東尋坊・あわら温泉・丸岡城・恐竜博物館(福井県 9月14日から15日) 
9月16(水)
 新型コロナウイルスの感染防止対策に細心の注意を払いながら、9月13(日)の夜から、15日(火)の夜にかけて、福井県を旅してきました。

 移動式プラネタリウムの出張投影をしていた頃に、全国からオファーをいただきました。その仕事の関係で、観光では行かないような地方都市でさえも行くことができたことは、とてもありがたかったと思っています。

 ほとんどの県で仕事をさせていただきましたが、沖縄と福井県だけ、訪れる機会がありませんでした。オファーはいただいたのですが、両県ともに実現には至りませんでした。

 いつかは、訪れてみたいと思っていました。あることがきっかけで福井県に行くことにしました。特に目的があったわけではありません。温泉につかってゆっくりして、あとは東尋坊と恐竜博物館を見ればよいと考えていました。

 このところ、不安定な天気が続いていましたので天気が心配でした。東尋坊で5分程度の通り雨がありましたが、それ以外は良い天気でした。

 東名高速がリニューアル工事中だったため、中央高速を松本で降りて、野麦街道から安房トンネルを通過し、高山市に抜け、東海北陸道から富山・金沢を経由し、福井県に入りました。おそらくこれが最短ルートでしょう。途中までは、白川郷に行くときに頻繁に利用するルートです。

 東尋坊に関しては、実はさほど期待していたわけではありませんが、柱状節理の作り出す光景はそれなりに見事でした。来てよかったと思いました。

 温泉でゆっくりしたいと書きましたが、私共は烏の行水です。すぐに出てきてしまいます。それでも露天風呂につかるのは気持ちのよいものでした。恐竜博物館に行くまでに、時間があったので、午前中に丸岡城に立ち寄りました。お城としては比較的小規模ですが、現存する天守の中では古い建築様式だそうで、中は極めてシンプルな造りでした。

 恐竜博物館は、想像以上の規模でした。全身骨格の展示も多く、よくこれだけ集めたなといった感じです。海外の地方都市の科学館・博物館の恐竜展示よりもはるかにスケールが大きい印象を受けました。恐竜展示自体に興味があったわけではありません。宮崎のプラネタリウムに勤務していたころ、地元のテレビ局主催の恐竜展に、私共が勤務していた施設を会場として提供したことがあり、そこで展示のお手伝いをさせていただいたことがありました。また、海外の類似施設でも、たくさんの恐竜展示を見てきました。このような施設に来ると、どうしても仕事の延長としての目線で見てしまうようです。

 横浜から福井県までの距離は500キロ足らずです。東名高速を利用して京都に行くよりも、距離的には近いのですが、ずいぶんと時間がかかりました。特に野麦街道から安房トンネルを抜け、高山市に至るルートは、7月の豪雨の影響で、いくつかの場所が災害による片側1車線通行になっており、時間がかかりました。

 明確な目的のない旅行でしたが、行ってよかったと思いました。あとは、沖縄を残すのみです。体力があるうちに行っておきたいと考えています。それにしても、東尋坊のあの断崖絶壁に手すりなどがないのには驚きました。安全対策の面で、いろいろと議論があり、その結果、あの状態で見せているのだろうと勝手に想像しています。
関市まなびセンターのプラネタリウム
9月7(月)
 関市まなびセンターのプラネタリウムの投影ですが、9月の投影まで中止が決定していました。しかし、その後、同センターのほうから連絡があり、令和2年度の投影すべてが中止となりました。天体観望会もです。詳しくはこちらをご覧ください。

 10月から投影があった場合に備えて、投影後半のテーマ解説で使用するコンテンツと、天体観望会開催時に使用する投影コンテンツの両方の制作を進め、先月末までに、年度末までの分をすべて作り終えたところでした。制作したものが無駄になりました。では、それに費やした時間が無駄だったのかというと、そうは思いません。そこで使用する動画・静止画は、今後の投影にも流用できるものばかりです。また、テーマ解説のコンテンツを制作することにより、いろいろと調査しますが、それは、解説者としての勉強にもなっているからです。

 さて、そうは言っても、私共に残された時間は次第に少なくなってきていることも事実です。次年度に関して、新型コロナウイルスの感染拡大がおさまり、投影を行うことになった場合は、無条件に対応するつもりでいます。ただ、それ以降については、私共の体調を見ながら判断するということになろうかと考えています。

 今のような形で引退することは、はなはだ中途半端であるように思っていますし、新型コロナウイルスに負けてしまうのは悔しいことです。可能な限り体調を維持することに努め、できるだけ長く解説を続けていきたいと考えています。

 これで、まるまる1年間、投影を行わないことになります。感覚が次第に失われていくようで怖いのですが、少なくとも発声練習だけは継続するつもりです。

 今の状態でできることは何かを考えた時、結論はすでに出ています。イラストレーターとして、残された時間を精一杯、自身で設定したテーマに取り組んでいくだけです。そして、新月期になれば、天体写真撮影、日頃の運動として卓球練習を継続し、レベルアップに取り組むことです。

 横浜市立大学の非常勤講師として、毎年実施している「地球科学実験」という講座ですが、今年はリモートで行うことになりました。どのようになるのかは、初めての経験なので、実施してみないとわかりません。後日、この「星雑記」にその結果をアップすることになるでしょう。
訃報(小石川正弘氏 8月26日)
9月1(火)
 天文関連のネットニュースで、小石川正弘氏がお亡くなりになったことを知りました。私共は、プラネタリウム解説者といっても、公共施設で毎日解説を行われている、現役の解説者の皆さんと交流があるわけではありません。なので、情報は入りにくくネットを活用するしか方法がありません。しかし、必要な情報の多くは、それで足りてしまうことも事実です。

 ショッキングでした。あの小石川さんが・・・というのがニュースを見た時の最初の印象でした。つい先日、星の村天文台で天体写真撮影を行った折、元台長と話をする機会がありましたが、その時にも、お互いに「・・・小石川さんは元気でいらっしゃるのだろうか・・・」と話していた矢先でした。仙台市天文台に長年勤務したのち、退職されて市民図書館で働いているというところまでは聞いていたのですが、今年に入り、入退院を繰り返しながら闘病生活をされていたとは、夢にも思いませんでした。

 私共が、プラネタリウムの世界に入った時から、目標としてきた先輩解説者のひとりです。水戸でプラネタリウムの仕事を始めた頃に、一度視察し、その解説を聞かせていただいたことがありました。今でもその時のことが印象に残っています。横浜こども科学館で解説をするようになってからも、たびたび視察に訪れました。その都度、小石川さんやほかの解説者の皆様が親切に対応してくださいました。視察の折に、来館者に天文台の望遠鏡や、それで導入した太陽について、解説をされている場面を見せていただいたことがありました。随所にジョークを挟む、面白おかしく、しかもわかりやすい解説は、まさに小石川節といえる独特のものでした。とても感心した次第です。

 東京で会合があるときにも、私共を見つけると、気さくに声をかけてくださいました。若い頃は、木星の観測者として、後に新天体の精密位置観測や小惑星の観測などで活躍され、65個の小惑星を発見されています。生涯を天文の分野にささげたといってもよいのではないでしょうか。

 身近な方の訃報に、昨晩は眠りが浅く、目が覚めるたびに、当時のことを思い出していました。私共にとっては、先輩格のプラネタリウム解説者ですが、年が近いために、自らもそのような年代になってしまったのか・・・と、思い知らされた次第です。小石川さんをはじめ、親切にご指導をいただいた、当時の仙台市天文台の職員の皆様、そして、残り少なくなってしまいしたが、手本としてきた解説者の先輩方への恩返しとして、私共は、もう少しだけ解説者として取り組んでいくつもりです。

 残念です。もっと元気でいてほしかった・・・。謹んでお悔やみを申し上げます。
日の出3態(茨城県ひたちなか市 8月30日)
8月30(日)
 前日の天気予報の雲の流れから判断して、天気が良い状態が続くことはわかっていました。久しぶりに日の出の撮影に行くことにしました。日の出は5時7分です。4時に起きました。早く起きるのは、私共にとってはとてもつらく、やめようかとも思いました。念のため、外に出てみると、オリオン座をはじめとした冬の星座や火星、金星が見事でした。水平線付近を見ると、低くたなびく雲がありましたが、大丈夫だろうと判断して出かけることにしました。

 今回は、望遠鏡を持って行きました。広角系のレンズを持って行くほどの余裕がなかったので(現場までは約500メートルほど歩きます)、機材はそれだけです。それでも望遠鏡、三脚、カメラボディーと、歩いて持って行くには負担になる重量です。

 日曜日の早朝とあって、現場にはすでに数人のカメラマン、磯遊びが目的の方々、釣り人など、すでに数台の車が駐車していました。セッティングを終えて日が昇るのを待機しました。雲は美しい形と色で朝焼けに染まり、空は赤からライトブルーまでのグラデーションです。その中で金星、冬の大三角が輝きます。まるで別世界にいるようでした。

 朝日を撮影するための光学系は、合成焦点距離1200mmオーバーです。この画角において、水平線を入れた状態(水平線を入れないと、海岸で撮影している意味がありません)で、太陽が画面の上辺に差しかかるまで、日の出から約6分です。焦点距離が長いためのリスクですが、日の出の撮影に取り組み始めたときに、最初にイメージしたのがこの焦点距離での撮影です。

 途中で、巨大船舶が通過し、太陽を覆いつくしてしまうほどでした。中央の写真がそれです。太陽が角度にしてあと10分ほど上に行っていれば、さらに見栄えのする写真になったことでしょう。いちばん上の写真で、水平線手前に波がありますが、これは、巨大船舶が残していった波です。アクセントになったと思います。デジタル非対応の望遠鏡ですが、なかなかシャープな像を結んでくれたと思います。

 それぞれの画像は、同じ光学系で撮影しています。太陽の大きさが異なるのは、トリミングの時のサイズが原因です。いちばん上の写真は、イメージしたとおりのものになりました。目標とした画像が得られたので、次のステップに進みます。

写真のデータ
2020年8月30日5時10分 BORG100ED F6.4 テレビュー2インチ2×パワーメイト 合成焦点距離1280mm
EOS1Ds MarkⅢ 1/1250sec ISO100 周辺部をトリミング

写真のデータ
2020年8月30日5時10分 BORG100ED F6.4 テレビュー2インチ2×パワーメイト 合成焦点距離1280mm
EOS1Ds MarkⅢ 1/1250sec ISO100 周辺部をトリミング

写真のデータ
2020年8月30日5時8分 BORG100ED F6.4 テレビュー2インチ2×パワーメイト 合成焦点距離1280mm
EOS1Ds MarkⅢ 1/400sec ISO100 周辺部をトリミング
ひまわり(国営ひたち海浜公園 茨城県ひたちなか市 8月28日)
8月28(金)
 国営ひたち海浜公園の、ひまわりが見頃をむかえているというので、昨日の夕方、撮影に行ってきました。確かに見頃でした。北アメリカ原産の比較的小ぶりのひまわりです。

 行くまでに、ネット上でひまわりの写真をいろいろ調べてみましたが、目を引くような魅力的な写真があまり見られませんでした。それだけ撮影が難しいということなのでしょう。覚悟をして撮影に臨みましたが、得られた結果は、やはりいまひとつでした。たくさんのひまわりを見ることができただけでも良しとします。

 来月以降になると、コキアをバックにコスモスが咲くそうですので、それも楽しみにしています。

写真のデータ EOS1Ds MarkⅢ EF16-35mm f/2.8LⅡUSM 35mm F13 1/125sec ISO100 C-PLフィルター使用
球状星団2態(茨城県ひたちなか市 8月24日から25日)
8月27(木)
 滞在先のひたちなか市では、このところ連日良い天気が続いています。かなりの暑さですが、空は抜けるような青空です。いつも海岸線を散歩コースにしていますが、海から吹いてくる風は、冷たくてとても気持ちの良いものです。

 海遊びをする県外ナンバーの車でにぎわっています。それは良いのですが、帰るときに放置したごみが散乱しており、磯は必ずしもきれいとは言えない状況です。困ったものですね。海水の透明度はとても高く、これは、私共のこどもの頃と変わりありません。

 月が太ってくる前に、滞在先の庭先で、何とか天体写真が撮影できないものだろうかと考えていました。24日(月)の夜は、透明度も高く撮影に挑戦しました。被写体としたのは球状星団です。多少の光害があっても撮影可能だろうと判断しました。光害カットフィルターも併用しました。

 確認したかったのは、この場所で、天体写真撮影が可能だろうか、拡大光学系を使用した長焦点での撮影時に、追尾精度は問題ないのだろうか、そして光害カットフィルターはどの程度効果を発揮するのだろうか、フィルターを使用した状態で、天体の色の出方はどうなのだろうか、など知りたいことがたくさんありました。

 夕方から夜にかけては、気温がぐっと下がります。海風の影響があるのかも知れませんが、その関係で夜露がかなり多めです。レンズヒーターは必須です。しかし、夜半を過ぎる頃になると、この傾向が緩和されるようです。

 空の状態ですが、撮影開始時の22時頃は、天頂付近を除いては、空のコントラストはいまひとつです。特に地平線から30度近くにかけて、南から北の空まで、町明かりによる光害が顕著です。夜半を過ぎる頃になると、これらの明かりも次第に減少し、空高く上ったアンドロメダ銀河、ペルセウス座の二重星団などが、肉眼で見えるようになります。ぎょしゃ座から、カシオペヤ座を抜け、はくちょう座、こと座、わし座、そして、いて座に達する天の川がうっすらと見えるレベルです。

 ヘルクレス座の球状星団を、町明かりによる光害の中に埋もれるまで撮影し、そのあと、南の空にやってきたペガスス座のM15を狙いました。画像処理をした2枚をアップします。

 結論です。拡大光学系を使用した追尾精度は、まずまずでしたが、よく見ると星が流れているコマが見受けられました。今後、原因を調査します。光害カットフィルターの効果は、フィルターなしの画像と比較しないとわかりません。空の状態は、球状星団や惑星状星雲は撮影可能だろうという判断です。

 庭先で天体写真が撮影できるのは、大きなメリットです。撮影が終わり、ダークファイルを撮るときには、機材に任せて、そのまま部屋に入り眠りにつくことができます。この時は、午前3時頃まで撮影していました。
 
 課題はたくさんあるのですが、最も悩ましいのは、カメラの特性で(赤外カットフィルター除去、ミラーボックス除去)、画像の色が、全体に紫色に偏ることです。もちろん、得られたばかりの画像は赤外カットフィルターがないので、赤色に偏っていますが、それを調整したのちにも、紫色が残っており、どのように補正しようかと試行錯誤しています。

 67フラットナ―を使用した画像は、周辺減光が皆無ですが、拡大光学系の場合は、そうはいきません。フラットデータも撮影しましたが、ついうっかり、光害カットフィルターを付けたままにしてしまいました。最終的な画像の色がまともではなかったので、別のプロセスで、フラット補正を行いました。

 いろいろ想像して考えることは大事ですが、結論が出ないときには、実行に移すのがいちばんです。なお、これらの画像はフルサイズである必要はないので、APS-Cサイズにトリミングしました。2枚とも、もっと露出をかけたほうが良いと考えています。

写真のデータ M15
2020年8月25日0時45分から2時32分
TOA-150B 1.5×エクステンダー使用 焦点距離1650mm F11.0 EOS5D Mark2(赤外カットフィルター除去、ミラーボックス除去機) ISO1600
ASTRO LPR type2フィルター使用
270sec×16フレーム 120sec×4フレーム 60sec×4フレームコンポジット 総露出時間1時間24分 撮影地 茨城県ひたちなか市

写真のデータ M13
2020年8月24日22時05分から23時45分
TOA-150B 1.5×エクステンダー使用 焦点距離1650mm F11.0 EOS5D Mark2(赤外カットフィルター除去、ミラーボックス除去機) ISO1600
ASTRO LPR type2フィルター使用
270sec×19フレーム 総露出時間1時間26分 撮影地 茨城県ひたちなか市
天体写真撮影(星の村天文台 福島県田村市 8月19日から20日)
8月22(土)


 下に撮影した写真をアップしたとおりです。8月19日(水)から20日(木)の朝にかけて、福島県田村市で撮影してきました。どこに撮影に行くか、いろいろ計画していましたが、東北方面の天気がよさそうだったので、この場所にしました。滞在先のひたちなか市から、高速道路を使用すると2時間30分ほどで現場につくことができます。

 星の村天文台を訪れたのは、約30年ぶりです。オープンしたのは詳しくは確認していませんが、おそらく1991年でしょう。その年の夏に、私共は、ここでスペースイラストの個展をさせていただきました。たまたま星まつりのイベントがあり、そこにテントを張って2泊した記憶があります。

 元天文台長とは、以前から交流がありました。天文の世界では有名な方で、ラジオのパーソナリティーとしても活躍されていました。私共は、当時そのラジオにも出演させていただいたことがあります。たまたま施設をのぞいたら、その元台長がいらっしゃいました。ふだんは後輩に任せているそうですが、たまたま出勤されていました。

 海外での皆既日食観測の際、空港でお会いし挨拶を交わすことはありましたが、今回は、仕事の手を休めて私共の話し相手をしてくださいました。30分以上話したでしょうか。お互いのこれまでに関して、いろいろと話をすることができました。会えてよかったと思っています。

 TOA-150Bの星空デビューです。移動して使用するには、架台も含めて最重量級です。持っていくのに気が重かったのですが、いざ、車に積んで、現場に到着して組み立て等を行ってみた感想では・・・意外といけそう・・・と思った次第です。これまで使用してきたBORG125EDでも、撮影に行くときには、かなりの機材の量になりました。それを考えると、運搬のコツをつかめば、何とかなりそうだというのが率直な印象でした。

 この鏡筒を支える架台は年代物です。教え子から借りているものです。本来は、16センチ反射望遠鏡を載せるためのものです。極軸望遠鏡がないので、電子極軸望遠鏡を外付けで使用します。

 駆動系は、オートガイド対応に改造されています。M-GENというスーパーオートガイダーを使用します。

 電子極軸望遠鏡も、オートガイダーも、今回が初めてです。事前の動作チェックなどで使い方を練習していたつもりですが、本番になってまごついてしまいました。今回は、現地で2名と合流しましたが、それぞれの方が、これらについて詳しかったので、使い方を教えていただきました。

 今回は、撮影に入るまでにかなりの時間を必要としましたが、慣れてしまえば、効率的に撮影ができるのではないでしょうか。オートガイダーなしでも、この赤道儀架台の天体の追尾制度は、かなりよさそうな感じでした。使い勝手において、いくつか気になるところがあるので、後日、調整しようと考えています。

 下のM16の写真は、61コマ撮影して、ガイドミスは、わずかに1枚です。架台が頑丈にできていることの裏付けでしょう。赤道儀の癖を理解し、使い慣れてくれば、さらに早いペースで撮影ができるのではないかと考えています。

 カメラは、赤外カットフィルターが除去されているばかりでなく、ミラーボックスもありません。すなわち、画像においてケラレが生じるとすれば、カメラマウントのみですが、画像を見る限り、それも感じませんでした。

 ただし、強い画像処理をかけると、センサーに付着したゴミが目立つようになりますので、やはりフラット補正用のデータは必要だなと思った次第です。

 赤道儀の駆動装置、オートガイダー、それにヒーターを4本使用して、バッテリーが果たしてどのくらい持つものか不安でしたが、夏場であれば一晩は大丈夫そうです。冬場は予備用にもう1台必要になるのではないでしょうか。

 星空のほうですが、標高が600メートルほどあるので、モヤの影響は受けにくくなっています。約30年前は、光害が一切なく、見事な星空でしたが、町の明かりが増えた関係で、南東から北西までの低空が影響を受けています。しかし、北の空から天頂付近はバックグラウンドも暗く、見事でした。

 右の画像は、星野写真撮影用のマークXポータブル赤道儀仕様です。反対側にもカメラをつけることが可能ですが、今回はバランスウエイトを載せました。

 TOA-150B、マークXともに、構図を決めてしまえば、あとはハードウエア任せで撮影が進行します。休憩ができるので体のほうは楽です。

 午前1時過ぎに雲が出てきてしまいました。車に入って仮眠をとりながら、眠りに入ってしまいました。目が覚めたときには満天の星たちでしたが、すでに薄明が始まっていました。うかつでしたが、1カットずつ、合計2カットの収穫があったことは上出来だったと思います。

 途中で、木星と土星を見ましたが、TOA-150Bで見る惑星は、圧巻でした。口径が15センチと、惑星を見るには小さめですが、その分、気流の影響を受けにくく安定した像を見せてくれます。コントラスト、解像度、使い勝手など申し分ありません。さすがに高橋製作所のフラッグシップ機だけのことはあると思いました。市販の望遠鏡では、世界最高峰と言っても過言ではないでしょう。

 夜が明けてから機材の撤収を行い、その足で、入水鍾乳洞を見学しました。あぶくま洞とは様相が一変しており、内部の通路はかなりの狭さです。こんなところを行くのか・・・と思いました。しかし、内部はエアコンが利いているかのように涼しく感じられました。

 何もかもが、はじめてに近い体験でしたが、これで大きく前に踏み出すことができたように思います。
 
天体写真2点
8月21(金)
 8月19日(水)から20日(木)の朝にかけて、福島県田村市で撮影してきた天体写真2点をアップします。星の村天文台という天文関連の施設がありますが、そのエリア内で撮影してきたものです。

 施設も含めて、道中のエピソード、今回撮影に使用した望遠鏡の使用レポートなどは、近日中にアップします。2枚下の写真はカシオペヤ座付近を流れる天の川を撮影したものです。標準レンズをF4.0まで絞ったために、周辺減光などは目立たず、画像処理は比較的楽でした。画面左側中央部付近に目印となる「W」の形が見えています。

 下の写真は、M16という、へび座にある天体です。散開星団と散光星雲が入り混じった姿です。M16のMはフランスの天文学者シャルル・メシエが作った星雲・星団・銀河のカタログのうちの16番目の天体を意味します。距離は7000光年とされています。今回初めてフィールドに持ち出したTOA-150Bという口径15センチの屈折望遠鏡を使用しました。

写真のデータ M16
2020年8月19日21時56分から23時06分
TOA-150B 67フラットナ―使用 焦点距離1100mm F7.3 EOS5D Mark2(赤外カットフィルター除去、ミラーボックス除去機) ISO1600
60sec×60フレームコンポジット 総露出時間60分 撮影地 福島県田村市

写真のデータ カシオペヤ座付近の天の川
2020年8月19日22時00分から23時17分
EOS5D Mark2(赤外カットフィルター除去機) ISO1600 SIGMA50mmF1.4DG 絞りF4.0
60sec×61フレームコンポジット 総露出時間61分 撮影地 福島県田村市
コキアの丘(国営ひたち海浜公園 8月18日 茨城県ひたちなか市)
8月18(火)

写真のデータ EOS1Ds MarkⅢ EF16-35mm f/2.8LⅡUSM F10 1/20sec ISO100 C-PLフィルター使用

 滞在先から車で10分ほどのところにある、国営ひたち海浜公園に行ってきました。コキアとひまわりの写真撮影が目的です。コキアはまだ小さめで、ひまわりも咲き始めでしたので、いずれも写真撮影にはいまひとつといった感じでした。

 昨日は気温が高く、蒸し暑かったのですが、今日はさほどではありません。閉園2時間前に行きましたが、人影もまばらでした。暑さを気にせず落ち着いて撮影ができたのは良かったです。何パターンかの写真を撮影した中で、最もシンプルなこの画像がベストだろうと考えアップするものです。

 コキアと背景の空では、輝度差が大きいので両方の色を出すために、画像処理のテクニックを駆使したつもりです。ひまわりが満開になる頃に、再度撮影に行く予定でいますが、どうなるかはわかりません。
ペルセウス座流星群2態
8月17(月)
 画像処理に手間取ってしまいましたので、画像をアップするのに時間がかかってしまいました。

 手間取った理由ですが、星空の写真撮影のように、長時間露出を行う場合は、ISO感度が高いことも手伝ってノイズが多くなり、画像が荒れます。これを避けるために、長秒時のノイズリダクションという機能がカメラ側にあります。しかし、これを設定すると、撮影には露出時間と同じ時間のノイズ除去処理がかかってしまうので、効率的とはいえません。

 多くの場合、この設定は行わず、撮影時と同じ条件で、カメラレンズにキャップをかぶせて、露出を行いダークデータを取得します。画像処理の時点で、このデータを減算すると、滑らかな画像が得られます。さらに、天体写真の場合は、同じコマを何枚も撮影して、コンポジットという処理を行い、さらに滑らかな画像を得るのが常です。

 このダーク減算に私共が使用するソフトウエアが、なぜかダークデータのファイルを開くことができませんでした。色々調べた結果、このソフトウエアが、私共が今回使用したカメラには、対応していないことがわかりました。そこで、別のソフトウエアを使用して、このプロセスを実行しました。時間がかかったのは、このためです。

 左の写真は、天の川付近を飛ぶペルセウス座流星群です。2個ほど写っています。肉眼では、さらにたくさん目撃しましたが、狙っている方向でとらえたのは、この2個だけでした。難しいものですね。

 画面左側の輝星は木星で、その左上のもうひとつの明るい星が土星です。

 下の写真は、カシオペヤ座からはくちょう座付近を飛ぶ流星です。これもペルセウス座群です。画面下から上に向かって飛んでいます。放射点近くなので、経路が短くなるのが特徴です。

 画面左側に雲が出ています。星野写真としてはボツですが、流星をとらえるための写真であるので、これでもよいと考えています。


写真のデータ
画面左
2020年8月12日23時03分から24時02分
EOS 1DX EF24-70mm f/2.8L ⅡUSM
24mm F4.0 ISO3200 1分×59コマコンポジット
マークXポータブル赤道儀仕様で追尾
撮影地 石廊崎



写真のデータ
2020年8月12日 23時00分から23時50分
EOS1Ds MarkⅢ EF16-35mm f/2.8LⅡUSM 25mm F3.5 ISO3200 1分×39コマコンポジット

マークXポータブル赤道儀仕様で追尾
撮影地 石廊崎
ペルセウス座流星群撮影と伊豆半島1周(8月12日)
8月13(木)
 美ヶ原高原、蔵王山、戦場ヶ原、乗鞍高原など、さまざまな場所を撮影の候補地として考えていました。2日ほど前から、天気予報をチェックしていました。考えていた候補地の天気が思わしくなさそうでしたが、伊豆半島だけは晴れているような予報になっていました。12日(水)の朝、出かける前に最終チェックをしてから、伊豆半島へ行くことを決めました。場所は最南端の石廊崎です。2018年4月に撮影に行って以来2年4ヶ月ぶりです。

 どのルートで行くかも迷っていました。2019年6月に堂ヶ島温泉に宿泊した折、戸田港でお昼に食べたタカアシガニの天ぷらがとても美味しかったので、それを食べるために、新東名高速から、修善寺道路、達磨山を経由し戸田港でお昼としました。先の長雨で、道路がダメージを受けている場所がいくつか見られ、それらの場所は片側通行になっていました。

 タカアシガニの天丼は左の写真のとおりです。ランチとしては値段が高めですが、このボリウムを見れば納得です。とても美味しいものでした。

 お盆の最中であるため、お客様は比較的多めでした。新型コロナウイルス感染防止のため、お店の方は神経を使っていたようです。もちろん私共もです。マスク着用、アルコール消毒液を携帯し、頻繁に手指を消毒しました。

 お昼を食べたあと、近くの丘に上り、戸田港を撮影したのが、2枚下の写真です。反対側には、海の向こうに富士山の山頂付近が姿を見せていました。

 今回は、パートナーを一緒に連れて行ったので、教え子たちを誘うことはありませんでした。お盆の時期であるため、撮影スポットとして予定していた場所には、数組程度のグループは来ているだろうと想像していました。しかし、現場に到着してみると、たくさんの車が駐車していました。夜になっても車が入れ代わり立ち代わりでした。これまでの撮影では、ここで他のグループの方々に会ったことはありません。日付が変わる頃まで、とても賑やかでした。

 昼間はとても良い天気でしたが、現場に到着した夕方頃から、空は雲に覆われてきました。期待した奥石廊の日没も見ることができませんでした。下の写真は、日没後に撮影したものですが、雰囲気はよく出たと思います。

 途中で機材を撤収しようかとも思いましたが、夜10時過ぎに晴れ間が見えてきて、やがて満天の星たちが姿を現しました。今回は水平線に巨大な明かりを灯す船舶(2018年4月に行ったときにはひどかったです)もなく、水平線から立ち上る天の川が、天頂付近を通過し、北のカシオペヤ座付近まで、天を二分していました。見事な天の川でした。第1級の星空でした。バックグラウンドのコントラストも見事で、こどもの頃に見た星空に近いものでした。

 流星もたくさん見る事ができました。久々に見る美しい星空と流星群に満足しました。今年初の星見の遠征でしたが、晴れてよかったと思いました。新型コロナウイルスの感染防止に十分注意しながら、チャンスがあれば、また撮影に行きたいと考えています。撮影した星空の写真は、後日画像処理が済んでからアップしたいと思います。

 帰りは、伊豆半島の東側の海岸線を戻ってきました。日付が変わっていましたが、車は比較的多めでした。途中で鹿を1頭目撃しました。体の色から判断して、まだ大人になりきれていない感じでした。海岸線を走行中に鹿を目撃したのは初めてです。海岸線といえども、注意して走行しないといけないなと思った次第です。

日没後の奥石廊

戸田港
富士山の夕焼け
8月11(火)
 1年に一度程度ですが、素晴らしい夕焼けに出会うことがあります。そのほとんどは、低気圧か台風の接近前後に訪れるようです。8月10日(月)がそうでした。台風5号が日本海側を北上していました。日課である公共施設での運動から帰ってきて、一息ついていた時です。窓を見ると、空が真っ赤になっていました。富士山の方向を見て驚きました。息をのむような美しさでした。

 慌ててバックからカメラを取り出し、レンズを取り付け、階段の踊り場から西の空を撮影しました。下のパノラマ写真のほうが時刻が後になります。あっという間に色が変化していくので、タイミングを逃すと大変ですが、何とか撮影することができました。ただし、風景写真としてみると、富士山より下の景色が絵にならないので、作品としてはボツです。最近は、カメラを持ち出す機会がめっきり減ってしまいました。

 明日の夜は、ペルセウス座流星群の極大日です。例年であれば、仕事などが入っていて見に行くこともできないのですが、今年は仕事がありません。せっかくのチャンスですから、天気の良い場所を探して撮影に出かける予定でいます。ポータブル赤道儀を持っていくつもりです。

上の写真のデータ
EOS1DX EF24-70mm F2.8LⅡUSM 70mm F4.0 1/160sec ISO100
HP Spectre x360-15補足
8月4(火)
 右の画像のような形で使用することもできます。ディスプレイは有機ELが使用されています。発色もとてもきれいです。私共が使用するレベルにおいては、充分に満足いくものだと思います。
 使い始めて、まだ1週間も経過していませんが、今のところ、大きなトラブルはありません。
 使い慣れてきたWindows10ですが、機種により微妙な差があり、少々まごついていますが、すぐになれるでしょう。

 1970年代後半に、世に出た初期のパーソナルコンピュータであるAppleⅡやCommodore PETなどに憧れました。のちにNECからPC8001が発売されました。1979年のことです。当時のこれらの機種はとても高価で高嶺の花でした。

 私共は、その頃天体の軌道計算に取り組んでいました。これらの計算は、電卓ではあまりにも時間がかかるために、クレジットでPC8001を購入しました。搭載されていたN88-BASICで、さまざまな軌道計算のプログラムを組み、走らせたものです。画面は解像度が640×400ドット、カラーは8色です。
 ROMは40kb、ユーザーズメモリは64kbしかありませんでしたが、それでも画期的なものでした。今、手にしているハードウエアに比べると隔世の感があります。40年間の進歩というのはすごいものだと思います。

 こどもの頃の未来を舞台にしたアニメで、主人公が腕時計を使用して、他者と通信をする場面に憧れたものでした。今は、それが現実となっています。さすがに、エアカーはまだですね。
 あと何年、自らの頭脳がこのようなデバイスに対応できるのかわかりませんが、少なくとも、あと数年はこれらの機器を活用していくつもりです。
HP Spectre x360-15
8月3(月)
 仕事や生活の活動拠点が2か所に分散したことにより、余計な買い物が増えてしまいました。パソコンもそのうちのひとつです。パソコンはもう購入しないつもりでいましたが、そうもいかなくなりました。

 プラネタリウム投影用のコンテンツ制作や、天体写真の画像処理等は、これまでデスクトップ型のパソコンで処理していました。数年前に導入したものですが、仕事の性質上、ハイスペックのマシンが必要でした。

 今回購入したものは、それと同等かそれ以上の性能を持っていて、しかも持ち運べることが前提でした。ノートパソコンの中から、ハイスペックのものを調べて、表題の機種にたどり着きました。

 オーダーをかけてから納品までに、約2か月かかりました。新型コロナウイルスの影響で、リモートでの仕事や授業が多くなり、パソコンが品薄になったこと。そして何より、予想以上に人気の高いパソコンで、オーダーが殺到したためでしょう。
 7月末に納品されました。以後、必要なソフトウエアをインストールし、カスタマイズを行い、やっと使用できるようになりました。
 このノートパソコンには、いくつかの特徴があります。最大の特徴はディスプレイ(15インチ)が4k(3840×2140ピクセル)の解像度を持っていることです。私共がこれまでに撮影した白川郷の画像をリサイズして、壁紙としましたが、その解像度と描写力はとてもみごとなもので、十分に満足できるものです。

 もう一つの特徴は、ディスプレイが360度まで折りたためることです。テーブル上にフラットに置いたり、タブレットとしても使用できます。
 アクティブペンも同梱されていますが、使い勝手は、もう1台のノートパソコンである、Wiindows surface pro2(いちばん上の写真の左側のパソコン)に付属のものと同等といった感じです。

 本格的に使用するには、ワコムのタブレットのほうが優れているように感じました。コンテンツ等の制作用パソコンの予備として所有しているものを、このノートパソコンとともに携帯するつもりです。
 処理速度は、上記の制作用パソコンを上回っているような感じです。CPUの処理能力もそうですが、記憶媒体にハードディスクではなく、SSD(1TB)をチョイスしたことにも要因があるでしょう。4Kの解像度であるにもかかわらず、たいしたものだと思います。

 欠点としては、画面の解像度が高いので、古いソフトウエアによってはメニュー画面がかなり小さくなり、文字が判別しにくいことです。解決策をいろいろ試してみましたが、裏技があることを知り、それでこの問題をクリアーしました。

 キーボードは、バックライトを搭載しており、夜間でも問題なくタイプできます。天体写真撮影時に威力を発揮するのではないでしょうか。
 おそらく、このパソコンが最後のものとなるような気がしています。このブログの画像、記述は、そのノートパソコンで行いました。

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