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荏柄天神社の梅(鎌倉市)
2月27日(火)
 天気予報から、穏やかな晴天になることがわかっていたので、今日は、朝早くから、鎌倉に出かけました。自宅から徒歩です。出発して、しばらく歩くと、天園ハイキングコースの入口があります。そこから、起伏の比較的ゆるかな山道を歩くと、コースの中央付近にある休憩所、天園に出ます。少しずつ下っていくと、やがて鎌倉市内の住宅街に出ます。そこから、鎌倉宮を経由して、荏柄天神社に行きました。ここまで、自宅からの距離は、約8キロです。

 荏柄天神社の梅の写真を撮影に行きました。時期が少し遅かったかもしれません。鎌倉の梅の本番は3月ですが、荏柄天神社の本殿前の梅は、鎌倉では一番早く、2月中旬から下旬に見頃となります。以前に撮影した写真の記録を見ると、確かに2月中旬に訪れていました。過去の記録をもっと調べてから行けばよかったと反省していることろです。

 今日は、いつも卓球練習をさせていただいている、近くの公共施設が休館日でしたので、ウォーキングで体を動かすには、ちょうどよいと思っていました。帰りは、鎌倉から大船まで電車を利用し、大船の行きつけのとんかつ屋さんで昼食としました。疲れが少し取れたので、そこから再び、自宅まで歩いて戻ってきました。

 歩いた距離の合計は約15キロ、歩数にして21,000歩です。疲れましたが、途中で休憩を1時間程度はさめば、あと5キロくらいは歩けそうです。風もなく、気温もさほど低くなかったので、ハイキングコースを歩くのは、とても気持ちのよいものでした。


写真のデータ
荏柄天神社の梅 2018年2月27日 EOS1Ds MarkⅢ EF24-70mm f/2.8L ⅡUSM ISO100 F5.0 1/125sec

書類の廃棄―その2
2月26日(月)
 今日も午前中は、書類の廃棄作業の続きです。ある段ボールの中の、ファイリングされた何冊もの書類の廃棄作業に手をつけました。しかし、途中で手が止まってしまいました。「ウーン・・・」。廃棄するには、あまりにも貴重な書類ばかりでした。この時点で廃棄するかどうか悩みましたが、断捨離第2弾の時期まで持ち越すことにしました。

 それらの書類の中には、例えば、1910年に回帰した時のハレー彗星(当時は、地球に大接近して大騒ぎとなりました)の、当時の資料をまとめたもの。サイモン・ニューカムの太陽表の原本のコピー(サイモン・ニューカム Simon Newcomb アメリカ合衆国の天文学者・数学者 1835年から1909年)、エクリプスナビゲーターという日食を高精度で計算するためのソフトウエアを世に出すときの、プログラム開発のドキュメント、ドームスクリーン上に、スライドプロジェクターから投影する場合の、ゆがみの計算の理論、実視連星の軌道計算の公式集、などが含まれていました。

 順番が前後しますが、各書類に関しては、次の通りです。エクリプスナビゲーターについては、私共のホームページの「日食」のページをご覧いただければ、わかると思います。

 ニューカムの太陽表ですが、軌道計算者であれば、その原本のコピーがどれほど貴重なものか、ご理解いただけるのではないでしょうか。ニューカムの生きた年代を見ていただければ、わかると思います。1900年当初の英語は、現代の英語とは、少し異なるように思いました。1900年頃といえば、日本では明治33年頃です。この頃の日本の文献を読むことですら一苦労です。英語になると、それがさらに厄介になります。太陽座標とは、言い換えれば、太陽の周りをまわる地球の座標、すなわち軌道を計算することです。かなりの時間をかけて翻訳しましたが、のちに解説書も出版されましたので、不要となりました。さらに、現在の惑星の軌道計算は、太陽系の各惑星を同時に動かして、数値積分する方法に置き換わっています。今となっては、コレクターのアイテムにしかならないでしょう。

 ハレー彗星の回帰の資料は、当時の日本では、彗星に関する知識が乏しい中での地球への大接近でした。彗星の尾の中を地球が通過しました。大彗星になったことで、人々の驚きの様子などが記録されています。また当時、彗星には人類に有害なシアンという物質が含まれているため、この世の終わりだと言って大騒ぎになったりしたものです。それらの顛末や、彗星の経路などが記されています。

 ドームスクリーン上にプロジェクターから投影する映像は、プロジェクターの仰角や方向、そして、ドームという球面のスクリーンのために、映像にゆがみを生じます。それを幾何学的にとらえて、公式を作成し、座標の原点を画面の中心に設定して、そこから画面の各部でどれだけのゆがみを生じるかを、数値データ表現し、図化するための理論です。宮崎市のプラネタリウムで働いていた頃に、当時の先輩とともに考案したものです。全天がコンピュータグラフィックスの映像で覆いつくされる現在、これらの理論は知らなくても大丈夫です。しかしながら、プラネタリウム投影機を開発するときの、原板における星々の座標を決定するときと似たような理論です。ハードウエアの開発に携わる場合は、知っておいたほうがよいでしょう。

 実視連星の軌道計算の公式集とは、例えば、おおいぬ座の1等星、シリウスの周りをまわる伴星が、何年何月に、シリウスから、どの方向にどれだけ離れているかを計算するための理論です。シリウスを中心とした、伴星の軌道要素から、その位置を割り出す軌道計算です。こちらも、日食計算論と同様、当時(現在でもそうかもしれません)あまり取り組んでいる人がいませんでした。

 膨大な時間と労力を費やして、行ってきた取り組みですが、私共は、今はこれらの書類を必要としません。数年使用しないものは、処分しなさいと、よくテレビなどで、整理の専門家からのアドバイスですが、果たして、これらの書類を簡単に廃棄してしまってよいものかどうか、しばらく考え込んでしまいました。

 断捨離の第2弾にまわす前に、資料を引き継いでくれそうな、後輩たちに打診するつもりです。それにしても、書類の廃棄は、とても時間がかかる作業です。昔であれば、段ボールごと、ゴミに出してしまうのでしょうが、分別が進み、個人情報が大事にされる現代ではそうはいきません。移動式プラネタリウムの仕事をおしまいにするのが、少し早かったかなと思うこともあるのですが、断捨離のことを考えると、これでよかったと思っています。
書類の廃棄
2月23日(金)
 今日の午前中は、書類の廃棄作業を行いました。書類の多くは、日食関連のものです。これまでに起こった日食に関して、局地予報などの計算を始め、月縁の凹凸の補正計算などのデータなども含まれています。まだ、計算プログラムを世に出していない時期でしたので、テレビや新聞などのメディア、旅行代理店などからの問い合わせに、その都度対応していました。それらのやり取りの際のFAXも保存してありました。電子メールがまだ一般的でなかったためです。

 天文情報誌に寄稿した原稿なども含まれています。膨大な時間と労力を費やしてきました。廃棄する書類をチェックしながら、よくここまでやってきたものだなと、思った次第です。廃棄するにはもったいないような気もします。しかし、だれが、この書類を活用するのかを考えると、おそらく誰も見ないでしょう。廃棄するのが適切と考えています。

 日食関連の書類の廃棄作業が終了すると、次は、プラネタリウム関連の書類です。こちらも、貴重な資料がたくさんあるのですが、廃棄するつもりです。天文関連の書籍は、まだ手を付けていません。若い頃に集めた書籍は、今となっては、年代物ですので、こちらのほうは、後輩などに打診して、引き継いでもらうつもりでいます。

 日食関連の書類には、当時、海外遠征した時の、日程表なども入っていました。当時のそれは、参加者名簿が含まれており、参加者の住所までもが記載されています。個人情報が保護される現在では、考えられませんね。これらの書類は、全てシュレッター行きです。
世界最速女子団体パシュート
2月22日(木)
 平昌オリンピックにおける日本選手の活躍は、頼もしい限りです。2月14日(水)に放送された、NHKスペシャル「金メダルに挑む~スピードスケート・女子団体パシュート」を見ました。より速く走るために、独自の戦略を磨き、それをさらに洗練させることで、世界記録を更新していきました。特に、空気抵抗を減らし、先頭交代を極めて短時間に行うテクニックなど、「世界一美しい隊列」と称されるフォーメーションを構築するまでのドキュメントでした。

 見て驚きました。3分弱の競技に、4年間かけてこれだけの努力をするものなのか。理にかなった戦略に魅せられてしまいました。オランダとの一騎打ちになるであろうことは、この番組を見て、容易に想像できました。そして、それが現実のものとなりました。多分、勝利するであろうことは、NHKスペシャルを見れば、明らかです。個々の力を伸ばすオランダの戦略と、組織力で戦う日本の戦略では、そのアブローチが大きく異なっていました。充分に見ごたえがあったレースだと思います。そして、さすがでした。

 「世界で最も厳しいトレーニング」を続け、何度も壁を乗り越えてきた日本の女子団体パシュート。オリンピックで、一番高い表彰台に立った、4人のまばゆい笑顔に、涙が出てきました。金メダル獲得、誠におめでとうございます。そして、感動をありがとうございました。

 皮肉にも、彼らのトレーニングを行い、采配を振るった監督は、スピードスケートの王国である、オランダの方とのことでした。科学的な戦略と、ライバル国ながら、日本の監督に徹した姿勢に敬意を表します。

 1月末から、ずっと体調不良でしたが、やっと本来の調子が戻ってきました。オリンピック中継で、だいぶ元気をもらいましたので、私共も頑張らなくてはいけないと思っているのですが、さすがに年を感じるようになりました。1日の間にできることは、以前の70パーセントに落ちてきてしまいました。若い方たちをうらやましく思っています。
水戸往復(2月18日)
2月19日(月)
 2月18日(日)に、水戸に用事があり、横浜・水戸間を往復しました。今の車での、初めての高速道路です。車の性能を確かめるためには、とてもよい機会でした。いちばん気になっていたのは、道路のつなぎ目をまたいだ時の、エアサスペンションの挙動です。電子制御されているので、またいだ時の突き上げも、その時の音もマイルドでした。安心しました。

 全車速クルーズコントロールは、高速道路においては、とても威力を発揮するものでした。先行の車までの車間距離を、レーダーで測りながら、速度をコントロールするものです。設定した速度よりも、先行する車の速度が遅ければ減速します。速ければ、設定した速度まで加速して、その速度を保持するものです。その間、アクセルもブレーキも踏む必要がありません。また、この車には、レーン・キープ・アシスト機能が搭載されています。レーンを逸脱しそうになると、警告音が鳴るようになっています。走行中に何度か警告されました。自らが予想していた以上に、レーンを逸脱する場面があることに驚きました。

 車の保温性能は、車の遮音性に依存するものでしょう。これに関しては、10年前まで乗っていた乗用車のほうが、性能が良かったように思いました。今の車も、悪くはないのですが、前者のほうがわずかに上です。保温性能も同様に感じました。当日は、外気温が3度程度でした。サービスエリアに車を入れて、1時間ほど仮眠しましたが、車内が冷えてくる時間が、想像していたよりも早かったように思います。

 最新の安全装置を装備しているわけではありませんが、車の全体的な性能としては、満足できるものでした。サスペンションは、固くもなく柔らかくもなく、ちょうどよいバランスにセッティングされていると思います。唯一の欠点はシートです。造り込みのしっかりしたシートですが、4時間も走ると、腰のあたりが少し痛くなってきます。これに関しては、これまで乗っていた1ボックスカーのほうが楽でした。私共は、1日の間に、10時間以上、高速道路を走行することがたびたびあります。シートに関しては、ハンドル、サイドミラーなどとともに、疲れないための適切なポジションを見つけられるよう、追い込んでいきたいと思っています。
ビジネスホテル
2月14日(水)
 今日は、バレンタインデーですね。私共の年齢になると、どうでもよい国民的行事になりつつあります。胸がときめくようなことは、まったくありません。若い頃を懐かしく思います。

 下で記述した断捨離第1弾ですが、今日も作業を継続中です。第1弾と書いたのは、理由があります。移動式プラネタリウムの仕事は終了しましたが、プラネタリウム解説者としての仕事を、まだ継続中だからです。それが終わった時点で、第2弾の断捨離を行わなくてはいけないと思っています。まだ必要な資料などは、保管しておかなくてはいけません。

 今日は、過去に実施した、移動式プラネタリウムのイベント関連の書類に目を通しながら、廃棄作業を行っていました。「・・・ああ、こんな地方都市でもプラネタリウムのイベントをやってきたのだな・・・」と、当時のことを振り返りながら、書類を廃棄しています。

 地方都市でイベントを実施する場合は、必ず宿泊を伴います。年間を通して、プラネタリウムの投影を実施させていただいている、関市まなびセンターの場合だけでも、すでに100泊以上、同じホテルにお世話になっています。他の地域の場合は、ネット上から予約を入れますが、関市のホテルのみ、受付カウンターで、年間の予約を入れてしまいます。受付スタッフの皆さんとは、すでに顔なじみだからです。

 昨年暮れの総括で記述したとおり、移動式プラネタリウムの出張投影を行った場所は、436か所で、投影日数は659日です。まなびセンターでの投影も含んでいます。詳しいデータを取っていないので推測ですが、投影日数の約6割が宿泊を伴うと仮定すると、ビジネスホテルを利用した回数は、約400泊となります。そのくらいは、泊っている印象があります。ある意味、ビジネスホテル利用者のスペシャリストと言ってもよいでしょう。

 北は、北海道の留萌市のホテルから、南は九州の宮崎県宮崎市や、長崎県雲仙市のホテル、そして、豪雪期の新潟県村上市や、長岡市のホテル、震災後の福島県南相馬市や、熊本県熊本市のホテルまで、さまざまです。ネット上から予約を入れる場合、イベントの開催会場のできるだけ近くに宿とをるようにしていました。その上で、できるだけ快適に過ごせるように、部屋が広く、清潔であることが、ホテルを選ぶ場合のポイントになります。ネット上に掲載されている、ホテルの室内は、見栄えがするように、そして部屋が広く見えるように、広角レンズで撮影されている場合がほとんどです。現場に行ってみて、あれ・・・!と思うことも、時々ありました。部屋が狭いと、苦痛に感じることがあるため、少し値段が高くても、広い部屋をセレクトするように、次第になっていきました。

 これだけの回数の宿泊をすると、持っていくものも次第に少なくなります。今では、30分もあれば、宿泊する荷物の準備ができるレベルです。困ることは、ほぼありません。

 一番驚いたのは、神戸のホテルに宿泊した時のことです。会場周辺にホテルがなかった地域でしたので、仕方がなく、地域にある唯一の、ハイクラスのホテルに予約を入れました。部屋は最上階に近く、室内は、シャワールームとバスルームが独立していました。そして、寝室のほかに、応接室までついていました。なぜこの価格で、このクラスの豪華なホテルに宿泊できたのかは、よくわかりません。朝食もとても豪華でした。たまたま、毎日放送のテレビの追跡取材で、私共を取り上げていただいていた時期でしたので、夕方、その応接室で、スタッフから取材を受けましたが、スタッフの方も、驚いていた様子でした。

 各地を旅して思うことは、日本は、どこの地方都市に行っても、似たような景観になりつつあるということです。街中を走れば、見慣れたファミリーレストラン、コンビニ、そして、家電量販店などが並びます。ある意味安心するのですが、一方で、地方に来たという実感があまりありません。海外の場合は、日本ほど、このような同じパターンが続くことはないでしょう。近年、生活レベルの格差が叫ばれていますが、少なくとも外見上は、どこに行っても均一であるように感じてしまいます。

 今後、ビジネスホテルを利用する機会は、激減するでしょう。しかし、長距離を走る機会は、まだまだあると思っているので、今の車のトランクにも、寝袋を常備しています。車中泊を想定しているためです。夏場や冬場の車中泊でのポイントは、車の保温性能です。これまでの車は、保温性に関しては、あまりよくありませんでした。しかし、今回の車は、保温性が期待できます。果たして、その性能がどのくらいのものなのか、早く体験したいと思っているところです。
断捨離第1弾
2月13日(火)
 移動式プラネタリウムの仕事を、昨年の12月で終了しました。1月は、その残務処理などが重なり、結構な忙しさでした。しかし、2月に入ると、それらも一段落して、スケジュール表は、真っ白な状態です。前述の仕事をしている状態では、これは大問題ですが、私共の年齢や現状を考えると、これでよいと思っています。

 メールや電話による問い合わせなども、激減しました。人と話をする機会も、めっきり減ったため、妻以外の誰とも話さない日も多くなってきました。しかし、だからと言って、孤独感は全くありません。日課である散歩や、卓球練習で、体を動かしているためだと思います。毎日穏やかな日々が続いているのは、とてもありがたいことだと思っています。心配事がないわけではありません。いつかは直面する問題がたくさんあります。しかし、今起こってもいないことを心配しながら日々を送るのは、よくありません。問題に直面した時の心構えだけしておいて、あとは考えないようにしています。

 時間的にかなり余裕が出てきたので、最近では、イラストの制作に精を出すようになりました。その一方で、断捨離の第1弾を開始しました。移動式プラネタリウム関連のハードウエアは、投影機を除いて、全て処分しました。現在は、その関係書類の廃棄作業などを行っています。また、高校・大学関連の、不要な書類の廃棄も行っています。

 これらの書類には、個人情報も含まれているので、そのまま捨てるわけにはいきません。すべての書類に目を通しながら、個人情報が記載されているものは、全てシュレッターにかけるようにしています。これは、かなり時間がかかる作業です。今年1年くらいかけて、毎日少しずつ作業を行っていくつもりです。

 書類の廃棄には、シュレッターが大活躍です。業務用の一番小さな物ですので、能力はさほどではありません。時々、オイルを点しながら、切れ味が落ちないように注意して作業しています。当分の間、このような日々の繰り返しになるでしょう。
長者ヶ崎(神奈川県三浦郡葉山町 2月7日)
2月9日(金)
 1月末から体調不良が続いていました。なかなか改善しなかったため、たまりかねてお医者さんに行きました。薬が効き始め、数日後には体調が戻りました。現在は、すっかり元に戻っていますので、日課である散歩や、近くの公共施設での卓球練習も再開しています。

 2月4日(日)に車が納車されました。と同時に、これまでお世話になった車を廃車にしました。17万2千キロほど走らせました。まだまだ走りそうでしたが、高速道路などで故障すると大変です。このあたりが限界と判断しました。現在の車は乗用車です。荷物を大量に積む必要がなくなったからです。車両感覚に慣れるのに、しばらく時間が必要だろうと思っていましたが、その心配は無用でした。数時間で慣れました。理由は、移動式プラネタリウムの仕事を始める前に乗っていた乗用車の、後継車を選択したからです。10年も前に乗っていた車ですが、現在の車とほぼ同じサイズです。すぐに、当時の感覚が戻ってきました。さまざまな機能が搭載されているので、取扱説明書を熟読しないと、全てを使いこなすことができません。現在は、それらの使い方を習得しているところです。

 一般道においての車の性能をチェックするため、2月7日(水)に葉山町まで車を走らせました。横須賀市との境に長者ヶ崎という岬があります。10年ぶりに訪れました。以前は、海が見たくなるとよく車を走らせていた場所ですが、この10年間は行ったことがありませんでした。横浜から鎌倉・逗子方面に抜けるための、朝比奈からのつづら折りの道路を上り下りするのが、移動式プラネタリウムのハードウエアを積んだままだと、大変だからです。現在の車は、荷物がありませんので、その心配がいりません。

 車のほうは、充分な性能でした。欲を言えば、サスペンションは、前述の車のほうがしっかりしていたように思います。カーブでハンドルを回しても、車のロールも極めて少なく、ビシッと安定していました。今回の車は、そこまでしっかりしたサスペンションではなさそうです。ちなみに前者は、走りを重視したコイルサス、現在の車は、乗り心地を重視したエアサスです。その違いがあるのかもしれません。

 葉山町の海岸線からは、葉山(裕次郎)灯台、その向こうに江の島、富士山が見えていました。相模湾を代表する景色といってよいでしょう。長者ヶ崎に車を止め、しばらく海の向こうの富士山を眺めてから、自宅に戻りました。穏やかでとても良い天気でした。下の写真は、長者ヶ崎から見た富士山方面です。富士山の右前に江の島が見えます。右端の建物群は、以前、移動式プラネタリウムの投影もさせていただいた、逗子マリーナの施設です。

皆既月食(横浜市 1月31日)
2月3日(土)
 昨年の8月21日(月)に、太陽・月・地球が一直線上に並んで、皆既日食を起こしました。月の本影は、太平洋からアメリカを横断して、大西洋に抜けていきました。その約5か月後に、再び3つの天体が一直線上に並びました。並び方が前回とは異なります。太陽・地球・月の順番であり、宇宙空間に投影された地球の影の中を、月が西から東に移動して、皆既月食となりました。

 日食の場合、見ることができる地点が限られます。また見える時刻も場所により異なります。しかし、月食の場合は、当日、月が地平線上に見えている場所であれば、どこからでも同時に見ることができます。

 前回皆既月食があったのは、2015年4月4日(土)です。当日は、関市まなびセンターでのプラネタリウム投影日であり、同時に皆既月食の観望会を兼ねていました。ただし、あいにくの天気でした。月食の始まる頃には、雨まで降ってきてしまいました。たくさんの参加者にお越しいただいたのですが、残念な観望会となってしまいました。

 そのひとつ前の皆既月食は2014年10月8日(水)でした。当日は、私共にとっては太陽面写真撮影では先輩格の観測者と、小田原で合流し、富士山を目指しました。天気予報では、低空の雲が一面を覆いつくし、富士山頂上付近のみ、晴天域になっているだろうとの予測でした。つづら折りの道路をあがっていくと、やがて雲の中へ。しばらく走れば雲の上に出るだろうと思っていましたが、甘かったようです。カーナビのヘアピンカーブが、最後の3つになってもまだ雲の中でした。あれあれ・・・。駐車場にしばらく車を止めて待機しましたが、一向に天気が回復する気配がありませんでした。

 前回、皆既月食を見たのがいつ頃のことだったのか、調べてみましたら、2011年12月10日(土)の皆既月食でした。この日は、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校の天文部の生徒たちと、同校の屋上で観測しました。機材もきちんとセッティングしての撮影だったので、比較的良い写真を得ることができました。今回の月食は、それ以来、約6年ぶりとなりました。

 天気予報から、期待はしていませんでした。また体調も本調子ではないため、自宅ベランダで撮影を行うこととしました。月食の始まる前から、晴れていました。意外でしたが、急いで撮影の準備をしました。皆既食の最中は、思ったほど月が暗くならなかったなという印象でした。また、赤みもさほどではないように思いましたが、写真に撮影した月は、真っ赤でした。皆既食が終わる頃には、上の階のベランダの庇に月がかかりそうでした。事前にチェックしたときは、大丈夫そうでしたが、チェックが甘かったようです。しかし、皆既が終わる頃には、雲が一面に広がってきました。ここまでとして、撮影を終了しました。

 天気予報では、月食を見ることができないのではないかと思いましたが、見ることができただけでも良しとしたいと思います。2011年12月10日の皆既月食のときのブログ(既に削除しています。)のコメントを見ると、年齢を配慮すると、本格的な写真撮影は、この時が最後だろうと記述していました。現在、体調はあまりよくありませんが、まだ撮影ができる体でいられることは、ありがたいことだと思っています。


写真のデータ
皆既月食 2018年1月31日22時30分(食の最大の頃)
BORG125ED F6.4 f 800mm 2X Powermate EOS5D mark2 ISO800 6sec
生徒たちとの交流(横浜市立みなと総合高等学校 横浜市中区 1月29日)
1月31日(水)
 1月29日(月)に横浜市立みなと総合高等学校において、地球科学部の生徒たちと交流を行いました。顧問の先生からの依頼によるものです。生徒たちは、1月31日(水)の皆既月食に向けて、皆既月食とは、どのようなものなのかを調べていました。また、ほかの生徒たちは、日食について調べており、2つのグループが私共に向けて、プレゼンを行うことになっていました。

 生徒たちのプレゼンが終わると、各プレゼンに関して、コメントをしました。注意すべき点なども含めてです。そのあとで、私共が、1月26日(金)におこなった、エクステンション講座での講義の内容について、大まかに説明をしました。わかりやすく簡潔に説明しながらも、おさえるべきところは、きちんと解説することを彼らに理解してほしかったためです。

 そのあと、エクリプスナビゲーターVer.3を使用して、昨年8月の皆既日食時の撮影を再現しました。カメラと連動して、自動撮影をデモしました。若い頃、自らが考案した計算プログラムが、適切な時期に世に送り出すことにより、当時は考えもしなかったようなことが、現実になることを見てほしかったためです。

 いくつかの理由により、おそらく同校の地球科学部の生徒と交流を持つ機会は、今後なくなるでしょう。とても熱心な生徒たちです。天文の世界に進まないとしても、多感な高校生の時期に、素晴らしい顧問の先生と巡り会えたことは、彼らの将来に大きな影響を与えるのではないでしょうか。彼らが、今後どのような人生を歩んでいくのか、とても期待しています。私共の体調のほうは、だいぶ戻ってきました。
仮設プラネタリウム(海老名市立中央図書館 1月28日 神奈川県海老名市)
1月31日(水)
 海老名市立中央図書館において、1月28日(日)に図書館プラネタリウムというイベントがありました。同イベントは、これまで、私共が対応していましたが、後継者である、河合順子さんに投影を引き継ぎました。今回は、同図書館での河合さんのデビュー投影でした。ハードウエアの設営が特殊であるため、何をどこに設営すればよいかがわかりません。それらも含めて、引き継ぎのため、今回のみ立ち会うことにしました。

 5回の投影でしたが、全回満席でした。設営が終わると、私共は控室に入り、全ての投影が終わるまで、体を休めることにしました。微熱はだいぶ収まりましたが、まだまだ本調子ではなかったためです。全てが無事に終わってホッとしました。同館のスタッフで、初めて星空を目にした方から、あのコンパクトさで、この星空のクオリティーはすごい、とのコメントが漏れていました。次回からは、河合さんのみで対応していただくことになります。
合同徹夜観測会(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 横浜市鶴見区 1月27日)
1月31日(水)
 横浜サイエンスフロンティア高等学校の天文部は、年に数回、徹夜観測会を行います。あまり顔を出すことはありませんが、今回は、株式会社アストロアーツの上山氏から、ある依頼を受けていました。高校生たちを対象に、ステラショットのデモを実施したいとのことでした。ステラショットは、パソコンから、デジタルカメラと天体望遠鏡を制御するソフトウエアです。実際にどのようなことができるのかを、高校生たちにみてもらいたいとのことでした。

 天文部の顧問の先生と、上山氏の間に入り、日程調整を行い、徹夜観測を行うこの日が最適だろうということになりました。当日は、日頃から交流のある、都内の高校の天文部との合同徹夜観測です。

 1月27日(土)の午後6時30分頃に学校に入りました。生徒達に屋上まで機材を運んでもらい、セッティングが終わると、上山氏にデモをお願いしました。私共は、体調がすぐれないため、すぐに暖房の効いた部屋に引っ込んでしまいました。セッティングの際に、ソフトウエアの動作を見ていましたが、大変使いやすそうでした。写真撮影をとても効率的に行うことができそうです。欲しくなりましたが、私共の使用する望遠鏡が、対象機種から外れているために、ハードウエア的に無理があります。

 上山氏のほうも、高校生たちと触れ合うことができて、満足されていたようでした。今回、上山氏との間で、高校生を対象としたデモを実現できたことには、理由があります。別件で、この春に、私共からあることを一つお願いしているためです。そちらも、とても楽しみにしていますが、具体的には、それが終わった時点で、この「星雑記」にレポートをアップする予定でいます。

 微熱が続いていますが、実現できてとても良かったと思いました。写真は、ステラショットのデモを行っているところです。セットが完了すると、パソコンの画面を見ているだけで、写真が撮れてしまうのは、驚きでした。
横浜市立大学エクステンション講座(神奈川県立図書館 1月26日 かながわ大学生涯学習推進協議会との共同公開講座)
1月31日(水)
 図書館は、JR桜木町駅から紅葉坂方面に歩いた坂の中腹にあります。県立青少年センターに隣接しています。1月26日(金)に、横浜市立大学エクステンション講座「1月31日皆既月食直前解説~日食と月食~」と題して、講座を開催させていただきました。この講座は、かながわ大学生涯学習推進協議会との共同公開講座です。

 直前に迫った、皆既月食について解説するものですが、今回はそれだけではなく、日食と月食という天文現象を取り上げながら、1月31日(水)の皆既月食がどのようなものなのかを詳しく解説しました。配布資料は27ページで、小冊子の分量です。大学側にお願いして、カラーで出力していただきました。特に、解説図の細い線もきちんと出るように、何度もカラー設定を調整していただきましたので、当日配布された資料は、とても美しいものとなりました。

 日食に関しては、昨年8月にアメリカで見られた皆既日食を中心に、実写の写真を多用し、静止画、動画、アニメーション、そしてCG映像などを使用して解説を行っています。これは、月食に関しても同様で、過去に撮影した月食の写真を多用しました。

 欠席者もいたため、当日は定員に少し届かない程度でしたが、ほぼ満席の状態でした。県外から講演を聞きに来てくださった方もいらっしゃったようです。また、毎回、私共の講演を聞きに来てくださる方もいて、大変ありがたく思った次第です。

 話の分量のほうが、日食のほうが、やや多くなってしまっため、少しアンバランスだったかなと反省しているところです。それでも、実施後のアンケートを見る限りでは、満足された方が多く、胸をなでおろしているところです。長年のプラネタリウム解説者としてのキャリアから、話が簡潔で分かりやすかったというコメントが目立ちました。このような場面での、私共が目指す解説のポリシーがしっかりと伝わっているようで、うれしくなりました。

 講演を終えて、帰宅するころから、体の調子が少し悪くなってきてしまいました。夜から微熱が出るようになり、その後何日か、その微熱に苦しむことになりました。写真は、講演を行う前に、自己紹介をさせていただいているところです。
雪かき
1月23日(火)
 昨日から降り続いた雪は、横浜では、夜にはあがっていました。久しぶりの積雪となりましたので、朝は雪かきです。卓球練習に使用している施設の、点検日であり、練習ができなかったので、体のトレーニングにはちょうど良かったです。敷地内を50メートル程度、1時間ほどかけて、雪かきをしました。その後、日課である散歩に出る余裕がありましたので、体力的にはさほどの消耗ではありませんでした。

 幹線道路はタイヤチェーンを装着して走行している車がほとんどでした。湿気を帯びた雪なので、午後には溶けてなくなってしまうだろうと思っていました。だとすれば、雪かきの作業は無意味かもしれないとも思いました。しかし、どちらにしても体を動かさなくてはいけないので、運動だと思って行った次第です。案の定、午後には雪はすっかり解けてしまいました。骨折り損のくたびれ儲けだったかな・・・。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 1月20日から21日)
1月22日(月)
 今日の横浜は、午前10時前から雪が降りだしました。天気予報のとおりです。雪は次第に本降りとなりました。いまは午後ですが、路面にもうっすらと雪が積もり始めています。ノーマルタイヤでの運転は、時間が経過するにつれて、厳しくなってくるのではないでしょうか。私共は、今日は車を動かす予定がありません。

 岐阜県関市にある、まなびセンターの直径12メートルドームにメガスターゼロ投影機を仮設して、1月20日(土)と21日(日)にプラネタリウムの投影を行いました。当日夜9時の星空解説と、テーマ解説です。今回のテーマは、「1月31日の皆既月食」です。今月末の皆既月食について、皆既月食の時の太陽・地球・月の位置関係や、月の基本的な知識、当日の月食の様子などを、これまでに撮影した月の写真、制作した静止画・動画などを使用して解説しました。

 20日(土)の夜は、市民天体観望会でした。天気は良かったのですが、気温が低かったせいか、参加者の数はいまひとつでした。冬の星雲・星団をご覧いただきました。

 21日(日)の午後からの投影は、「星空のコンサート」でした。平成29年度の第4回目です。~宇宙に生かされて~というサブタイトルがついています。ピアノの弾き語りと、読み聞かせの組み合わせです。お母様と娘さんのおふたりのユニットです。お昼をまたいでリハーサルを行い、本番に臨みました。今回は機材のセッティングに時間がかかりました。その関係で、リハーサルの時間がさほど確保できませんでした。大まかなタイムテーブルだけ確認して、本番に臨みました。ふたを開けると、想像をはるかに超えた、クオリティーの極めて高いパフォーマンスでした。当日は2公演です。どちらも満席にはなりませんでしたが、もっとたくさんのお客様にみていただきたかったと思った次第です。弾き語りも読み聞かせも、とても素晴らしいもので、その世界に引き込まれてしまいました。

 読み聞かせの中のストーリーは、皆既月食の日が舞台でした。間近に迫っていますので、皆既月食についてコメントしました。また、次のストーリーの中には、カノープスに関する房総半島の言い伝えが入っていました。これについても、さらに補足を加え、その星の見える期間や方角について説明しました。パフォーマンスのレベルが極めて高いお二人と、コラボできたことをとても光栄に思った次第です。 満ち足りた気持ちで帰路につきました。

 近県のプラネタリウム関係者が視察に来られました。関市は交通の便が悪く、公共の交通機関で来ると時間がかかります。はるばる足を運んでくださることに、とても感謝した次第です。できれば、今回の星空のコンサートをご覧いただければよかったのにと思いました。写真は、読み聞かせと弾き語りを行っている場面です。
参拝(鶴岡八幡宮 神奈川県鎌倉市 1月17日)
1月17日(水)
 鎌倉市の鶴岡八幡宮に参拝に行ってきました。毎年この時期に必ず行きます。本来は、初詣として正月に行けばよいのですが、その期間の混雑は相当なものです。行けるものではありません。混雑が緩和してくる今の時期を選んで行くようにしています。平日ですが、それでもたくさんの参拝者がいました。参拝が終わると、ほっとします。そのまま休憩所に入り、温かいコーヒーを飲んで帰るのが毎年の習慣になっています。

 休憩所の中に、鶴岡八幡宮の四季をテーマとした4点の作品が飾ってあります。毎年目にしているので、珍しくはないのですが、今回、それが写真ではなく、絵であることを初めて知りました。近くまで行って、まじまじと見てしまいました。「・・・これは絵だったのか・・・」。驚きでした。と同時に、うれしくなりました。私共が、現在取り組んでいる、手書きイラストと同じような方向性で描いている方がいることを、知ることができたためです。

 ただ、私共のイラストに取り組む、現在の考え方は少し変化してきました。単に風景画を正確に描写するだけでよいのだろうか・・・。今は、その正確性を生かした次のステップを模索しているところです。おぼろげながら、「こうだろう・・・」というイメージができつつあります。今後、それらの方向に進んでいくことになるでしょう。

 鶴岡八幡宮に通じる「小町通り」(門前町ではなく、観光土産屋通りと称されるようです。多くの観光客で賑わう観光スポットです。)は、平日でもたくさんの人々が行きかっていました。お店の変貌ぶりは、相変わらずです。ここでの商売がいかに大変なものかを物語っているように思います。

 お昼をまたぐので、鎌倉で食事ができればよいのですが、お店はどこも混雑しています。大船まで戻って、お気に入りのトンカツ屋さんでお昼を食べて帰ってきました。一口ヒレカツ、エビフライ、アジフライの盛り合わせの定食です。衣はサクサク、中身はぷりぷりで、とてもおいしいものでした。カロリーが高そうなので、年に1度くらいしか行かないようにしています。

 今日1日で歩いた距離は、2万歩以上ですが、よくあることなので、私共にとっては、この歩数は日課です。今週の平均値が16,000歩、先週が14,000歩です。通常は、これに2時間程度の卓球練習が加わりますが、今日は午後から雨脚が強くなりそうだったので、お休みしました。
迷惑メール
1月15日(月)
 迷惑メールは、1日のうちに何通も入ってきます。海外からのものもかなりの量になります。サーバー側でブロックしてくれるものもありますが、それでも後を絶ちません。移動式プラネタリウムの出張投影の仕事を終了してからは、不思議なことに、それらのメールは減少傾向にあります。

 つい先日のことです。海外からこの種のメールが入ってきました。添付ファイルがあったので、中身を見ることなく削除しました。しかし、そのあと、5分おきに、パソコンからアラームが鳴るようになってしまいました。記憶が定かではありませんが、メールの表題から推測して、ATMカードに関するメッセージでしょう。海外でATMカードを使用することなどありませんので、明らかに迷惑メールです。ネット上で、このトラブルの事例を調べてみましたが、該当するものがありませんでした。

 添付ファイルは、通常ではクリップのアイコンで表示されますが、このメールは、カレンダーの小さなアイコンが添付されていました。不思議に思いました。ウイルス対策ソフトで、すべてのファイルをスキャンしてみましたが、異常は見つかりませんでした。それでも、5分ごとにアラームが鳴ります。数時間ほどかけて、原因を突き止めました。メールソフトの当日のスケジュールの中に、その添付ファイルは侵入していました。メールを受信したと同時に、侵入したようです。スケジュール表から、その内容を削除したところ、アラームは鳴らなくなりました。ここまで、数時間の時間をロスしました。

 まるで、他人の家に土足で踏み込んできて、荒らしまわる行為と同じです。怒りを感じますが、どうすることもできないのが現状です。ウイルス対策用ソフトが、この1か月間でブロックした不正アクセスは、160件以上に達しています。自分のパソコンでありながらも、他人にもみられていることを常に意識して、使用することが大切だと思っています。

 個人情報などの大切なものは、なるべくパソコン上に置かないほうがよいのですが、ネットショッピングなどを利用する機会も多く、そうもいきません。パソコンを使用するということは、便利でありながらも、リスクと隣り合わせです。諸刃の剣ですね。
コスモプラネタリウム渋谷(1月11日)
1月14日(日)
 1月11日(木)の午後から、久しぶりに渋谷に出ました。私共にとっては、教え子のような存在の2名と、渋谷で待ち合わせをして、新年会を兼ねた食事会をするためです。彼らからのリクエストもあり、コスモプラネタリウム渋谷を見学することにしました。夜7時からの回です。それまでの間に、近所のカフェに入り、彼らの近況などについて、話を聞きました。

 常設プラネタリウム館の投影を見るのは、実に約10年ぶりです。私共にとっては、業界の後輩にあたる、永田美絵さんの解説の回です。事前に連絡を入れておきました。

 プラネタリウムの室内に入る前に、開場案内のアナウスがあります。肉声での案内ですが、声質もよく、案内の内容もとても分かりやすく親切なものでした。話のスピードや間の取り方も適切で、とても聞きやすいものでした。場内に入るときに、放送をしたご本人に、「とても良いアナウスですね。」とコメントしておきました。そのスタッフが、今後プラネタリウム解説者を目指すとすれば、将来がとても楽しみです。

 室内に入ると、投影機も含めた全体のカラーリングは、大人向けで、とても落ち着いたものでした。良い雰囲気でした。コニカミノルタ製の投影機が映し出す星空は、どちらかといえば星の数が控えめです。星数が多い傾向にある最近の投影機とは、少し趣が異なります。伊豆や、富士山西麓で見る星空に近いものです。ただ、天の川が少し暗めなのが残念なところです。実際の天の川は、冬でももっと濃いものです。改善の余地はあると思いました。

 永田さんの解説は、申し分ありません。柔らかく穏やかです。声質がとても良いので、聞いていて心地よいものです。唯一の欠点があるとすれば、その心地よさのために、観客の皆さまの中には、気絶される方がいらっしゃるとのことでした。都会のこのような空間で、熟睡できるとすれば、それはそれでよいのではないでしょうか。生解説にこだわる、同施設の投影ポリシーには、共感できます。これでこそ、本来のプラネタリウムの姿でしょう。

 それにしても、渋谷の街の変貌ぶりには、目を見張ります。交差点付近には、以前にもまして、外国人観光客が多いことに驚かされました。常設館も、このような投影なら、良いものだなと思いながら、帰路につきました。写真は、渋谷駅前から見た、コスモプラネタリウム渋谷のドームと、投影機です。
スター・ウォーズ(IMAX 3D テラスモール湘南 神奈川県藤沢市 1月9日)
1月10日(水)
 スター・ウォーズの最新作「最後のジェダイ」を、1月9日(火)にJR辻堂駅に直結する、テラスモール湘南のシネマコンプレックスで見てきました。IMAX 3Dのバージョンです。昨年の1月6日(金)にも、「ローグワン」を見ましたので、1年ぶりです。2016年12月27日(火)に死去した、レイア姫を演じたキャリー・フィッシャーの遺作となった作品です。年を重ねたキャリー・フィッシャーの、重厚な演技を見て感慨無量でした。

 IMAX 3Dは、大画面で高画質の映像を立体視するためのハードウエアです。立体視もとても自然で、音響のクオリティーも高いため、観客は作品に集中できます。十分に見ごたえがありました。

 移動式プラネタリウムの仕事を終了したので、時間に余裕ができたように思っていましたが、今月は、やらなくてはいけないことがとても多く、忙しい毎日です。昨日も仕事を全て終わらせてから映画を見に行くことにしました。午後9時過ぎからの上映の回を見ました。終了したのは日付が変わってからでした。バタバタしていた1日でしたが、無事に見ることができて、満足しました。

 スター・ウォーズシリーズの中に登場する、人気キャラクター「ハン・ソロ」が、スピンオフ映画として、今年6月下旬から公開になるそうです。こちらも楽しみにしています。久しぶりに映画を見ることができてよかったです。

 テラスモール湘南のような、大型のショッピングモールに行くと、今までの仕事の習慣でしょうか。無意識に搬入口を探したり、天井の高さをチェックしたり、床の材質をチェックしたりしてしまいます。・・・あと半年もすれば、そのような習慣も忘れてしまうのでしょうね。
情報交換会(埼玉県さいたま市 1月6日)
1月7日(日)
 飛騨天文台(京都大学大学院理学研究科附属天文台)で、4年前に行った観測研究のメンバー(Hα太陽望遠鏡の特性を調査することが目的でした。)が集まって、1月6日(土)に情報交換会を開きました。メンバー全員が集まるのは、一昨年の12月11日(日)以来のことです。

 ふだんはメールで情報交換を行っていますが、久しぶりにお会いするといろいろな話ができます。それぞれが、話をする内容などをまとめて、メンバーの前で発表したり、機器を利用してデモを行ったりと、集まる人数は少ないのですが、密度の濃い充実した時間となりました。私共は、昨年8月に、アメリカのアイダホ州で見た、皆既日食の状況について報告をさせていただきました。

 夜は、場所を変えて新年会です。いつものお蕎麦屋さんで行われました。料理もおいしいものですが、それ以上に、皆さんの話の中から、たくさんの情報を得ることができて、とても刺激されました。大変有意義な1日でした。それにしても、メンバーの博識ぶりには、毎年驚かされてばかりです。最近の傾向として、お会いすると必ず出てくるのが、これからどのように健康を維持し、充実した生活を送っていくかということです。皆それぞれ年を取ったということでしょうか。
2018年を想う
1月3日(水)
 明けましておめでとうございます。今年も私共のホームページを、どうぞよろしくお願い致します。

 プラネタリウムの仕事にかかわるようになってから、今年で46年目に入ります。移動式プラネタリウムの出張投影の仕事は、昨年の12月で終了しました。あとは、関市まなびセンターでの投影を残すのみです。しばらくは、同施設での投影の仕事に集中したいと思っています。ただ、次年度以降どうなるかは、施設次第です。公共施設ですので、予算が認可されればという条件が付きます。

 移動式プラネタリウムの出張投影を終了してから、その空いた時間を利用して、今まで以上に、手書きイラストに集中するようになりました。そのほかの時間は、体を鍛えるために使っています。近くの公共施設において、卓球の練習を継続するつもりです。出かける予定のない日は、朝、太陽を観測して、それからイラスト制作、卓球、そして、新月期になると、天体写真撮影、というパターンが、今後数年間の日々の過ごし方になるでしょう。

 この正月、横浜は、とても穏やかで快晴の良い天気が続いています。このようなコントラストの良い青空を見るたび、最近では、昨年8月に、アイダホ州で見た皆既日食当日のことを思い出すようになりました。あの日の空の青さは、日本ではまず経験できないような、透明度の極めて高いものでした。

 1月1日(月)の日から、イラストの制作に取り組んでいます。2日(火)、3日(水)は、箱根駅伝を見ながらの制作でした。「陸王」の影響でしょうか。今年は、最初から最後まで、中継を熱心に見てしまいました。

 1月2日は、スーパームーンでした。今年の満月の中では、見かけの大きさが最も大きくなります。スーパームーンは、もともと天文の世界で使用されていた言葉ではありませんが、近年、一般的に使用されるようになってきました。厳密には、1月2日の午前7時前です。また、満月は午前11時24分です。

 そして今月は、もう一度満月が訪れます。1月31日(水)です。1か月に2度目の満月は、ブルームーンと呼ばれています。さらにこの日は、皆既月食のある日でもあります。2015年4月4日(土)の皆既月食以来、約3年ぶりです。今から楽しみですね。

 上記の通り、スーパームーンを撮影するには、1月1日の日付が変わって、2日の夜明け前に西に傾いた月を撮影すべきです。ただし、この時間帯、私共の住んでいる場所では、月が建物にさえぎられてしまいます。そこで、2日の夜に撮影しました。下記のとおりです。冬場の気流の状態は、このような撮影には最悪ですが、7月28日(土)の今年最遠(見かけの大きさが最小)の月と比較するため撮影しておきました。

満月(スーパームーン) 2018年1月2日19時48分 BORG125ED F6.4 EOS5D MarkⅡ2×powermate f=1600mm ISO100 1/125sec 
6フレームコンポジット、ステライメージ8、photoshop CS6で画像処理


  過去の星雑記
  平成29年(2017)11月から12月
  平成29(2017)年7月から11月