投影日誌

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夏の総括
9月1日(木)
 7月2日(土)から8月31日(水)まで、この2か月間はとてもハードでした。投影をしているか、車で移動しているか、あるいは出張先のホテルで滞在しているかのいずれかでした。この状態は、ここ数年いつものことです。それでも大変に感じるのは、私共の体力と精神力が、年とともに低下していることが原因でしょう。短いというよりも、どちらかといえば長く感じた夏でした。

 毎年投影をさせていただいている施設などからのオファーが多く、新規で投影をさせていただいたのは4件です。その4件でさえも、これまでのイベントをコーディネートしてくださった関係者の方からのオファーか、そこからの紹介です。これまでに投影させていただいた経験のある施設等からのご希望に、日程の関係で応じられないケースも多く、何件かのオファーをお断りしてしまったことは、大変申し訳なく思っています。先方が希望される日程に、すでに予約が入っていたためです。例年投影をさせていただく施設から、今年も引き続き・・・とおっしゃっていただけるので、ありがたく思っています。来年の夏も、すでに一部の日程が埋まっている状態です。

 印象に残っているのは、イオンモール熊本での投影です。地震の爪痕が色濃く残る商業施設での投影は、複雑な心境でした。私共のプラネタリウムの投影がお役にたっているとは、思っていませんが、ご覧いただいた皆さまの、ほんの少しの気分転換になればと思った次第です。海老名市立中央図書館での投影もまた、印象的でした。直径11メートルドームに仮設した、メガスターゼロの星空が姿を現すと、観客の皆さまからどよめきが起こります。企画を担当された同施設のスタッフの方によれば、そのどよめきを聞くたびに、胸が詰まる思いだったとのことです。

 いろいろな出来事があった2か月間でしたが、全てが無事に終わって、安堵の気持ちでいっぱいです。投影機をはじめ、ハードウエアが安定して稼働してくれたおかげでもあります。9月以降は、移動式プラネタリウムの仕事は、夏ほどの忙しさではありません。今日は少し体を休め、明日からはまた気持ちを切り替えて、関市まなびセンターのコンテンツ制作、手書きイラストの制作、天体写真撮影などに取り組んでいきたいと考えています。

 この2か月間に投影をさせていただいた施設は15施設、延べ日数33日間、投影回数は185回、約6,200人の観客の皆さまに、私共の投影をご覧いただきました。ドームは、直径12メートルおよび11メートルの常設ドーム、7メートル・5メートルのエアドームを使用しています。ドームにより定員数が異なるため、単純に入場率を比較することはできません。それぞれのドーム別に入場率を計算し、過去のデーターも含めて、入場率を平均すると、90パーセントを軽く超える数値となります。

 移動式プラネタリウムの投影は、一過性のものですが、上記の入場率の数値を見れば、いかに効率的なものかが、ご理解いただけるのではないでしょうか。一過性のものであっても、毎年投影をさせていただくことにより、こどもたちが宇宙に興味を持つきっかけ作りとして、大きな効果を発揮することができます。・・・あと少し続けられると思いますが、その一方で、そろそろ旅の草鞋を脱ぐ時期が迫っていることも事実です。この件に関しても、そろそろ動き出す準備をするつもりでいます。

 夏に投影をさせていただいた、各施設の関係者の皆さま、イベントをコーディネートしてくださった関係者の皆さまには、改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
移動式プラネタリウム(赤坂子ども中学生プラザ 東京都港区 8月31日)
8月31日(水)
 東京都港区にある、赤坂子ども中学生プラザにおいて、8月31日(水)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。昨年の8月末に投影して以来、1年ぶりで3年連続3回目の投影です。六本木通りを少し北に入った場所に位置しており、近くにはアークヒルズやアメリカ合衆国大使館などがあります。横浜からは、湾岸線を経由して、浜崎橋ジャンクションから新宿・渋谷方面に向かい、飯倉ランプでおりて一般道に入るのですが、今回は渋谷でおりて、首都高速3号渋谷線に沿って一般道を走り、アークヒルズの前を通過して、六本木2丁目交差点過ぎたところを左折して、施設に入りました。

 実は、イベントの実施日を1日間違えてしまいました。台風10号が、関東地方沖の海上を北上中の30日(火)に、雨風の激しい中を車で施設まで行きました。施設の関係者からは、「プラネタリウムは明日のはずですが・・・」、「はい・・・??」。いろいろ行き違いがあったようでした。詳しい経緯は省略しますが、いずれにしても仕切り直しでした。今日の31日(水)に別の予定が入っていたら、アウトでした。どんなに気を付けてスケジューリングをしていても、落とし穴が存在するということを再認識する出来事でした。

 プラネタリウムのほうは、5回ほど投影をさせていただきました。昨年も、その前の年も同様、まれにみる大変さでした。1回目は、乳幼児同伴の保護者が対象です。赤ちゃんたちは、最初から泣きわめいている子もたくさんでした。3回目の回は、打って変わって、高齢者の方が中心です。皆さん、シーンとしていて静かでした。反応があまりありませんでした。最後の回まで、大変な投影が続きました。このような施設での投影が、どれだけ大変なものか、経験のない方には、理解できないかも知れません。夏の星座を中心に、わし座の伝説を交えて解説しました。

 あなたはプロの解説者として、どのような場面においても、そこで星空を見てくれる、全ての観客の皆さまにご満足いただけるような投影が、きちんとできているのですか?・・・。この施設で投影をさせていただくと、いつもこの問いかけに向き合うことになります。でも今回は、その問いかけをクリアーできたように思います。これまでの各地での投影の経験がとても役立ちました。「どうだみたか・・・!」と言いたいところですが、天狗になってしまうとろくなことがありません。あくまでも謙虚な気持ちで、今後の投影に取り組んでいきたいと思っています。

 7月の初めから今日まで、とてもタイトなスケジュールでしたが、全てのスケジュールが無事に消化できて、安堵の気持ちでいっぱいです。やっと夏が終わった感じがしています。
仮設プラネタリウム(海老名市立中央図書館 神奈川県海老名市 8月28日)
8月28日(日)
 海老名市にある、海老名市立中央図書館の直径11メートルドームに、メガスターゼロ投影機を仮設して、8月28日(日)に投影を行いました。図書館は、JR相模線の海老名駅のすぐ近くにあります。1985年に開館しましたが、2014年11月末に改修のため休館し、2015年10月にリニューアルオープンしました。カルチュア・コンビニエンス・クラブと図書館流通センターとの共同事業体が、指定管理者として同図書館の運営を行っています。

 ここには以前、直径11メートルドームの中に五藤光学製のプラネタリウム投影機がありましたが、同施設に指定管理者制度が導入されるのを機に、2014年3月31日に廃止されました。プラネタリウムのあった場所は、現在は「こどもとしょかん」(キッズライブラリー)として利用されています。

 同施設のプラネタリウムに関しては、これまで、さまざまな面で相談を受けていました。まさかその場所で、私共のプラネタリウムをたずさえて、投影をさせていただくことになろうとは、想像もしていませんでした。オファーをいただいた時には、本当に不思議なご縁だなと思った次第です。

 すでに、関市まなびセンターの直径12メートルドームで、投影の実績があるとはいえ、ドームスクリーンの反射率の状態など、投影テストをしてみないとお引き受けすることができません。7月12日(火)に投影機を持って行って、投影テストを行い、問題がないことが確認できたので、お引き受けすることにしました。

 この施設での投影では、私共は、投影機のそばに立って解説を行うことにしました。ハードウエア上の制約などの関係があるためです。ドームの中央部での解説は、勝手が悪いのですが、本日5回ほど投影をさせていただいて、だいぶ慣れてきました。

チケットは、予約制のようでした。事前に完売してしまったとのことでした。ただし、今日は天気が悪く、観客の人数に関しては、多少の歩留まりがあったようです。客層は、想定していた通りでした。ここでも0歳児から3歳児までを連れた家族連れの姿がたくさん目につきました。いつもの移動式プラネタリウムと同じ客層ですので、解説もいつも通りです。夏の星座を中心に、秋の星座も少し含めて、わし座の伝説を挿入して解説しました。投影時間は1回あたり20分です。11メートルドームに投影するメガスターゼロの星空は、美しいものでした。光量はフルパワー近くで使用しています。

 圏央道を通って、海老名インターチェンジでおりて施設に向かいました。海老名インターチェンジ近くまで走ると、運動公園側に大きな仮設のゲートが見えました。なんだろうと思っていましたが、駅からたくさんの人々がおりてきていました。8月27日(土)、28日(日)の2日間で、いきものがかりのライブコンサートがあったようです。10周年だそうです。地元での開催ですね。でも、今日はその時間、あいにくの雨でした。帰り道のルートで、透明のレインウエアを着たファンをいっぱい見ました。

 海老名市立中央図書館でのプラネタリウムの投影は、秋にも予定されています。詳しくは、同図書館からの今後の告知をご覧ください。
土星(8月25日)
8月27日(土)
 8月25日(木)、26日(金)の両日は、夕方の天気が良かったため、早目に望遠鏡を外気になじませ、土星の撮影を行いました。

 眼視で見る限り、気流の状態は良い方でしたが、撮影体制に入り、パソコンの画面で見ると、ベストとは言い難いコンディションでした。

 土星の南中時刻が早くなってきたことと、望遠鏡を置いているベランダからは、まもなく建物にさえぎられるようになってしまうため、これが最後の撮影になるか、あるいは撮影できたとしても、あと1回程度でしょう。

 画像のクオリティーを高めるために、試行錯誤した今シーズンですが、納得のいく撮影ができるまで、あと一歩のところでとどまってしまいました。ここから先は、来シーズンに持ち越しです。

 とはいいながら、プラネタリウムの解説等に使用するのには、充分な画像を得ることができたので、良しとしたいと思います。海外では、さらに大口径で撮影された写真などがあり、それらは目を見張るものですが、気流のあまり良くない日本国内で、21センチ反射望遠鏡では、平均的な画像だと思っています。
SLU中間発表会(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 8月27日)
8月27日(土)
 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校では、カリキュラムにサイエンスリテラシーという授業講座を設けています。同校の科学技術顧問、研究機関、大学、企業などで先端科学分野の研究に携わっている人たちが講師として参加し、生徒を直接指導しています。これは、そのような体験を通して生徒の科学的リテラシーを培うことを目的としているものです。

 生徒たちが、この4月以降に実験や観測などを行い、それらの途中経過をまとめた中間発表会が本日行われました。科学技術顧問の立場で参加しました。地球科学分野の指導をしている、大学の先生方なども同席して、評価や講評などを行いました。
 
 生徒たちは、これまでの実験や観測の成果などをパワーポイントでまとめて、生徒や研究者の前で発表を行います。他の生徒や研究者からは、鋭い質問が飛び交いますので、発表を行う生徒たちもかなりの緊張を強いられます。質問や指摘をされて初めて気が付くことも多く、それらを修正しながら、さらに実験や観測を継続して、来年1月の最終的な発表会に備えます。プレゼンテーションの実践的な勉強であり、同時に、実験や観測のレベルを上げることにもつながります。生徒たちにはプレッシャーがかかって大変ですが、とても大切な取り組みではないかと思います。

 私共にとっては、同校で指導される、大学の先生方と交流を深める機会でもあり、有意義な時間でした。生徒たちの発表にもとても刺激されたと同時に、たくさんのパワーをもらって帰ってきました。

 お昼頃には終わったので、JR鶴見駅近くの居酒屋さんでランチとしました。以前は、フロアースタッフがテーブルに来て、直接オーダーをとっていましたが、タッチパネルで注文をするように変わっていました。しかし、お店に入ると、その説明も何もありません。お茶や水すら持ってきませんでした。セルフサービスなのかも知れませんが、初めて入ると戸惑います。せめてその説明くらいしても良いのではないですか・・・と言いたいところでした。結局最後まで、お茶も水も飲むことはありませんでした。

 隣の客は、注文してから、かなり時間が経過していたらしく、オーダーをキャンセルして帰ってしまいました。かなり不機嫌な顔をしていました。私共も、オーダーしてから10分が経過しても何も反応がありません。「タッチパネルからのオーダーは、届いていますか・・・」と席を立ってスタッフに聞きに行きました。それから、3分もしない間に食事が運ばれてきました。すぐに準備できそうなメニューを注文していましたので、オーダーに気が付いていなかったということでしょう。

 店内は、プライバシーを重視するためか、各テーブルが仕切られており、スタッフから見ると、見通しがききません。客席を仕切っているからこそ、それぞれのお客様の動きに気を配るべきではないでしょうか。フロアースタッフは、それすらできていませんでした。このようなサービスの悪いお店に、久々に入りました。店長さんは、スタッフに何を教育しているのだろうかと、不思議に思いました。

 サイエンスフロンティア高校の生徒たちの、がんばりを見た後だけに、とても後味の悪い思いをしました。二度とそのお店に行くことはないでしょう。クレームをつけてもよかったのですが、おそらく時間の無駄です。
接触不良
8月26日(金)
 私共が、仕事をする上での主力機として使用しているパソコンが、数か月前から使用中に突然落ちてしまうようになりました。症状としては、ブルーバックの画面になり、エラーメッセージが出力されたり、ひとりでに再起動がかかったりと、さまざまです。そこまで作業していたデーターが失われるので、症状としては深刻です。

 時を同じくして、Windows10のインストールメッセージが、タスクバーのところに出ていました。このパソコンの環境であれば、Windows10がインストールできるとのことでした。最初のうちは、このインストールのためのソフトのなにかと、現状のOSが、コアの部分で競合しているのだろうかとも思っていました。しかし、アップグレードの期間が過ぎても、症状が改善されませんでしたので、原因がほかにあるだろうと考えるようになりました。

 数日前のエラーメッセージは、ビデオボードに関するものでしたので、グラフィックドライバーを最新のものに置き換えました。それでもなお、症状が出ます。画面の一部に変な模様などが出ていたりしましたので、ビデオボードに原因があるのだろうという判断に至りました。おそらく、マザーボードと、ビデオボードのコネクター部分の接触不良でしょう。なぜなら、症状が出ない時には普通に使用できているからです。ビデオボードそのものに原因があれば、徐々に劣化していって、そのうち使用不能になるはずです。

 今日の午前中に、思い切って、パソコン本体をばらしにかかりました。ミニタワー型であるので、中がどうなっているのかは、ある程度想像がつきます。ビデオボードをマザーボードから外して、ホコリなどを取り去り、マザーボードのソケットに入れなおしました。その後、何度か、立ち上げ・たち下げを繰り返してみましたが、今のところ異常はありません。

 今使用しているパソコンには、3DCG制作用のソフトウエア、映像編集用のソフトウエア、それに画像処理用のソフトウエア、プレゼンテーション用、コンテンツ制作用のソフトウエアなど、大切なものがたくさん入っています。3DCGを主力として仕事をするのなら、もっと高速のマシンに買い替えていたことでしょう。しかし、現在はその取り組みを中断しています。ほかのソフトを動かすのであれば、現在のパソコンでも、パフォーマンスは十分です。新しいパソコンに買い替えて、フルインストールをすると、走らないソフトウエアなどが出てきたりして厄介です。このまま継続して使用したいと考えています。

 3DCGソフトウエアによる、映像制作を中断している関係で、別の部屋には、使用していないWindowsXPマシンが5台、放置されたままです。ネットワークレンダリングをするためのものです。今の主力機が、また不具合を起こすようであれば、同時期に購入したマシンであるので、そこからパーツを抜き去り、主力機のそれと置き換えるつもりでいます。

 パソコンの中は、ソフトウエアが矛盾だらけなので、ハード・ソフトともに、全てを新しくするか、あるいは古いものを使い続けるかのどちらかの選択が無難だろうと思っています。コンテンツにしても、撮影した天体写真等にしても、こまめにバックアップを取るようにしていますが、それも厄介なことですね。バックアップ用のハードディスクが読めなくなってしまうことも時々あるからです。パソコンに振り回されているように思いますが、その一方で、パソコンがなければ、仕事にならないことも事実です。
移動式プラネタリウム(神奈川県立こども医療センター 横浜市南区 8月24日から25日)
8月25日(木)
 横浜市南区にある神奈川県立こども医療センターで、8月24日(水)と25日(木)の2日間、移動式プラネタリウムの投影を行いました。同センターで治療中のこどもたちや、その保護者などが対象です。同センターの病院ボランティア組織である、オレンジクラブの主催によるものです。2014年の8月に実施して以来、2年ぶり5回目の投影となりました。同時に、私共が描いたエアブラシイラストの展示も行っています。

 病院内の養護学校の児童・生徒、外来のこどもたちと保護者、点滴装置を伴う車椅子、ストレッチャーなど、各回ごとにいつくかのグループに分けてドーム内に入ります。医師、看護師、養護学校の先生、ボランティアスタッフなど、たくさんの方々にサポートされて投影を行わせていただきました。とても大がかりなものです。入院生活を送るこどもたちにとって「満天の星空」は、毎年、夏休み最後の素敵な贈り物になっているとのことです。さらに今年は、対象を広げて、妊婦の患者さんなどにもご覧いただきました。

 全てはオレンジクラブのコーディネートによるものです。ボランティアスタッフの力がなければ、実施することができないものです。機材の設営や撤収もお手伝いいただきました。病院ボランティア組織としてのオレンジクラブの活動とその実績は、国内でもトップクラスです。歴史も長く、病院ボランティア組織の手本と言っても良いのではないでしょうか。このため、他の病院等からの視察もたくさんあるそうです。

 移動式プラネタリウムの投影のほうは、これまでの実績があるため、打ち合わせをすることはありません。お互いに何をどうすればよいか把握ができているからです。また、病院の理解も深く、先生方、看護師の皆さん、事務職員の方々もとても協力的です。投影の部分を除いては、全てスタッフの皆さまにお任せです。オペレーションも、とてもスムーズです。すっかり顔なじみになったボランティアスタッフの皆さまですが、治療中のこどもたちを継続的に支援する、オレンジクラブのスタッフの皆さまには、本当に頭が下がる思いです。心から敬意を表します。

 ここでの投影は、正直に言って、すごく大変です。投影以外の部分でとても神経を使うためです。それでも、ふだんは星空すら見ることができないこどもたちが、プラネタリウムとはいえ、満天の星空に歓声を上げてくれるのを見ていると、少しは役に立っているのかな・・・と思っています。

 今回は、取材が2件ほど入っていました。1件は地元のタウン誌、そしてもう1件は、私共もいつもお世話になっている天文情報誌です。ただし、これらは、私共から連絡をしたものではありません。病院から連絡が行ったようでした。おそらく10月以降に発売される紙面で紹介していただけるのではないでしょうか。病院ボランティア組織が中心となって実施する、この大掛かりなイベントが、こどもたちにどのように受け入れられているのか、その効果も含めて、現場の様子が少しでも読者に伝わる記事になってくれることを願っています。
 
 投影が終わって、戻ってくると、空が良く晴れていました。先ほどの投影で説明した通り、アンタレスと火星が赤さを競い合い、その少し上の方で、土星が見えています。望遠鏡で気流の状態をチェックしたのち、撮影に入りました。ただし、撮影中の気流の状態は、いまひとつでした。

 神経を使う投影が続きましたが、これで終わりではありません。夏の終わりまで、まだ続きます。気を抜くことなく、投影を行いたいと思っています。
台風一過
8月22日(月)
 
 台風9号が午後0時30分頃、千葉県館山市に上陸して、現在も北上中です。横浜では、朝から断続的に強い雨が降っていました。お昼頃から風も強まってきました。台風が接近中の中を、散歩に出るのは危険でもあるし、昨夜遅くに岐阜から帰ってきたこともあり、体も疲れ気味だっため、見合わせました。急ぎの仕事があるわけもないので、午前中は体を休めていました。

 午後から、額装したエアブラシ・イラストの作品9点を、ある方のお宅に届ける約束をしていたため、準備を始め、雨が上がるのを待って、作品を車に乗せて、届けてきました。

 これらの作品は、近日中に予定している移動式プラネタリウムの投影の横で展示するものです。場所は病院の中ですが、患者さんたちに私共のイラストをご覧いただくためです。原画を展示することは、作品に傷がつくリスクが大きくなるので、あまり行いませんが、この病院は特別です。展示させていただくことにしました。9点ともなると、かさばるため、プラネタリウムのハードウエアとともに持っていくことができません。担当者の方に事前にお渡ししておいて、病院に運んでおいてもらいます。

 イラストを引き渡してから、車を駐車場に戻し、そのまま散歩に出ました。天気は回復傾向でした。強風の影響で、散歩コースのいたるとろろに小枝が散乱していました。いたち川(けものへんに由と書いていたち川と書く表現が鎌倉時代から使われているそうです)も増水していましたが、警戒水位に達するほどではありませんでした。近隣の地域では、増水して警戒水位を超えそうなところもあり、避難勧告が出されていました。

 散歩から自宅に戻る頃になると、雨は上がり、西の空は夕焼けに染まっていました。富士山の方向を見ると、見事な光景が広がっていました。デジタル一眼レフカメラを用意している時間がなさそうだったので、手持ちのコンパクトデジタルカメラで撮影しました。年に数回しか見ることができない、ドラマチックな夕焼けでした。

 現在の時間は、午後8時20分頃ですが、天気は穏やかです。気が付けば、ベランダのむこうでは、秋の虫たちが泣き始めています。写真は、増水したいたち川と、富士山の夕焼けです。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター  岐阜県関市 8月20日から21日)
8月22日(月)
 関市まなびセンターの、コスモホールの直径12メートルドームにメガスターゼロ投影機を仮設して、8月20日(土)と21日(日)の2日間、プラネタリウムの投影を行いました。当日夜9時の星空解説と、投影後半部分のテーマ解説です。「恐竜はなぜ絶滅したの」という内容です。

 このテーマに関連する動画や静止画は、CG動画、エアブラシ・イラスト、そしてCG静止画など、オリジナル制作のストックがかなりそろっています。それらを多用して、解説を行いました。こどもたちにも興味を引くテーマであったので、観客の数は、各回ともまあまあだったと思います。星空解説のほうは、夏の星座が中心ですが、秋の星座も一部解説に含めています。解説をしながら、そろそろ季節の変わり目だな・・・と感じていました。

 8月20日(土)の夜の投影は、市民天体観望会での投影です。日本付近を3つの台風がうかがっているので、天気のほうは思わしくありませんでした。プラネタリウムが始まる頃から、雲行きが怪しくなり、投影が終わる頃には、土砂降りの雨となってしまいました。このため、屋上に上がって実際の星空を見ることはできませんでした。そのような悪天候の中でも、この時間帯に投影を見に来てくださるお客様が、定員の約4割ほどです。とてもありがたいと思っています。期待に応えられなくて申し訳なく思っていますが、天気ばかりは、どうしようもありません。

 投影が終わると、急いで機材の撤収作業を行い、台風9号が関東地方を直撃する前に、横浜に戻ってきました。台風の影響を受けずに戻ることができたので、安堵しています。7月中旬に車のオイル交換をしたばかりなのに、約1か月でオイル交換のメッセージが出てしまいました。この間、小田原市・関市・稲敷市・熊本市、武蔵村山市・小田原市・岐阜市・関市をそれぞれ往復しているので、無理もありませんね。1か月の間に5000キロを走行してしまいました。

 上の写真は、わかりにくいかも知れませんが、草食恐竜の説明をしている場面です。もちろんオリジナルのCG静止画イラストを使用しています。写真の右下に、メガスターゼロ投影機がわずかに見えています。
移動式プラネタリウム(長森コミュニティセンター 岐阜県岐阜市 本郷南子ども会主催 8月19日)
8月22日(月)
 岐阜県岐阜市にある長森コミュニティセンターで、8月19日(金)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。毎年のように投影をさせていただいている、岐阜県のある公共施設の関係者からの紹介でした。本郷南子ども会の主催によるものです。

 午前中に3回ほど、それぞれの回で、投影の内容を変えて投影をさせていただきました。小学校低学年や高学年など、異なる学年が対象となったためです。またそれは、子ども会からのリクエストでもありました。いずれの投影も、夏の星座を中心に解説しました。

 投影は午前中で終わりました。会場の都合もあり、大急ぎで機材の撤収を開始しました。この日は、午前中から気温が高く、風もなかったため、撤収時には大汗をかきました。夏場の投影は、いつもそうですが、岐阜市のこの日の気温の高さには、閉口しました。熱風の逃げ場がないような感じでした。撤収作業を終えて車に乗り込む頃には、すでにお昼を過ぎていましたので、途中のコンビニでお弁当とアイスクリームを買い、それを食べながら体を冷やしました。

 すでに土地勘のある岐阜市での投影です。この地域での夏場の投影の、機材の搬入・搬出時の過酷さがどのくらいのものか、理解しているつもりでしたが、その予想をはるかに超えていました。この日は、特に暑く感じました。
エクステンション講座開催のお知らせ
8月15日(月)
 このホームページのトップページでも、本日付で告知させていただいた通り、横浜市立大学の金沢八景キャンパスにおいて、12月6日(火)の午後から、同大学の非常勤講師の立場でエクステンション講座を開催します。エクステンション講座とは、大学が地域貢献の一環として実施する公開講座です。一般の方を対象としており、受講料は1600円です(高校生は無料です)。

 今回の講座は、私共にとっては5回目となります。「太陽系の仲間たち」というタイトルです。私たちの住んでいる地球も含めて、太陽系のさまざまな天体を、探査機が撮影した画像や、イラスト、望遠鏡で撮影した写真などで紹介します。また、それらの天体が、いつ頃、空のどのあたりに見えるのか、その見つけ方などについても解説します。講座の時間は90分です。
 
 参加者の皆さまは学習意欲が高く、それに答えるこため、これから時間をかけて、そのコンテンツ制作や、資料の作成に取り組んでいく予定です。詳しくは、こちらをご覧ください。
土星(8月12日)
8月15日(月)
 武蔵村山市民会館での投影を終えた翌日の、8月12日(金)の夜に撮影した土星です。この次の日には小田原ダイナシティの投影が控えており、早朝の出発を予定していましたので、あまり夜遅くまで撮影することはできませんでした。

 可変式大気色分散補正プリズム(ADC)の使い方も、だいぶ慣れてきて、最適のポジションにセットできるようになってきました。また、画像処理も再三にわたって見直しをかけた結果、LRGB合成処理での土星の画像は、ほぼ満足のいくレベルに達してきました。

 この日は比較的気流も良かったので、撮影には好都合でした。リングの色に、若干の不満があるため、この部分を今後、さらに微調整したいと思っています。

 私共が使用する21センチ反射望遠鏡の解像度の限界に近いものだと考えています。

 今後は、気流の良い時に、撮影時の各パラメーターを限界まで追い込んでいきたいと思っています。
移動式プラネタリウム(小田原ダイナシティ 神奈川県小田原市 8月13日から14日)
8月15日(月)
 神奈川県小田原市にある大型のショッピングセンター、小田原ダイナシティで8月13日(土)から14日(日)の2日間、移動式プラネタリウムの投影を行いました。同ショッピングセンターのウエストキャニオン広場で、1日5回、2日間で合計10回ほど投影をさせていただきました。観覧料は300円です。先月の7月に続き、1か月ぶり、6年連続7回目です。毎年8月に実施をさせていただく恒例のイベントです。「小田原夏の星空ツアー」と題して、夏の星座を中心に、わし座の神話を交えて解説しました。

 投影の2日目は、私共の投影を常にサポートしてくれる、パートナーの都合がつかなくなり、ピンチヒッターをお願いしました。昨年も同じ方に、ピンチヒッターに入ってもらいました。のみこみがとても早い方です。さらに昨年の状況も理解されているので、仕事の内容の説明は、最小限にとどめることができるので、とても助かりました。今後さらに経験を積んでもらって、いずれは、投影そのものをお願いしたいと思っている人物です。

 右の写真は、そのスタッフに撮影をしてもらいました。私共のふだんの撮影とは全く異なるアングルからの撮影ですので、とても新鮮です。現場での解説も含めて、投影のための全てのオペレーションをしていると、撮影そのものに集中して、適切なアングルを探している余裕がありません。この写真を見たときには、記録写真の撮影に関して、少し反省しました。

 この2日間は、客足が伸びずに苦戦しました。例年であれば、お盆の時期は文句なく、お客さまで賑わうのですが、店内の一部が改装中であったりと、お店側の事情があるようです。ただ、私共は、集客目的でオファーをいただいているので、そのような意味では、あまりお役にたつことができずに、申し訳なく思っています。

 来年の夏も、同施設で投影をさせていただくことになるのではないでしょうか。私共の体力が続く限り、投影を行ってほしいとの考えがあるようです。同施設の警備スタッフの皆さまには、設営・撤収、お客様のドームへの入退場も含めて、すべての面で、手厚いサポートをしていただいています。いつもながら頭の下がる思いでした。深く感謝して、帰路につきました。
移動式プラネタリウム(武蔵村山市民会館 東京都武蔵村山市 8月11日)
8月12日(金)
 今年1月1日に施行の、改正祝日法で新設された祝日である、「山の日」の8月11日(木)に、武蔵村山市民会館において、移動式プラネタリウムの投影を行いました。同施設で投影をさせていただくのは、3年連続3回目です。チケットは前売制で300円ですが、8月に入る前に完売してしまいました。

 「さくらホール」という、大ホールのステージ上に移動式プラネタリウムのハードウエアを設営して、1日5回ほど投影をさせていただきました。当日は、このほかに、望遠鏡作りワークショップや、JAXA協力による宇宙関連の展示、京都大学が開発した「ダジック・アース」の展示も行われました。全て、同施設のスタッフの皆さまのコーディネートと、準備によるものです。

  この「ダジック・アース」というのは、直径4メートルの球体に、PCプロジェクターで地球や木星などの惑星面を立体的に投影するものです。マウスなどで自由に回してみることができるようです。左の写真の、エアドームの奥の客席に写っている地球がそれです。京都大学大学院理学研究科の地球科学輻合部可視化グループが中心となって進めているプロジェクトで、機材の貸し出しも行っているそうです。「ダジック・アース」で検索をかけてみてください。

 投影のほうは、当日の星空解説と、8月12日(金)の夜から13日(土)の朝にかけてピークをむかえる、ペルセウス座流星群について解説しました。そのためのコンテンツを準備していったのですが、私共が想定した観客の皆さまの年齢層より、実際にはさらに下回っていたため、途中で、わし座の伝説に切り替え、流星群の話は、その概要のみとしました。あの年齢のこどもたちには、流星群の話そのものが難しいと判断したためです。

 早目に横浜を出発して、新湘南バイパス経由で圏央道に入り、あきる野インターチェンジでおりて、施設に向かう予定でいました。しかし、この日が新しい祝日となったことで、想定外の状況となってしまいました。圏央道の相模原相川インターチェンジ付近から八王子ジャンクション付近まで、約20キロの渋滞が発生していました。この日が帰省ラッシュのピークとなっていたためです。ここを抜けるとなると、施設に入るために約束している時間には間に合いません。手前の厚木パーキングエリアに車を入れて、急いでタブレットを取り出し、圏央道や周辺の道路の渋滞状況をチェックしました。その結果、一般道を行ったほうが早いと判断し、相模原相川インターチェンジでおりて、八王子バイパス経由で、施設に向かいました。到着したのは、約束した時間の30分前でしたので、近くのコンビニでアイスコーヒーを飲みながら時間調整を行い、予定通りの時間に到着です。

 道路の渋滞は、移動式プラネタリウムの仕事を行う上での、リスクのひとつです。毎回時間的な余裕を持って横浜を出ますが、例えば事故渋滞による高速道路の通行止めなど、予期せぬことが発生します。迂回すると、本来は10分で通過できる区間に、1時間以上を費やすことになります。長距離になればなるほど、リスクが高くなるので、それも配慮して行動するようにしています。現場でできる限りの情報を集め、臨機応変に対処することも、この仕事には不可欠です。それにしても、施設に到着するまで、とても神経を使いました。
土星(8月5日)
8月8日(月)
イオンモール熊本での投影を終えて、横浜に戻ってきたのは8月5日(金)です。長距離を走ったため、体は疲れ気味でしたが、日が暮れると、火星と土星が南の空に美しかったので、望遠鏡を出して撮影を行いました。

 最初に眼視で確認すると、気流の状態は比較的安定していました。課題である可変式大気色分散補正プリズム(Atmospheric Dispersion Corrector 以下ADC)を使用しての撮影です。だいぶ使い方がわかってきました。

 画像処理を行った結果は、ADCの効果が認められるものでした。その差は、わずかであるため、撮影と処理を行った本人でなければわからないほど微妙なものです。RGB合成処理とLRGB合成処理を行ったものを比較のためにアップします。
 LRGB合成処理は、いまだに試行錯誤の段階で、うまく処理ができていません。RGB処理のほうが画像が良好であるようにも思えます。ただし、今後のことを考えるとノウハウを得ておいたほうがよいと思いますので、取り組みを継続する考えです。
熊本城
8月8日(月)
 前回訪れたのは、2011年8月12日(金)でした。「武者返し」の異名を持つ石垣は圧巻そのものでした。

 熊本地震により、深刻な被害に遭ったのは、ニュース等でも取り上げられていた通りです。しかし、実際に目にすると、痛々しい姿に衝撃を受けます。夜になると、ライトアップされたお城の姿が浮かび上がりますが、それは地震の規模の大きさを物語るものでもあります。熊本城を照らす光は、地域の人々が明日へと向かうための、希望のともしびになるようにとの願いが込められています。

 イオンモール熊本で、移動式プラネタリウムの投影のため、4日間ほど熊本市内に宿泊しました。ホテルは、熊本城がすぐ近くに見える場所を選んでおきましたので、毎日、そこを車で通過し、夜は、ホテルの窓からお城を眺めます。

 石垣は見るも無残な崩れ方でした。この石垣を元通りに復元するためには、表面に露出する石垣の一つ一つを調査して、あたかもパズルのように組み合わせていかないと、「武者返し」を復元するのは困難なのではないでしょうか。素人考えですが、気の遠くなるような作業になるように思います。一刻も早く復元できることを願っています。

写真はホテルの窓から、朝起きたときに撮影したものです。損傷の激しさが理解できると思います。
移動式プラネタリウム(アピタ長津田店 横浜市緑区 8月6日から7日)
8月8日(月)
 イオンモール熊本から戻ってきて、ほんの少し体を休め、すぐにアピタ長津田店での投影となりました。この9日間は、投影をしているか、車で移動しているか、体をほんの少し休めているかのいずれかです。だいぶ疲れがたまってきていました。

 アピタ長津田店で、投影をさせていただくのは、今年5月14日(土)から15日(日)に投影をさせていただいて以来、3か月ぶり、2度目の投影です。横浜市緑区にある、大型総合スーパーと60の専門店からなる商業施設です。施設のすぐ東側を東名高速道路が南北に走っています。

 前回が好評だったようでした。8月6日(土)から7日(日)まで、7メートルドームを使用して、2日間で合計10回の投影です。6日の3回目のみ、満席になりませんでしたが、あとは全て満席でした。夏の星空を中心に、こと座の神話を交えて解説しました。お店側からのリクエストで、オリンピックが開催されている、リオデジャネイロの星空も見せてもらいたいとのことでした。このリクエストは、アピタ佐原東店と同じです。投影の最後の部分で、リオの星空を再現し、主な星座や、目立つ恒星などを説明しています。ここでも、なぜ、投影機の緯度変化を行わなくてはいけないのかの説明は、省略しました。小さいこどもたちが圧倒的に多かったためです。それでも楽しんでいただけたようでした。

 投影開始前に、携帯電話や、スマートフォンなどは、液晶パネルが光るために、ポケットかバックにしまっていただくよう、お願いしています。しかし、最近では、それでも周期的に点滅する機種も多いようで、ユーザーもそれを停止させるのは難しいのかも知れません。ドームの中で、周期的に光る(ただし、目立つほどではない)ので、困っています。また、途中で泣き出す子や、光る靴をはいていたりするため、投影を中断する頻度が多くなってきました。ドーム内の照明をつけた瞬間に現実に引き戻されてしまうので、そこから、解説でリカバリーするのは、大変です。どのようにすれば、このような状況をスムーズに乗り切れるのか、考え始めるようになりました。移動式プラネタリウムの事業を始めたころに比べて、投影の大変さの要因が、かなり増えたように思います。
移動式プラネタリウム(イオンモール熊本 熊本県上益城郡嘉島町 8月1日から4日)
8月8日(月)
 今年4月14日(木)の21時26分に発生した熊本地震は、熊本県・大分県をはじめ、周辺の地域に深刻な被害を及ぼしました。上益城郡嘉島町(かみましきぐんかしままち)に位置するイオンモール熊本も例外ではありません。ここでは震度5以上の揺れが襲ったとみられています。以後、営業を停止し、屋外でライフラインに関する商品を発売していました。7月20日(水)、約3か月ぶりに営業が再開されました。ただし、駐車場、店舗の一部は、いまだに使用できないままです。天井の落下や液状化の被害が出ているためです。県内最大級のショッピングモールの再開は、大勢のお客さまで賑わっています。使用できない店舗の商品は、その一部を、再開されたエリアのコンコースに移動して、営業をしているようでした。割引対象の商品が多数で、大変な人気でした。

 そのイオンモール熊本で、8月1日(月)から4日(木)までの4日間、移動式プラネタリウムの投影を行いました。1階のイーストスクエアに5メートルのエアドームを設営して、1日8回、4日間で合計32回の投影です。7メートルドームが設営できる十分なスペースがあったのですが、お店側の都合で5メートルドームを使用することになりました。熊本県のイオンモールで投影をさせていただくのは、2011年8月13日(土)から15日(月)まで、イオンモール宇城バリューで投影をさせていただいて以来、5年ぶり2回目です。その時のレポートは、こちらの8月17日(水)のところにあります。同時にその時に見学した熊本城に関しても、少しコメントをしています。夏の星座を中心に、こと座の神話を交えて解説しました。

 このような状況の中で、私共にお声がかかるとは想像もしていませんでした。被災地での投影は、2014年7月19日(土)のサンライフ南相馬(福島県南相馬市)での投影以来、2年ぶり4度目です。投影をさせていただくときには、被災地だからとか、特別な思いはなく、いつも無心で解説に集中するようにしています。

 平日の開催であるため、はたしてどのくらいのお客様に見ていただけるのだろうかと、心配していました。しかし、その心配は無用でした。初日の1回目こそ、満席に少し満たなかったものの、あとは全ての回が満席です。日を追うごとに、整理券のなくなるスピードが早くなっていきました。投影開始時間の4時間前には、券がなくなってしまいます。定員が25名であったことも原因の一つかもしれません。口コミで広げていただいたような感じでした。5メートルドームに投影する、メガスターゼロの星空は、微光星が針で突いたようにシャープで、とても美しいものです。実際の星空に、印象を近づけるために、光量をかなり絞っています。

 今回も、0歳児から3歳児までの幼児を連れた、お母さま方の姿がとても目につきました。毎回、25名のうちの、5名程度が0歳児を抱っこして入ってきます。暗くなると、途中で泣き出す赤ちゃんも多く、投影は困難を極めました。中には、3回も入ってきて、3回とも投影開始前に赤ちゃんが泣きだすため、結局見ることができないママもいたくらいです。入場無料であったことも要因のひとつでしょう。・・・困ったものだという思いは、ありません。ふだんは子育てに忙しいママたちも、星空を見たいということです。赤ちゃんが泣いてもかまわないので、私共が、投影中に臨機応変に対応することで、リラックスしていただければ、それでよいと思っています。3歳以下のこどもたちが、どれだけ多く入ってきても、それを解説(・・・すでに解説というレベルではありませんが・・・)でひきつけるのが、解説者として要求されるレベルなのでしょう。最も困難な要求されているような気がしてなりません。

 地震の爪痕は、いたるところに残っています。おそらく、投影をご覧いただく方のほとんどが、何らかの被害に遭ったのではないでしょうか。一見頑丈そうに見えるホテルの非常扉でさえも、ドアが歪んで隙間ができていたりしました。星空をご覧いただくことで、たとえ一瞬でも心が穏やかになってくれれば、それでよいと思って、投影をさせていただきました。

 アピタ佐原東店での投影を終えて、その足で熊本に向かいました。途中で体を休めながら、約1200キロを走破しました。九州へ車を走らせるのは、昨年の2月14日(土)から15日(日)の、ボートレース若松での投影以来、約1年半ぶりです。疲れましたが、まだまだ大丈夫です。
移動式プラネタリウム(アピタ佐原東店 茨城県稲敷市 7月29日から30日)
8月8日(月)
 このところ、連続して移動式プラネタリウムの仕事が入っていたため、ホームページの更新ができませんでした。まとめて更新します。アピタ佐原東店で7月29日(金)から30日(土)にかけて、移動式プラネタリウムの投影を行いました。今年5月にアピタ長津田店で投影をさせていただきましたが、その時の評判が良かったため、今回の実施につながったようでした。

 平日の金曜日を含んでいましたので、夏休み期間中とはいえ、苦戦が予想されました。7メートルドームを使用して、専門店街「パルナ」のセンターコートにハードウエアを設営し、1日5回、2日間で合計10回の投影をさせていただきました。この「プラネタリウム雑記」の6月26日(日)のところでレポートした通り、私共にとっては強敵の茨城県での投影です。大変だろうと想像していました。しかし、利根川を挟んで千葉県に隣接している地域です。ジョークを挟んでも、結構うけていました。満席になったのは4回です。まあまあの成績だったのではないでしょうか。

 こと座の神話を交えて、夏の星座について解説しましたが、お店からのリクエストで、オリンピックが始まる、リオデジャネイロの星空も見せてほしいということでしたので、当日のリオの星空も再現して解説しました。ただし、小さいこどもたちが多かったため、緯度変化を行っても、なぜ星空が動くのかの説明はせず、南半球の珍しい星座などの解説にととめました。

 東関東自動車道を利用します。成田を越えて、大栄(たいえい)インターチェンジで降りるので、横浜から行くと途中の渋滞が予測できません。2日間とも往復しましたが、かなり早めに横浜を出発しました。途中で利根川をまたぐため、水郷大橋を通過しました。この橋を渡るのは、実に久しぶりでした。常磐自動車道ができる以前に、実家に帰るときによく利用していたルートです。
会食(東京都内 7月27日)
7月27日(水)
 私共を含めて、プラネタリウム関係者数名で、都内でお昼を食べながら、お互いの近況など、情報交換を行いました。常設館の現役解説者、プラネタリウムの現場から少し距離をおいて、別の分野に取り組んでいる者などです。大変刺激になりましたが、その一方で、常設館の現場の大変さが伝わってくるものでした。

 指定管理者制度(それまで、地方公共団体や、その外郭団体に限定していた公共施設の管理・運営を、株式会社・NPO法人・その他の団体に代行させる制度で、一般的には5年毎に公募が行われます)の導入に伴い、プラネタリウム施設の管理・運営は、私共が常設館の現場で仕事をしていた頃に比べると、大きく様変わりしました。プラネタリウム施設で働く解説者(実際には解説だけではなく、たくさんの仕事をこなさなくてはいけません)の立場も大きく変化しました。

 極端なことを言えば、解説者は5年毎に、自らの進路の心配をしなくてはいけません。最悪の場合は、それまでA社が行っていた管理・運営を、B社にとって代わられます。解説者は、職場を追われるか、B社と交渉してそこにとどまるかの選択を迫られることになります。仮にとどまることができたとしても、給与面等の待遇も変化するでしょう。ほかの仕事もそうですが、プラネタリウム解説者にとっても、大変な時代になってしまいました。指定管理者制度そのものが悪いということではなく、その施設で働くプラネタリウム解説者の現状が、そのようになっているということです。

 長い年月をかけて、プラネタリウム解説者としての真髄を極めていくことは、今の時代では、相当な困難を伴うのではないでしょうか。私共が若い頃は、むしろその逆でした。プラネタリウム館は、ひとつの県にひとつの施設程度しかなかった時代です。このような仕事に取り組んでいて、将来大丈夫なのだろうかと不安に思っていました。悩んだあげくに、当時、その道の大先輩に連絡を取り、はるばる会いに行って、相談したものでした(この話は、また後日)。これも時代の流れでしょうか。困難に直面したとしても、自分で納得できる道を選択してほしいものです。いろいろ考えながら帰路につきました。
移動式プラネタリウム(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 横浜市鶴見区 7月26日)
7月27日(水)
 7月26日(火)に、横浜サイエンスフロンティア高校で移動式プラネタリウムの投影を行いました。同校では市内の小中学生に科学に興味を持ってもらうための取り組みとして、横浜青少年サイエンスセンター事業に取り組んでいますが、今回のプラネタリウム上映会はその一環として「天文教室」と題して実施されました。地域の児童の皆さんなどに投影をご覧いただきました。

 同校の天文部の生徒と連携して、事業を実施します。ハードウエアの設営から、観客の入退場、校内見学ツアーなどを、同校の生徒たちが中心となってオペレーションを行います。大変人気があり、応募が殺到したようでした。抽選となったようです。

 夏の星座を中心にお話をさせていただきました。生徒の皆さんは、夏休みにもかかわらず、朝から夕方までの対応で大変ですが、教室との勉強とは異なり、児童と触れ合いながら、事業を円滑に進めていくことで、さまざまなことを学ぶことになります。てきぱきと良く対応してくれました。

 今回の投影では、テレビ局の取材が入っていました。スタッフ2名で、私共が高校生と共に取り組む、移動式プラネタリウムの投影の様子を取材されました。2名のスタッフは、てきぱきと取材をこなされていました。私共から見れば、若い方たちですが、ずいぶんと現場に慣れているように感じました。聞けば、そのうちのおひとりは、まだ新人とのことでしたので、感心しました。大変頼もしく思った次第です。放映日は未定とのことでしたので、日程が決まったら、私共のホームページからもお知らせする予定です。
長篠設楽原パーキングエリア(新東名高速道路)
7月25日(月)


 「ながしのしたらがはら」と読みます。
愛知県新城(しんしろ)市にある、新東名高速道路のパーキングエリアです。浜松いなさジャンクションから豊田東ジャンクションまで、約55キロが今年の2月13日(土)に開通しました。岐阜県関市への、横浜からのアクセスがこれまで以上に短縮されたので、助かっています。

 渋滞の名所であった、音羽蒲郡インターチェンジから豊田ジャンクションまでの区間を通過しなくてもよくなったため、その恩恵は大きいでしょう。京都方面に行くときにも、このルートを利用することになります。長篠設楽原パーキングエリアは、これに伴い設置されました。

 天正3年5月(1575年6月)に、三河国長篠城をめぐり、織田信長・徳川家康連合軍と、武田勝頼の軍勢が戦ったのが、長篠設楽原の戦いです。パーキングエリア(下り線)からは、その合戦の場所が一望できるようになっています。また、織田信長の本陣跡には、パーキングエリアから、徒歩で行けるようになっていますので、今回、関市に行く途中で立ち寄りました。

 豊田東ジャンクションの少し手前の、岡崎サービスエリアは、当たり前ですが、長篠設楽原パーキングエリアよりも規模が大きく、こちらの方が人気がありそうです。名古屋名物「みそかつ」の名店が出店しており、それを目当てに、わざわざこのサービスエリアまで来る人もいるそうです。今度、利用してみたいと思っています。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 7月23日から24日)
7月25日(月)
 関市まなびセンターにおいて7月23日(土)と24日(日)の2日間、メガスターゼロ投影機を直径12メートルドームに仮設して投影を行いました。前回の投影終了後に、今回の投影のためのセッティングをしておいたため、今回は22日(金)の午前中に横浜を出発して、そのまま関市のホテルにチェックインしました。夜通し高速道路を走り、東海環状自動車道の美濃加茂サービスエリアで明け方仮眠するのに比べたら、体のほうは、はるかに楽です。(いつもは、木曜の夜に出発して、金曜日の午前中にセッティング作業をしています)。

 7月23日(土)の朝一番に施設に入り、投影機をセットし、前回のセッティングの状況を再現して投影のスタンバイが完了しました。作業は1時間以内で終わります。

 「ペルセウス座流星群の話」というテーマで、解説を行いました。前半部は、当日夜9時の星空解説です。後半のテーマ解説については、毎年夏の風物詩となっている、ペルセウス座流星群を扱います。別のテーマでもよいのですが、流星群の見え方の条件の良い時には、注目度の高い天文現象となります。投影内容のマンネリ化に拍車をかけることにもなりかねませんが、それを承知でこのテーマを選んでいます。

 23日(土)夜の市民天体観望会は、プラネタリウムの投影が満席でした。前回の6月もそうでした。2か月連続です。プラネタリウムで星空と観望対象を解説してから、屋上で観望します。観望対象が火星・木星・土星であったことと、夏休みに入ったばかりであったことが影響しているのかも知れません。それにしても、このような地方都市で、夜7時から開催されるイベントとしては、驚異的な参加率だと思います。観望会のお手伝いをしてくださる、天文ボランティアスタッフの皆さんの、質の高さにも助けられているのではないでしょうか。当日は、雲が多めでしたが、観望会の時間帯は、晴れ間が見えていましたので良かったと思います。私共は、観望会の会場となる、施設の屋上で、最初の注意事項や、実際の星空の説明をしたのち、プラネタリウム機材の片付けのため、プラネタリウムドームの中に入ってしまいます。そこから先の対応は、ボランティアの皆さんの出番となります。

 岐阜県の、ある公共施設で、毎年投影をさせていただいていますが、そこの担当者の方が、プラネタリウムの投影を見に来てくださいました。その施設ではありませんが、その方が関係する場所で、この8月に投影をさせていただくことになっています。


 上の写真は、ペルセウス座流星群の母彗星である、スイフト・タットル彗星の軌道図の説明の場面です。小学校低学年以下のこどもたちには、この図は理解が困難でしょう。この部分に関しては、どちらかといえば保護者向けです。もちろん、オリジナルの図です。こどもたち向けに流星群の話をすること自体、内容が難しくなりがちですが、どこまで噛み砕いで説明ができるかが、解説者としての腕の見せ所でしょうか。こどもたちには難しいから、テーマを別に設定して避けて通る・・・というのは簡単ですが、それは、私共の投影スタイルではありません。こどもたちが、どこまで理解してくれているか、やり取りをしながら、こどもたちの理解度を探り、それよりほんの少し「かかとを上げたレベル」で話をするくらいがちょうど良いと思っています。

 投影を見に来てくれるこどもたちは、常連さんが多くなってきました。前述の担当者の方の、投影をご覧いただいた感想は、開口一番「・・・こどもたちは、とても星に詳しいですね・・・!」。たまたまだったのかも知れません。あるいは、5年間試行錯誤しながら取り組んできた成果が、少しではありますが、出てきたのかも知れません。いずれにしても、とてもうれしく思いました。
ADC
7月19日(火)
 下の7月13日(水)の可変式大気色分散補正プリズム(ADC)のレポートの続きです。今夜は、天気予報の雲の流れを見ると雨でしたが、実際には晴れていました。撮影ができるかもしれないと思い、望遠鏡を準備しましたが、全ての準備が完了する頃から、雲が増えてきて、空一面が雲に覆われてしまいました。眼視では土星をチェックできたものの、撮影はできませんでした。せっかくなので、望遠鏡の接眼部に取り付けた装置を撮影しておきました。左の写真がそれです。

 接眼部の付け根の部分から、LRGBの各フィルターが入っているフィルターホイール、バローレンズ、ADC、撮影用カメラの順番です。写真ではわかりにくいのですが、付け根の部分からカメラまでの距離はかなりのものとなります。このため、たわみが無視できません。カメラの部分に接眼鏡を取り付けて、土星を導入しても、カメラに差し替えると、どこかに行ってしまって、視野内に入れるのに一苦労です。プリズムのセッティングに関しても、まだよく理解できていません。

 梅雨が明けたら、時間を見つけながら、本格的に撮影に取り組むつもりです。この写真に写っているカメラは、カラーカメラですが、ADCのセッティングが終わると、モノクロカメラに差し替え、LRGBの各チャンネルで撮影して、最終的にはソフトウエア上でカラー合成する予定です。モノクロカメラを使用する理由は、その方がカラーカメラより感度が高く、画像が滑らかだからです。
移動式プラネタリウム(小田原ダイナシティ 神奈川県小田原市 7月16日から18日)
7月18日(月)
 神奈川県小田原市にある大型のショッピングセンター、小田原ダイナシティで7月16日(土)から18日(月・祝)の3日間、移動式プラネタリウムの投影を行いました。同ショッピングセンターのウエストキャニオン広場で、1日5回、3日間で合計15回ほど投影をさせていただきました。観覧料は300円です。昨年の8月に続き6年連続6回目です。例年は8月に実施するのですが、今回は、サマーパラダイス2016というイベントの一環として実施されました。

 サマーパラダイス2016は沖縄をテーマとしたイベントです。期間中、店頭の特設会場では、沖縄関連のアーティストによるライブ。また、室内の1Fキャニオン広場では、私共の移動式プラネタリウム、沖縄物産展など、さまざまなイベントが同時進行で開催されました。そのおかげで、大変なにぎわいとなりました。

 毎年のように、警備スタッフの皆さまが、イベント企画の担当者とともに一丸となって、イベントをサポートしてくれます。朝の搬入時から始まり、イベント全体の監視、チケットの販売、搬出までの全てです。とても助かりました。

 投影のほうも、沖縄がテーマでしたので、沖縄の当日夜9時の星空を投影し解説しました。観客の皆さまには、沖縄に行った気分になっていただいて、星空をご覧いただきました。また、投影の最後の部分では、小田原の星空に戻し、沖縄とどのように見え方が異なるのかについても解説しました。なぜ見え方の違いが生じるのかを解説する予定で、その説明図まで作成して準備しました。しかし、本番では、それを使用することはありませんでした。小学校低学年から幼児までの、こどもたちが多かったためです。見え方の違いを理解していただくためには、角度の概念と、幾何学に関しての多少の知識が必要になるからです。あえて使用するのを思いとどまりました。

 トレッサ横浜と同様に、とても大変でした。神経をすり減らしながらの投影でしたので、終わってホッとしています。何が大変なのかは、7月11日(月)のレポートを読んでいただければ、理解できると思います。いつもとは、異なる雰囲気の投影でしたので、投影をしている方も新鮮でした。

 新しいビデオプロジェクターを、この投影から投入しました。最近のビデオプロジェクターの性能の進化は素晴らしく、このクラスのプロジェクターでも、7メートルエアドームの中ではオーバースペックでした。明るさやコントラストを調整して追い込み、光漏れ対策などを行い、ほぼ、満足のいく画像の投影ができるようになりました。

上の写真は、1Fキャニオン広場に設営したエアドームです。
ビデオプロジェクター(EPSON EB-W420)
7月14日(木)
 移動式プラネタリウムの投影において、その後半部などで、星座の神話や、その時々に見られる天文現象などについて解説してきました。この時に使用するのが、ビデオプロジェクターです。パソコンに接続して、プレゼンテーション用のソフト(私共が使用するのは、パワーポイントではありません。よりきめ細かく映像を表現できるソフトウエアを使用しています。)を使用して作成したコンテンツを、エアドームのスクリーンに、星空をバックに投影します。

 これまで使用してきたビデオプロジェクターは、EPSON ELP-735です。約9年間使用してきましたが、故障したことはありません。酷使してきたつもりですが、安定して動作してくれるので助かっていました。しかし、最近になって、投影される画像が劣化してきました。色があせてきて、コントラストも低下してきました。このプロジェクターは、中古で入手したものですので、そろそろ限界と判断しました。

 つい先日、新しいプロジェクターをネット上からオーダーし、本日届きました。新しいプロジェクターは、同じくEPSONのEB-W420です。こちらは新品です。私共の年齢を考えると、少しもったいないような気もしましたが、投影の質を落とすわけにはいきません。これで、画像の発色やコントラストも、良くなるのではないかと期待しています。次回の移動式プラネタリウムの投影から使用します。今日は、その動作チェックを行いました。
ハンドグリッパー
7月13日(水)
 効果のほどは、定かではありませんが、毎日の日課として、10キロの散歩、腹筋60回、腕立て伏せ60回、そしてハンドグリッパーを使用して、左右の手で60回ほどをこなしています。

 おそらくどれも、気休め程度にしかならないと思っていますが、やらないでいるよりはましでしょう。ハンドグリッパーは、軽い負荷だと、筋力トレーニングにはならないといわれているようです。10回から20回程度で限界がくるものが、本来は良いとされているようです。

 いつものように、ハンドグリッパーを握って数回ほど経過したら、バキッという音がして、折れてしまいました。記憶がはっきりしませんが、30年以上は使用してきています。金属疲労を起こしてしまったようでした。なので、今日は、握力のトレーニングは行いません。近日中に、もっと負荷のかかるものを調達してくるつもりです。
可変式大気色分散補正プリズム
7月13日(水)
 天体からの光が、地球大気を通過する際に、色分散が発生します。具体的には、望遠鏡で、惑星面を強拡大して撮影するときに、地平線に対して、垂直方向に、惑星面のリム(縁)の部分の上下に、それぞれ赤・青の色が発生します。おそらく惑星面全体に影響しているとみられますが、リムの部分が、特に目につきます。

 望遠鏡で撮影する惑星面の画像は、大気の乱れの状態にも大きく依存します。これをシーイングと呼びます。シーイングが悪い時には、惑星面が毛羽立っており、このような日に撮影を強行しても良い結果は得られません。シーイングの良い時に撮影すると、撮影や画像処理のノウハウが確立していれば、望遠鏡の性能を限界まで引き出すことができます。ただし、前述の色分散は、避けられません。わずかではありますが、色分散を打ち消すことができれば、さらに解像度の高い写真を得ることができます。

 惑星観測者の間では、これを打ち消すための装置である、可変式大気色分散補正プリズム(Atmospheric Dispersion Corrector 以下ADCと記します)を使用して写真を撮影することがトレンドです。

 私共の、惑星面の写真撮影の取り組みでも、21センチ反射望遠鏡の性能の限界が見えてきたため、さらにクオリティーを上げるため、ADCを使用することを考えていました。一部の観測者は、自作していましたので、私共も自作を考えていました。必要なパーツに関して、いろいろ調査したところ、これが製品として発売されていることを知りました。しかも、パーツを自作するよりも安価な価格で入手できそうでした。さっそく注文しましたが、メーカーの生産が追いつかず、納品されたのは、7月11日(月)でした。上の写真がそれです。

 製品は、2枚のウェッジ式プリズムで構成されており、それを回転させる機構が付いています。パーツを望遠鏡の向きに応じて、地平線に平行にセットして、2枚のプリズムを回転させながら、色分散をキャンセルする仕組みです。使い方は、説明書を読めば理解できますが、実際にやってみると、とてもデリケートでした。

 7月11日は、夜晴れていたので、さっそくテストしました。接眼部にパーツが一つ加わるだけですが、それでも、強拡大の状態で、適正なポジションに調整するのは、これまでの撮影時の作業以上に、かなり時間のかかるものでした。得られた画像を処理してみましたが、結果はいまひとつでした。まだ、実際の使い方がよく理解できていないからです。試行錯誤しながら、追い込んでいく必要があると思いました。今年の夏は、土星が見頃になっているので、土星をターゲットにして、ノウハウを習得したいと思っています。望遠鏡に取り付けたパーツの写真などは、後日アップする予定です。
投影テスト
7月12日(火)
 今日は午後から、神奈川県内の、ある公共施設に行ってきました。プラネタリウム投影機等のハードウエアを設営して、星空のクオリティーや、投影時の機器類のレイアウトなどを確認するためです。この施設での投影は、8月に予定されています。移動式プラネタリウムの場合は、前日に設営することはあっても、1か月も前に投影のテストをすることはありません。ただし、今回は状況が異なります。いつもとは、まったく異なる環境での投影となるために、事前のテストが必要でした。

 設営作業はスムーズに完了しました。今年の2月20日(土)に、一度現場を下見していたためです。投影機やその他の機器類をどのように設営すればよいか、頭の中にイメージができていました。細かい部分をどうするかは、本日、現場で対応しました。

 設営終了後、施設の職員の方々や、たまたま施設を利用されていた、2組のご家族にデモ投影をご覧いただきました。通常の移動式プラネタリウムの投影とは、あまりにも勝手が異なるので戸惑いましたが、その割には、投影のほうはスムーズでした。また、投影された星空のクオリティーも悪くありませんでした。安心しました。これで、8月の投影の準備ができました。

 ・・・それにしても、この施設で、自らの投影機をたずさえて、プラネタリウムの投影をすることになろうとは、思ってもいませんでした。具体的なことは、施設側の告知の都合もあるので、投影終了後にレポートします。
女ひとり 70歳の茶事行脚(Eテレ 7月9日 午後11時の放送)
7月11日(月)
 トレッサ横浜での7月9日(土)投影を終えて、帰宅したのは夜遅くなってからでした。明日の投影に備えて、すぐに寝る準備をしなくてはいけなかったのですが、テレビのスイッチを入れると、たまたま、表題の放送が始まっていました。途中から見ましたが、そのまま釘付けになってしまいました。

 おもてなしの原点と言われる「茶事」に人生をかけて、全国行脚を行っている女性の取り組みを紹介した番組です。数少ない茶事の出張料理人である半澤鶴子さんは、70歳になったのを機に、茶事の真髄を極めるため、茶道具などを車に積み、着物姿で車を運転しながら、全国各地で出会った人々に、その土地の食材を使った料理とお茶を振舞います。「茶事」とは、千利休が確立した茶会だそうです。懐石に始まり、お酒を振舞い、最後にお茶でもてなすとのことです。私共には、縁のない世界ですが、半澤さんの生き方には、強く心を惹かれました。

 茶事の世界では、広く知られた方だそうです。そんな有名人でありながら、自らの運転で全国に車を走らせます。しかもそれが、雪の降りしきる東北地方だったりしますので、驚きです。その土地を感じるために、時には、車の中で寝泊まりしながらの旅です。ものすごい行動力です。茶事を行う場所は、見晴らしの良い農家の畑の側だったり、雪の降り積もる河原だったり、琵琶湖の湖畔だったりします。その地域の方が茶事のお客さまです。農家のおばあちゃん2人だったり、女子高校生の3人組であったり、漁師さんだったりします。これらの方々も、おそらく茶事には縁のない方たちでしょう。しかし、そのやり取りは、とても心温まるものでした。あまりにも純粋で、見ていて涙があふれてきそうになりました。

 ここまでご本人を駆り立てる行動力は、どこから来るのでしょうか。おそらくそれは、前述した、茶事の真髄を極めたいという思いからでしょう。そこには、有名人だからという、おごりなどは、微塵も感じられませんでした。本物です。カメラワークがとても素晴らしく、各地の美しい風景の中にたたずむ、ご本人の和服姿には、気品が感じられました。

 自ら出向いて行って茶事を行うという取り組みは、私共の移動式プラネタリウムの取り組みと、共通する部分がたくさんありました。体調を壊しながら、茶事に取り組む姿が映し出されましたが、現地に出向いて行って行う、このような取り組みは、待ったなしです。良く理解できます。現場で臨機応変に対応する姿にも、おおいに共感しました。見ていてとても勇気づけられたと同時に、私共も、今の仕事にもっとしっかり取り組まなくてはと思った次第です。

 再放送が、7月16日(土)の午前0時からあるそうです。もう一度、最初から見てみたいと思っています。ご覧になる方は、日付を間違えないように。15日(金)の深夜と思っていればよいでしょう。・・・それにしても、こんなに凄い人がいるとは・・・驚きました。
移動式プラネタリウム(トレッサ横浜 横浜市港北区 7月3日から7月10日)
7月11日(月)
 このところ、この「プラネタリウム雑記」の更新が行えませんでした。トレッサ横浜で、8日間、移動式プラネタリウムの投影を行っていたためです。8日間という期間で投影を行うのは最長です。これまでの最長は、同じトレッサ横浜での7日間でした。トレッサ横浜での投影は8年連続8回目です。

 トレッサ横浜は株式会社トヨタオートモールクリエイトが開発・運営を行っている複合型商業施設です。220店舗のショッピングシティとトヨタ系列の実車の展示・販売などが行われています。施設は南棟と北棟があり、北棟は横浜市の姉妹都市であるフランスのリヨン市の旧市街の街並みが再現されています。とてもおしゃれでエキゾチックな雰囲気が漂っています。

 北棟2階のリヨン広場で7月3日(日)から10日(日)まで移動式プラネタリウムの投影を行わせていただきました。平日は午後4時から午後7時の回まで、1時間ごとに4回の投影、土曜日、日曜日は午前11時から午後8時の回まで、1時間ごとに10回の投影でした。入場整理券は大人が300円、小学生以下は無料です。ほとんどの回が満席でした。土曜日と日曜日はかなり早い時間に、入場整理券が完売してしまいます。初日の日曜日こそ、10回目の回だけが満席になりませんでしたが、後半の土曜日、日曜日の2日間は、毎回満席の状態でした。2日連続20回の投影には、さすがに疲労困憊となりました。この2日間は、声をからさないように、できる限り声を張らないで解説するように心がけました。

 平日の午前中と午後は、近隣の小学校を招待しての投影です。地域に密着したショッピングシティとして、このような手法は、イメージアップにもつながり、とても良いと思います。

 通常の投影では、夏の星座を中心に投影をさせていただきました。七夕の話を、ビデオプロジェクターによる映像を交えて行いました。7月7日以降は、七夕の話に変えて、わし座の伝説を交えて投影をしました。今年の投影は、外国人の観客の皆さまの姿を多く見かけました。また、8日間の間に、2回・3回と投影を見に来てくれるこどもたちも目につきました。

 ショッピングモールなどにおける、移動式プラネタリウムの投影は、環境としてはとても厳しいものです。常設館にはかないません。混雑の中の雑音、ショッピングカートの音、乳幼児の泣き声、館内放送など、投影の最中に様々な音が入りこんできたり、投影中も暗闇の中のこどもさんからは目が離せません。解説に神経を使うほか、それらの要素にも気を配りますので、1回の投影に要する集中力は、常設館での解説の5倍程度になるのではないでしょうか。良くも悪くも、移動式プラネタリウムの要素のほとんどがここに詰まっています。移動式プラネタリウムの原点といっても良いかも知れません。

 負担を軽くするために、録音しておいた解説を流しても良いのではないかとおっしゃってくださる方もいますが、それは私共の流儀ではありません。全ての回を、生解説にこだわり、一人で投影をこなしていくのは、クオリティーを落とさないための私共のポリシーです。年を追うごとに、疲労感が増してきますが、まだ続けられると思います。施設のほうでも、すでに来年のことを視野に入れている様子でした。
移動式プラネタリウム(東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾート 千葉県浦安市 7月2日)
7月2日(土)


 東京ディズニーリゾートオフィシャルホテルである、東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾートで、7月2日(土)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。久しぶりにディズニーランドのそばを通過しました。同ホテルからは、昨年の夏もオファーをいただきましたが、私共の日程と調整がつかず、実現には至りませんでした。2年ぶり2度目の投影となりました。ディズニー関連の施設からは、これまでにも移動式プラネタリウムの投影の打診をいただいたことがありましたが、こちらも、希望された日に、ほかに予約が入っていたりして実現しませんでした。

 同ホテルの1階宴会場において、1日限定オープンのプラネタリウムです。12時から、1時間ごとに6回ほど投影をさせていただきました。前回は、午後1時過ぎにはチケットが完売してしまう盛況ぶりでしたが、今回は少し苦戦しました。イベント実施の時期や、告知のタイミングの問題があったのかも知れませんが、ホテル側の事情もあるので、その辺は定かではありません。

 夏の星座を中心に、七夕の伝説を交えて解説をしました。12時の回の終了後に、ホテルのレストランで、バイキング形式のランチをごちそうになりました。東京湾が一望できる、明るい雰囲気のレストランでのランチは、とてもおいしいものでした。しかしながら、次の投影の時間がひかえているために、食事の時間は20分しかありませんでした。とても素晴らしい眺めのレストランでした。

写真は東京ベイ舞浜ホテル クラブリゾートの全景、そして、1階宴会場に設営したエアドームです。

  過去のプラネタリウム雑記
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