足を運んでくださる方が増えると嬉しく思います。

 25日(金)の午前中に設営をしました。最近では設営を終えると、岐阜市との境近くにある、セルフ式讃岐うどんのチェーン店でお昼を食べるようになりました。お店に車を止めて、食事後に約400メートル北西の方向に歩くと、長良川に注ぐ津保川にぶつかります。ほんの少しの時間ですが、アユ釣りを楽しむ釣り人を見てから、ホテルに戻りました。

 26日(土)の夜は市民天体観望会でしたが、前回とほぼ同じ天気のパターンでした。午前中は晴れていましたが、次第に雲が多くなり、投影を始める頃には、大粒の雨になりました。雷もなっていたので、屋上に上がるのは危険ということになり、プラネタリウムの投影のみでおしまいとなりました。

 イベントがあったために、撤収作業がいつもよりも遅くなりました。車に機材を積むと、岡崎サービスエリアまで車を走らせました。久しぶりに赤福を食べたいと思ったためです。日曜日の夜は、いつも混雑しています。お土産屋さんに並ぶと、残りが少なめでしたが、幸い2箱を買うことができました。そして、これで完売だそうです。私共の後ろに並ぶ人々が、その完売の声を聴いて、うわーっと声を上げていました。ラッキーでした。

 今日の未明に自宅に戻りましたが、機材を部屋に運んだり、シャワーを浴びているうちに午前3時頃になってしまいました。それから床に入り、8時には起きました。疲れているはずなのですが、不思議なことに疲れを感じませんでした。午後から卓球練習に取り組み、いつもの日常を取り戻しました。

 画像は、上が27日(日)の午後3時の回の入場風景。下は、津保川でアユ釣りを楽しむ釣り人、そしてその下は、ホテルから見た日の出です。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 8月19日から20日)
8月21日(月)
 数日前から、台風7号の影響が気になっていましたが、結果として影響を受けることなく横浜・関市間を往復することができました。

 ただこの影響で、関市では、記録的短時間大雨が降ったようです。関市中之保や関市武芸川付近で、16日(水)に1時間で約100ミリの雨が降ったらしく、大変だったようです。

 いつも利用する駐車場では、奥の方に向かって傾斜しているため、その奥の方では、車のタイヤの半分くらいまでが、水につかったとのことでした。このような場合は、放送が入るようで、皆さん急いで車を移動されたとのことでした。

 投影日の19日(土)と20日(日)は、両日とも良い天気でした。投影後半部のテーマ解説は、「天体望遠鏡と天体写真」と題して、解説しました。

 望遠鏡の構造や種類、そして、天体写真の作例などを解説しました。すべては、私共が実際に撮影したものをスライド化したものです。望遠鏡の構造に関しては、以前作っておいたスケルトンのCGを用いて、光がどのように望遠鏡の中を通過しているかを説明しています。ただ、ビデオプロジェクターの調子がいまひとつで、本来の美しさで動画が表示できなかったのが、少し残念でした。

 19日(土)の夜は、市民天体観望会です。昼間の天気がよかったため、たくさんの参加者がありました。しかし、気温が高かったためか、夕方から発生した積乱雲が、投影を始める頃には施設の上空を覆い、雨が降り始めました。雷も鳴ってました。そのせいで、屋上に上がっての天体観望ができませんでした。

 参加者の皆様は、天気の急変ぶりに、キツネにつままれたような顔をされていましたが、投影開始前に、天気の状況を説明してありましたので、仕方ないな・・・といった感じで静かにお引き取りいただきました。ゆっくりと、観望会が開催できずに、とても残念でした。画像は市民天体観望会開催時前のプラネタリウム内の様子です。
ポータブル赤道儀
8月14日(月)
 台風7号の影響で、大気が不安定です。横浜では、数日前から雨が降ったりやんだりです。雨が降るときには、すさまじい強さです。台風本体からの雨雲の一部は、伊豆半島から神奈川県にもかかっているためでしょう。明日の午前中には紀伊半島に上陸しそうですね。

 湿った空気が流れ込むためか、部屋の中の湿度計は90パーセントを示しています。室温は29度です。

 このようなときには、光学機器が要注意です。台風が過ぎ去って湿度が下がった時に、チェックする予定でいます。

 今日は午前中に、プラネタリウム投影機の動作チェックと、右の画像にアップした、ポータブル赤道儀の状態をチェックしました。この赤道儀を前回使用したのは、2022年1月4日(火)から1月5日(水)にかけてでした。伊豆半島最南端の石廊崎で撮影した時です。

 以来、この赤道儀は使用していませんでした。年を重ねるにつれて、撮影のための遠征に出かける頻度が少なくなってくるということでしょう。

 いずれは、誰かに引き継ぐ予定ですが、あと少し使用したいと考えています。名機と言われるマークX赤道儀のベースモデルに、当時発売されていた汎用軸(赤緯軸)を取り付け、その両端にカメラ雲台が付くようになっています。すなわち、2台のカメラを同時に使用します。

 乾電池駆動ですが、この赤道儀は省電力設計です。電池はかなり持ちます。予備電池は常に携帯しますが、電源としては、このほかにポータブル電源を持っていきます。トラブルが起きたとしても、いずれかのバッテリーで対応可能です。

 ビクセン製の架台部を加工して取り付け、同じくビクセン製の三脚に載せて使用します。セッティングに時間はかかりません。ただし、ポータブルとはいっても、それなりの重量になります。車で運搬するのが前提です。

 この赤道儀で、広角レンズから200ミリレンズまでをカバーできます。本格的に撮影する場合は、このほかにもう一台の赤道儀を持ち出します。次に撮影に行くのがいつになるかわかりませんが、9月か10月の新月期に、天気のよい日を選んで、出かけることになるでしょう。ペルセウス座流星群を見ることができなかったので、久しぶりに満天の星たちに包まれたいと思うようになりました。

 天気が悪いので、太陽面の撮影ができません。それに費やす時間をすべて絵の制作に回しました。おかげで、7月22日(土)のところで記述した、銀河を描く作業がほぼ終了しました。これから、もう一枚の方に取りかかり、星空の手前に来る、赤い惑星を描く予定です。
ペルセウス座流星群
8月12日(土)
 台の影響は、横浜ではまだありません。ここ数日、朝のうちは曇っていますが、お昼前から徐々に天気がよくなり、それが夕方まで続きます。毎日同じパターンです。太陽面を撮影する時間帯は、雲が多いので撮影できません。やきもきしながら空を見ています。

 ペルセウス座流星群の極大日は、明日13日(日)の17時頃とされています。この時間は、太陽がまだ沈んでいないので、その前後で空が暗くなっている時間帯、すなわち、明日の明け方か、明日の夜が最適ということになります。月は明け方に上ってくるので、月明かりの影響をほとんど受けません。今年は、条件がよいということです。

 それらも含めて、流星群はどこからやってくるか、どのあたりの高さを飛ぶのか、元になる天体は何か、どこで見るか、見るときの注意点などを、先月、まなびセンターの投影の時に解説しました。

 直近では、2020年のペルセウス座流星群は、石廊崎にて撮影し(この星雑記の2020年8月17日のところにレポートがあります)、2021年のペルセウス座流星群は美ヶ原高原で撮影しました(こちらは2021年8月15日のところにレポートがあります)。昨年はプラネタリウムの仕事の都合で、遠征できませんでしたので、今年はぜひ・・・と思っていました。

 しかし、台風7号影響で天気が今ひとつです。先程、卓球練習から戻ってきて、天気予報をチェックしましたが、遠征の候補地として考えていた場所は、すべて天気が思わしくありません。天気がよければ、今日の午後から機材を準備して、出かけてもよいと思っていましたが、結論として、自宅のベランダから見ることにしました。

 空の暗い場所で見る流星群は、素晴らしいものです。暗いものまで、たくさんの流星を見ることができますが、横浜の夜空では、そうもいきません。1時間程度眺めるつもりですが、数個でも見えればよしとします。

 2001年のしし座流星群の大出現の時に、流星はもうこれでよいというくらい見ましたが、毎年この時期が来ると、ソワソワするのは、プラネタリウム解説者としての血が騒ぐのかも知れません。
明方ハム
8月10日(木)
 私共には、教え子が何人かいます。彼らに勉強を教えたというわけではありません。彼らに寄り添い、時には悩みを聞きながら、背中を押してあげる程度です。

 その筆頭は、今では国立大学で教授をしています。また、私共と同じく、天文の世界に身をおく者もいます。時々私共を心配して、連絡をくれたりするのは、ありがたいことだと思っています。

 岐阜県関市にある、まなびセンターにおいて、2012年5月からプラネタリウムの投影の仕事をさせていただいています。今年で11年目です。

 その間に、この施設に出入りする高校生と知り合いになりました。のちに彼は、私共の仕事をサポートしてくれるようになりました。

 仕事の合間に、折に触れて、いろいろな話をするようになりました。彼はいま社会人です。仕事をしながら、ある分野の写真に取り組んでいます。それはおそらくライフワークになっていくことでしょう。壁にぶつかったとしても、取り組みをやめることがないよう、アドバイスをしています。

 その彼のご両親から、画像のハムを送っていただきました。私共の好物です。

 明方(みょうがた)ハムは、岐阜県郡上市で生産されています。国産の豚肉100パーセントを使用し、添加物や保存料を極力使用しない、プレスハムです。

 明宝(めいほう)ハムという名称のハムも存在します。同じく郡上市で生産されています。どちらのハムもとてもおいしく、岐阜県民御用達のハムといってよいでしょう。賞味期限は、それほど長いわけではありません。これだけ頂戴すると、その賞味期限を過ぎても食べきれないので、味は少し落ちますが、冷凍保存してしまいます。

 フライパンで焼いて食べるのが一番おいしいのですが、それだけではなく、蒸してポテトサラダに入れたり、細切りにして焼きそばとともにいためたりして、食べています。このハムの存在を知ってからは、関市に行ったときに、スーパーでまとめて買ったりしています。

 このホームページをご覧いただいている方で、岐阜県に旅する機会がありましたら、ぜひお土産として買って帰るか、あるいは食べてみてください。
酷暑
8月8日(火)
 ここ数日間、横浜は大気の不安定な状態が続いています。朝のうちに、にわか雨などもあり、太陽面の撮影もお休みしていましたが、このようなときに限って、ポストフレアループ(太陽フレアにより発生する、フレアの磁力線に沿って伸びるループ状のプロミネンスのこと)が発生しました。撮影できなくて残念でした。

 卓球練習で疲れがたまっていたので、この3日間、家の中でじっとしていましたが、さすがに食材が底をつきそうな気配だったので、近所のスーパーまで買い出しにでかけました。すごい暑さです。宮崎の夏を思い出す気温の高さです。しかし、太陽からの熱は、さすがに南国宮崎の方が強烈だったように思います。宮崎で暮らし始めた頃、天気の良い日に直射日光を浴びると、危険を感じるくらいでした(ずっと住んでいれば、それも当たり前になります)。

 横浜は、さすがにそこまではいきませんが、家の中でじっとしていても、今日は汗がしたたり落ちてきます。夕方になって、室内の温度計を見ると30度を示していました。湿度76パーセントです。本来であれば、エアコンのスイッチを入れるべきですが、この時間帯から、急激に温度が下がってきますので、大丈夫でしょう。まだ、エアコンのコンセントを抜いたままですし、フィルター類もクリーニングしていません。ほぼ使用していないので、フィルター類の汚れはありません。今年もこのままいってしまうことでしょう。

 冷蔵庫の中に、作ったおかずを保管しておいても、2日から3日でダメになってしまいます。冷凍できるものは冷凍しますが、そうもいきませんので、作る量を少なめにしています。また、冷蔵庫の庫内の温度も低めにしました。

 お米が底をついたので、いつものように、大磯のお米屋さんにオーダーしました。すぐに精米して、送ってもらいましたが、さすがのおいしさです。食材などは、安いものばかり選んでいますが、お米だけは贅沢しています。そのせいか、外食をしなくなりました。理由は、ご飯がおいしく感じないからです。結果として、節約につながっています。お総菜の値段も上がっているので、できるものはすべて手作りです。しかし、この時期、エアコンなしで台所に立つのは大変です。今日の晩御飯はキーマカレーです。多めに作って、残ったものは冷凍室行きです。

 歳を重ねると、夏を越すのが以前よりも大変に感じますが、家の中でグダグダしていると、体がさらになまってしまうので、明日から通常の生活に戻すことにしましょう。体の疲れはすっかり取れました。今日の夜は、加入しているクラブの卓球練習会ですが、参加を見合わせました。
TOYOTA2000GT 1/8スケールモデル制作レポート
8月7日(月)
 TOYOTA2000GTの1/8スケールモデルですが、現在81号までの組み立てが終わっています。全巻で100号です。8割まで完成したことになります。

 100号が届くのは、今年の年末の予定ですので、年明けには、完成した姿をお見せすることができるのではないでしょうか。

 途中でパーツの不備などがあり、サービスセンターに連絡して、本来のパーツを送ってもらいました。届くまでに時間かかったので、その間、組み立てを中断していましたが、最近になって届いたので、組み立てを再開しました。

 途中経過ですが、現在の状況を画像でアップします。

 ヘッドライトのユニットまで取り付けたので、やっと車のエクステリアまわりが姿を現しました。リトラクタブルヘッドライトは、収納された状態になっていますが、リモコンでポップアップ/ダウンができるようになっています。

 動作はすでに確認済みですが、全て組み立てた後で、作動するかどうかは、配線をすべて接続してみないとわかりません。

 下の画像で、背景にノートパソコンとワイヤレスマウスが写っていますので、車の大きさとの比較ができると思います。ノートパソコンの画面サイズは15インチです。

 右の画像のとおり、ダッシュボードはローズウッドの質感まで表現されています。ステアリングを回せば、タイヤも連動するようです。また仮組の状態なので、未確認です。

 細身のステアリングは、当時の主流だったように記憶しています。それにしても、径が大きいように思いました。

 運転席では、クラッチ・アクセル・ブレーキペダルまで再現されています。

 車の底部から見た画像はありませんが、X型バックボーンフレームをはじめ、ディテールの表現はとても良いと思いました。

 リアのトランク部のマットの下には、スペアタイヤが収納されています。見えないところまで、丁寧なつくりだと思います。

 それにしても、私共の年齢になると、ピンセットの先端で、1ミリに満たないパーツをつまみ、それを受ける側のパーツに押し込む作業は、細かいものが見づらいので、時間がかかってしまう作業です。これ以上、年齢を重ねると、この模型を完成させるのは無理があるかも知れません。ちょうどよいタイミグで製作に取り組んだと思っています。

 この車が発売された当時、私共は高校生でした。当時はサラリーマンといえども、高根の花と言われていた超高級車です。フェアレディーZをはじめ、国内のスポーツカーの多く、そしてロータス・ヨーロッパなど、海外の代表的なスポーツカーは、当時目にしましたが、この車だけは、走っている姿を見ることはありませんでした。実物を手に入れることなど、とてもできませんので、このサイズの模型を作り、眺めているだけでも充分です。
阿久津観測所レポート(セブ島 フィリピン 8月1日)
8月1日(火)
  セブ島在住の阿久津富夫氏から送られてきた画像の一部を紹介します。上から、木星、月面(Mons Rümkerという大小のドーム状の地形群で部分的に噴出した溶岩がゆっくりと固まってできたものとみられます。金星にも似たようなドーム状の地形が存在します。私共がイラストで表現したものがこちらです)、そして観測施設の敷地内で、大きく育ってきたバナナです。

 木星と月面は、45センチニュートン式反射望遠鏡での撮影ですが、鏡に多少問題があり、修正用のパーツを日本から取り寄せているそうです。確かに、木星面はごくわずかにシャープ感が損なわれているようにも見えますが、さすがに阿久津氏の画像です。クオリティーの高さは折り紙付きです。
入場者とのやり取り
8月1日(火)
 関市まなびセンターにおいて、プラネタリウムを見に来てくださる方の約半分は、以前に何度か見に来られた方々のようです。入り口から入ってきて、席を探すわけでもなく、ドームスクリーンやビデオプロジェクターの画像を見上げやすい位置に、自然に席を確保されます。

 あとの半分は、初めての方々です。スタッフが入場者を誘導します。スタッフが別の対応で忙しいときは、投影に影響しない範囲でお手伝いをします。29日(土)の午後の回の投影時に、2人の女性が入ってきました。どの席に座るか迷っていましたので、私共が案内しました。定員は100名です。すでに、ある程度のお客様が着席していました。「このあたりの席が見やすいですよ」 「ありがとうございます」 「でもどうせ、5分もすれば気絶してしまうので、どこの席にお座りいただいても、あまり関係ないですけどね・・・」 「あはははは・・・」。

 投影終了後に、その二人の女性から声をかけていただきました。「最後まで頑張ってみましたよ・・・語り口もとてもソフトでした」 「それはありがとうございました」 (・・・心の中で)(頑張ってみたということは、眠気を必死にこらえたという意味ですよね・・・ プラネタリウムの投影というものは、本来頑張ってみるものなのかな?・・・まっ いいか)。

 投影開始時の場内案内の説明の中で、このような声質でお話ししますので、眠くなる方がたくさんいらっしゃいますが、そのまま寝せてあげてください。といったようなことをコメントしています。観客の皆様は、にやにやしながら、その案内を聞いています。

 プラネタリウムのドーム内は、生理的に眠たくなる条件がたくさんそろっているので、眠ってしまっても仕方のないことでしょう。これまでは、観客の皆様が眠くならないように、いろいろ工夫して投影をしていました。しかし最近は、それにこだわらないようになりました。ただ、困ることがひとつあります。それは、寝息やいびきをかかれることです。

 私共は解説時に、話と話の間の「間」を取ります。そして「間」というのは常に一定ではなく、話の内容や、話のリズムに応じて、短くしたり長くしたりしています。星を説明する矢印ポインターも、その動きに同調させて、リズミカルに動かした、ゆっくり動かしたりしてメリハリをつけています。

 その「間」を取ったところに、タイミングよく、寝息やいびきが入ってしまうと、解説のムードがぶち壊しになってしまいます。プラネタリウムの投影というのは、解説中でもいろいろなハプニングが起こるので、神経を使う仕事だと思います。全力投球ではなく、肩の力を抜いた、解説を常に心がけています。これは卓球と同じです。
仮設プラネタリウム(関市まなびンセンター 岐阜県関市 7月29日から30日)
7月31日(月)
 7月29日(土)から30日(日)にかけて、岐阜県関市のまなびセンターにおいて投影を行ってきました。6月の投影日が10日(土)から11日(日)にかけてでしたので、約1か月半ぶりの投影でした。暑かったです。設営は29日(金)の午前中に行いましたが、施設に入る際に、駐車場で確認した、車の外気温時計は40度を指していました。初めて見る数字でした。

 熱気の逃げ場がない感じでした。今日は自宅にいますので、比較はできませんが、横浜の方が涼しく感じます。私共では、この夏になってから、まだ一度も冷房のスイッチを入れたことがありません。もちろん昼間は暑いのですが、じっとしていて汗がしたたり落ちるレベルではありません。私共は冷房が苦手なので、多少暑くても自然の風の方が安心です。

 コスモホールと呼ばれるドームの直径は12メートルですが、2重構造になっており、その上は同じくドーム状の屋根に覆われています。直射日光でその屋根が熱せられるために、プラネタリウムのドーム内も暖められ、冷房があまり効きません。このようにドーム内が暑くなったのを初めて経験しました。しかし、熱気は上の方だけです。客席付近は、それなりに快適だったようです。

 テーマ解説は「ペルセウス座流星群について」です。お盆の時期を中心としてみられる流星群について、その起源や見るときの注意点などを解説しました。夏休み中だったので、入場者は比較的多かったように思います。

 常連のお客様と話をする機会も増えてきました。近隣の市から毎月、両親に連れられてやってくる小学校2年生の児童は、投影が終わると、必ず私共に質問をしてきます。その質問に答えるとともに、いろいろと話をするのですが、その子の両親は、そのやり取りをやさしく見守っている感じです。

 29日夜の市民天体観望会の観望対象は、月でした。久しぶりによく晴れたため、参加者がかなり多めでした。月が出ていたにもかかわらず、空が澄んでいたため、星をもよく見えていました。ここでも常連のお客様と話をすることができました。

 私共も含めて、このようなご時世の中では、生活していくのにたくさんの不安や悩み事を抱えます。しかし、お互いに、天文には全く関係ない世間話をする中で、私共も、多少なりとも元気を取り戻すことができるので、ありがたいことだと思っています。気温が高かったために、いろいろな意味で、かなり気を使った2日間の投影でした。

 画像は上から、外から見たプラネタリウムと天体観測施設のドーム、天体観測施設内部の望遠鏡、そして、天体観望会開催時の、観客の皆様の入場時の様子です。


夏場の太陽面撮影
7月25日(火)
 気象庁は、7月22日(土)に関東甲信と東北が梅雨明けしたとみられる。と発表しました。以来天気の良い日が続いています。横浜は毎日青空です。そしてうだるような暑さです。梅雨が明ける頃には、富士山がよく見える日が多くなります。今日もそうでした。風もなく、まさに富士登山日和ではないでしょか。この時期になると、登った当時のことを思い出します。

 私共のホームページの、星雑記(エッセイ集)に、番外編として「富士登山体験記」をアップしていますので、よろしかったらご覧ください。2001年7月4日(水)のことでした(そのあとも何度か登っています)。あれから、22年が経過したことになります。無理をすれば、今でも登ることができるかも知れませんが、登山をする気にはなりません。リュックをはじめとした登山の道具は、押し入れの中です。

 太平洋高気圧に広くおおわれているときには、気流が穏やかなはずですが、太陽面を見る限り、そうとも言い切れません。ミューロン21センチ反射望遠鏡で、拡大撮影をこのところ毎日試みてはいますが、満足した画像を得ることができていません。昨年以前に比べると、今年は気流の状態の良い日が少ないように感じています。

 また、撮影の開始時は、比較的気流が安定しているのですが、時間が経過するにつれて、像が乱れてくる傾向にあるようです。鏡筒に触ってみると、温度が上がっているようです。おそらく筒内で乱気流が発生しているためでしょう。さすがにこれだけ暑いと、そうなるのでしょう。近所の家の空調の室外機による気流の乱れの影響もあるのかも知れません。

 夏の暑さの熱源である太陽を見るのですから、体力もかなり奪われます。しかしベランダの庇のおかげで直射日光が多少は緩和されます。そのおかげで毎日撮影を続けることができています。明日からは、もう少し早起きして、撮影を開始することにしたいと思います。本日撮影した画像は、こちらです。
銀河を描く
7月22日(土)
 金剛力士像の背景になる、銀河を描いています。下でも記述したとおり、30号キャンバスに2枚同時進行で制作を行っています。1枚目は、星空が背景でしたが、2枚目は銀河です。

 渦巻銀河はエッジの部分がぼけているので、エアブラシで描いた方が表現の自由度が高まります。しかし、現在の取り組みでは、エアブラシは使用しないことにしています。幸いなことに、アクリル系の絵の具は、キャンバスと相性が良いようです。発色もそうですが、グラデーションに関しても、イラストボードよりは表現がしやすいように思います。

 半分ほど進みましたが、今のところイメージ通りの渦巻銀河を描くことができています。全体像が姿を現したら、その時点で色調整やディテールを仕上げ、より本物に近い銀河に見せるつもりです。納得がいくまで、充分に時間をかけて仕上げる予定です。

 このところの横浜は、雲は多いものの、午後からよく晴れるパターンの天気が続いています。太陽面の撮影は午前中に行わなくてはいけません。ベランダの庇に太陽が遮られる時間が、今頃は11時過ぎになるためです。撮影の準備をしていると、曇ってしまうことが多く、満足に撮影がができていません。今日もそうでした。

 撮影の準備を終わって、太陽を導入したあたりから、雲が通過していきます。しばらく様子を見ていましたが、状況が改善されずに、あきらめてしまいました。片づけを始めたら晴れてきましたが、時間切れでした。皮肉なのもですね。自らの思い通りにならないのは、まるで人生と同じです。
星を描く
7月14日(金)
 今年4月中旬から着手した絵ですが、2枚同時進行で描いています。大きさは30号キャンバスです。これまで描いたどの絵よりもサイズが大きなものです。5月25日(木)のところでも記述したとおり、1枚目の絵のモデルは、阿修羅像(奈良市興福寺)です。もう1枚は、金剛力士像です。どちらも背景になるのは宇宙です。

 1枚目の背景になる、星空をやっと描き終わりました。約2か月半かかっています。漆黒の闇の中に、おびただしい数の星屑を、面相筆1本で描きました。本来であれば、スパッタリングという技法、あるいはエアブラシを用いれば、かなりの短時間で星空を仕上げることができるでしょう。しかし、あえて、面相筆で仕上げました。

 星の点をどれだけ打ったでしょうか。手で描いているので、必ずムラが生じますが、そのムラは、ちょうど天体写真で見る暗黒帯のようにも見えます。広角レンズで撮影した星空のようです。まさにそのような仕上がりを目指して描いてきたものですが、ほぼイメージ通りになったかなと思っています。
 
 これから、あと1枚の方の背景に取りかかります。そちらの方の背景になるのは、渦巻き銀河です。どのように描くかは、まだ決めていませんが、おそらく前述の手法で大丈夫でしょう。

 スペースアートは、以前、エアブラシを使用して描いていましたが、その時のノウハウが今になって、このような絵に生かされている感じです。風景画で得たノウハウも併用して、今回の2枚を仕上げることになるでしょう。時間はかなりかかりそうです。

 しかし、関市まなびセンターでの投影と、そのコンテンツ制作の時間を除けば、自由に使えます。時間はかかりますが、卓球練習、ピアノ練習もとともに、絵の制作にも継続的に取り組んでいく予定です。
ラバー交換
7月5日(水)
 卓球用ラケットのラバーを交換しました。ラバーとはラケット面に貼りつけるゴムのことです。主に4種類のラバーが存在します。裏ソフトラバー、表ソフトラバー、粒高ラバー、そしてアンチスピンラバーです。自分の戦型に合わせてラバーをチョイスします。

 これまでは、ネット上でラバーを注文して、届いてから自分で貼りつけていました。しかし、最近では、上大岡の駅前にある卓球用品の専門ショップで購入するようになりました。ラバーの貼りつけをサービスでやっていただけるからです。20分程度かかるために、その間、近くのスーパーマーケットで食材の買い出しなどを済ませてしまいます。

 私共は、卓球台の近くから離れずにプレイする、前陣速攻型という戦型です。これに適したラバーというと、裏ソフトか表ソフトになります。裏ソフトは、ラバーの表面が平坦でボールの回転をかけるのに適しています。一方、表ソフトは、シートの表面にたくさんの粒があり、球離れが早く、早い打球を打つのに適しています。

 これまでは、フォアハンド面、バックハンド面にそれぞれ裏ソフトラバーを貼っていましたが、最近になって、バック面に表ソフトラバーを貼っています。このラバーは、ラケットを振るときの角度の調整が難しいラバーです。以前にも何度か使ったことがあるのですが、前述のとおりで、1日で使用するのをやめてしまいました。

 最近になって、裏ソフトに近い性質を持つ、表ソフトラバーが発売されたため、現在はそれを使用して、自分のスタイルに合うのかどうかをテストしている最中です。

 ラバーは、練習時間等に応じて、寿命が異なります。一般的には1から2か月、練習量が少ない場合でも2から3か月とされています。ラバーは、ボールの接触面が徐々にすり減り、回転性能などが悪くなります。

 私共が中学・高校時代は、ラバーの種類も少なく、選択肢は多くありませんでした。しかし、現在では様々な種類のラバーが出回っており、その中から自分に適したものをチョイスするのも一苦労です。そしてラケットとの相性もあります。同じラバーでも、使用するラケットにより、球の飛び方や弧線の描き方(ボールの軌道)も異なります。

 様々なラバーを試打できればよいのですが、そのような機会はありません。ネット上の口コミやレビューを参考にして、チョイスすることになります。今回チョイスしたラバーは(フォア側のみ交換)、評判は良かったのですが、使用してみた感想としては、交換前のラバーの方が私共には合っていたように感じました。同じメーカー製ですが、型番が異なります。

 微妙な感覚ですが、自分のラケットにラバーを貼り、打ってみるとその違いがよくわかります。ラバー自体は1枚数千円するので、しばらくはこのラバーでプレイすることにしました。自分に最も適したラバーをチョイスできるようになるまで、あと少しです。・・・にしても、最近は上達のスピードがかなり落ちているように思っています。自らの年齢を考えると、そろそろ限界が近づいているのかも知れません。
ピアノ練習
7月2日(日)
 昨年の9月下旬から始めたピアノ練習ですが、10か月が経過しました。鍵盤のドレミの位置もわかりませんし、楽譜も読めませんでした。楽譜は今も読むことができません。練習の1曲目として選んだ曲は、中島みゆきの「糸」です。YouTobeのピアノレッスン動画を参考にしながら、独学で練習を始めました。

 手本とした動画は、練習の途中でおしまいになっていました。仕方がないので、ほかの動画を見つけて、最初からやり直しました。左手に音を足したバージョンで練習したため、時間がかかってしまいました。やっと最近になって、最初から最後まで弾けるようになりました。ペダルの踏み方が、まだよく理解できていませんが、そのペダルも含めてです。今後は、さらに滑らかに弾けるようになること、ミスを少なくすること、曲の持つイメージをきちんと表現できることなどを目指します。

 2曲目の練習に入りました。選んだ曲は、井上陽水の「少年時代」です。楽譜もダウンロードしました。練習の動画を見ながら、譜面上に、ドレミの音階や、どの音をどの指で弾くのかなどを書き込む作業から始めています。このような地道な作業を繰り返しているうちに、楽譜はいずれ読めるようになると思っています。

 今は、わからないことだらけです。わからないことがあると、ネット上で調べるのですが、肝心なことがなかなか出てきません。もどかしく思っているところです。以前にも記述したことがあるのですが、初心者向けとしながらも、知っていることを前提に記述されている記事が多く、簡単なことを調べるのにも時間がかかっています。

 私共にとっては、楽譜よりも、天文学の英文の専門書を読んだ方がまだ楽です。英文の専門書も、最初は全く読めませんでしたので、分厚い辞書を片手に、知らない単語に突き当たるたびに、辞書を引きながら読みました。勉強していた当時は、位置天文学の参考書は国内にありましたが、日食計算に関して詳しく記述されたものはありませんでした。

 数年間かかって、それらの本を翻訳することと、計算の例題を解くことを同時にしたおかげで、後に、世の中にパーソナルコンピューターが登場した時に、いち早くプログラムを開発し、実際の計算に役立てました。それまで、関数電卓で1週間かかっていた計算が、わずかに数分で答えが出てきたときには、その威力に驚いたものでした。

 現在、その時に開発したプログラムは、株式会社アストロアーツから発売されている、エクリプスナビゲータというソフトウエアの心臓部に生かされています。日食を高精度で計算するものであり、私共の開発したプログラムを移植していただきました。

 天文計算に関しては、今は記憶のはるか彼方です。楽譜をこのようなプロセスで読めるようになるのかどうかはわかりませんし、楽譜を見ながらピアノを弾けるようになるとも思えませんが、できり限りの挑戦は続けていきたいと考えています。少なくとも、今年中にあと1曲レパートリーを増やせればと考えています。

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