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仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 10月28日から29日)
11月1日(水)
 岐阜県関市まなびセンターの直径12メートルドームにメガスターゼロ投影機を仮設して、10月28日(土)から29日(日)にかけて、投影を行いました。投影の前半部は、当日夜9時に見える星空の解説。後半部は「秋の星座」と題して、秋の星座にまつわる神話を紹介しました。

 台風22号が接近中であり、東海地方から関東地方にかけて上陸する可能性がありました。このため、雨が降ったりやんだりの状態で、天気は良くありませんでした。夕方からは市民天体観望会が予定されていましたが、あいにくの悪天候であったため、参加者は少ないものでした。翌29日(日)は、さらに天気が悪くなりました。午後からは暴風雨圏内に入りました。この日は、午後から「星空のコンサート」でした。ヴァイオリンとチェロのデュエットでした。昨年度も、お二人とコラボをして、この「星空のコンサート」の投影をしています。

 悪天候の中、はたしてお客様が来てくれるのかどうか心配でしたが、心配は無用でした。満席にはなりませんでしたが、午後の2回の投影とも、たくさんの方々にお越しいただきました。演奏のお二人も感激されていたようです。前回もそうでしたが、ヴァイオリンとチェロの演奏は、プラネタリウムの星空にぴったりです。演奏はとても素晴らしいものでした。次年度のことは、館の都合もあるのでわかりませんが、できれば、またコラボしてみたいと思っています。

 機材の撤収作業を終えて、外に出ると大雨でした。雨に濡れながらハードウエアを車に積み込み、帰路につきました。愛知県に入る頃になると、雨がやんできました。台風の進路の後を追うようにして、横浜に戻りました。横浜到着時には、すっかり晴れていましたが、だいぶ雨が降ったようでした。台風の中で、高速道路を運転しないだけでも、ありがたいと思いました。それ以降、横浜は晴れるとさわやかな天気が続いています。新月期であるとよかったのですが・・・。
パソコンの移行
10月31日(火)
 オーダーしておいたパソコンが届いたので、昨日と今日の2日間をかけて、使用環境を整備し、ソフトウエアのインストール作業などを行いました。夜になって、やっと使用できる状態になりました。クリエイターが使用する、比較的ハイスペックのマシンです。Windows 10 Professional 64bitのOSを搭載しています。

 プリンター、フィルムスキャナー、タブレットなどの周辺機器はこれまで使用してきたものですが、ネット上からこのOSに対応する、ドライバーをダウンロードし動作チェックを行った後、photoshopなどのソフトウエアのインストール作業を行いました。古いソフトウエアも、引き続き使用したいものがありましたので、インストールしました。一部は走らないのがありましたが、それはネット上から、フリーソフトを見つけることで、対応することとしました。

 これまで使用していたマシンは、2011年の10月に購入したものです。6年でダメになったことになります。このマシンも当時としては、ハイスペックでした。6年後のマシンで、どれだけ処理速度が速くなるのか、期待しましたが、さほどではありませんでした。少し残念です。搭載されているブラウザは、Microsoft Edgeがデフォルトで選択されるようです。少し使ってみましたが、使い勝手が良いとは言えませんでした。Windows 8のときにOSの使い勝手が大きく変更になったため、戸惑いましたが、今ではすっかり慣れてしまいました。ノートパソコンのOSはいまだにWindows8.1のままです。今回も慣れれば何ともなくなるでしょう。やっとこのブログの更新ができるようになり、ひと安心です。
台風一過
10月23日(月)
 台風21号が、東海から関東地方を直撃しました。昨夜から今日の未明にかけて、横浜は猛烈な雨風でした。未明は風が特に強くなりました。ベランダに置いてある望遠鏡の架台は、これまでの台風で、風にあおられてもびくともしませんでしたが、さすがに心配になり、雨が吹き込む中で、分解作業を行い、倒れないようにピラーなどを横倒しにしておきました。海岸線に住んでいた、こどもの頃を思い出しました。台風で強風が吹くたび、木造の家がミシッと音を立てていました。つぶれるのではないかと思うほどの恐怖心で、一晩中寝ることができませんでした。

 日課である、朝の散歩に出ました。いたるところで、木々の枝葉が散乱していましたが、小川の増水も大したことはなく、付近の住宅も何事もないようでした。今日は午前11時頃から晴れてきました。今はお昼頃ですが、台風一過のさわやかな青空が広がっています。ベランダに大量の雨がふき込んだため、望遠鏡はカバーを外して、湿気を取っている最中です。同時にバッテリーの充電作業も行っています。近日中に、天気の良い日に星空の写真撮影に出かけたいと思っているからです。

 CG制作や、講演用のコンテンツ制作に使っている、デスクトップ型のパソコンがとうとう壊れてしまいました。今までにも、立ち上がらないことが頻繁にありましたが、だましだまし使ってきました。ときには、カバーをあけて、内部のパーツを分解して、ボードをソケットに差しなおすこともしばしばでした。Bootシステムが立ち上がらなくなってしまいました。ハードウエアの構成に矛盾があるとのメッセージでした。メッセージに従い、リカバリーを試みましたが、だめでした。仕方がないので、サポートセンターに電話を入れて、指導を受けましたが、それでも修復できませんでした。やるだけのことはやってみましたので、あきらめることにしました。その日のうちに、新しいパソコン本体を発注しました。クリエイター仕様の処理速度の速いタイプです。到着までには、しばらく時間がかかるとのことでした。

 その間、仕事が滞ってしまうのは困るので(といっても、仕事を減らしている最中ですので、大したことはありません)、現在は、ノートパソコンで仕事を継続しています。このブログ「星雑記」は、ノートパソコン側から更新しているものです。到着してからしばらくは、ソフトウエアのインストール作業などを行わなくてはいけません。バックアップは継続的にしていましたので、被害は最小限にくいとどめましたが、それでも、一部のデータが壊れたパソコンのハードディスクに残ったままです。IDE型のハードディスクをUSBに変換するケーブルがありますので、それを使用して、データを取り出すつもりでいますが、ハードディスクそのものが壊れている可能性も残されているので、その時はあきらめます。7年近くも使用してきたパソコンなので、買い替え時期なのかもしれませんが、できれば、私共がパソコンをいじらなくなるまで、使用したいと思っていたので、少し残念です。しばらくは、ブログの更新が滞るかもしれませんので、ご了承ください。
近況
10月17日(火)
 移動式プラネタリウムの仕事ですが、12月の終了に向けて仕事を減らしているために、最近は、部屋で過ごすことが多くなりました。今後の講演などで使用する、コンテンツ制作が主な仕事です。また、一方で、中断している手書きイラストをそろそろ再開しようと思っているところです。

 10月15日(日)は、プライベートな用事で水戸まで往復しました。早朝に横浜を出発しました。観光シーズンですが、雨が降っていたため首都高速の渋滞はありませんでした。午前中のうちに用事を済ませました。いつも立ち寄るスーパーマーケットで、ランチ用のお寿司を調達しました。海が近いため、食材は安くてとても新鮮です。夕食用の食材もついでに調達し、そのまま高速に乗り夕方になる前に、横浜に戻りました。帰りの首都高速も渋滞はありませんでした。

 車の方は、走行距離がかなりの数値に達しているので、異音などに神経を払いながら運転している状況です。アイドリング時のエンジンの回転数が落ちているため、先日、エンジン内の洗浄をお願いしたところです。回転数が少し上がりました。

 卓球の方ですが、再開して間もなく1年が経過しようとしています。約50年近いブランクがありましたが、最近では、現役時代の感覚がすっかり戻ったように思います。スピードも現役時代と同等のレベルまで回復しています。ただし、フットワークは、さすがに衰えている感じがしています。現在は、バックハンドの強化が練習時のテーマです。日頃の練習相手のパートナーも、だいぶ上達しました。サークルに入るつもりはなかったのですが、私共よりベテランの方から声をかけていただき、月に1回から2回程度の割で、そのサークルの練習に参加しています。さらに上のレベルを目指していますが、そう簡単に上達するものでもないので、時間が確保できる限り、練習に出かけるようにしています。卓球の練習が最近の日課になっています。
移動式プラネタリウム(アピタ長津田店 横浜市緑区 10月8日から9日)
10月10日(火)
 アピタ長津田店は横浜市緑区にある、大型総合スーパーと60の専門店からなる商業施設です。施設のすぐ東側を東名高速道路が南北に走っています。10月8日(日)から9日(月・祝)の2日間、同施設の1階スナックコートにおいて、移動式プラネタリウムの投影をさせていただきました。昨年の5月に、この商業施設で初めて投影をさせていただいて以来、今回で4回目の投影です。私共が移動式プラネタリウムの投影を終了する前に、最後にもう一度というオファーでした。

 イベントスペースは、商業施設にしては周囲の雑音が少なく、ドームの内部に回り込んでくる光の影響も最小限だったため、投影環境としては条件の良いものでした。1日5回、2日間で合計10回の投影でした。夏から秋のの星座を中心に、ペガスス座の星座神話を交えて、投影させていただきました。最近の傾向の通り、ここでも乳幼児が毎回たくさん入ってくるので、かなり神経を使いましたが、楽しんでいただけたようでした。

 最終回の投影が終わったときに、店長さんが、わざわざご挨拶に来られました。最後ということで、花束を頂戴しました。恐縮してしまいました。これが商業施設での最後の投影となりました。これまでを振り返ると、どの施設でも大変神経を使いながら投影をしましたが、無事に終わってホッとしています。横浜横須賀道路を経由すれば、所要時間も短いので、体力的には楽でした。写真は省略します。

 今日10月10日は、1964年の東京オリンピックの開会式の日ですね。我が家に初めて白黒テレビが来たのは、この数日前のことでした。10月10日は、晴れの特異日でもあります。今日の横浜も、少し暑いですが秋晴れの良い天気です。最近は、このような良い天気の日になると、8月21日にアメリカのアイダホ州で見た、皆既日食を思い出します。当日は、今日よりももっと天気の良い、まれに見る晴天の日でした。
マークXベースモデル
10月5日(木)
 アメリカ横断皆既日食レポートで記述した通り、マークX赤道儀のベースモデルのクランプネジが折れてしまいました。マークXは、五藤光学研究所が製造していた、天体望遠鏡の赤道儀架台です。使用目的に合わせてパーツを自由に組み合わせることができるシステムを採用した、最初の赤道儀として1976年に発売されました。極軸望遠鏡が内蔵されたのも、この赤道儀が最初でした。

 私共が購入したのは、1986年頃です。のちに、その予備機として、赤道儀の心臓部であるベースモデルと汎用軸(赤緯側のパーツ)を、知人に譲ってもらいました。

 最初から所有していた赤道儀は、純正のピラーに載せて、日頃、太陽面や惑星の撮影、そして新月期に星空の写真撮影に使用してます。

 一方、予備機のほうは、ポータルブル赤道儀としてシステム化し、さまざまな用途に応じて、組み合わせを変えて使用しているものです。今回、アメリカの皆既日食に持っていったのは、この予備機の方です。皆既日食当日、夜明け前に望遠鏡を組み立て、天の北極に向けて、セッティングを終えたのち、上ってきた太陽に向けて、望遠鏡を固定しようとしたときに、固定するためのクランプネジが折れてしまいました。応急処置をして、撮影を進めましたが、冷や汗が出ました。

 クランプボルトは、真鍮製です。ネジの途中から折れてしまいました。ネジをベースモデルから外したのち、クランプボルトを新品に交換してもらう必要があっため、メーカー(現在の五藤テレスコープ)に修理を依頼しました。約40年前の赤道儀のパーツが残っているのかどうか、不安でしたが、在庫があるとのことでした。ついでに、極軸ファインダーの接眼部側のキャップも、現場で紛失してしまったため、これもお願いしました。こちらも在庫がありました。通常は、製造後10年も経過すれば、パーツ交換はできなくなりますが、とても良心的だと思いました。修理の対応もとても迅速でした。このクランプネジが折れるのは、極めて珍しいとのことでした。スーツケースの中で、何らかの原因により、強い力で圧迫されたのではないかと推測しています。

 これで、再び、フィールドに持ち出せるようになったので、一安心です。2年後の皆既日食に行けるかどうか、現時点では不透明ですが、行くことができるとすれば、再びこの赤道儀の出番です。
移動式プラネタリウム(東京ガーデンテラス紀尾井町 東京都千代田区 10月4日)
10月5日(木)
 東京ガーデンテラス紀尾井町は、東京メトロの赤坂見附駅に隣接する大型の複合市街施設です。赤坂プリンスホテルの跡地に再開発されたもので、オフィス・ホテル・商業施設が入る紀尾井タワー、賃貸マンションの紀尾井レジデンスの2棟で構成されています。昨年7月27日にオープンし全面営業開始となりました。道路を挟んで向かい側には、ホテルニューオータニが控えています。文字通り、都心のさらに中心と言っても良い場所でしょう。紀尾井タワーには、ポータルサイトのYahoo! JAPANを運営するヤフー株式会社の本社も入っています。その紀尾井タワーの1Fオフィスエントランスで、移動式プラネタリウムの投影をさせていただきました。昨年の10月13日(木)から15日(土)までの3日間投影させていただいて以来、約1年が経過しました。その間にすでに5回ほど投影をさせていただきました。前回は今年7月でしたので、約3か月ぶり、6回目の投影です。そして、これがおそらく、この施設での私共の最後の投影となるでしょう。

 「星空の集い」と題するイベントです。3階の「空の広場」では、中秋の名月を見る天体観望会が実施されました。天気のほうは、雲が多かったため、月を見ることができたのかどうかは、わかりません。プラネタリウムの投影を同時進行で実施していたためです。

 投影のほうは、夏から秋の星座を中心に解説をしました。また、中秋の名月にちなんで、なぜ今日が中秋の名月なのか、そして月についても解説しました。プラネタリウムの投影の前後に、観望会で月を見るのは、相乗効果を発揮してとても良いと思います。

 この施設での最後の投影になると思われましたので、撤収作業が終わって、施設を後にするときには、施設の上層部の方々も、わざわざ挨拶に出てきてくださいました。そのうちのおひとりが、「初めて投影を見たときに、感動して涙が出た」とおっしゃっていました。プラネタリウム解説者冥利に尽きるコメントでした。常設館で投影をしている頃には、そのようなコメントを頂戴したことがありませんでした。移動式プラネタリウムに取り組んでから、このようなコメントをたくさん頂戴するので、不思議に思っています。

 家に戻る頃には、空が晴れてきて、中秋の名月が空高くが青白い光を放っていました。車の調子がいまひとつなので、今朝いちばんにディーラーに修理をお願いしました。投影の実施風景の写真は、省略します。
ステライメージ8.0Cによる太陽コロナの画像処理
10月2日(月)
 ステライメージ8.0Cのアップデータが9月29日(金)に公開されました。回転アンシャープマスクによる、太陽コロナ画像処理の機能が追加されました。コロナの画像処理については、これまでフォトショップを使用して、画像処理を行っていました。しかし、とても時間がかかる処理でした。また、経験も必要です。ステライメージに追加されたこの機能は、それと同等の処理をするものです。時間と労力の両方が短縮されるため、公開されるのを待っていました。

 まだパラメーターなどを追い込んでいませんが、とりあえず画像処理をした結果を、アメリカ横断皆既日食のレポートの中に追加しました。こちらからご覧ください。結論から言うと、フォトショップ、ステライメージのどちらを使用しても、ほぼ同じような結果が得られることがわかりました。それであれば、プレビューを見ながらパラメーターを調整できるステライメージのほうが有利でしょう。

 ただし、良いことばかりではありません。処理速度の遅いパソコンで、フルサイズの画像を30枚近く開くと、それだけでもかなり時間がかかります。また、そのコンポジット(画像の加算合成)にさらに時間がかかるばかりでなく、回転アンシャープマスクのプレビューにもかなり時間がかかります。これらは、時間の問題が解決してくれるでしょう。私共のパソコンは、今では、古い機種になりつつあります。最近の機器を使用すれば、処理速度のストレスはないのかも知れません。また、今後さらにパソコンの処理能力が高くなれば、問題はなくなるでしょう。

 2年後の皆既日食では、撮影した画像をその場で処理し、肉眼で見た太陽コロナに近い画像を、すぐにネット上にアップすることも可能になるのではないでしょうか。

 回転アンシャープマスクによる太陽コロナの画像処理法については、私共にとっては、先輩格である塩田和生氏が考案したものです。ノウハウを積極的に公開することにより、このような技法が観測者の間に広がっていくことに、頭が下がる思いがしています。
移動式プラネタリウム出張投影の後継者について
10月2日(月)
 私共のホームページのトップページで告知している通り、今年12月で、移動式プラネタリウムの出張投影を終了します。予約受付は、すでに締め切っており、現在は12月までの予約を消化しているところです。残り10件を切りました。告知をさせていただいたにもかかわらず、それでもオファーに関する問い合わせがたくさん入ってきてしまうため、移動式プラネタリウム関連の情報をすべて削除しました。現在は、問い合わせがなくなりましたので、ほっとしていることろです。

 毎年のようにオファーをいただいている施設がたくさんありました。私共が移動式プラネタリウムの投影から引退すると、これらの施設にご迷惑をおかけすることになるので、後継者との間で調整を続けてきました。来年1月以降は、その後継者が、私共がこれまで行ってきた、移動式プラネタリウムの出張投影を引き継ぎます。後継者は、河合準子さんといいます。すでにホームページを立ち上げてありますので、よろしかったらご覧ください。こちらです。

 河合さんは、移動式プラネタリウムのスペシャリストです。以前からのこの仕事に携わっていました。私共の移動式プラネタリウムの仕事も、これまでにも頻繁に手伝っていただきました。移動式プラネタリウムに特化した解説も、レベルの高いものです。常設プラネタリウムの解説と、移動式プラネタリウムの解説は、似ているようで全く異なります。ハプニングの多い、移動式プラネタリウムでの解説には、柔軟に対応できることが必須ですが、その課題も無難にクリアーしています。

 私共が使用してきたハードウエアを使用し、引き続き、毎年オファーを下さる施設に対応してもらう予定です。クライアントにご迷惑をおかけしないように、しっかり引き継いでいきたいと思っています。また、新たに移動式プラネタリウムイベントをお考えのクライアントの皆さまには、ぜひ一度、彼女のホームページをご覧いただきたく思います。

 関市まなびセンターでの投影ですが、公共機関ですので、先のことはわかりません。予算が付けばという前提ですが、今後もしばらく、私共が投影を行う予定でいます。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 9月30日から10月1日)
10月2日(月)
 岐阜県関市にある、まなびセンターの直径12メートルドームに、メガスターゼロ投影機を仮設して、9月30日(土)と10月1日(日)に投影を行いました。当日夜9時にみられる星空の解説と、投影後半部のテーマ解説です。10月4日(水)が中秋の名月であるため「月の話」と題して解説しました。

 コンテンツに使用した素材のほとんどは、私共が作成した静止画・動画・そして月の写真などです。中秋の名月とは、どのようなものなのか、その背景なども含めて解説をしました。

 9月30日の夜は、市民天体観望会です。まれに見る良い天気でした。月と土星を中心にご覧いただきましたが、人工衛星もいくつか見ることができました。月が出ているのにもかかわらず、星も良く見えていました。いつもの観望会の時よりも暗い星まで見えていましたので、透明度がかなり良かったのではないでしょうか。気温も適温で快適でした。参加者の皆さまも満足されたのではないでしょうか。

 10月1日の午後は、星空コンサートです。今年の第1弾です。「星空に舞う二つの箏色」と題して、箏の演奏と星空解説でお楽しみいただきました。星空コンサートですが、昨年度は、公演が1回限りでした。今年度から13時30分と15時の2回になっため、参加者の皆さまが、分散されました。特に2回目の回がゆったりとしていてよかったと思います。写真は、コンサートの実施風景です。
情報交換(神奈川県小田原市 9月25日)
9月26日(火)
私共が毎年夏に、移動式プラネタリウムを投影させていただく、小田原のショッピングモールの写真です。写真中央部の円の中に、ハードウエアを設営して投影を行っています。この広大な空間には、休憩用の椅子やテーブルなどがたくさん置いてあります。ここで、9月25日(月)に、私共にとっては、天文の世界の先輩格である方にお会いしました。その方の生き方も、私共にとっては、とても参考になるので、人生においても先輩格といって良いでしょう。

 8月21日(月)に観測した皆既日食の話をさせていただくとともに、現在お互いに取り組んでいるテーマや、そのほか、いろいろなことについて情報交換をしました。とても参考になりました。私共よりも年上なので、これからの老後の過ごし方については、良い道しるべとなります。

 天気が良かったので、海沿いの道を走って小田原に行くのは、とてもさわやかな気持ちになります。ショッピングモール内は、平日の午後ということもあり、ゆったりしていました。ここに来ると、とても気持ちが落ち着きます。良い空間だと思いました。満ち足りた気持ちで、帰路につきました。
移動式プラネタリウム(横浜市立大学 地球科学実験 会場 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 9月24日)
9月26日(火)
 横浜市立大学の非常勤講師の立場で、担当の先生立ち会いのもと、9月24日(日)に同大学の学生を対象に、講座を行わせていただきました。会場は、私共が科学技術顧問を務める、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校です。夜の天体観測のプログラムで、同校の望遠鏡を使用するためです。内容は、移動式プラネタリウムを使用した星空の講義、演習問題、30センチ反射望遠鏡を使用した天体観測です。

 夜の天体観測のプログラムの都合で、月や惑星が、その時間帯に見えている、この時期に講座を設定しました。学生の皆さんには、移動式プラネタリウムの機材の搬入から手伝っていただきました。そして、ハードウエアの組み立て、セッテイングと続きます。お昼をはさんで、午後からは、本格的な講座となりました。当日夜の星空を解説します。その後、演習問題を入れて、学生の皆さんに解いてもらいます。

 毎年似たようなレベルの演習問題を出題していますが、学生の皆さんは、いくつかの問題にとても苦労していました。中学・高校までの勉強の中で、取り扱う内容が変化していることに原因があるように思っています。いくつかのヒントを出すことにより、ほとんどの学生が正解するので、講座に参加している学生の皆さんのレベルが高いのだと思います。

 機材の撤収を終えたのち、屋上に上がって、天体観測の予定でしたが、天気が悪く中止としました。希望者のみ、屋上に上がってもらって、天文台の天体望遠鏡のみ見学していただきました。

 この地球科学実験は、6つの実験で構成されています。地質・物理・海洋・地震・地殻変動・天文の各分野に関して、非常勤講師と常勤教員により集中的に実施されます。毎年、天文の分野を私共が担当しています。今年で6回目ですが、私共にとっても、とても貴重な体験になっています。
移動式プラネタリウム(イオンモール鶴見緑地 大阪市鶴見区 9月16日から18日)
9月19日(火)
 9月16日(土)から18日(月・祝)までの3日間、大阪で仕事をしてきました。イオンモール鶴見緑地です。現地に行って気が付きましたが、国際花と緑の博覧会の会場である、花博記念公園のすぐそばです。平成2年(1990年)に、仕事で花博を訪れたことがありました。花博は覚えていますが、会場付近の地理までは記憶がありませんでした。

 鳥取県のある新聞社からのオファーによるものです。その新聞社の関係者とは、以前、鳥取県で仕事をさせていただいたことがありました。その関係で、今回お声をかけていただきました。2011年11月のことでしたので、約6年ぶりの再会となりました。

 イオンモール鶴見緑地のイベントスペースをお借りして、1日9回、3日間で合計27回の投影をさせていただきました。夏から秋の星座を中心に投影をさせていただきました。

 台風18号が接近する中での投影となりました。台風の進路が心配でしたが、私共が滞在したホテルや、イベントの会場では、台風の影響は少なかったようでした。12月に移動式プラネタリウムの仕事を引退するまでに、残り10件を切りました。ひとつひとつを慎重にこなしていきたいと思ってます。それにしても、大変な3日間でした。記録の写真は撮影してありますが、掲載は行いません。
虹(9月12日)
9月13日(水)


 昨日は、午後から体を動かすために、近くの公共施設に出かけました。1時間半ほど体を動かして汗をかいた後、その施設を後にして、ふと西の空を見ると、虹が出ていました。昨日は、雨が降ったりやんだりの天気でしたが、夕方近くに晴れ間が出てきました。太陽は、すでに西の空でしたので、東の空に出ていた虹です。

 良く見ると、虹は2本でしたが、内側の虹の下に、さらに赤いアーチが見えていました。気が付きませんでしたが、画像処理をしてみると、外側の虹のさらに外側にも、なんとなくあと1本あるような感じがしています。もしかして、4本の虹ですか? 画像処理の過程で、コントラストと色彩協調をしていますので、実際に目撃した時よりも、地上の景色を暗く落としてあります。虹の色彩もこれほど鮮やかではありませんでした。

 デジタル一眼レフカメラは、携帯していませんので、これは、バッグにいつも携帯しているコンパクト・デジタルカメラで撮影したものです。全体が1画面には収まりきれなかったので、3分割で撮影して、パノラマ合成しました。久しぶりに見た、見事な虹でした。なんとなく幸せな気持ちになるのは、流れ星を見たときと同じ感覚です。
ポスト・フレアループ(9月11日)
9月12日(火)
 先日まで、太陽面にはNOAA2673群という、大変活発に活動する黒点群が見えていました。太陽の中央部に来る頃は、仕事が忙しかったり、天気が悪かったりで、撮影することができませんでした。気になっていた黒点群ですが、11月6日18時(世界時の9時)にX9.3という大規模なフレアを発生しました。ニュースでも取り上げられていたので、ご覧になった方もいることでしょう。

 太陽は、約11年の周期で活動が活発になったり、低調になったりします。現在は24期という活動周期です。このフレアは、2006年12月5日以来の大規模フレアであり、24期の中で最大規模です。現在黒点群は、太陽面の西に没し、地球から見て、太陽面の裏側に回っています。しかし、裏側に待った直後の、11日の0時30分頃、再びX8.2の大規模フレアを起こしました。このようなフレアのあとには、しばしば、ポスト・フレアループと呼ばれる、ループ状のプロミネンスが見られます。11日には、そのプロミネンスがHα太陽望遠鏡で、良く見えていました。雲が多く、落ち着いて撮影できませんでしたが、なんとか、その姿をとらえることができましたので、紹介します。

 画像のデータと、Hα太陽像全体の写真は、こちらをご覧ください。また、この時の動画も公開されています。こちら(説明の下の方に動画があります)をご覧ください。
アメリカ横断皆既日食の観測レポートの補足
9月10日(日)
レポートの中で、記述しきれなかったことがいくつかあったので、こちらに書きます。

1 帰りの渋滞
 皆既日食が終了して、準備された帰りのバスに乗り、途中まで走ると、道路は大渋滞でした。この渋滞は、観測地に行くときにも心配されましたが、早朝だったため、渋滞はありませんでした。このおかげで、現場に到着した時には、まだ薄明が始まっていませんでした。北極星を目印に、赤道儀の極軸を合わせることができたのは、日食の観測では、久しぶりのことでした。万一合わせられない場合に備えて、前日の夜のうちに、ホテルの敷地内で、北極星を導入して、赤道儀の仰角のみ調整してありました。
 写真は、帰りの渋滞の様子です。日食が終わって安堵の気持ちでいっぱいでした。バスの中では爆睡でした。


2 滞在先のホテルまで、日本から34時間
 成田を1時間30分遅れで出発しました。成田では、同じ便で皆既日食に行く他のツアーのグループもいたので、知り合いにたくさん会いました。テキサス州のダラスで国内線に乗り継ぎ、ソルトレイクシティに向かいます。そこから、滞在先のホテルまで、約500キロをバスで移動します。
 ホテルに到着したのは、現地時刻で夜10時過ぎでした。大変でしたが、楽しめました。エコノミークラスの座席でじっと寝ているのは、私共にとっては、移動式プラネタリウムで頻繁に体験する、車中泊より楽です。ちなみに、機内で出てくる食事ですが、どれが朝食で、どれが昼食なのか、そしてどれが夕食なのか、さっぱりわかりませんでした。4時間間隔くらいで、食事をしている状態でした。体に悪いですね。全部食べましたけど・・・。

3 お弁当攻撃
 どちらかといえば、弾丸ツアーと呼べるほど日程がタイトでした。また、日食観測という特殊な状況であったため、食事はお弁当が中心でした。シーザーサラダ味のサンドイッチか、ハンバーガーのどちらかです。量が多く、2日目で飽きてしまいました。皆既日食が終わり、最後のグランド・ティートン国立公園の観光も、ランチはハンバーガーでした。でも、そのハンバーガーは、意外とおいしかったです。ハンバーガーは、ふだんは食べませんが、日本に帰ってからも、しばらくはハンバーガーを食べるようになりました。現在は食べません。最後の夜は、ソルトレイクシティのレストランでイタリアンです。「・・・イタリアン味のハンバーガーですか?・・・」

4 冷房攻撃
 往路の飛行機から始まりました。予測していましたので、上着を持っていきましたが、それでも寒いくらいです。毛布を2枚借りて、体に巻きつけて寝ていました。乗り継ぎの国内線も、バスも、ホテルも、帰りの便も、全て冷房が強めです。アメリカを旅行するときには、注意が必要です。外は暑いのに(飛行機の外は別)、体が震えがちでした。エネルギーの無駄遣いのように思いますが、アメリカの方々は、これが普通のようです。

5 困った時の養生テープ・ガムテープ
 皆既日食時のトラブルは、レポートの方に書いた通りです。念のために、養生テープを持っていきましたが、これが大変役に立ちました。私共は、移動式プラネタリウムのイベントなどで、養生テープを頻繁に使用します。日食ツアーに同行したパートナーも、別のトラブルに直面していましたが、こちらは、ガムテープに助けられました。海外では、とても役に立つものです。

6 アメリカのチョコレート
 お土産を買う時間は、ほとんどありませんでした。1回だけスーパーマーケット(ウォルマート)に立ち寄る時間がありましたので、そこで、チョコレートをまとめ買いしました。日本のチョコレートのおいしさに比べれば、大したことはないだろう・・・。と、たかをくくっていました。ところが、これがとてもおいしいのです。日本のチョコレートとは、やや味が異なりますが、くせになる味でした。アメリカのチョコレート。あなどりがたしです。
アメリカ横断皆既日食の観測レポート
9月10日(日)
 ここ数日間かけて、先日の皆既日食で撮影した画像を処理しました。時間がかかったのは、太陽コロナの画像です。合計27枚の画像を処理し、コンポジット(合成)して、当日、肉眼で見た太陽コロナの印象に近づくように、表現してみました。

 太陽コロナは、内部コロナの領域から、外部コロナの領域にかけて、その輝度が大きく変化します。肉眼(双眼鏡などを含む)で観測すると、それらは、滑らかな流線となって、
とても素晴らしい光景です。しかし、写真の場合は、その輝度の変化を表現できるほど、レンジが広くありません。撮影した写真を見ると、がっかりします。太陽コロナを肉眼で見た印象に近づけるために、撮影や画像処理の技法の開発されてきました。

 太陽コロナの、その、壮大であまりの神々しさに、多くの人々は、一度見たらとりつかれるでしょう。また必ず見に行きたくなります。地球上の限られた場所で、しかも、数年に一度、わずかに数分間しか見ることができないことが、また見に行きたくなる要因ではないでしょうか。毎日見えていたとしたら、珍しい光景だとは思わないでしょう。

 皆既食がせまるにつれて、地上の明るさが劇的に変化し、昼間であるにもかかわらず、星が見えるため、この素晴らしい光景は、その場に居合わせた観測者でないと、理解することが難しいのではないでしょうか。

 画像処理が一段落したので、アメリカで見た日食のレポートを、まる1日かけて作成しながら、素晴らしかったあの瞬間を思い出していました。その時の様子が少しでも伝われば、うれしく思います。まだ追加したい項目もあるので、完成しているわけではありませんが、ある程度まとめてあります。こちらからご覧ください。私共が作成した、日食に関するこれまでの情報は、こちらからご覧いただけます。
ハーベスタ八雲(北海道八雲町 9月3日)
9月3日(日)


 こんなに景色の良いテラス席で、食事をしてみたいと思いませんか。以前に北海道を旅した時、当時、北海道に住んでいた後輩に教えてもらったお店です。
噴火湾(内浦湾)を見下ろす丘の上にあります。国産ハーブ鳥のフライドチキン、石窯で焼き上げるピッツァ、パスタ、そして新鮮な野菜のサラダなどを食べることができます。

 函館から、国道5号線を北上し、札幌に向かう途中で立ち寄るつもりでしたが、丘の入り口がわからず、そのまま通過してしまいました。以前に行ったときにも、入り口がわからず、地元の方に尋ねたことがありました。

 そこで、留萌からの帰りに立ち寄りました。私共の車のカーナビは、データーが古いので、途中から高速道路が切れています。高速がつながっていることは、一般道におりてから知りました。最新のカーナビであれば、このあたりの高速もつながっているので、道央自動車道の八雲パーキングエリアに車を止めて、そこからお店に行くことができるのではないでしょうか。

 この日は、台風15号の影響で風が強く、海は白波が立っていました。写真右が、オーダーしたランチです。これで2人分です。とてもおいしいものです。この方面に行かれる時には、ぜひ立ち寄ってみてください。
恵山岬灯台(函館市 8月30日)
9月4日(月)
 北海道の亀田半島の東端に立つ、白亜の灯台です。留萌市に入る前に、余裕をもって函館市と、札幌市にそれぞれ1泊しました。函館でフェリーを下りてから、直接、留萌市に向かってもよかったのですが、行程スケジュールを組むときには、この時期の台風の影響を配慮しなくてはいけません。

 留萌市に入る前に2泊することにより、台風の影響などで、フェリーが欠航した場合に備えて、余裕を見ての日程としました。

 8月29日(火)に横浜を出発しました。天気は安定していましたので、翌30日(水)の午前中には、順調に函館に入ることができました。

 フェリーターミナルの駐車場で、車の中で朝食としました。前の晩に青森のスーパーで食材を買い込んでおいたものです。

 ホテルに入るには、あまりにも時間があったので、恵山(えさん)岬灯台まで、足をのばすことにしました。市内の中心部からは、だいぶ距離がありました。約2時間車を走らせました。灯台の前には、太平洋、後ろには恵山が控える、景色の良い場所でした。30分程度、灯台のまわりを散策して戻ってきました。

 別に灯台が好きなわけではありませんが、こどもの頃に育った場所が、磯崎灯台の下だっため、灯台は遊び場でした。幼馴染は、その灯台の官舎に暮らしていましたので、頻繁に遊びに行っていました。灯台を見ると、なんとなく心が落ち着くのは、その頃の思い出が残っているためかもしれません。

 雲がありましたが、天気は穏やかで風もなく、ゆったりとした気分で、太平洋を眺めることができました。戻る途中で、トラピスチヌ修道院に立ち寄り、そして五稜郭を見てからホテルに入りました。函館の夜景は見ませんでした。これらの観光地は、前に一度訪れているためです。

 函館では有名な、ラッキーピエロというハンバーガーショップチェーンで昼食と夕食を食べました。昼はハンバーガー、夜はカレーです。GLAY(ロックバンド)のJIROが勧める、函館市を中心とする道南地区で展開しているお店です。ちなみに、前回函館を訪れたのは、多分、20年くらい前です。GLAYゆかりの地を訪ねる行程表を作り、行ったものです。
移動式プラネタリウム(留萌市中央公民館 北海道留萌市 9月2日)
9月4日(月)
 北海道の留萌市にある留萌市中央公民館において、9月2日(土)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。数年前から、何度か打診をいただいていたものですが、移動式プラネタリウムの活動を終了する間際に、やっと実現しました。北海道での投影は、2012年8月17日(金)から19日(日)までの3日間、札幌ドーム内で投影をさせていただいて以来、5年ぶり2度目です。

 前回は、ハードウエアの輸送を、イベントで使用する他の展示物とともに、運送会社の方にお願いし、私共は飛行機を利用して、北海道に入りました。今回は自走しました。プラネタリウムのハードウエアのほかに、エアブラシイラスト・CGイラスト・天体写真など、合計30点のパネルを準備しました。プラネタリウムの投影と、パネル展示の両方を依頼されていたためです。ちなみに、これだけの量のパネルを一度に展示するのは、今回が初めてです。

 留萌市青少年健全育成推進協議会からの依頼によるものです。同組織は、今年で創立50年をむかえるそうです。それを記念してのイベントです。プラネタリウムのほうは、8回の投影でした。夏から秋の星座を中心に投影して、解説しました。

 
横浜から北海道までの、往復の行程スケジュールを組み立てたのは、7月中でした。横浜から青森まで走って、津軽海峡をフェリーで渡り、函館から札幌を経由して、留萌に入るルートです。台風の影響なども配慮して、多少自由度のきくスケジュール設定としました。復路も同じルートです。往路は、ホテル・フェリー共に予約を入れてありましたが、復路は、まったく予約を取りませんでした。海が荒れた場合のことを配慮してのことです。

 案の定、台風15号の影響が懸念されましたが、実際には、陸地から離れたところを通過していったため、フェリーの運航が影響を受けることはありませんでした。北海道へ行くには、他にもルートがありますが、このルートで行くのが、臨機応変に対応ができると判断したためです。何しろ、イベントの実施日が決まっています。遅れるわけにはいきません。

 プラネタリウムの投影のほうは、比較的スムーズにいきましたが、往路・復路とも、いろいろなことがありましたので、思った以上に大変でした。昨日の午前中に、留萌を出発して、夕方のフェリーの便に乗りました。夜に青森につき、そのまま、車で走り続けましたが、栃木の佐野サービスエリアまで来て、力尽きました。そこで夜明けまで寝てしまいました。横浜に到着したのは、今日の午前中の遅い時間でした。

 無事に終わったほっとしています。アメリカから帰ってきてから、岐阜へ行ったり、北海道に行ったりしているうちに、日食の記憶が次第に薄れようとしています。早くレポートをまとめなくてはいけませんね。明日から、作業に取り組みたいと思います。

 写真は、左が留萌市中央公民館、右がパネル展示をしているところです。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 8月26日から27日)
8月28日(月)
 このレポートは、8月28日(月)の夜に書いています。アメリカから帰国した翌日25日(金)の朝から、岐阜県関市に向けて車を走らせました。体のほうは、疲れている感じはありませんでしたが、運転している途中で何度か眠気が襲ってきたので、お昼をかねて、新東名の掛川パーキングエリアに車を入れて、10分程度仮眠をとりました。午後、まなびセンターに入り、ハードウエアの設営をしてから、ホテルに入りました。

 メガスターゼロ投影機を制御する、パソコンの電源プラグが見当たりませんでした。記憶をたどったところ、前回のイベント終了時に、別の収納ケースに入れていた可能性がありました。急いで車に戻り、その収納ケースを開けたところ、入っていました。イベント終了時には、同じものを同じ場所に戻す習慣をつけているのですが、急いで撤収を行っていると、ときどきこのようなミスをして、次の設営時に慌ててしまうことがあります。

 「伝統的七夕の話」と題して、投影を行いました。今日がその伝統的七夕、すなわち旧暦の7月7日です。暦を引き合いに出して、こどもたちにわかりやすいように工夫して解説しました。旧暦のことは、大人でも知らない方が増えてきているように思います。投影時の観客の皆さまの反応を見て、そのように感じました。

 8月26日(土)の夜は、市民天体観望会です。土星と夏の星雲星団が観望対象です。雲の多い天気でした。土星を見ることはできませんでしたが、雲の間から月や木星が見えていたので、それらをご覧いただきました。

 帰国してから、まだ時間がたっていないので、投影の合間に頭に浮かぶのは、あのアイダホ州ドリッグスの高原で見た、皆既日食時の素晴らしい光景です。その場面が脳裏に焼き付いて離れませんでした。

 写真は左が、27日(日)の朝、ホテルの窓から撮影した、まなびセンターのプラネタリウムと天体観測施設のドームです。右は26日(土)の夜の、市民天体観望会の準備風景です。
アメリカ横断皆既日食ツアー(アメリカ アイダホ州・ワイオミング州・ユタ州 8月19日から24日)
8月28日(月)
 このところブログの更新が滞っており、大変申し訳ありませんでした。更新できる状況になかったためです。8月19日(土)から24日(木)まで、アメリカを横断する皆既日食を見るため、アイダホ州のドリッグスというところに行っていました。ワイオミング州との州境付近です。
 
 まれに見る良い天気の中で、
皆既日食を見ることができました。雲の心配もまったくなく、これまでに見た皆既日食の中では、最高の天気でした。心配した山火事による煙害の影響もまったくありませんでした。

 写真撮影のほうは、全自動撮影とし、パソコンとカメラにまかせました。この関係で、肉眼・双眼鏡・望遠鏡のファインダーを使用して、皆既日食の初めから終わりまでを、充分に観測することができました。

 インターネット上にアップされた、この観測地のビデオ映像には、観測者たちによる、カウントダウンが聞こえていました。その声と、実際の皆既の始めと終わりの、各接触時刻は、見事に一致していました。カウントダウンのもとになっているのは、日食を高精度に計算する、エクリプスナビゲーターVer.3によるものでしょう。

 日食の計算に取り組み始めてから、約40年が経過しました(現在は、計算には取り組んでいません)。その計算方法や、アルゴリズム、ソースプログラムなどを、このソフトウエアの発売元である、株式会社アストロアーツに提供し、ソフトウエアは、バージョン3まで成長しました。GPSなども、個人レベルで利用できるようになったため、観測者の位置の特定も、正確にできるようになりました。これらの環境が整ったために、このような精度での予報計算が可能となったものです。計算者として、とてもうれしく思った次第です。

 日食のレポートは、後日、画像などを整理してから、アップする予定です。まだイベントの仕事が残っているため、それが一段落してからになるでしょう。とりあえず、第2接触(皆既食の始め)時のダイヤモンドリングの写真のみアップしておきます。昨年3月9日に、グァム島沖の海上で撮影した写真に比較すると、ごくわずかにピントが甘かったようでした。少し残念です。日食が終了して、ホテルに戻ってから、太陽コロナのスケッチを起こしました。天体写真では高名な、私共にとっては、先輩格の方から、依頼されていたものです。だいぶ前から頼まれていましたが、やっと実現しました。このスケッチも後日、アップする予定です。

 今回の日食では、いろいろなことがありました。それらのエピソードも含めて、直後に控えているイベントが終わり次第、順次アップしていきます。帰国したのは、24日(木)の夜でしたが、翌日の25日(金)の朝からは、岐阜県関市に向けて車を走らせました。体のほうは、時差ボケを通り越して、何時頃なのかを把握できていないようです。26日(土)、27日(日)の2日間、プラネタリウムの投影を行い、先ほど戻りました。今の時間は、28日(月)の午前0時10分過ぎです。これから寝ます。

写真のデータ 
第2接触時のダイヤモンドリング 2017年8月21日 17時34分15秒(世界時) 撮影地 アメリカ アイダホ州ドリッグス
BORG100ED+フラットナー 焦点距離640mm 赤道儀架台マークX EOS5D MarkU ISO100 1/500sec エクリプスナビゲーターVer.3による全自動撮影


右上の写真は、日食の前日、観測地を下見した時に撮影したものです。
ドアフォン交換
8月16日(水)
 これまで15年以上使い続けてきた、自宅のドアフォンの具合が悪くなってしまいました。外部からインターフォンを鳴らしても、チャイムが鳴らない時があることと、モニターが正常に映らなくなったことの、2つの問題を抱えていました。荷物が届いた時などに支障が出るため、交換することにしました。親機のほうは、白黒のモニター付きでした。当時としては、これでもだいぶ高価でした。取り付け時に、親機の壁の裏側に、100Vのコンセントを仕込んでおくように、取り付けの業者の方にお願いしてありました。

 現在のドアフォンは、モニターがカラー化され、しかも多機能です。しかし、私共は、ドアフォン以外の機能は必要ないので、基本機能がしっかりしていて、安価な製品を今回は選びました。前回は、壁の配線の通し方が複雑だっため、専門の業者の方に取り付けをお願いしました。今回は、そのラインがそのまま使用できそうでしたので、ネット上で、取り付け方をチェックし、自分で取り付けることにしました。

 雨の降る中を、午前中に散歩をかねてホームセンターまで行って、お目当てのドアフォンを調達してきました。親機と子機の間をつなぐ、無極性のリード線2本を、それぞれに接続して、100Vのコンセントにプラグを挿せばおしまいです。壁に親機を取り付けるときに、壁の中のスペースが狭くて、コンセントのラインとリード線を、その中に収納するのに一苦労でした。取り付けのあと、動作チェックを行い、各種の設定をして、取り付けは終了です。2時間ほどで完了しました。

 この夏の横浜は、不安定な天気が続き、最近では、青空を見た記憶がありません。湿度も高い日が続いているため、光学機器は要注意ですね。やらなくてはいけないことがあるのですが、いくつかの理由と天候の問題があり、動きが取れない状況です。ここ3日間ほど、何もしていません。お盆なのだから、たまにはゆっくりしたら・・・という意味なのでしょう。
横浜市立大学エクステンション講座のお知らせ
8月14日(月)
 トップページのTOPICSで、本日付で告知させていただいた通りです。2018年1月31日(水)の夜に、皆既月食があります。2015年4月4日の皆既月食以来、約3年ぶりです。この月食について解説するとともに、日食と月食という現象について解説します。

 エクステンション講座は、市民の学習意欲に答えるため、同大学教員の持つ知的資源を活用しながら、市民向けの生涯学習講座を開講しているものです。平成30年1月26日(金)に、神奈川県立図書館において、同大学非常勤講師の立場で、講座「1月31日の皆既月食直前解説〜日食と月食〜」を開催します。この講座は、横浜市立大学と、かながわ大学生涯学習推進協議会との共同公開講座です。詳しくは、こちらをご覧ください。
宇宙種子(アサガオ その後)
8月13日(日)
 このところ、イベントの対応に追われて、ブログの更新ができませんでした。イベントは、主に東京都内、神奈川県内でした。比較的近距離でしたので、会場までの往復は楽でしたが、連日続いたため、体力的には限界に達していました。

 山場を越えたので、ほっとしています。公共施設や商業施設がほとんどでした。そのうちのひとつは、以前、私共が買い物に利用していた商業施設です。まさか、そこからイベントのオファーが来るとは思いませんでした。この数日間、いろいろなことがありましたが、無事に終了したのが何よりです。それぞれの施設に、「・・・これが最後です。」とお伝えして、これまでお世話になったお礼をしてきました。さびしいというよりも、安どの気持ちでいっぱいです。

 イベント対応のために、毎日早朝に家を出ました。出がけに、ベランダのアサガオをチェックしますが、一斉に咲き誇っていましたので、うれしくなりました。今が最盛期ではないでしょうか。私共は、植物には詳しくありませんが、毎日成長していく姿を見るのは、楽しみのひとつになっています。

 イベントは、山を越えましたが、この夏は、まだまだ大きなものが残っています。夏が終わるまで、気を抜かないようにしたいと思っています。
オイル交換(8月3日)
8月3日(木)
 朝一番に、ディーラーに車を持っていきました。オイル交換のメッセージが出ていたためです。前回のオイル交換は、6月28日(水)でしたので、約1か月でオイル交換に出したことになります。だいぶ走ってしまいました。車の廃車時期を考えると、おそらく、あと1回オイル交換をしたらおしまいでしょう。特に異常は見当たりませんので、このまま廃車にするまで、トラブルなく走ってくれればと思っています。

 今年の夏は、天候不順な日が続いています。土星を撮影したと思っているのですが、なかなかチャンスに恵まれません。一昨日からは、気温が比較的低めで、過ごしやすいので助かっていますが、晴れ間が少ないのも困ったものだと思います。今週は、比較的時間が確保できているので、中断していたイラストに取り組んでいます。
宇宙種子(アサガオ その後)
7月31日(月)
 このところ、イベントの仕事が続いていたため、ブログの更新ができませんでした。横須賀市や茨城県稲敷市などで仕事をしていました。早朝に家を出て、夜遅く帰宅するスケジュールを続けていました。今週は、時間が取れそうなので、体を動かしたり、夏の間中断していた仕事に少し取り組みたいと思っています。

 アサガオですが、その後順調に育っています。花も何度か咲いています。朝起きたときに、アサガオの様子を時々チェックするのが楽しみですが、忙しい時には、それも忘れてしまいます。

 毎日暑い日が続いていますが、今日は、炎天下の中を、自宅から大船駅まで、歩いて往復しました。距離にして10キロです。大汗をかきましたが、家に戻ると、室内はひんやりとしていました。私共の住んでいる場所は、一番近い海まで、直線距離にして約8キロです。海からの風があるせいか、都心に比べると、涼しい方だと思います。夜になると、気持ちの良い冷たい風が部屋の中に入ってくるので、助かっています。

 こどもの頃は、海に面した場所で育ったので、塩害に悩まされました。8キロ近く離れていると、塩害の心配もほとんどなくなるので、このくらいの距離が、生活するには良いのではないかと思っています。台風が通過中の、磯の岩が波に持っていかれる音を聞いたことがありますか? 岩と岩のぶつかる音が、一晩中鳴り響いています。安眠できるものではありません。その轟音をききながら、次の日に、海水浴場に波乗りに行くことを、とても楽しみにしていました。当時は3メートル以上の波が立っても、遊泳禁止ということがありませんでした。今だったら、確実に遊泳禁止ですね。こどもの目線から見ると、それらの波は、まるで大きな壁が立ちはだかっているようでした。
商売っ気のない自動販売機
7月25日(火)
 関市まなびセンターで投影を行う日は、お昼はいつも簡単に済ませています。施設の近くにある自動販売機で、飲み物を調達し、同じく、パンの自動販売機でパンを購入して、それでお昼としています。

 ホテルの朝食は、バイキング形式で、そこでしっかり食べるため、お昼は量を控えています。といっても、すでに何年も同じホテルを定宿としています。朝食も、いい加減飽きてきました。ホテルのスタッフのみなさんとは、すっかり顔なじみです。仕事が終わってホテルに戻ると、何も言わなくても、部屋のキーを差し出してくれるほどです。

 さて、前述の飲み物の自動販売機です。この自販機には、ルーレットが内蔵されています。数字が3つ揃うと、入れたお金が戻ってくる仕組みです。私共は、かなりの確率で、この数字を揃えているようです。その頻度は、おそらく10回に3回程度です。最初は、あまりにもコインが戻ってくるので、不思議に思っていました。「壊れているのかな・・・?」 でも、コインが戻らないこともあり、壊れているわけではなさそうです。

 今回も、昼食には、アイスコーヒーとカレーパンを購入しました。飲み物の自販機は7の数字を3つ揃え、コインを戻してきました。カレーパンは150円です。この日の昼食は150円でした。「ラッキー!」。この自販機は、利益が出ているのかどうか、少し心配しています。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 7月22日から23日)
7月25日(火)
 関市まなびセンターの直径12メートルドームに、メガスターゼロ投影機を仮設して、7月22日(土)と23日(日)に、プラネタリウムの投影を行いました。当日夜9時の星空解説と、投影後半部のテーマ解説です。後半部は「日食と月食」という内容です。8月8日の未明にみられる部分月食があるためです。夏の星座を中心に、日食と月食についても解説しました。
 
 日食と月食の解説に使用した写真は、全てこれまでに撮影した、私共のオリジナルの写真です。特に、日食に関しては、昨年3月9日にグァム島の沖合で撮影した、皆既日食の写真を使用しました。

 プラネタリウムの設営は、前日の21日(金)午後に行いました。市内のホームセンターに、頼んであった商品が届いていたので、設営終了後に引き取りに行きました。途中から雨が降り出し、雨脚が強くなってきました。ホームセンターに到着するまでに、びしょ濡れになってしまいました。先日の7月18日(火)に続いて、再び雨に降られてしまいました。靴の中までびしょびしょだったため、ホームセンターで靴も購入してホテルに戻りました。

 7月22日(土)の夜は、天体観望会です。土星と木星が観望の対象でした。天気の状態は雲が多く微妙でした。しかし、運よくこれらの天体が、晴れ間から顔を出してくれました。また、観望会の時間帯に、国際宇宙ステーションが通過していきましたので、そちらもご覧いただきました。人工衛星のデータについては、天文ボランティアのKさんが、いつも準備してくださるので、本当に助かっています。観望会で、予定していた天体を見ることができたのは、久しぶりでした。上の写真は、観望会の開催前の、プラネタリウムの内部の状態です。
イラスト掲載(高等学校の教科書)
7月20日(木)
 これまでも、高等学校の教科書に、宇宙をテーマとした、私共のエアブラシイラストやCGイラストを使用していただいたことがあります。次年度の教科書にも、使用していただくことになりました。まだ、出版社からも公開されていませんので、画像をアップすることも、具体的な話をすることも控えさていただきます。

 宇宙開発に関する画像は、NASAなどからも公開されています。しかし、数十年前の古いものとなると、多くの場合削除されており、探すのに一苦労します。また、あったとしても画像が小さく印刷物に使用するのには適しません。今回使用していただくものは、CGイラストです。だいぶ前に描いておいたものですが、大きな画像が必要だとのことでしたので、静止画の画像データーをお送りしてありました。本日、郵送で掲載誌である教科書が届きました。

 現在は、宇宙をテーマとしたイラストには取り組んでいません。日本の四季をテーマとした手書きイラストに取り組んでいます。こちらの方は、ネット上にアップしていても、問い合わせがあるわけではありません。しかし、ある程度作品がそろった時点で、これらの作品をどうするかは、漠然とではありますが、すでに目標を立てています。10作ほど描いてきた中で、日本の四季の風景の、何を切り口に描いていけばよいのかも、だいぶ明確になってきたように思います。

 これらの取り組みを継続するのに大切なことは何か。それは、これから先も健康に気をつけることでしょう。風景画は、年を取ってからもで、視力がある程度確保できて、手が動く限り、継続できるのではないかと思っています。現在は、イベント関連の仕事が忙しく、中断していますが、夏の終わりころから、再び着手するつもりです。
7月18日(火)
 今日の関東地方は、大気の状態がとても不安定なようです。このところ、九州に行ったり、イベントが続いたりしていたため、体を動かす暇がありませんでした。午後から、近くの公共施設で、体を動かしてこようと思い、出かけました。大気が不安定なので、念のため、雲の動きをチェックしました。大丈夫なようだったので、予定通り出かけました。
 
 その公共施設までは、徒歩で約20分です。途中から雲行きが怪しくなり、空一面が黒い雲に覆われてしまいました。雷鳴もとどろいていました。向こう側の丘には、時折、稲妻が走っていました。落雷が何度かあったように思います。雷鳴が大きいことから、近くだと思いました。雨は、バケツをひっくり返したように激しくなり、服も靴もびしょびしょになってしまいました。雨の中には、大粒のひょうも混ざっていました。

 公共施設に行くのを断念し、自宅に戻りました。落雷により瞬断があったようで、いくつかの機器の時計の表示がリセットされて、点滅していました。今日は疲れているので、無理をせず、体を休めなさいと言われているように思いました。すぐお風呂に入り、今は、ゆっくりとしています。

 雷で、いつも思い出すことがあります。若い頃に、尾瀬の至仏山に登った時のことです。

 中学時代の1級上の先輩は、当時、すでに山のベテランであり、ロッククライマーとしても実績を上げていました。その先輩は、ときどき、私共を誘って、比較的登りやすい山に連れて行ってくれます。参加者を集めるのは、私共の役目でした。いつも知り合いに声をかけ、8名程度のグループを作り、前の晩に出発します。

 尾瀬の鳩待峠には、明け方前に到着します。当時は、今ほど整備されてはいませんでした。小さな避難小屋が1軒あっただけです。そこまでの道は、悪路の中を、車に揺られながら登っていきます。避難小屋で、明け方まで仮眠をしますが、そこで見る星空の美しさは格別でした。登るのは、いつも6月下旬頃でしたので、明け方、西に傾いた天の川が見事でした。

 私共がグループの先頭で、先輩は最後尾につきます。参加者の体力を見ながら、登るペースを調整し、ゆっくりと足を踏みしめながら登っていきます。ピッチが上がると、後ろから先輩が、「もっとゆっくり・・・」と指示を出しました。途中で休憩を入れながら、小さな湿原を通過し、山頂を目指します。この時期、高山植物が見事です。ホソバヒナウスユキソウは、至仏山と谷川岳の一帯にのみ分布し、エーデルワイスに似た外見だといわれています。途中の岩場などで何度か目撃しました。

 至仏山の山頂に到着して、リュックを下ろそうとした時です。突然、想像をはるかに超えるような、大音響とともに、あたりに閃光が走りました。頂上にいた登山者たちからは、悲鳴が・・・。心臓が止まりそうでした。間髪をいれずに、先輩が、「逃げろ・・・!」と大声で、そこにいた全員に指示しました。早足で稜線を離れ、少し下ったところの岩場に身をひそめました。数10分もすると、天候は回復し、晴れ間が広がってきました。ここで雷に打たれたら、運が悪いと思うしかないなと思いながら、先頭に立った先輩の後ろを必死でついていきました。山頂にいたのは、わずかに30秒程度でしたので、至仏山の山頂がどのようなものだったのか、記憶が全くありません。今日の大雨に打たれ、雷の音を聞きながら、その時のことを思い出していました。
チキン南蛮
7月18日(火)
 チキン南蛮は、宮崎県の郷土料理です。鶏肉のから揚げに甘酢をかけ、その上から、タルタルソースをかけた揚げ物料理です。最近では、コンビニなどの弁当にもラインナップされるようになりました。しかし、コンビニのそれは、宮崎県で食べるものとは、少し味などが異なるように思います。宮崎のそれは、タルタルソースがどちらかといえば甘めで、鳥肉そのものもとてもジューシーです。

 チキン南蛮発祥のお店については、諸説ありますが、そのうちのひとつである、「ファミリーおぐら」のチェーン店のひとつに行ってきました。ホテルからは歩いていける距離です。お店はたくさんのお客さまで賑わっていました。

 名物のチキン南蛮を頼みましたが、お肉は予想していたよりも、やや硬めでした。しかし、ボリューム満点で、とてもおいしいものでした。今まで食べていたチキン南蛮とは、少し異なりましたが、これが元祖の味かと思った次第です。

 お店は洋食を専門に扱っており、他の料理もとてもおいしそうでした。今度、宮崎に行ったときに、再び行ってみようと思っています。
マンゴーづくし
7月18日(火)
 宮崎から戻り、その後数日間、イベントの仕事をこなしていました関係で、ブログの更新ができませんでした。

 宮崎で2日間宿泊しましたが、滞在先のホテルは、いつも同じ場所です。このホテルの朝食は、充実しています。朝食バイキングには、宮崎名物の冷汁、チキン南蛮なども準備されています。デザートに、マンゴージュースやマンゴーをはじめとした果物をいただきます。とてもおいしいものでした。

 今回は、知人からお土産に完熟マンゴーをいただきました。かなり高価なもののようでした。1個でおそらく3000円以上するのではないでしょうか。私共が宮崎で暮らしていた頃、マンゴーは、存在すら知りませんでしたし、名産というわけではありませんでした。

 知名度が上がったのは、元宮崎県知事である、東国原氏の功績が大きかったのではないでしょうか。

 完熟マンゴーは、食べるときのカットの仕方が独特です。中身はとてもジューシーで、甘みも十分でした。冷蔵庫で冷やして食べましたが、高いだけのことはあると思いました。「完熟マンゴー」とか「太陽のタマゴ」とか、良いネーミングだと思います。南国の果物をたくさん食べることができたので満足しました。

 写真は、ホテルの朝食で食べたデザートと、完熟マンゴーです。
宮崎往復(7月9日から14日)
7月14日(金)
 七夕関連の仕事が終了した、7月9日(日)の夜から、宮崎に向けて車を走らせました。疲れてはいましたが、車を運転するのは別の体力です。しかし、それでも途中で眠くなる場面が何度かあったため、途中のサービスエリアやパーキングエリアに車を入れて仮眠を繰り返しならが、宮崎を目指しました。片道1400キロの道のりです。車で行くのは、今年に入ってからはこれで2度目です。前回は、2月下旬でした。

 途中で広島に立ち寄り、数時間で用事を済ませ、再び高速に入り宮崎に向けて車を走らせました。宮崎でいくつかの用事を済ませ、2日間ほど滞在して、本日未明に横浜に戻りました。そのまま床に入り、爆睡でしたが、朝はいつもの時間通りに起床しました。不思議なことにあまり疲れは感じません。宮崎でのいつくかのエピソードは、明日以降の、この「星雑記」にアップします。

 トップページに告知させていただいた通りです。本日より、「プラネタリウム雑記」ではなく、「星雑記」として、ブログを継続します。「星雑記」というタイトルは、私共が、プラネタリウムの世界に入りたての頃、水戸市のタウン誌に連載していたエッセイ集のタイトルです。その一部は、「星雑記(エッセイ集)」として、このホームページにも掲載していますので、興味のある方は、トップページからお入りください。

 今後は、移動式プラネタリウムの情報ではなく、天文関連の話題や、日頃の話題などをアップしていきますので、引き続き、ご覧いただければうれしく思います。今日はここまでです。