地球科学実験(会場 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 9月17日)
9月19(木)
 横浜市立大学の非常勤講師の立場で、担当の先生立ち会いのもと、9月17日(火)に同大学の学生を対象に、講座を行わせていただきました。会場は、私共が科学技術顧問を務める、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校です。夜の天体観測のプログラムで、同校の望遠鏡を使用するためです。内容は、移動式プラネタリウムを使用した星空の講義、演習問題、30センチ反射望遠鏡を使用した天体観測です。

 私共は、移動式プラネタリウムの仕事をすでに引退しています。このため投影のほうは、この仕事の私共の後継者である河合準子さんにお願いしました。投影機は、私共が所有するメガスターゼロではなく、1ランク下の機種であるメガスタークラスです。7メートルドームであれば、この投影機でも充分に美しい星空を投影することができます。ただ、魚眼レンズ1台でドームスクリーン全体をカバーするので、投影するエリアによっては、星座の形に多少のゆがみが生じることと、緯度が固定されていて、北緯35度付近の星空しか投影できません。しかしながら移動式プラネタリウムのドームスクリーンに使用するには、充分ではないでしょうか。ビデオプロジェクターに魚眼レンズを組み合わせて使用するデジタル式の投影機よりは、星空の美しさにおいて、はるかにクオリティーが高いのではないでしょうか。

 夜の天体観測のプログラムの都合で、惑星が、その時間帯に見えている、この時期に講座を設定しました。月は残念ながら、この時間帯にはまだ上ってきていません。

 学生の皆さんには、移動式プラネタリウムの機材の搬入から手伝っていただきました。そして、ハードウエアの組み立て、セッテイングと続きます。お昼をはさんで、午後からは、本格的な講座となりました。当日夜の星空を河合さんが解説します。その後、演習問題を入れて、学生の皆さんに解いてもらいます。こちらは、私共の担当です。


 毎年似たようなレベルの演習問題を出題していますが、学生の皆さんは、いくつかの問題にとても苦労していました。中学・高校までの勉強の中で、取り扱う内容が変化していることに原因があるように思っています。いくつかのヒントを出すことにより、ほとんどの学生が正解するので、講座に参加している学生の皆さんのレベルが高いのだと思います。

 機材の撤収を終えたのち、屋上に上がって、天体観測です。ここ数年、曇られることが多く、望遠鏡とドームのみの説明で終わってしまうケースが続きました。しかし今回は、朝からとても良い天気でした。この天気は夕方になってもそのままでした。木星と土星を導入して、見てもらいました。初めてみる土星のリングに皆びっくりしていたようでした。

 学校や公共施設の天体観測施設は、全てがそうとは言いませんが、立派な望遠鏡を備えているのに、気流の悪いところが多く、天体を見るのには、マイナスとなります。おそらく、建物の空調の関係が大きく影響しているのではないでしょうか。ドームのスリットを開けて、2時間ほど望遠鏡を外気になじませました。しかし、それでも気流の乱れは大きいものでした。私共が、ベランダで20センチ反射望遠鏡を使用して見る、木星や土星のほうがはるかに良く見えるレベルです。この30センチの口径の能力をフルに引き出す、惑星面の撮影には、様々な工夫を凝らさなくてはいけないように思います。

 地球科学実験は、6つの実験で構成されています。地質・物理・海洋・地震・地殻変動・天文の各分野に関して、非常勤講師と常勤教員により集中的に実施されます。毎年、天文の分野を私共が担当しています。今年で8回目ですが、私共にとっても、とても貴重な体験になっています。移動式プラネタリウムの対応を河合さんにお願いするようになったので、体力的にはとても負担が軽く、楽ができましたが、長時間にわたって話をする場面が少なくなりつつあるので、そのような意味では疲れました。

 お昼は、高校の近くのとてもおいしいお寿司屋さんを紹介していただきましたので、そこでランチとしました。久しぶりに、回らない、おいしいお寿司を食べることができましたが、少し予算オーバーでした。事前に調達しておいて学校で食べようと思っていたお弁当は、夕食にまわすことになりました。
タイプカバー2(Surface pro2 ノートパソコン用キーボード)
9月14日(土)
 現在使用しているノートパソコンの主力機は、Surface pro2というマイクロソフト社の製品です。使用するようになってからだいぶ経過しました。いつ頃購入したのか調べてみたところ、2014年の4月7日(月)でした。この「星雑記」の前身であり、既に削除済みの「プラネタリウム雑記」に、購入して使用を開始した時のレポートを掲載していました。すでに5年以上が経過したことになります。

 OSはWindows 8.1pro(64bit)です。Windows10には、バージョンアップしませんでした。メモリーが8GB、記憶容量256GBのモデルです。通常の使用には、まったく問題ありませんが、惑星面の撮影となると、動画の保存には、少し容量が少ないように感じています。

 昨日の午前中、メールを読もうとしたら、キーボードが反応しなくなっていました。移動式プラネタリウムの仕事をしている頃であったら大変でした。しかし、いまでは、大切なメールというものはほとんどありません。ほぼ99パーセントが広告か、迷惑メールです。削除するために、メーラーを立ち上げているようなものです。

 とはいってもキーボードがないと困りますので、予備用のキーボードに差し替えて対処しました。このパソコンは、本体がタブレット感覚で使用できるように、キーボードがワンタッチで取り外せるようになっています。しかし、タブレット感覚でWindowsを使用するには、この年代のものは、少し難があるように思います。使い勝手が良いとはいえません。

 本体の裏側にキーボードを折り返すこともできたので、そのようにして、惑星面の撮影時に、ピント調整などをしていました。裏側に折り返すことを繰り返したり、取り外しをしているうちに、キーボードの内部で断線したのではないかと推測しています。本体の強制リセットを繰り返すと、復活する可能性もあると、ネット上に情報が掲載されていました。しかし、設定した内容がすべて消えてしまう恐れがあるとのことです。恐ろしいので、市販品を探すことにしました。なぜ通信ができていないのか、いろいろ調べましたが、結論はキーボード側にあるという判断です。

 新品は存在しませんでしたが、中古で程度の良いものがありましたので、昨日発注したところ、今夜届きました。動作チェックをして、これまで通り使用できるようになりました。ネットはこのような時に威力を発揮します。ほとんど使用した形跡もなく、販売時の定価の半額で購入できたので、よかったです。

 このキーボードの最大の特徴は、バックライトがあることです。夜間の星空撮影時などには、とても威力を発揮します。私共の年齢を考えると、新しいノートパソコンを買うものでもないので、できれば、これを最後のノートパソコンにしたいと考えています。

 写真は、下の紫色のキーボードが今回壊れたものです。上のキーボードは、パワーカバーという名称です。キーボードの中に、バッテリーを内蔵しており、電源がなくても、1日くらいは大丈夫でしたが、現在は、バッテリーがへたり、3時間程度しか持ちません。しかし、こちらも新品がどこにもないので、そのまま使用しています。さすがにバッテリー内蔵の中古品には、手を出す気にはなりません。

 今は夜の10時過ぎです。窓から空を見ると、今年最少の満月が煌煌と地上を照らしています。確かに少し小さいように感じました。秋の虫たちの鳴き声も一段と大きくなり、本格的な秋の訪れを感じさせてくれます。木星を撮影するために、夕方から準備していましたが、気流の乱れが激しく、撮影は断念しました。今シーズンは、もう撮影できないかも知れません。
手書きイラスト17作目・18作目
9月12日(木)
 手書きイラストの18作目が完成しました。アップしていなかった17作目とともにアップします。17作目のタイトルは「吉野山の桜」です。吉野山の桜を見るために、この地を訪れたのは2017年4月14日(金)でした。その時の様子は、このブログの前身である「プラネタリウム雑記」に記述していましたが、既に削除してあります。

 頂上付近に花矢倉展望台という場所があります。そこからは吉野山の桜の全景を見ることができます。画面中央部の奥にある蔵王堂を中心として、白山桜(しろやまざくら)と森林の緑の織り成すコントラストが見事です。

 いずれ、この光景を風景画で表現してみたいと考えていました。しかし、森林や山桜のディテールを描き込むことは大変でした。そして、いまひとつ、しっくりときませんでした。完成したのちも、そのことが引っ掛かっていたので、ホームページにはアップしないでいました。18作目が完成したので、改めて、この作品を引っ張り出してみました。気になる部分に筆を加えてみました。納得しているわけではありませんが、アップしてもよいだろうと判断しました。

 18作目のタイトルは、「黒部ダムの登山者たち」です。これまで描いたイラストは、全て、自身の目で見てきた印象をイラストに仕上げたものですが、この作品については違います。関市まなびセンターで、私共のプラネタリウムの投影をサポートしてくれている、高校生が撮影した写真がベースになっています。

 立山アルペンルートの途中にこの場所があります。これまでに6度ほど訪れていますので、どのような場所で、どのような風景が広がっているのかは理解しています。その記憶をもとに、彼の写真をベースに仕上げたものです。残雪の残る夏山に向かう、登山者たちの準備に余念のない光景を再現できれば良いかなと思いながら描きました。

 雲の表現に手間取りました。何度描いてもイメージ通りにいかず、最後には、山の背景から湧き上がる積乱雲に仕立て仕上げました。夏山のイメージが表現できていると良いのですが・・・。

 何作描いても、これでよいというものがありません。本当に難しいものだと思います。
台風15号の爪痕(9月9日)
9月9日(月)
 台風15号が横浜を直撃しました。昨夜、日付が今日に変わる頃から風雨がひどくなりました。叩きつけるような雨音を聞きながら眠りにつきました。目が覚めたのはそれから1時間30分ほどが経過した頃です。すさまじい風雨の音で目が覚めました。上空では、強風がうなり声をあげていました。ベランダの望遠鏡が心配でしたが、今までの台風で倒されたことはありませんので、そのままにしておきました。

 午前2時30分過ぎが一番ひどい状態でした。そのうち風雨の音も弱くなってきました。南からの湿った暖かい空気の影響で気温が高く、しかも気圧も低いので寝苦しい夜でした。

 夜が明けてから、日課である朝の散歩に出ました。空には晴れ間が見えていました。道路のいたるところに、樹木の枝葉が散乱していました。各戸から人々が外に出て掃除をしたり、復旧作業をしていました。倒木もたくさんありました。散歩コースにある、マンションの駐車場では、2台の車が倒木の下敷きになっていました。道路のガードレールは、強風によって約50メートル近くにわたって、道路側になぎ倒されていたところがありました。信号機も、道路に対して直角方向ではなく、あさってのほうを向いていたものもありました。

 自動車専用道路である、新湘南バイパス、横浜横須賀道路などが終日、災害通行止めになったらしく、そのあおりで、一般道が大渋滞でした。午後から用事で、関内まで車で行きましたが、30分程度で行けるところを、4倍の2時間もかかってしまいました。帰りもそうです。上大岡の駅前には、駅の外まで人々の大行列ができていました。コンビニに立ち寄りましたが、入荷が遅れているようで、商品は品薄状態でした。東日本大震災の時ほどではありませんが、その時の状況を彷彿とさせるものでした。

 今は、夜の9時頃です。晴れていますが、帰りが遅くなっため、木星の撮影はお休みです。望遠鏡は台風の強い風に、倒されずに済みました。横浜で暮らすようになってから、最大級の台風だったように思います。長い一日でした。
木星の撮影
9月8日(日)
 ここ3日間ほど、横浜はコントラストの良い青空です。ただし、雲が多く、時折にわか雨が降ったりしています。一昨日の夜と、昨夜は2日続けて木星の撮影に取り組みました。一昨日は、撮影に入る時間が少し遅かったため、撮影している間に、南西にある大きな鉄塔に見え隠れするようになってしまいました。最初のうちは、気流の状態も安定していましたが、鉄塔に見え隠れする頃から、乱れるようになり、結局良い写真が得られませんでした。

 昨日は、夕方のうちに機材を準備していました。反射望遠鏡を充分に外気になじませ、撮影機材もセッティングをしておきました。薄明も終わり頃になり、いざ撮影に入ろうとすると、空の半分が雲に覆われていました。

 雲が移動するまで待機しました。その間、約40分です。いよいよ撮影に入りました。RGの各チャンネルの画像を撮影し、L画像の撮影を始めた頃に、一筋の雲が木星を隠してしまいました。晴れている空の中で、雲があるのはそこだけです。

 しばらく待機していましたが、木星が現れません。その間に、望遠鏡の半分は、鉄塔の方向にかぶってしまいました。撮影はここで断念しました。2時間以上の時間を費やしましたが、何も得ることはできませんでした。

 このようなことは、太陽面の撮影でも、星空の写真撮影でも、イラストの制作でも、そして卓球練習でも、よくあることです。しかし、それも意味のあることと考え、次のステップに進むことにしています。様々なことがうまくいっていないな・・・と思う日々が続いています。だからといって、放り出してしまえば、すべてがそこでおしまいです。そのうち、それらのハードルを必ず超えられる日が来ると信じて、取り組みを続けるだけです。

 写真は、惑星面の写真撮影の時に使用する、ターレット式のフィルターボックスです。LRGBの各チャンネルのフィルターを内蔵しており、画面右の番号の部分を回転しながら、フィルターの種類を変えて撮影します。
乗鞍岳の写真
9月4日(水)
 乗鞍岳で撮影した写真を整理しました。昨年の8月に撮影した写真も、改めて整理して、風景写真ギャラリーのほうにアップしました。こちらからご覧ください。

 下のパノラマ写真は、乗鞍コロナ観測所への道の途中から、バスターミナル方面を振り返り、パノラマ写真に仕上げたものです。ギャラリーには、パノラマ写真は白川郷のそれを除いて掲載していません。

 パノラマ写真において、画面手前に見える池は、不消ヶ池(きえずがいけ)、奥の池が鶴ヶ池です。

 画面右側の山は富士見岳(標高2817m)、その奥が大黒岳(標高2772m)、画面中央よりやや左が魔王岳(標高2760m)です。鶴ヶ池の奥には焼岳、そのさらに奥に穂高連峰が控えます。穂高連峰の右には常念岳も見えています。

 非日常的な、これらの美しさには、目を見張ります。行って良かったと思いました。乗鞍コロナ観測所の下で撮影した写真をアップします。
乗鞍岳天体写真撮影ツアー(長野県松本市 8月30日から9月1日)
9月2日(月)

乗鞍コロナ観測所から穂高連峰方面パノラマ(画面奥の雲がかかっている山並みが穂高連峰です)

乗鞍コロナ観測所から、乗鞍岳の主峰剣ヶ峰(標高3026m)パノラマ

雷鳥と乗鞍コロナ観測所

鶴ヶ池の夕暮れ
 夏の終わりに乗鞍岳まで行ってきました。8月30日(金)から9月1日(日)までの2泊3日です。昨年の8月8日(水)から10日(金)までの2泊3日で行って以来、1年ぶりです。場所は畳平です。教え子たちの企画によるものです。毎年恒例だそうです。今回は、私共と日頃交流のある星仲間3名が加わりました。

 乗鞍岳は現在、自然保護の観点からマイカーによる乗り入れが規制されています。そのようになる以前に、何度かマイカーで訪れたことがありますので、おそらく今回で4回目の乗鞍岳です。

 秋雨前線が停滞している影響で、1日目はかなりの悪天候でした。バスでつづら折りの山道を登りますが、雨が激しく、小さな沢筋のいたるところで、滝のようになっていました。

 宿泊場所である山荘に到着した頃には、乗鞍スカイラインが通行止となっていました。この天気は夜になっても回復せず、結局、山荘で夜を過ごすことになりました。翌日は朝からとても良い天気でした。鶴ヶ池周辺、コロナ観測所付近を散策し、夏山の雄大な景色を楽しみました。

 乗鞍コロナ観測所は、以前から一度行ってみたいと思っていた場所でしたので、今回の行動のまず最初に選んだのが、この施設の目の前まで行くことでした。星仲間のひとりが、この施設に詳しいので、そこで説明を受けることができたのは、大変良かったと思います。老朽化により2010年3月末で閉鎖されたそうですが、できれば閉鎖される前に行って、施設の内部を見せていただくことができればよかったと思った次第です。

 今回の散策の目標は、これで達成したのですが、ここからは乗鞍岳の主峰である剣ヶ峰(標高3026m)が良く見えています。登る予定はなかったのですが、天気の状態が良かったことと、時間もたっぷりあったので、頂上まで登ることにしました。

 通常のコースタイムは、1時間30分ほどだそうですが、時間的に余裕のない人がいたため、少し急ぎました。1時間ほどで頂上に達することができました。標高差約300メートル。距離にして約2.5キロですが、体力的にはかなりハードなものでした。急いだことと、標高が3000メートルもあり酸素の量が少ないためでしょう。

 夜は2晩とも天気が悪く、持参したニコン20×120双眼望遠鏡Ⅱ型(重たいので、持って行くだけでも大変)で、星雲・星団の一部を見ただけにとどまり、天体写真を撮影することはできませんでした。

 気温が10度以下でしたので、平地でいえば真冬並みです。防寒着を着用していたので寒くはありませんでしたが、下界に戻ったら、一気に暑さが襲ってきました。

 写真は上から、コロナ観測所付近から見た穂高連峰方面のパノラマ、同じくコロナ観測所付近から見た主峰剣ヶ峰のパノラマ、雷鳥(どこにいるか探してみてください)とコロナ観測所、鶴ヶ池の夕暮れ、ニコン20×120双眼望遠鏡とコロナ観測所、そして、日頃から親しく交流させていただいている星仲間と、山荘のテラスでコーヒーを飲んでいるところです。他の写真は、後日整理ができてからアップします。また機会があれば、行ってみたいと思っています。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 8月24日から25日)
8月26日(月)
 関市まなびセンターの直径12メートルドームに、メガスターゼロ投影機を設置して、8月24日(土)から25日(日)にかけて投影を行いました。

 投影前半部は、当日夜9時の星空を解説します。後半部は、9月13日(金)が中秋の名月(満月は、その翌日の9月14日)ですので、一足先に「月の話」と題して解説しました。

 月の基本的な話がほとんどです。特に低学年のこどもたちのために、

 私たちが歩くと、月はなぜついてくるか
 地平線から上った月は、なぜ大きく見えるか
 月の暗い模様は、どのように、うさぎが餅をついているように見えるのか

などといった内容を対話形式で進めました。

 他都市から見に来てくださった観客もいました。かなりあちらこちらのプラネタリウムを見ているような感じでした。投影が終わってから少し話をさせていただきましたが、「このように生解説でわかりやすく話をしてくれるのは、とてもいいですね。」というコメントを頂戴しました。・・・と言われても、私共のハードウエアでは、このような投影しかできません・・・。

 小学校に入った頃から、お母様と二人で毎回見に来てくれるお嬢さんがいます。今ではすっかり大きくなり、小学校6年生だそうです。成長していく姿をいつも楽しみに見守っています。投影の始めか終わりに、必ず私共に声をかけてくれるのは、うれしい限りです。その小学生は、栞を束のように握りしめていました。

 この栞は、まなびセンターのオリジナルで、スタッフの手作りです。プラネタリウムの入場者にプレゼントしているものです。それを集めている観客の方も多いようです。私共も、この栞の中に、キャラクターとして登場します。そのキャラクターも、スタッフのおひとりが描いてくれたものです。今では、プラネタリウム施設の要所要所で使用されています。

 まなびセンターで投影をさせいただくようになってから、8年目に入っています。観客の数は、今年も、下半期に控えている「星空のコンサート」のおかげで、だいぶ増えたように思います。このようなイベントをきっかけでも構いませんが、毎回のように足を運んでくださる観客の数が、少しでも多くなれば、と思っています。

 施設のまわりには、田園風景が広がります。昼間は人影もまばらな場所です。このような地方都市において、プラネタリウムの投影を継続的に続け、観客の数を維持し、施設を運営していくことは、とても大変なことだと思います。

 24日(土)に予定されていた市民天体観望会は、木星・土星・夏の星雲星団を見ていただく予定でしたが、雲が多く、残念ながら天体を見ることはできませんでした。今回も、他都市からプラネタリウム解説者の視察がありました。
携帯用蚊取り器
8月22日(木)
 このところの横浜は、大気の状態が不安定です。晴れ間もありますが、どちらかといえば雲が多めです。雷雲の発生の可能性も高く、散歩のときには、傘が欠かせません。このような状態が続いているため、惑星面の撮影ができないでいます。晴れたとしてもすぐに曇ってしまいます。気流の状態も良いとはいえません。

 8月13日(火)に木星を撮影して以降、撮影ができていません。ベランダの庇に隠れる時間も早くなってきたので、あと何回撮影できることでしよう。

 ベランダでの撮影時には、頻度は少ないのですが蚊の襲来があります。しかし、今年は刺されることがほとんどありません。携帯用の蚊取り器を常用しているためです。蚊はいるようですが、刺されないところを見ると効果があるということなのでしょう。

 電池と薬品の組み合わせで作動しているようです。3か月程度は持つようなので、この夏はこれで充分でしょう。木星の撮影で、まだいくつか確かめておきたいことがあるので、今シーズンのうちに何とか試したいと思っています。それが終わったら、次は土星の撮影に取り組みます。
横浜・広島往復(8月17日から18日)
8月20日(火)
 8月17日(土)から18日(日)にかけて、再び、横浜・広島間を往復しました。往路において、反対車線の上り線のほうを見ると、御殿場インターチェンジから先で、東京方面に向かう車で渋滞していました。私共は、反対の下り線でしたので、渋滞の影響はさほど受けませんでした。17日の午後に横浜を出発して、夜から明け方にかけて距離を稼いだので、夜が明けるころには、広島に到着しました。仮眠もほとんどとらなかったので、計画していたよりも短時間で到着することができました。

 復路は、山陽自動車道の広島県境付近のパーキングエリアで仮眠をとりました。ちなみに、広島に到着してから現地にいたのは、わずかに30分足らずでした。その後も、ひたすら走り続け、仮眠もそこそこに、横浜に戻ってきました。本来であれば、この距離の往復には、仮眠を含めて、3日間は必要ですが、今回は2日間で往復したことになります。時間を有効に使えてよかったのですが、片道850キロを超える距離を、仮眠もそこそこに往復したため、体力的にはかなりハードでした。

 途中で眠くなる場面も何度かありました。ガムなどをかみながら眠気をしのぎましたが、本来であれば、もっと効率的に仮眠を利用したほうがよいと反省しました。帰省ラッシュのピークを過ぎたせいか、復路の渋滞はさほどではありませんでしたが、サービスエリア・パーキングエリアは混雑していました。

 先日からの2往復で、合計3400キロを走ってしまいました。オイル交換のアラームが出ているので、来週あたりにメンテナンスに出す予定です。何のトラブルもなく走ることができているので、今乗っている車も丈夫な車だと思っています。今の車に乗り換えて、まだ1年と半年しか経過していませんが、これまでの走行距離が40000キロに迫ろうとしています。
木星(8月13日)
8月14日(水)
 台風10号接近の影響か、雨が降ったかと思えば、すぐ晴れてきたりと、目まぐるしい天気です。

 昨夜は木星の撮影はできないかと思っていましたが、夕方から晴れ間が広がってきました。気流の状態は期待していませんでしたが、まあまあの状態だったので、撮影を行うことにしました。

 8月10日(土)に撮影したときより、画像のクオリティーは少し落ちますが、まあまあの画像が得られたのではないでしょうか。

 今夜は、晴れ間が期待できませんが、晴れてくれて、気流の状態が良ければ撮影を行う予定です。
横浜・広島往復(8月10日から12日)
8月13日(火)
 帰省ラッシュがピークをむかえた8月10日(土)の夜から、12日(月・振休)にかけて、横浜・広島間を車で往復しました。本来であれば、このような時期は、高速道路を走ることを避けるのですが、今回はそうせざるを得ない状況でした。渋滞に極力巻き込まれないように、深夜に横浜を出発しました。

 そのおかげで深夜の時間帯は、たいした渋滞には巻き込まれませんでしたが、サービスエリアやパーキングエリアは、その多くが満車の状態でした。駐車マスが確保できず、そのまま素通りせざるを得ない場面もあったくらいです。深夜のトラック便は鳴りを潜め、乗用車がほとんどでした。トラック便の場合は、その挙動が読めるので比較的安全に走行できます。乗用車の場合は、その動きが読めないため、危険に遭遇する場面も多くなるものですが、皮肉にも適度に混んでいたため、追い越し車線を猛スピードで走行する車もなく(そもそも混んでいてスピードが出せない)、比較的安全でした。

 往路では、中国自動車道の宝塚インターチェンジ付近で、20キロ以上の渋滞に巻き込まれました。しかし、それ以外では渋滞はたいしたことはなく、予定したより早く広島に行くことができました。

 広島では2時間ほどで用事を済ませ、とんぼ返りで横浜に戻ってきました。復路の渋滞はたいしたことはありませんでしたが、サービスエリアは、相変わらずどこも満車の状態でした。大変疲れましたが、帰省ラッシュのピーク時の、車の量がどの程度のものなのか、把握できたのは貴重な体験でした。車の量が多かっため、あちこちで事故が発生していました。数日後に、再び、横浜・広島間を往復する予定です。
木星(8月10日)
8月12日(月)
 8月10日(土)は、深夜から出かける用事がありました。お盆の時期で、高速道路の渋滞がピークになるため、あえて出かける時間を深夜にしました。出先で用事を済ませて、今日の午後に戻ってきました。

 出かける前に、いつものように木星に望遠鏡を向けてみました。

 梅雨が明けてから木星の撮影を再開しましたが、撮影する中では、最も気流の状態が良いものでした。

 最良とはいえませんが、それでも、木星の表面のディテールをある程度抽出できたと思います。このあたりが、おそらく21センチ反射望遠鏡の解像度の限界に近いのではないでしょうか。

 今回は、撮影の手順と画像処理の手順を少し変更しました。撮影をしたのち、画像処理を行っている時間が確保できなかったので、今日の午後から画像処理に取り組みました。
木星(8月8日)
8月9日(金)
 横浜は、このところ毎日とても良い天気が続いています。それと同時にかなり気温が高い状態です。日課である散歩から戻ると、シャワーを浴びずにはいられません。私共の住んでいる場所は高台にあるので、午後になると風が吹き抜けます。そのおかげで、猛暑の中でもなんとかしのぐことができています。

 夜も晴れる日が続いています。時々雲が流れますが、毎日のように木星と土星を見るのが、このところの日課です。

 朝、散歩に出る前には、Hα太陽望遠鏡で太陽をでチェックするので、朝と夜の2回は、望遠鏡を動かすことになります。望遠鏡を載せる架台は、毎日稼働させたほうが調子が良いように思います。

 昨夜は、気流の状態がいまひとつでしたので、木星面のディテールの抽出がいまひとつでした。衛星ガニメデの影が木星面に投影されているのが、120倍の倍率をかけて眼視で見てもでもよくわかりました。今は、8月9日(金)の午後ですが、夜まで天気が良ければ、今夜も撮影することになるでしょう。
鵠沼海岸(藤沢市 8月6日)
8月7日(水)
 取り組んでいる仕事のひとつ(仕事を縮小した現在、それまでに比べればたいした仕事ではありません)が一段落したので、昨日は、鵠沼(くげぬま)海岸に行ってきました。このところの横浜は、毎日とても良い天気が続いています。今は午前中ですが、今日も良い天気です。そして、かなりの暑さです。

 久しぶりに夏の海のにおいをかぎたくなったので、時々利用する藤沢市のショッピングモールまで車を走らせました。このショッピングモールは、以前、移動式プラネタリウムの投影をさせていただいた場所でもあります。

 そこに車を止めて、引地川沿いに、海岸まで一直線の遊歩道を歩きます。距離にして片道約4.5キロ、所要時間は約45分です。江の島をバックにサーファーや海水浴客が、湘南の海を楽しんでいました。風があるせいか、波はやや高めでした。サーファーたちにとってはうれしいものでしょう。台風の影響かも知れません。

 私共のこどもの頃、生まれ故郷の阿字ヶ浦海岸(今ではすっかり有名になった、国営ひたち海浜公園のすぐそば)の波は、このような状況のときには、さらに高い波が押し寄せていました。その波にサーフボードなしで乗るのが夏休みの遊びのひとつでした。ボディーサーフィンと言います。小学校3年生の頃から始め、5年生くらいになると、うまく波に乗れるようになります。波に乗るタイミングやコツなどは、本来のサーフィンと同じです。こどもの頃だったので、3メートルくらいの波は、とてつもない高さに感じましたが、とても楽しいものでした。恐怖感は全くありません。

 久しぶりに見た夏の海は、まぶしく雄大で、心が癒されるものでした。潮風の影響で視界はさほどではありませんでしたが、遠くに伊豆大島、天城山から箱根、丹沢の山々まで見えていました。しばらくこの景色を楽しんだのち、ショッピングセンターまで戻り、ランチを食べて戻ってきました。午後からは、いつものように近くの公共施設で体を動かしてきました。

 1日中、体を動かしていたので、かなり疲れました。夜も良い天気でしたが、疲れていたので、惑星面の撮影はお休みしました。

 夏の夜、遅くまで起きていると、時々、湘南の海辺をドライブしたくなることがあります。そんな時には、藤沢まで車を走らせ、国道134号線を藤沢、江の島、鎌倉、逗子、葉山へと抜けて、家に戻ってくることがあります。葉山にある、海に面したレストランは、夜遅くまで営業しており、そこでスウィーツを食べながら海を眺めることがあります。なかなかロマンチックですよ。
木星(8月3日)
8月4日(日)
 昨夜も木星の撮影を行いました。空のコントラストもだいぶ改善され、夕方から抜けるような青空が広がりました。新月期であるので、これなら星空の撮影に行ってもよかったかなと、少し後悔しました。

 梅雨が明けてから、晴れれば毎日、木星や土星を見ていますが、昨夜が今年の夏では、最も気流の状態が良かったです。

 ベストではありませんが、土星を見ても、眼視で120倍程度の倍率で見ている限りでは、大気の揺らぎもほとんどなく、リングの溝である、カッシーニの空隙もよく見えていました。

 木星面も、今年の夏の中では、ディテールが良く抽出できたほうだと思います。今回は、ネット上にアップされている最近の木星の画像を参考に、強めの画像処理をかけてみました。少しずつですがベストの画像が得られるように、追い込んでいきたいと思っています
木星画像の再処理
8月3日(土)
 下の8月1日に撮影した画像を再処理しました。気流の状態のあまりよくない日の撮影だっため、解像度は向上しませんが、粒子の滑らかさと、ディテールの抽出の度合いは、こちらのほうが良いと思います。

 しばらく、この方向で撮影のプロセスから、画像処理までのパラメーターの最適化を行いたいと考えています。
木星
8月2日(金)
 昨年は、建物の外壁塗装工事が入っていたので、ベランダに置いてある望遠鏡が使用できませんでした。このため火星の大接近をはじめ、木星や土星の撮影ができませんでした。特に火星の大接近はせっかくの機会だったのにとても残念でした。

 ベランダの望遠鏡から、木星が撮影できるシーズンに入ってきました。もう少し早い時期から撮影できればよかったのですが、梅雨がなかなか明けないこと、また、それ以前では、木星が上ってくるのが遅く、深夜にベランダでごそごそしていると近所迷惑です。梅雨が明けてからは、晴れていて撮影する時間が確保できるときには、撮影を行うようにしています。

 1年間ものブランクがあると、撮影の時に使用する光学系の組み合わせや、画像処理の手順すら忘れてしまいます。ここ数日間は、それらの記憶をたどりながらの撮影となりました。やっと全体のプロセスが思い出せるようになりました。これらのプロセスはかなり複雑ですので、慣れが必要でしょう。私共の場合は、過去に何度も試行錯誤を重ねたので、思い出すのも早かったです。

 この2日間で撮影した写真を2枚アップします。気流の状態が思ったほどどではなかったため、ベストの写真ではありません。オリジナルサイズの画像を少しリサイズして、小さくしてあります。モノクロカメラで、フィルターを回転しながらのLRGB合成処理をしています。画像の解像度としてはまだまだです。気流が良いときであれば、さらにディテールを抽出できるでしょう。20センチクラスで、さらに良い写真を撮影されている方もいるので、撮影から画像処理までのすべてを見直し、さらに解像度を上げる工夫をすることが現在の課題です。

 2枚の画像は、それぞれ異なる画像処理を行っています。気流の状態は、2日とも、ほぼ同じような状態で、ベストとはいえません。しかし、画像処理の結果により、そのディテールの出方が異なるのは興味深いものです。どのような方法が最善か、試行錯誤を繰り返すことになるでしょう。

 この夏の太平洋高気圧は、湿気をいつもより多く含んでいるような気がします。そのため晴天にもかかわらず、空のコントラストは良いとはいえません。なんとなく、白っちゃけた空の色です。新月期ですが、これでは撮影に行っても良い写真が得られるとは思えませんので、どうしたものかと考えている最中です。今日の夕方の空は、少し改善されてきたような気がします。
太陽面
7月30日(火)
 まなびセンターの投影が終わり、再び日常の平凡な生活に戻りました。例年より8日ほど遅い梅雨が明けてからの横浜は、ここ2日ほど猛暑といってよいでしょう。日課である朝の散歩が終わると、家に戻ってからシャワーを浴びるようにしています。下着までびっしょりと汗をかくためです。サラリーマン時代なら、午前中にシャワーを浴びるなど考えられませんが、リタイヤした人々の特権かも知れません。

 散歩に出る前に、久しぶりに望遠鏡を太陽に向けました。晴れれば、急ぎの用事がない限り、太陽を見るようにしています。私共の年になると、急ぎの用事などはありませんので、基本的には太陽を見続けることになります。梅雨の時期に望遠鏡を出さなかったため、Hα太陽望遠鏡のブロッキングフィルターの劣化(湿気に弱い)が進行しているように思っています。太陽面の見え具合において、コントラストが以前より少し低下してきました。そろそろ、新品を調達する時期に来ているように思います。




 太陽の活動周期は、太陽の活動(太陽放射のレベル、物質の放出等、黒点数の増減やフレアーの発生頻度等)の周期的な変化です。約11年の周期です。ルドルフ・ウォルフ(スイスの天文学者で太陽黒点の研究者 1816-1893年)によって作られた付番規則に従い、1755年から1766年までを第1太陽周期とし、現在は2008年1月から始まった第24太陽周期の末期です。このため、太陽面はとても穏やかな状態が、ここ数年続いています。

 私共のギャラリーの「太陽」に、最近撮影した写真がないのはそのためです。今日も太陽面は、無黒点です。Hα太陽望遠鏡で見ても、その周縁部に淡いプロミネンスが2か所ほど認められるだけです。太陽面には、顕著なダークフィラメントもありません。

 ただ、夏の太平洋高気圧の中にいるせいか、気流は安定しているようです。乱れがあまりありませんでした。この状態が夜まで続いて、晴天であれば、木星面の撮影を行うことになるでしょう。

 写真は、右上がHα太陽望遠鏡、左上が白色太陽を観測するための望遠鏡です。白色太陽を見るときには、安全面に配慮して、望遠鏡の口径を絞るのが普通ですが、私共は、12センチの口径をフルに活用するために、右の写真のように、減光プリズムと減光フィルターを併用します。写真撮影の時も同様で、こうすることにより、解像度を損なわずに太陽面の画像を得ることができます。口径12センチのレンズが集める太陽の熱は、かなりのものです。減光プリズムを使用せずに、望遠鏡の焦点面に紙をおけば、一瞬で燃えてしまうほどの温度に達します。

 これにペンタックス製のLX20mmの接眼鏡をつけて太陽を見ると、広視野でありながら、とてもシャープな太陽面を見ることができます。フィルターの色により、太陽は緑色に見えますが、粒状斑のコントラストが高くなるように設計されたフィルターを使用するので、太陽面は、ざらざらとしています。

 再び、太陽面の撮影に日常的に取り組むためには、あと数年待たなくてはいけません。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 7月27日から28日)
7月29日(月)
 横浜を出るときには、台風のことはあまり気にしていませんでした。しかし、7月26日(金)に関市に到着し、設営を行ってホテルに入り、テレビをつけてみると、あれよあれよという間に上陸してきて、岐阜県を直撃するコースをたどることがわかり、慌ててしまいました。

 このような時のために、傘や長靴は準備していました。金曜日の機材搬入時に雨が降らなくてよかったと思いました。27日(土)は、朝から雨が降っていました。午後から雨脚が強くなりましたが、夏休みでもあったため、お客様の数は比較的多かったように思います。当日夜の星空解説と、「木星と土星の話」と題して、投影を行いました。

 27日(土)の夜は、市民天体観望会でした。夕方から風雨も強くなってきたような感じでした。やがて大雨洪水警報が発令され、観望会は中止となりました。そういえば、これと似たようなパターンが、昨年にもあったなと思い、調べてみました。すると、昨年7月28日(土)と29日(日)の投影が、まさに同じようなパターンでした。昨年は台風12号に振り回され、今年は台風6号に翻弄されました。これから秋まで、まなびセンターでの投影時には、台風の影響にも注意を払わなくてはいけません。しかしながら、月に一度なので、まだ気が楽です。移動式プラネタリウムの出張投影に取り組んでいた時には、毎週末ごとに出張が入っていたので、夏から秋は、常に台風の動きに神経をとがらせていました。

 最近では、車を動かす頻度もすっかり減ってしまいました。日常生活の中では、車を使用する場面がほとんどないためです。久しぶりに400キロを超える長距離(ただし、私共にとっては、この距離は長距離ではなく、どちらかといえば短距離です。九州まで車で往復することを考えれば、すぐそこ。)を走ったので、今日は少し体が疲れているようです。

 写真は、正面玄関側から見た、まなびセンターのプラネタリウムドーム(直径12メートル)です。コンパクトなメガスターゼロ投影機で、よくこれだけの大きさのドームに星空を投影できるものだなと、いつも感心しています。
鍛錬
7月24日(水)
 このところ、この「星雑記」の更新が滞ってしまって申し訳ありませんでした。といっても、読んでくださる方がそれほどいるとは思えないので、差支えはないでしょう。仕事を縮小してから1年半が経過しました。6月までは、それでもいろいろと用事があり、あわただしく動いていましたが、7月に入るとそれらも一段落して、スケジュール表は、ほぼ真っ白な状態です。

 同じことを繰り返す毎日が続いています。特に目立ったこともなかったので、このブログを更新することもないだろうと考えていた次第です。メールの数もかなり減りました。入ってくるメールのほとんどが、迷惑メールか、商品の広告メールです。知り合いなどからの連絡もほぼなくなりました。おそらくこれが老後の生活なのでしょう。しかし、これはこれでよいと思っています。毎日を穏やかに過ごせることが何よりだと思っています。メールを読まなくてはいけないストレスからも解放されました。

 さて、表題についてです。今ではすっかり日課になっている卓球練習です。再開してから、すでに2年半が経過しました。強い方に相手をお願いしないと、これ以上レベルが上がらないところまで来ているように感じています。しかし、現実的に、そのような方に相手をお願いする機会がたくさんあるわけではないので、普段は基本的な練習の中で、工夫しながらレベルを上げることに努めています。

 先日、私共よりも10歳以上年上の方に相手をお願いする機会がりました。その方が練習している施設には、時々しか行きません。行くたびに、とてもしっかりしたフォームと見事なフットワークでラリーをする、年配の方がいるものだなと感心していました。先日、運良く相手をお願いすることができました。そのレベルの高さに驚かされました。レシーブの反応の速さや返球のスピードが、若い現役の選手並みでした。「数々の大会で優勝している人だよ・・・」。あとでまわりの方が教えてくれました。納得しました。

 相手をしていただいた時間は20分程度でしたが、自らの弱点をさらに強化しなくてはいけないなと思った次第です。相当なキャリアを積んでいるように見受けられました。体つきは小柄ですが、贅肉がほとんどなく、サーブをするときの構えは、まさに卓球をするための体つきそのものでした。80才を前にして、この反射神経とフットワークか・・・と感心した次第です。次第に年老いていく自分に嘆いていてばかりではいけないなと痛感しました。またお会いした時に、練習相手をお願いする約束をして引き上げてきました。新たな目標ができてよかったと思いました。長期にわたって自らを磨き上げることが、いかに大切かを教わったように思います。
天体写真ギャラリーのリニューアル
7月11日(木)
 約1か月半ほど費やして、私共のホームページのギャラリーの中にある、天体写真ギャラリーをリニューアルしました。これまでのギャラリーでは、フィルム時代に撮影したものがほとんどでした。しかし現在、天体写真の主流はデジタルです。フィルム時代にそろえたカメラやレンズは、今ではコレクションとして、その一部を保存しているだけで、使用することもありません。

 これまで折に触れて撮影してきたデジタルによる天体写真ですが、このブログの前身である「プラネタリウム雑記」や、この「星雑記」でその都度紹介してきました。プラネタリウム雑記は、既に削除してあります。また、星雑記の中にある天体写真も、その中から、必要なものを探すとなると時間がかかります。

 以前からまとめようと思っていましたが、やっとその時間が確保できるようになりました。星空、星雲・星団、それに惑星が中心です。こちらからご覧ください。なお、太陽と月は、別のギャラリーとしてすでに存在します。

 デジタルによる天体写真は、これでよいというものがありません。おそらく時間をかければかけるほど、クオリティーの高い写真になるのでしょう。私共はこれらの写真を、天体写真コンテストに出すわけではありません。あくまでもプラネタリウムの解説用です。撮影機材もデジタル非対応のものが多いのですが、画像処理のプロセスにおいて工夫を重ねています。しかし、最新の機材を使用した天体写真に比較すると、クオリティーが落ちるのは仕方がありません。

 自ら撮影しに行く理由ですが、ひとつは著作権の問題に左右されないこと、そしてもうひとつは、自ら撮影することにより、解説に説得力を持たせることです。

 しかし最近は、仕事を縮小したので、撮影に行く理由もだいぶ薄らいできました。それでも新月期になると、星空を撮影しに行きたくなるのは、撮影をしながら、満天の星たちに包まれたいという想いがあるからでしょう。いつまで続けられるかわかりませんが、体力の限界を感じるまでは行くつもりでいます。

 ギャラリーとして、まだまだ不完全なところがありますが、折に触れて改善していきたいと考えています。
プロフェッショナル(NHK総合テレビ 7月2日放送)
7月6日(土)
 2015年6月に放送されて大反響を呼んだ、羽田空港の清掃員が再び登場しました。羽田は世界一清潔な空港として、国際的な格付けランキング4年連続で1位に輝く空港ですが、その立役者です。放映後に、世界中から取材が殺到したそうです。また、中国の企業からのヘッドハンティングのオファーも相当あったそうです。

 しかし当の本人は、そのようなものには目もくれず、さらなる高みを目指してると言います。その姿勢だけでも尊敬に値しますが、今回の放送を見ていると、その取り組みには、頭の下がる思いでした。前回の放送のときもそうでした。

 前回の放送時にも、たまたま見ていました。その時にも、この「星雑記」の前身である「プラネタリウム雑記」(既に削除済み)にコメントを記述していました。削除してありますので、その時の文章を下記に再掲載します。

ここから

 NHK総合テレビで、昨夜放送していました。パソコンにむかっていましたが、引きずり込まれるように見入ってしまいました。羽田空港の清掃の女性スタッフにスポットをあてていました。若い頃から清掃の仕事に携わり、清掃のプロとして、どんな汚れでも落としてしまう、その執念と、経験に裏打ちされたテクニックにとても感動しました。

 ウォータークーラーの受け皿にこびりついた汚れを、80種類もの洗剤の中から、その汚れに適切に対応するものを選び出し、ステンレス部分に傷ひとつつけずに、新品同様に磨き上げます。そして、普段は目にしない、受け皿の下の裏側の汚れまでも完ぺきに落としてしまう、集中力、注意力、そしてテクニックには敬服しました。NHKスタッフのカメラワークも、とても良かったと思います。

 空港利用者の妨げにならないように、周囲に視線を配りながら、床面の反射の具合から、ホコリを見つけ出し、すぐにきれいにしてしまいます。小さなこどもたちが、床の上で膝をついて遊びまわるからいつも気を付けている・・・というコメントを聞いた時には、涙が出そうになりました。とても大変な仕事の中で、これほどまでに気配りをしながら仕事と向き合っているのかと思ったら、胸がいっぱいになりました。仕事に対するプライドと、優しさに満ち溢れていたように思います。まさに職人芸といって良いでしょう。

 最近では、海外に出る機会もめっきり減ってしまいましたが、海外から戻ってくるたびに、いつも思うのは、日本の空港の清潔さです。このような地道な努力に支えられていたことが良く理解できました。

 さて、私共に置き換えた場合、はたしてここまでのことができているのだろうかと思うと、少し恥ずかしくなりました。彼女は現役で働いているようですので、私共よりは年下ですが、私共も、もっともっと精進しなくてはいけませんね。・・・職人という言葉に、弱いのです。(2015年6月2日火曜日 記述)


ここまで。


 日頃の生活の中でも、仕事に役立つように様々な取り組みを続けられているようでした。ご本人には、そういう自覚がないのかも知れませんが、本当の意味でのプロフェッショナルだと思います。

 このような放送を見ると、自らももっと頑張らなくてはと思うのが普通です。実際に当時、上のコメントにもそのように記述しました。しかし、現在の私共は、その時とは少し状況が異なります。年を取ったせいかもしれませんが、プラネタリウム解説者としての、自らの取り組みに限界を感じるようになったからです。

 現在は、さらなる高みを目指すというよりも、どのようにしてレベルを落とさないかということに、視点が変わってきています。活舌が悪くならないような発声練習、体力を落とさないための日頃の取り組み、そして、記憶力など年齢とともに老化する脳の、機能低下を防ぐためには、どうしたらよいかなどです。プラネタリウム解説者としてのピークは、すでに過ぎているのではないかと感じています。

 しかし、それでもまだ解説者を続ける意欲が多少残っています。引き際があと何年先になるかはわかりませんが、多分このあたりだろうという見当はついています。それまであと数年です。現在の段階は、最後の悪あがきといったところでしょうか。

 たまたま、2回とも放送を見ることができて、運が良かったと思っています。ご本人の今後のますますのご活躍に期待しています。


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