ひとりぼっちのようせいぴっぴ(作 軍司あゆ子/旧姓 遠山あゆ子)
2024年6月23日(日)
 このオリジナル童話の無断転載を禁じます。リンクを張っていただくのはかまいません。
あとがき/軍司あゆ子
 ようせいピッピのお話は平成24(2012)年に書いた絵本です。当時、私は夫に死に別れ、右下肢を失い失意のどん底にありました。生きる意味も見いだせず、後悔と懺悔に明け暮れる毎日でした。

 そんな私を見かねて、年若い友人が週末になると自分の一人娘を私に預けるようになりました。その名はゆうか。ピッピのお話にも出てくる子です。ゆうかはお絵かきが大好き。1日中絵をかいて遊んでいられる子です。

 「ばーこがなんか書いてよ・・・」このひとことからピッピのお話が生まれました。失意の私にもこんな絵本が描けるのかと夢中で描きあげたものが、この絵本の原本です。当時6歳だった彼女も、今年は18歳になります。アニメーション関係の学校に行くため猛勉強中です。

 当時、不自由な体で、あと5年も生きられないと思って暮らしていた私も75歳になってしまいました。人間て強い生き物ですね。不自由な体に順応し、当たり前に生きている自分がいるのです。こんな私でも何か人の役に立つことがあるのなら、それを糧に生き尽くしていきたいと考えるようになりました。

 弟や妹、友人たちに支えられて今日があるのです。今回思ってもいなかった、弟のホームページにピッピのお話を載せてもらうことになりました。嬉しくもあり、恥ずかしくもあり、こそばゆい思いです。ピッピが皆様の癒しになれば幸いです。ゆうかが私の癒しになったように・・・。
補足
 私共の実の姉である、軍司あゆ子のオリジナル童話はいかがでしたでしょうか。上記の通り、この童話の登場人物は実在します。人物ばかりではありません。公園もホームセンターも、車も、つくばくん(ガマガエル=ヒキガエル)さえもです。ストーリーの最後の部分で、ピッピとともに公園に引っ越してしまう、つくばくんですが、実際には、姉の家の庭に生息しています。

 その巨大なガマガエルは、何匹かいるようです。代替わりしながら生き続けているのか、あるいは同じ個体が生き続けているのかは不明です。ただ年に数回顔を出すのは確かです。私共も1度目撃していますが、その巨大さには驚かされました。愉快なキャラクターとしてここに登場するとは、思ってもいませんでした。庭には、ほかにもたくさんの動植物がいてにぎやかです。私共は、その一角に望遠鏡をたてて、太陽の撮影を行っています。

 公園に関しては、どこの公園なのかを皆様で推測してください。ストーリーに登場するとおり、近くに大きなホームセンターがあること、また、たまごの森などもヒントになるはずです。

 ようせいピッピのお話は、続編があるはずですが、姉がそれを描くかどうかは、姉の気持ち次第です。気を長くして待っていてください。最後に、ピッピのスナップショットを付録として添付します。
ピッピスナップショット