手書きイラスト19作目(中尊寺金色堂の初夏)
11月12(火)
 岩手県西磐井郡平泉町にある中尊寺を訪れたのは、2015年6月のことです。青森県青森市で移動式プラネタリウムの投影(青森市水道部主催事業)をさせていただいた折に、往路で立ち寄ったものです。

 平泉 ―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群― の構成資産の一つとして世界遺産に登録されています。1954年に発行された、20円普通切手に中尊寺が描かれていました。こどもの頃に見た、階段の奥に建つ覆堂(おおいどう、さやどう)のイメージが、今でも記憶の片隅に残っています。

 現在の覆堂は1965年に建設された鉄筋コンクリート造りです。旧覆堂は、中尊寺の敷地内の別の場所に移設されていました。当時の切手には、この旧覆堂が描かれていたのだと思います。

 国宝である金色堂は、この覆堂の中にあり、ガラスケースに入れられて、外気とは遮断されています。金色堂は、屋根の木瓦の部分を除いて、内外ともに総金箔貼りです。内部の装飾や仏像も含めて、その芸術性の高さと、豪華絢爛さに目を見張りました。今でも機会があれば、もう一度見てみたいと思っているくらいです。写真撮影は禁止となっていますので、撮影は行いませんでした。当日は、天気も穏やかで真夏を思わせる暑さでした。中尊寺を見ることが、その日の予定だったので、敷地内でのんびりと時間を過ごし、お昼には、駐車場近くのお店で、名物のわんこそばを楽しみ、その足で、奥州市水沢区のホテルに入りました。

 いずれは、この風景を描くことになるだろうと思っていました。風景画に取り組み始めた頃よりも、描画のレベルがあがってきた今取り上げるのが最適だろうと考え、前作の「黒部ダムの登山者たち」が完成したのち、すぐに取りかかりました。昨日完成しました。完成までにちょうど2か月です。これまでのイラストに比較すると、かなり早いペースで完成にこぎつけました。これで年間4作の目標をクリアーしましたが、描きたいものがあるので、すぐに次の作品に取り掛かる予定です。

 この作品では、初夏の緑の美しさと、画面左上の奥から差し込む、太陽の光によって生み出される木漏れ日に配慮し、明暗のコントラストに注意して描きました。ほぼイメージ通りの作品に仕上がったと思っています。写真に撮影すると、画像処理をしても色が少し硬めです。実際の原画は、もっと柔らかい色合いです。

 風景画に取り組み始めて、4年と8か月が経過しました。アクリル絵の具の特性もようやく理解できるようになりました。今後は、さらにクオリティーの高い作品を目指して、自らの画風の確立に努めたいと思っています。

 今回の作品に人物を入れるかどうか迷いましたが、建物と荘厳さと樹木の美しさを配慮すれば、これはこれでよかったかなと考えています。ところで、左側の木碑に描かれている文字は、何と読むかわかりますか? 私共は、現場で見たときには読めませんでしたが、イラストを描いている間に、・・・ああ、そういうことかと理解しました。私共は書道の専門家ではありませんが、力強い立派な字だと思います。建物の雰囲気に良くマッチしていると思いました。イラストでは、実際の木碑の文字を少し強調していますので、読みやすいと思います。
横浜・宮崎往復(横浜・広島・宮崎・由布・岩国・横浜 11月2日から5日)
11月8(金)
 11月2日(土)の昼頃から5日(火)にかけて、横浜・宮崎間を車で往復しました。途中で広島に立ち寄り、宮崎に向かいました。宮崎で用事を済ませたのち、市内に1泊しました。翌日は由布に向かいました。由布に行くのは、これで4度目です。前回は2013年の4月ですから、6年半ぶりです。私共の年齢を考えると、これが最後の由布市かも知れません。

 現在は、大分自動車道のインターチェンジからアクセスできます。高速道路が通る以前は、やまなみハイウェイからアクセスしていました。この道路は九州の中でも最も雄大な景色の中を走るものです。まるでヨーロッパを思わせる牧歌的な風景が続きます。湯布院はその終点にあります。今ほど有名にならない頃は、どことなく郷愁を感じさせる場所で、ゆったりとした時間が流れていました。以前から一度は宿泊してみたいと思っていました。2013年に一度宿泊して、今回が2度目の宿泊です。

 町の中は、前回にもまして観光地化が進み、前述したような感じはすっかり影をひそめてしまいました。今回は、町から約4キロほど離れた小高い山の上に宿を取りました。湯布院の町が一望できる場所です。夜は星が良く見えていました。町明かりは、さほどではありません。特に、夜明け前は、霧が町の明かりを消してくれるので、満天の星を楽しむことができました。

 復路で、山口県の岩国市に立ち寄りました。錦帯橋を見るためです。錦川にかかる木造のアーチ橋です。世界的に見ても珍しい木造のアーチ橋として知られ、釘は1本も使用されていないということです。1950年に台風で流失し、現在のものは復元されたものです。高速道路を途中でおりるのは、時間も費やすために勇気のいることですが、行ってよかったと思いました。

 湯布院で撮影した写真と錦帯橋の写真をアップしておきます。

湯布院の朝霧(宿泊先のテラスから撮影しました。霧の下に湯布院の町があります。画面左が由布岳、中央やや右側の山は倉木山です。)
朝霧の消える頃(太陽が高くなるにつれて朝霧が消滅し、町が姿を現します。)

湯布院の星空
撮影データ 2019年11月4日 23時11分から23時24分 EOS1Ds MarkⅢ EF24-70mm f2.8LⅡUSM 24mm F3.2 6secX39frame ISO3200 総露出時間3分54秒
日周運動による星の動きを補正、周辺部をトリミング
町の夜景が明るく見えていますが、実際にはさほどではありません。長時間露出を行ったため、このように明るく見えているだけです。

錦帯橋パノラマ

錦帯橋(空、橋、石畳の輝度差が大きいので、全てが適正露出になるよう、かなりの画像処理を行っています。)
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 10月26日から27日)
10月29(火)
 岐阜県関市にある、まなびセンターの直径12メートルドームにメガスターゼロ投影機を仮設して、9月26日(土)から27日(日)にかけて、プラネタリウムの投影を行いました。

 当日夜9時の星空解説と、投影の後半部にテーマ解説です。「恐竜はなぜいなくなったのか」と題して解説しました。この分野の内容は、幼児・小学校低学年のこどもたちにも興味深いものであったようです。投影前から、施設のほうには、問い合わせがたくさんあったようでした。観客の数もいつもよりも多めでした。この年齢層のこどもたちと保護者が中心でした。

 地球46億年の歴史と恐竜たちが生きた時代、人類の登場、中生代の終わりに何が起きたのかなどを、さまざまな恐竜たちを紹介しながら、話を進めました。そのほとんどが、オリジナルのイラストやCG動画を使用して解説しています。

 10月26日(土)の夜は、市民天体観望会でした。久しぶりに良い天気でした。秋の星雲・星団を見ていただきましたが、同時に土星や木星も見えている時間帯でしたので、それらの天体もご覧いただきました。実際の星空で、星座を説明する間に、流星が飛んだため、参加者の皆さんから歓声があがっていました。そこで、流星の起源、大きさ、どのあたりの高さで光るかなど、流星の基本的なことについても解説しました。

 10月27日(日)の午後は、星空のコンサートでした。バイオリンとチェロのデュエットです。演奏者の方々とのコラボは、これが3度目です。星空のコンサートの中で、最も人気の高いものですが、当日は、別の大きなイベントと重なってしまったため、そちらのほうに観客が流れてしまったのが、とても残念でした。いつものコンサートよりもやや少なめでした。

 10月25日(金)の午後から設営作業に入りました。その前夜の日付が変わる頃から、本降りの雨になっていました。機材の搬入時にも雨でした。機材が雨に打たれるのは良くありません。駐車場から、プラネタリウム施設まではかなりの距離があります。しかし今では、車から降ろして施設までの間で、ほぼ雨に濡れないですむ搬入ルートを見つけてあるので、そのリスクは最小限に抑えることができます。

 設営を終えて、ホテルに入る頃には、雨が上がっていました。ホテルに入り窓から東の空を見ると、空には晴れ間が出てきていました。そして、見事な時にがかかっていました。写真のとおりです。窓ガラス越しに撮影しましたので、ゴーストが出てしまいました。虹は、2重になっていました。これだけ見事な虹を見るのは、久しぶりでした。

 写真は、星空のコンサートの様子と2重の虹です。
チーン!
10月19(土)
 表題は、電子レンジの暖めが終わったときの音です。2014年5月7日(水)と10月4日(土)の出来事です。さしさわりがあるかも知れませんので、施設名などはぼかして表現します。どこの場所かは、文章の中から想像がつくと思います。これらの出来事は、いちいち日記などに記録しているわけではなく、過去にアップしていた、この「星雑記」の前身である「プラネタリウム雑記」(既に削除済み)や、移動式プラネタリウムの出張投影の記録写真(既に削除済み)などの中から、日付を割り出しています。

 私共はその日、他の太陽観測者仲間2名とともに、ある大学の付属天文台に向かっていました。標高1276メートルの山の中にあります。この時は下見で、天文台に1泊することになっていました。本観測が同じ年の9月末から10月上旬に控えていました。下見の日は、横浜を早めに出発したので、時間には余裕がありました。天文台には夕方到着すればよいので、近くの観光地に立ち寄ることになりました。標高2156メートルまでロープウェイなどを乗り継いでいくと、残雪の残る北アルプスの大パノラマを見ることができます。

 ゴールデンウィークが終わった直後でしたので、観光客はまばらでした。お昼頃でしたので、ロープウェイに乗る前に食事をすることにしました。〇〇牛の入ったコロッケがトッピングされたカレーです。有名な観光地だけあって、値段はなかなか厳しいものでした。

 3人とも同じものを頼みましたが、私のが一番あとに来ました。なかなか運ばれてきませんでした。2人目の分ができた頃を見計らって、カウンターに様子を見に行くと、そこから見えたのは・・・レトルトパックにはさみを入れるところでした・・・。そのあとで、チーンという音が・・・。「えっ!」 見てしまいました・・・。

 ただし食べてみるとおいしいものでした。目撃していなければ、何も疑わないことでしょう。同行したうちのひとりが、「それだけレトルトがおいしいということですよ・・・」とのコメント。・・・「えっ! そっち・・・ずいぶんと大人だなー・・・」(私)。 レトルト食品のカレーは、確かに味が良くなりましたので、私共でもよく利用します。ただ、そのまま食べるのではなく、上に野菜などをトッピングしています。

 似たようなことを、ほかの所でも経験しました。その場所にはこれまでに4回ほど参拝しています。名前を出せばどなたでもよくご存じの神社であり、ぜんざい発祥の地でもあります。参拝をしたのち、必ずぜんざいを食べるようにしています。入るお店は、その時によって違います。

 ある時、参拝を終えて近くの喫茶店に入りました。もちろんぜんざいを頼みました。お店のスタッフは、私共の目の前で、トースターにお餅を入れて「チーン!」。それを堂々と運んできました。こうなると、汁粉も、何となく缶詰かと思われるような味に思えてきました。こちらも値段はかなり厳しいものでした。仮に、全てが出来合いのものだとしたら、ぜんざい発祥の地にあるまじき行為だなと思いました。二度とそのお店にはいかないでしょう。一度だけの観光客相手だから、それでよいと思っているのかも知れませんが、長い目で見れば、地域全体のお店にとってもマイナスでしょう。

 利益を上げるために、どのようにして経費を削減するか、企業であれば努力するのは当然でしょう。しかし、だからと言って質を下げてしまうと、いずれその見返りが大きなマイナスとなって襲って来ることになるでしょう。

 一方で、お客様を満足させるために、ぎりぎりの価格設定で、質の高いものを提供することのほうが、長い目で見れば、お店や企業はうまくいくものではないかと思っています。これは、私共の自らの事業に対する戒めでもあります。
台風の被害
10月15(火)
 台風19号は、各地の河川の氾濫を引き起こし、甚大な被害をもたらしたようです。被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げますとともに、1日も早い復旧をお祈りいたします。

 10月12日(土)の夕方から風雨が激しくなりました。ピークは午後8時過ぎから9時頃まででした。台風の中心は、横浜の北、東京都町田市あたりを通過していったようですが、横浜も直撃と言って過言ではないでしょう。ピーク時の風雨は、先の台風15号と同程度かそれ以上に感じました。9時過ぎには次第に風雨がおさまり30分後には、穏やかになりました。その後は時折、突風が襲ってくる程度でした。

 翌13日(日)は、朝から台風一過の良い天気になりました。気持ちの良い青空といいたいところですが、駐車場の車や、自宅の周辺の様子も心配でした。幸い、車のほうは無事でした。日課である朝の散歩に出ましたが、樹木の枝葉の散乱の状況は、意外なことにたいしたことはありませんでした。台風15号の時のほうが、ひどかったように思います。

 昨日(10月14日)は、車のオイル交換でした。前回が、8月28日(水)でしたので、約1か月半しか経過していません。その間、横浜・関市・乗鞍高原間、横浜・水戸間、横浜・関市間、横浜・八幡平間を往復しました。5000キロくらいは軽く行ってしまっても仕方がないでしょう。今回の車は、最低でも20万キロは走らせる予定でいます。

 写真は、台風15号の時の倒木の様子です。今回の19号の時のものではありません。日課である散歩コースの近くに、送電線が走っており、その小高い山の斜面の木々が倒されました。写真では一部しか写っていませんが、広範囲に及んでいました。今回の台風のほうが激しかったという方と、前回のほうがひどかったという方など、受け止め方は様々です。風圧でガラスが割れるのではないかと思い、一晩中寝られなかったという方もいました。

 望遠鏡の赤道儀架台をベランダに戻しました。多分、しまわなくても大丈夫だったように思います。次の晴れ間を見つけて、極軸のセッティングを行う予定です。北極星の見えない南側のベランダで、どのようにして、極軸を追い込んでいくか、機会があったら述べてみたいと思っています。
台風19号接近中
10月12(土)
 朝から雨が降り続いています。厳密には昨夜からかも知れません。昨夜、床に就いた頃にも雨が降っていましたが、そのまま眠りにつきました。雨は、断続的に強くなっています。今は、お昼頃ですが、雨脚が強めです。風も出てきました。先日の台風15号に続いて、19号が再び横浜を直撃しようとしています。

 前回の台風では、ピーク時の風雨がすごかったので、今回は大事を取って、ベランダの望遠鏡の赤道儀架台を早めに室内にしまいしました。一度、室内にしまうと、次回、極軸のセッティングが大変(北極星が見えないため)なのですが、倒されたら大変です。ちなみに、今までの台風時に風で倒されたことはありませんでした。しかし、今回は、テレビの情報を判断する限り、別格の台風のような気がしています。

 日課である、朝夕の散歩も控えました。おかげで、体のほうが少しだるい感じです。夕方、卓球のラケットを握って素振りなどをして、室内で体を動かすことにします。

 横浜市には現在、大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、波浪、高波警報が出ています。警報のオンパレードです。携帯電話のほうには、近隣の地域に対する警戒レベル4の避難勧告が入っていますが、私共の地域は、まだ対象に入っていません。

 近所を走る車からの放送では、近くの小学校に避難所が開設されたというアナウスがありました。そこまで歩いていくと約10分ほどかかります。暴風になってからだと、避難も大変な気がします。

 10月14日(月・祝)が満月ですので、今は、大潮の時期です。台風の接近と重なるので、沿岸部は大変でしょう。こどもの頃、海の目の前に住んでいたので、台風時の海の状況はよくわかります。一晩中、轟音が鳴り響きます。いつもよりも大きな波が、岩を根こそぎ、移動させてしまうため、岩が転がる音です。道路まで波が上がってくることもたびたびです。私共の住んでいた家は、少し高いところにあったため、波に襲われることはありませんでしたが、今でも時々、こどもの頃に住んでいた家のすぐ目の前まで、波が迫ってくる夢を見ることがあります。

何事もないことを祈るばかりです。
針穴への糸通し
10月11(金)
 カメラ用の三脚に、肩掛け用のベルトを通したいと思いました。今使用している三脚は、20代の頃に購入したものです。すでに40年近く愛用しています。まだ使えますが、雲台部の取り扱いが少し不便であるため、別の三脚を今後は使用するつもりです。その三脚にベルトをつけるわけです。運搬のときに肩にかけたほうが便利だと考えているからです。

 昨夜、そのベルトを取り付けてみました。ベルトの端がぶらぶらして邪魔なので、針で縫い付けてしまおうと思いまた。仕事柄、ホテルに泊まることがたびたびあります。何かあると困るので、裁縫用のセットをバックの中に常備しています。その中から針を取り出し、糸を通すのですが、これにだいぶてこずりました。

 悪戦苦闘すること約40分です。針の穴は、眼鏡をはずせばよく見えます。糸の先端もよく見えます。なぜ通らないのか、よくよく考えましたところ、針の穴に対して、使用する糸が太すぎるという結論に達しました。しかし、意地でも通したいので、いろいろ考えた挙句、先端をハサミで山のように尖らせることにしました。10分くらいかけて、やっと、針の穴に糸を通すことができました。・・・こんな夜更けに、いったい何をしているのだ・・・私は・・・。でも、明日(日付が変わってしまったので、厳密には今日)は、台風接近に備えて、買い出しをするくらいです。急ぎの予定はありません。やっと、邪魔なベルトの端を処理することができました。

 針の穴に糸を通すためのグッズは100円ショップにあります。その形状から、はて、どのようにして使用するのだろうかと思っていました。私共の裁縫セットにも、それがひとつ入っていました。試行錯誤して、結局壊してしまいました。今日、ネット上で使い方を見て・・・何だそういうことかと理解しました。日常的に裁縫をされる方には、当たり前のことなのでしょう。100円ショップに行って、このグッズを再度購入しようと考えています。

 それよりも、さらに便利なのが、糸通し不要の針です。針の頭が先割れしていて、そこから糸を落とし込むだけだそうです。よく調べておけばよかったと後悔しています。たかが、針の穴に糸を通すだけのことですが、もっとネットを積極的に活用すべきでした。

 針で思い出したことがあります。私共がこどもの頃、母は内職でビーズ刺繍をしていました。デザインも自分でしていました。家の周辺の野草が題材だったようです。スケッチして、それを図案化してビーズを刺していました。シルクと思われる白い布を作業台にピーンと張り、来る日も来る日もビーズを刺していました。完成すると、誰かが回収に来ていました。それは、お財布になったり、小型のハンドバッグになったりしていたようでした。ハンドバッグのサンプルを見せてもらったことがありますが、それは見事な出来栄えでした。

 イラストでも、写真でも、運動でも、毎日コツコツと積み上げていく、私共のやり方は、母のDNAを受け継いでいるためかも知れません。ベルトをつけた三脚の使い勝手は、まずまずです。近所のスーパーは買いだめする人が多いせいか、食料品が品薄でした。テレビの呼びかけの影響でしょうか。
土星(10月9日)
10月10(木)
 昨日の横浜は、とても良い天気でした。この天気は日が暮れても続きました。土星を撮影するために、夕方には望遠鏡をセットし、外気になじませておきました。暗くなってきてから、望遠鏡を土星に向けました。期待はしていなかったのですが、気流の状態は思いのほか良いものでした。小刻みに乱れてはいましたが、充分に撮影が可能なコンディションでした。

 太平洋高気圧に覆われる夏と異なり、これからの季節は気流の状態が悪くなる傾向にあります。惑星面の撮影には向きません。しかし、昨夜の状態は、小刻みに乱れてはいましたが、土星のリングのカッシーニの空隙も、いつもよりも明瞭に見えていました。

 撮影した結果をアップします。口径20センチの反射望遠鏡の解像度の限界近いと思います。パラメーターなどをさらに最適化したとしても、今使用しているハードウエアでの改善は、あとわずかです。最新のカメラは、さらに高感度になっており、書き込みも早いので、それらを使用すれば、さらに良い画像が得られるのではないでしょうか。しかし、きりがないので、当面は、今の機材を使用するつもりです。

 モノクロカメラとフィルターワークを駆使してLRGB合成処理を行い、カラー化しています。Bチャンネルの感度がもう少し高ければ、解像度も発色も、もう少しよくなるのではないかと推測しています。

 肉眼で望遠鏡を通して見る土星は、このような色ではなく、どちらかといえばイエローオーカー(黄土色)に近い感じです。しかし、画像処理すると、このような色に仕上がるのは不思議です。カメラと肉眼の感じ方の違いなのでしょうか。あるいは、さらに大口径の望遠鏡で見ると、このように見えるのかも知れません。

 土星を撮影する機会をうかがっていましたが、出かけてしまうことも多く、また、出かけなかったとしても、望遠鏡で土星を見ると、撮影を見合わせるような気流の状態が続いていました。今シーズンの土星を1カットだけでも撮影できてよかったです。11月の上旬までは、私共のベランダから撮影可能でしょう。


八幡平の紅葉(岩手県・秋田県の県境 10月5日から6日)
10月7(月)
 下の写真は、八幡平アスピーテラインから秋田県側に少し走ったところにある、駐車場から見た畚岳(もっこだけ 標高1541m)の裾野に広がる紅葉を撮影したものです。結論から言うと、あと1週間くらい後に訪れたほうが良かったかなと思っています。ネット上にみられるこの地域の、鮮やかな紅葉の画像に比べると、華やかさがいまひとつだったように思います。
 八幡平は、岩手県と秋田県に広がる標高約1600mの山群です。高原にはたくさんの湿原や沼が存在します。以前から、紅葉の時期に一度は訪れてみたいと思っていました。本来は、10月4日(金)から5日(土)にかけて、再び乗鞍岳を訪れる予定でいました。しかし、台風の影響による悪天候と、そのほかの様々な事情により、断念しました。

 紅葉がみられる場所がないかどうか、調べていたところ、この八幡平が目にとまりました。知人からも、ここの紅葉は素晴らしいと聞いていました。天気予報を判断して、10月5日(土)の早朝に横浜を出発することにしました。ホテルなどは予約していませんでした。

 八幡平山頂に駐車場があり、そこで夜、星空の写真撮影をしながら、車中泊とし、夜が明けたら、山頂付近を散策しながら、写真撮影を行うつもりでした。ただし、5日の夜、天気が悪そうなのは、事前に把握できていました。

 天気は予報通りでした。岩手県に入る頃にタブレットで雲の流れをシミュレーションすると、夜は雨になりそうでした。その状況で標高1600mの山頂の一夜は厳しいので、道の駅での車中泊とすることにしました。ホテルを探すことも考えましたが、朝早くから動き出すことを配慮すると、無駄に思いました。

 道の駅での車中泊は、他の場所で慣れています。高速道路のサービスエリアと異なり、トラックのアイドリングの音がしないので、静かで快適です。30台くらいの車が車中泊を行っていました。近くにコンビニもあり、不自由はしませんでした。

 翌日の朝のうちは、雨が残っていました。八幡平山頂駐車場に到着すると、すぐに山頂に登り、そこから湿原のトレッキングです。小雨が降っていました。霧も出ていましたので、撮影の条件としては良くありませんでした。小雨の中での撮影は、実に久しぶりです。前回がいつだったのか、その記憶すらありません。常に天気予報を見ながら行動してきたので、今回のようなケースは、ほとんどありませんでした。

 草紅葉の写真を撮影したのち、秋田県側に少し走り、ふけの湯温泉で、日帰り入浴としました。この場所の紅葉も見事だと聞いていたためです。温泉マニアであれば、たまらないでしょう。しかし、私共は温泉には全く興味がありません。温泉につかっていた時間も短いものです。家で入るお風呂の感覚です。そして、それは烏の行水です。上の写真がふけの湯温泉です。秘湯だそうです。屋外にも(もちろん、建物内にも)露天風呂がありましたが、そこに入るという選択肢は、私共にはありません。

 八幡平アスピーテラインの紅葉を見ながら帰路につきました。帰り(山からの下り)は、天気も良くなっていました。5日の早朝に横浜を出発して、6日の夕方には、現地を出ました。自宅に戻ったのは、7日(月)の午前1時過ぎでした。1泊(車中泊)2日の行程でした。横浜を中心として、北は青森県、南は山口県あたりであれば、このようなパターンのスケジュールでどこでも行けると思っています。疲れてもいませんが、質の良い写真が得られなかったのが残念です。

 下に1枚だけアップしておきます。アスピーテラインを越えて、秋田県側に入ったことろから撮影した、畚岳(もっこだけ)の裾野の紅葉です。望遠レンズでフレーミングしました。ほかの写真は、こちらからご覧ください。

 来年の紅葉の時期に、再び行くかどうかは、現時点では未定です。
天体写真(カシオペヤ座 2点 9月30日)
10月4(金)
 乗鞍岳にバスで登るために、夜のうちにバスの発着場近くまで行っていました。体は疲れていましたが、晴れてきそうだったので、ポータブル赤道儀とカメラのレリーズに制御を任せて撮影することにしました。短い時間でしたが、2点ほど撮影できたのでアップします。

カシオペヤ座からアンドロメダ銀河付近
2019年9月30日2時05分から3時08分 EOS5D Mark2(赤外カットフィルター除去機) SIGMA50mmF1.4DG 絞りF2.5
ISO1600 120sec x 30フレームコンポジット 総露出時間60 分 周縁部を少しトリミング
撮影地 乗鞍高原

カシオペヤ座付近
2019年9月30日3時18分から4時20分 EOS5D Mark2(赤外カットフィルター除去機) SIGMA50mmF1.4DG 絞りF2.8
ISO1600 80sec x 30フレームコンポジット 総露出時間38分40秒
撮影地 乗鞍高原
途中薄雲の通過があったため、星がうるんでいますが、輝星が目立って、これはこれでよいと思います。画面左上に木立がかかるようになっため、周縁部を少しトリミング
乗鞍岳の紅葉(9月30日)
10月4(金)
 関市まなびセンターでの仕事の終わりに、そのまま自宅には戻らず、乗鞍岳に行きました。様々な状況を配慮して、行くべきかどうか迷いましたが、この機会を逃すと、次はいつになるかわからなかったので、思い切って行くことにしました。この時期に頂上近くの斜面が紅葉しているためです。1か月ぶりに行く乗鞍岳です。そして今回で5回目です。

 夜のうちに乗鞍観光センタ近くに到着しました。空は曇っていましたが、次第に晴れてくる気配でした。ポータブル赤道儀(というほどの軽さではありませんが、セッティングには時間がさほどかかりません。)を準備し、空が晴れるのを待って撮影を開始しました。撮影は機械まかせとして、車の中で仮眠しました。日付は9月30日(月)に変わっていました。2カットほど撮影している間に、薄明が始まり、東の空が明るくなってきました。

 乗鞍観光センターから、朝一番のバスに乗り、畳平手前の大雪渓・肩の小屋口バス停で下車して、そこから舗装道路を下りながら(一部、登山道にショートカット)、乗鞍岳の紅葉を撮影しました。

 天気予報では曇りでしたが、実際には快晴です。バスを降りたときには、風がありましたが、そのうちに風もやみました。気温もこの時期としては、高いほうです。透明度もよく、撮影には絶好のコンディションでした。本来なら、来てよかったと思うべきですが、いろいろと思うこともあり、正直そのような気持ちにはなりませんでした。複雑な思いで、撮影を続けていました。

 パノラマ写真をアップしますので、ご覧ください。その他の写真は、ギャラリーのほうにアップしてあります。こちらからご覧ください。乗鞍紅葉No.1からNo.13までです。

 このところ、いろいろあって、ブログの更新ができませんでした。楽しみにされていた方々(それほど存在するとは思えませんが・・・)には、申し訳ありませんでした。
上の写真は乗鞍エコーラインの大雪渓・肩の小屋口バス停付近から見た、エコーライン方面の紅葉パノラマです。遠くに広がる山々は、松本市から諏訪市方面の山々です。赤く染まるのは、ナナカマド、黄緑色はダケカンバ、そしてハイマツの緑色が織りなすコントラストが見事です。画面右の裾野は、高天ヶ原(標高2829m)からのびるものです。
こちらの画像は、少しアングルを変えた場所から撮影しています。
乗鞍エコーラインを、大雪渓・肩の小屋口バス停から少し下ったところで撮影しています。画面右側の山のピークが乗鞍岳の主峰剣ヶ峰(標高3026m)です。画面左の山は高天ヶ原です。両方の山からのびる裾野の紅葉が見事です。写真に撮影すると、このように鮮やかですが、実際に見るとナナカマドの赤色がいまひとつでした。少しくすんだ色でした。その点、カメラのセンサーのほうの発色が鮮やかになるようです。むしろ、ダケカンバの黄緑色のほうは、実際に見たほうが美しい色でした。いずれの画像も、当日目で見た印象に近くなるよう、画像処理を行っています。ギャラリーの写真もそうです。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 9月28日から29日)
10月4(金)
 岐阜県関市にある、まなびセンターの直径12メートルドームにメガスターゼロ投影機を仮設して、9月28日(土)から29日(日)にかけて、プラネタリウムの投影を行いました。

 当日夜9時の星空解説と、投影の後半部にテーマ解説です。「星の一生」と題して解説しました。この分野の内容は、正直、幼児・小学校低学年向けではありません。しかし、長年同じ施設で投影を継続していれば、天文学全般に関して網羅する必要があります。難しいのを承知でこの内容に取り組みました。

 コンテンツには、動画やオリジナルイラストをだいぶ使用しましたが、やはり難しかったのではないでしょうか。それでもなるべく省略しないで、しかし、観客の反応もみながら、解説した次第です。解説する方としては、難易度が高いものだと言えるでしょう。難易度が高いという意味は、内容が難しいということではなく、難しい内容を観客の皆さまに、いかにわかりやすく解説するかが難しいという意味です。難しいものを難しく話してしまっては、プラネタリウム解説者のプロとは言えないでしょう。

 9月29日(日)の午後からは、「星空のコンサート」です。今年度に入って初めてです。ピアノ弾き語りと読み聞かせ、そして私共の星空解説のコラボです。今回で3度目です。お互いに慣れていますが、今回はハードウエアのトラブルがありました(ただし、プラネタリウムのほうではありません)。パフォーマンスを行う方たちは少し焦っていたようにも感じました。

 移動式プラネタリウムの投影を行っていた時には、このようなトラブルが付きまといました。いつもその場で臨機応変に対応して切り抜けてきました。「あなたたちは、プロなのだから、焦った様子を見せずに、何事もないような態度でトラブルを回避しながら、平然とパフォーマンスを行ってください・・・」。これが、私共からのアドバイスです。

 投影が終わって、緊張しながらも(私共は緊張していません)やってのけたと思いました。パフォーマンスはハードウエアのトラブルで完全とはいえませんでしたが、観客の皆さまをがっかりさせずに済んだと思います。トラブルに気が付かなかった方も多かったようでした。

 おそらく一番いけないのは、星空のコンサートを楽しみに来てくださる観客の皆さまに対して、パフォーマンスができません。ということなのでしょう。最悪の事態を回避できて良かったと思います。

 投影終了後、機材の撤収を終えると、その足で乗鞍岳に向かいました。左上の写真は、暗くてわかりにくいのですが、星空のコンサートの実施風景です。


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