投影日誌

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無黒点の太陽面(6月27日撮影)
6月30日(木)

 このところの横浜は、晴天に恵まれません。しかし、つい先日、晴れ間が見えたので、太陽面をチェックしてみたところ、無黒点の状態でした。この状態は6月24日(金)から始まり、今日も続いているようです。微小黒点が出ているようであれば、撮影は見合わせていたことでしょう。無黒点の状態は珍しいので、撮影しておきました。

 無黒点の状態での撮影は、目印になるものがないので、モザイク合成など、画像処理の時には、工夫が必要になります。7月に入ると、忙しくなってくるので、太陽や惑星面を撮影できるとすれば、あと1日くらいでしょう。7月の新月期には、星空の撮影に行くこともできません。しばらくは、移動式プラネタリウムの仕事に専念するつもりです。

 この日のほかの太陽面の画像は、こちらに詳しいデータとともにアップしました。
大船の商店街
6月29日(水)
 午前中のうちに、買い物をするため、大船の家電量販店まで行ってきました。日課である散歩をかねて、片道5キロ、往復10キロの道のりを一気に歩きました。本来であれば、この距離は路線バスを利用するところでしょう。しかし、私共は、散歩を兼ねるので、よほどの雨でもない限り歩きます。さすがに10キロも歩くと、疲労感を感じるようになりますが、それでも1時間ほど休憩すれば、さらにあと10キロ程度歩いても苦にはならないでしょう。

 JR大船駅の東側には、大船商店街・大船仲通り商店街・商栄会商店街が広がっています。駅に沿って、直線距離で約500メートルの範囲に、日常食品、生活品、飲食店、食堂、貴金属店などが軒を連ねています。なかでも仲通り商店街は激安のお店が多く、テレビなどにもたびたび登場するため、遠方からの買い物客も多く、平日でも大変なにぎわいです。

 以前は、近くに松竹大船撮影所がありました。松竹の看板映画であった「男はつらいよ」シリーズは、ここで制作されました。映画に出演された俳優さんなどが、よく利用された食堂などが今でも残っています。

 大船に行くと、帰りには、必ずお総菜やお弁当などを買って帰ります。距離は遠いのですが、歩いていける距離に、このような家電量販店や商店街があるのは、とても助かっています。7月に入ると、すぐに忙しくなりそうなので、今のうちに、細かい雑用などを済ませています。時間をある程度自由に使えるのが、サラリーマンを辞めてからの最大のメリットかも知れません。
生徒との交流(横浜市立みなと総合高等学校 6月27日)
6月28日(火)
 毎年、移動式プラネタリウムの投影をさせていただいている、横浜市立みなと総合高等学校に行ってきました。昨日の6月27日(月)のことです。横浜市中区の中華街入口に位置しています。地球科学部の顧問の先生から要請があり、部の活動の様子などを見てくれないかとのことでした。

 先週のうちに、生徒たちに話しをするコンテンツを急いで作っておきました。3月9日(水)に、グアム島の南東沖約500キロの海上で見た皆既日食の話です。そのほかに、日頃取り組んでいる、手書きの風景画イラスト、ずっと以前に取り組んでいたスペースイラスト、そして天体写真、エクリプスナビゲーターという、日食を計算するためのソフトウエア、などを持っていきました。これらは、全て、私共がこれまでに取り組んできたものです。

 生徒たちは、これから様々なことを経験する中で、人間として大きく成長していくわけですが、その基礎を作るのが高校生までの頃です。充実した時期を過ごしてもらいたいと願っていますが、そのような考え方を、単に押し付けてしまうと、・・・では、おじさんは、日頃どのように過ごしているのですか・・・と問われた時に、その一例(になるかどうかはわかりませんが・・・)として、私共の日頃の取り組みの成果物を見てもらうことにより、説得力が増すからです。

 2時間くらい話をしたのち、いま生徒たちがとり組んでいる、移動式プラネタリウムの投影を見せていただきました。4メートルのエアドームに、ピンホール式投影機の組み合わせですが、星たちの位置は、きちんと再現されていました。解説用の原稿も彼らが作成し、解説も行います。3人の生徒が解説をし、残りの生徒たちが機材のセット、ポインターなどを使用して、投影をします。投影終了後にコメントを求められましたので、さらにスキルアップするための、いくつかの指摘をしました。投影そのものは、高校生レベルとして、充分に合格点です。将来がとても楽しみだなと思った次第です。

 顧問の先生は、とても精力的です。近隣の学校と調整して、出張投影などを行っています。小学校に出向いて、生徒が児童に投影を披露します。まさに生きたプレゼンテーションの勉強になるでしょう。そのような体験を通して、社会に出てから、高校生の時に身に着けたノウハウを武器として活用してもらえれば、これほどうれしいことはありません。このような先生に巡り合えた生徒たちは、幸せだなと思いました。

 高校は中華街の近くにあります。せっかくなので、夜は中華街で食事をして帰ってきました。最近は、行くお店が決まっていて、そのお店の常連さんになりつつあります。
都道府県魅力度ランキング
6月27日(月)
 下の6月26日(日)のレポートの中で記述した、都道府県魅力度ランキングについて触れてみたいと思います。都道府県の魅力度ランキングとは、株式会社ブランド総合研究所が実施している調査に基づいた、都道府県の魅力度をランキングにしたものです。当初は市町村だけが対象でしたが、2009年の調査からは都道府県も対象となりました。

 私共の生まれ故郷である、茨城県の順位を見てみましょう。次の通りです。
 2009年  47位(最下位)
 2010年  47位(最下位)
 2011年  47位(最下位)
 2012年  46位(最下位の47位は群馬県)
 2013年  47位(最下位)
 2014年  47位(最下位)
 2015年  47位(最下位)

 どうですかこの順位。凄いでしょ。2012年が惜しかったですね。群馬県に持っていかれてしまいました。・・・て、トップ争いではないですよ。ちなみにランキング1位は7年連続で北海道、2位も7年連続で京都府です。

 なぜこのような結果になるのか、いろいろ考えてみました。
1 お国なまりがきつい。特に県中央部から北部にかけての沿岸部では、独特のイントネーション
2 目立った観光地がない(県北の袋田の滝くらいしか思い浮かびません)
3 車がないと生活ができない(車にお金をかける都道府県ランキング第1位になったこともあるようです)
4 目立った特産品がない(メロンの生産量が日本一にもかかわらず、茨城県ならではの有名品種がない)
5 名物料理が少ない(あんこう鍋くらい)
6 著名人が少ない

などです。数え上げればきりがありませんね。県の広報担当者も歯がゆい思いをされていることでしょう。ただし、26日のところでも記述したように、へたに順位を上げる努力をしてはいけません。最下位であることが、県民の誇りなのです。事実、最下位であることで、新聞、テレビなどのメディアでの露出度も増えているようです。県民を扱う番組である、日本テレビ系列の「秘密のケンミンSHOW」では、よく「那珂湊おさかな市場」が取り上げられます。ここで取材に応じる、市場の方々の話ぶりを聞いていると、・・・確かに方言がきついな・・・と思います。ちなみに、私共は、この市場の北約7キロのところに住んでいました。こどもの頃は、同じ言葉をしゃべっていました。

 魅力的な要素が少ない県という評価ですが、太平洋から昇る朝日の美しさ、満月によって照らし出される海、海から上る天の川など、住んでいないとわからないような素晴らしい現象もたくさんあります。

 今はどうかわかりませんが、私共が小学生・中学生の頃には、必ず「茨城県民の歌」を歌わされました。私共の年代の県民は誰でも歌うことができます。・・・あなたは、生まれ故郷の県歌を歌うことができますか。
移動式プラネタリウム(スマーク伊勢崎 群馬県伊勢崎市 6月25日)
6月26日(日)
 スマーク伊勢崎は群馬県伊勢崎市にある、東京建物が運営するショッピングモールです。北関東自動車道の伊勢崎インターチェンジから、国道17号を南に走ってすぐのところにあります。インターチェンジからの距離は2.5キロ。北関東では、最大級のショッピングモールといわれています。

 5月20日(金)に放送された、NHKの「ドキュメント72時間」(〜いつものフードコートで〜)の舞台となりました。たまたまその放送を見ていたら、聞いたことがある施設名が、映像で出てきたので、スケジュール表を確認してみたら、6月25日(土)に投影が予定されていました。すなわち、その時点で、すでにプラネタリウムのイベント実施が決定していたということです。

 6月25日(土)の午前3時に起床しました。準備を行い4時には横浜を出発しました。新湘南バイパス・圏央道・関越道を経て北関東自動車道に入ります。伊勢崎インターチェンジ直近の波志江(はしえ)パーキングエリアに車を入れて、仮眠をとりました。施設の駐車場で、今回のイベントをコーディネートとしてくださった会社のスタッフと待ち合わせて、搬入口からハードウエアの搬入開始です。圏央道が藤沢からアクセスできるようになって、とても便利になりました。

 設営を行う際、電源プラグのコンセントに接続してあった、3芯を2芯に変換するアダプターが見当たりませんでした。記憶をたどってみると、前回、関市まなびセンターで投影を行い、撤収する際に置いてきてしまったようでした。予備パーツのボックスから同様のアダプターを取り出し、それを使用することで対応しました。

 1階の、はるなプラザというイベントスペースに、7メートルエアドームを設営し、1日7回投影をさせていただきました。そのうち5回が満席でした。全ての回を満席にできなかったのが残念です。初夏の星座を中心に、うしかい座の神話を交えて解説しました。北関東3県に共通しているのは、プラネタリウムの投影で、ジョークを挟んでも、さほど受けないということです。いつもそうですので、おそらくこの地域の県民性なのでしょう。なにより、自身が茨城県出身であるため、良くわかっています。すべりまくってしまいましたが、それでもしつこく、ジョークを挟んでみました。

 この3県の中で、どこが一番都会かという議論の中では、いつも群馬県と栃木県がライバル心をむき出しにして、火花を散らしています。茨城県は論外です。なぜなら、都道府県魅力度ランキングの堂々の最下位、47位を常にキープしているからです。しかし、この順位を聞いて、ショックを受ける茨城県民は、少ないのではないでしょうか。これ以上、順位が下がることがないからです。最下位であることが、茨城県民の誇りなのです。中途半端に順位を上げる努力をしてはいけません。(・・・この話は、また後日)。

 投影の合間に、今回のイベントをコーディネートしてくださったスタッフの方から、移動式プラネタリウムに関する、衝撃的ともいえるコメントが飛び出しました。ただし、このコメントに関して、私共は(ハードウエア・投影の内容も含めて)対象外です。予測できるコメントでしたので・・・やはりそういうふうに見ていたのか・・・というのが、私共の感想です。対象外ではありますが、オファーをくださる関係者の皆さま全員が、移動式プラネタリウムを理解されているわけではありません。よくないイメージが拡散すると、私共にも間接的に影響が及びます。それはそれでかまわないと思っています。私共は、今後もクオリティーにこだわり、全国各地の観客の皆さまに、楽しく投影をご覧いただきながら、星空の美しさを届けるだけです。
講義(地学概説T 横浜市立大学 金沢八景キャンパス 6月24日)
6月24日(金)
 横浜市立大学の金沢八景キャンパスにおいて、6月24日(金)の午後に、同大学の非常勤講師の立場で講義を行いました。本来は別の先生による講義の予定でしたが、諸事情により、私共がピンチヒッターとして受け持つことになりました。地学概説Tという科目名の中で、「宇宙はどのくらいひろいか」というタイトルで講義を行いました。6月22日(水)の講義に続いてのシリーズです。

 今回の内容も、急きょ作成したコンテンツです。関市まなびセンターのプラネタリウムの投影で、こどもたちに解説したものを、大学生向けに大幅に作り変えました。あいだに電卓を使用して計算する問題を、何問か挿入しながら講義を進めました。金曜日の午後、最後の時間帯であったため、学生の皆さんは、多少疲れ気味のようでしたが、比較的熱心に耳を傾けてくれたように思います。7月に入ると、私共も忙しくなってくるので、講義がこの時期で助かりました。

 宇宙の広がりを、距離と時間の両方の視点で考えるものです。太陽系を例にとり、太陽系を100億分の1に縮めて考えると、太陽の大きさがどのくらいで、そこからどのくらいの距離で地球が回っているのか。具体的に説明することにより、太陽系近傍の空間の密度が、どれほど希薄なものかを考えてもらいました。また、太陽や惑星からやってくる光が、どのくらいの時間がかかるかを計算することにより、空(すなわち宇宙)を見るということは、過去を見ていることになることを強調しました。

 学生を相手にする講義は、奥が深く、試行錯誤を続けながら、さらに経験を積まなくてはいけないと思っています。プラネタリウム解説者としてのプライドにかけて・・・。
火星と土星(6月21日)
6月22日(水)
 昨日の横浜は、夕方から良い天気に恵まれました。この状態は、日付が変わる頃まで続くことがわかっていたため、早目に望遠鏡を出して、外気になじませておきました。

 眼視で火星と土星をチェックして、気流の状態が悪いようであれば、そのまま望遠鏡をしまうつもりでいましたが、気流の状態が比較的落ち着いていたため、火星が南中する頃から撮影を開始しました。

 結論から言うと、得られた画像のクオリティーは、あと一歩のところでとどまっています。それを改善するための、パーツが入荷するのを待っているところですが、その前に、火星の見かけの大きさが小さくなってしまいそうです。

 最接近から約20日を過ぎています。視直径(火星の見かけの大きさ)も、だいぶ小さくなってきた感じですが、まだ撮影できそうです。

 モノクロCMOSカメラを使用してRGB合成処理としました。

 土星のほうは、撮影をしている間に、雲が押し寄せてきてしまったため、Bチャンネルの画像は、質の良いものが得られませんでした。

 画像処理のプロセスにおいて、それをカバーしています。こちらも、クオリティーがあと一歩のところでとどまっています。
講義(地学概説T 横浜市立大学 金沢八景キャンパス 6月22日)
6月22日(水)
 横浜市立大学の金沢八景キャンパスにおいて、6月22日(水)の午前中に、同大学の非常勤講師の立場で講義を行いました。本来は別の先生による講義の予定でしたが、諸事情により、私共がピンチヒッターとして受け持つことになりました。地学概説Tという科目名の中で、「太陽系の仲間たち」というタイトルで講義を行いました。

 大学側から要請があってから、今日までの時間があまりなかったため、これまでに作成しておいたコンテンツの中から、前述のタイトルを選び、そのコンテンツをベースに、大学生向けに大幅に作り変えました。約130名の学生が対象です。途中で問題を出しながら講義を進めました。朝の早い時間から、宇宙の話をするのは、私共としても気分的にどうかな・・・と思っていましたので、どこまで理解してもらえたのかが心配です。

 早朝の5時30分に起床しました。JR根岸線の新杉田駅で、シーサイドラインに乗り換えます。終点の金沢八景駅で降りて、少し歩くと大学です。朝が早くて大変かなと思いましたが、不思議なことに眠気は感じませんでした。サラリーマン時代の最後の3年間、仕事の関係で、よく利用したAGT路線(自動案内軌条式旅客輸送システム)です。あれから8年半近くの歳月が経過した今、大学で講義を行うために、この路線をときどき利用することになろうとは、思ってもいませんでした。横浜市立大学で仕事をさせていただくようになってから、今年で5年目になります。このような貴重な体験をさせていただけることを、とてもありがたく思っています。

 右上の写真は、講義が始まる前の教室の様子です。講義を開始する頃には、座席の空きがほとんどないような状態でした。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 6月18日から19日)
6月20日(月)
 関市まなびセンターにおいて6月18日(土)と19日(日)の2日間、メガスターゼロ投影機を直径12メートルドームに仮設して投影を行いました。16日(木)の夜に横浜を出発しました。途中雨が降っている地域がありましたが、スムーズに車を進め、明け方には美濃加茂サービスエリアに車を入れて、仮眠をとりました。17日(金)の午前中に施設に入り、機材のセッティングを行いました。

 前回の投影終了時に、今回のために、ある程度の機材のセッティングを終えていましたので、それらの確認と、ハードウエアの動作チェックです。午前中には終わりました。宿泊先は、今回は小牧市に確保しました。本来であれば、もっと近いところのほうがよいのですが、ネット上からの宿泊の予約は、以前にもまして、確保しにくくなっているようです。見つけることができませんでした。

 宿泊先に入るには、あまりにも時間が早すぎたため、近くまで行ってカフェでお茶を飲みながら仮眠をしました。年をとってきたせいか、車の中で、明け方仮眠をする程度では、眠気が取れなくなってきたためです。チェックインの時間が来たので、ホテルに入りました。ホテルに車を入れるときに・・・この光景をどこかで見た記憶があるな・・・と思いました。あとで記憶がよみがえってきました。そこは、以前に宿泊したことがあるホテルでした。

 「宇宙はどのくらい広いの」というテーマで、解説を行いました。前半部は、当日夜9時の星空解説です。後半のテーマ解説は、宇宙の広がりを距離と時間の両方の視点で解説しましたが、小さいこどもたちには、少し難しかったかも知れません。できるだけ優しくしたつもりですが、さすがに小学校低学年・幼稚園児には、このテーマはハードルが高かったようです。最近のこの年齢のこどもたちは、宇宙で一番近い天体はなんですか・・・と3択で質問しても、月という答えすら帰って来ない場合があります。何度も投影を見てもらうことにより、このような基本的な知識を身につけてもらうことが必要でしょう。

 18日(土)夜の市民天体観望会は、プラネタリウムの投影が満席でした。プラネタリウムで星空と観望対象を解説してから、屋上で観望します。観望対象が月・火星・木星・土星であったことと、梅雨の間の晴れ間があり、天気に恵まれたためでしょう。天文ボランティアのKさんが、人工衛星の見え方の情報をいつも準備してくれています。今回は、これらの観望対象に加えてISS(国際宇宙ステーション)のおまけまでつきました。西から南の空を通過していくISSの姿を見ることができたことに、参加者の皆さんは感動されたようでした。

 帰路は、久しぶりにたたきつけるような雨の中を走りました。まるでF1のウォーター・スクリーン・バトルです(・・・別に誰かと速さを競っているわけではありませんが・・・)。いつも以上に運転に集中して戻ってきました。
ゼロ・グラビティ(フジテレビ 6月10日)
6月12日(日)
 第86回アカデミー賞で監督賞、視覚効果賞など7部門を獲得した「ゼロ・グラビティ」が、6月10日(金)にフジテレビで放映されました。地上波初だそうです。スペースシャトルで、ハッブル宇宙望遠鏡をメンテナンス中に、スペースデブリ(宇宙ゴミ)が襲来し、シャトルとの衝突により、宇宙空間に放り出された2人の宇宙飛行士。そのうちのひとりが、無事に地球に帰還するまでのプロセスを描いたSFサスペンスです。

 放映の時間帯は、ちょうどパソコンを使用して仕事をしていたところでした。テレビから流れてくる、予告編の映像の美しさに引き込まれ、仕事の手を休めて最後まで見てしまいました。

 最近は取り組んでいませんが、私共も、宇宙を扱う映像を作り出す側のひとりです。これらの映像を作り出すことが、どれほど大変なものかはよく理解できます。ともすれば単調になりがちな、地球軌道上を舞台とした映像表現において、よくこれだけ美しい映像を作り出したものだと感心しました。この空間において、見せ場となる映像は、どのようなものかを考えたとき、すぐに思いつくのは次の通りです。

1 圧倒的な高度感を表現するため、スペースシャトルと宇宙飛行士たちを手前に配置した、地球の光景
2 軌道上から見た、地球の夜明けと日没
3 地上の夜景や明暗境界線(昼と夜の境界線)
4 軌道上から見るオーロラ
5 軌道上から見るハリケーン・サイクロン・台風など
6 大気圏再突入のシーン

 実際の映像でも、これらが見事に表現されていました。しかもCGか実写か区別がつかないようなクオリティーでした。背景の星空が、正確なものかどうかは、判断がつきませんでしたが、オリオン座の三つ星が一瞬見えていたシーンがありましたので、おそらく正確なのでしょう。(CG制作を行うソフトウエアのために、星空を正確に表現するプラグインが販売されています。私共は、プラネタリウムの大きなドームスクリーンでそれを再現するために、1年くらいを費やして自作しました。レンダリングすると8000×8000ピクセル程度まで対応できる解像度を持たせています。)

 映像全体が、科学的に見て、すべて正しいものだとは思いませんでしたが、実際の宇宙空間では、こうかも知れないと思わせる場面が随所にあり、説得力があったと思います。とても興味深く思いました。ストーリー展開も見事で、間延びした場面が全くありませんでした。一気に最後まで見てしまった感じです。とても美しい映像に圧倒されました。

 久しぶりにCGを作ってみたいと思いました。ただし、いまCGの方に取り組みを変更してしまうと、方向性が変わってしまいます。とはいいながら、せっかくソフトウエアがあるので(しかもライセンスが2つ)、大切に使いながら、いずれ時期が熟すのを待ちたいと思っています。・・・おそらく、その前に体や脳がついていかなくなるでしょう・・・。
火星と土星(6月11日)
6月11日(土)
 昨日は久しぶりの晴れ間でした。夜まで晴れそうだったので、伊豆に星空の写真撮影に行こうかどうしようか迷いました。

 月齢は5.4とだいぶ太ってきています。月が沈むのは23時頃、また薄明の始まりは2時40分頃です。晴れていたとしても、撮影に利用できる時間は4時間程度でした。往復で6時間もかけて、4時間しか使えないのは効率的と言えないため、断念しました。

 夜まで良い天気でした。撮影に行ったほうがよかったかなと、後悔しましたが、気を取り直して惑星の撮影に取り組みました。

 望遠鏡を通して火星を眼視でチェックすると、気流の状態は撮影すべきかどうか、ためらうような状況でした。像がかなり揺れていました。しかし、試してみたいことがあったので、撮影を強行しました。

 火星は、気流が悪くて、良い画像が得られませんでした。土星は気流が悪いにもかかわらず、これまでのクオリティーを上回っていました。モノクロカメラにRGBフィルターを取り付けて、RGB合成処理を行ったためです。

 モノクロカメラのほうが感度が高く、滑らかな画像が得られるようです。下の6月6日(月)のレポートの土星と比べてみると、粒子の滑らかさがわかると思います。気流の状態がよければ、さらにディテールを抽出することができるのではないでしょうか。目標とする画像のクオリティーに、あと一歩のところまで近づきました。最終的には、LRGB合成処理を考えています。
火星と土星(6月5日から6日)
6月6日(月)
 関東地方は、昨日から梅雨入りしたようですが、昨夜は晴れていました。体もさほど疲れていなかったので、23時頃に望遠鏡を持ち出し、外気になじませました。

 23時30分頃から撮影を開始しました。外気温は、この時期としては低めでしたが、気流の状態は、予想していたよりも良いものでした。

 火星に望遠鏡を向け、眼視でチェックすると、大シルチスが見えていました。

 すぐに撮影を開始しました。得られた画像は、まあまあのものでした。

 土星にも望遠鏡を向けましたが、気流の状態は、火星とほぼ同じようなものでした。火星よりも暗いので、CCDカメラの感度を上げなくてはならず、それが原因で、画像が少し荒れ気味です。

 土星に関しては、感度の高いモノクロカメラも併用したほうがよいのですが、そうすると別の問題が発生するため、それをクリアーするまでは、カラーカメラのみで撮影する予定です。
移動式プラネタリウム(横浜市立茅ヶ崎台小学校 PTA主催事業 横浜市都筑区 6月5日)
6月6日(月)
 5月14日(土)から15日(日)のアピタ長津田店以来、21日ぶり、6月5日(日)に移動式プラネタリウムの投影となりました。場所は横浜市都筑区の茅ヶ崎台小学校です。昨年の11月8日(日)に投影をさせていただいて以来、7か月ぶり、2年連続2回目の投影です。前回は1日で12回ほどの投影でしたが、今回も10回と多めでした。事前募集を行ったところ、今回も希望者が多く、この回数となったとのことです。

 学校に到着したのは、午前7時です。すぐに設営に入り、9時には投影が開始されました。20分間投影を行い、その後10分間ほど観客入れ替えの時間などを確保し、すぐに次の投影に入ります。午前中に5回、午後に5回、このピッチで投影を繰り返しました。合計で約340名の児童・保護者の皆さまに星空をご覧いただきました。

 初夏の星座を中心に、午前中の低学年向けには、おおぐま座の神話を交え、午後からの高学年向けには、うしかい座の神話を交えて投影を行いました。皆さん、とても行儀が良く、投影はスムーズでした。

 21日間もあいだが空いてしまったことと、10回もの投影なので、かなり疲れることを覚悟していました。しかし、声を張らないように注意しながら解説をしていたため、思ったほどの疲労感はありませんでした。「・・・まだまだいけるじゃん・・・!」

 投影後に、PTAで実施されたアンケート結果も見せていただきましたが、評判は良かったようで安心しました。来年も引き続き、投影をしていただきたいとのことでしたので、うれしく思いました。横浜市内での投影は、近距離であるので往復の時間も短く、体力的にはとても楽で助かります。
火星(6月3日)
6月3日(金)
 昨日の深夜に望遠鏡を外気になじませておきました。雲の通過があったため、撮影に入った時刻は日付が変わってからになりました。

 気流の状態は良くありませんでした。これまでの撮影の中では、最も条件が悪かったと思います。これ以上、気流の乱れがあれば、撮影を見合わせていたでしょう。最接近を終えて、次第に地球から遠ざかりつつあります。撮影できるときに撮影しておかないと、次は2年2か月後になってしまいます。私共の年齢を考えると、その時に撮影できるかどうかもわかりません。たくさんの画像を取得しておくために、撮影を強行しました。

 画像は南が上、右が東です。画面の中央部に見える逆三角形の黒っぽい模様は大シルチスと言います。望遠鏡で火星を見るとき、最も目につく模様です。

 火星を撮影したのち、土星も撮影しましたが、気流の状態は、さらに悪化する状況だっため、撮影はしたものの、画像処理は見合わせました。パソコンのモニター上にリアルタイムで表示される、CMOSカメラを通した土星を見れば、良質の画像になるかどうかは、ある程度判断がつくものです。
白川郷(岐阜県大野郡白川村 5月31日から6月1日)
6月2日(木)

白川郷の夜明け 2016年6月1日撮影 EOS1Ds MarkV EF24-70mm F2.8LUUSM F7.1 ISO100 2枚の写真を画像処理して輝度差を調整

 今年2度目、合計9回目の白川郷です。1年近くこの時期を待っていました。昨年は撮影の機会を逃してしまいました。通常は、関市まなびセンターなどでプラネタリウムの投影を行う前後に訪れます。しかし、まなびセンターの5月の投影は、ゴールデンウィークの時であり、次回は6月18日(土)、19日(日)の2日間となります。白川郷の田植えの時期で、田植えが終わり、しかも稲がまだ伸びていない時期に撮影するとなると、5月末から6月上旬の間に限定されます。この時期に、水を張った田んぼの水面に映る、合掌造りの家の光景を撮影するためです。

 白川郷では、毎年この時期に「白川郷 田植えまつり」が開催されます。今年は5月30日(月)に和田家の北側の田んぼで行われました。合掌造りの家を背景に、早乙女が田植えの歌に合わせて、手植えをするものです。昔の田植えの風景を思い出させるイベントです。この日に行くことを計画していましたが、天気予報が雨から曇りであったため、見合わせました。

 翌日の5月31日(火)の夕方に、横浜を出発しました。中央高速道路の松本インターチェンジでおりて、国道158号線(野麦街道)を経由し、高山市に抜けて、中部縦貫自動車道・東海北陸道を通り白川郷に行きました。このルートもすでに何度も利用しているため、最近では、カーナビに頼らなくても現地まで行けるようになりました。

 現地に到着したのは夜になってからです。いつもの駐車場に車を入れて、撮影の準備をしてから、毎回撮影に行く、上の写真の場所に行きました。合掌造りの上空に広がる星空を撮影するためです。撮影ポイントから、その方向を見ると、空の条件が良ければ、天の川が横たわります。ただし、時間が少し遅めでした。夏の大三角を貫く天の川は、上空に達していました。地上の景色とともに撮影するには、少し高すぎました。また、モヤが発生しているらしく、本来の白川郷で見る星空には、ほど遠いものでした。あきらめて、地上の景色を中心に、星空をバックグラウンドとして撮影することとしました。

 カエルの大合唱の中で撮影を続けました。人は誰もいません。撮影を終えると、一度駐車場に戻り、仮眠をして、明け方再び同じ場所でカメラを構えました。朝焼けの景色を撮影するためです。撮影はうまくいきましたが、そもそも、撮影を行うポイントの選択を誤りました。今回アップした写真は、悪くないと思っていますが、私共にとっては不本意なものです。来年また、同じ場所で撮影ポイントを変えて行いたいと思っています。今回は星空を追尾するために、ポータブル赤道儀を持っていきました。セッティングがスピーディーで威力を発揮してくれました。

 この時期に現地に入ることにより、いろいろなことがわかりましたので、それだけでも収穫があったと思います。朝焼けの光景は、カメラで撮影すると地上と空の輝度差が大きく、どちらかが露出オーバーとなり、目で見た印象とは大きく異なります。できるだけ目で見た印象に近づけるために、カメラを固定したまま数枚撮影して、画像処理の時に合成して輝度差を緩和しています。天体写真の画像処理のノウハウを応用しました。

 白川郷での日常の生活が動き出す前に、全ての撮影を終えてしましましたので、おびただしい数であろう観光客は皆無でした。早起きの地元の方、数人と朝の挨拶を交わしただけです。すぐに現地を後にしました。往路・復路とも、緑がとても美しく、残雪の山々との対比が見事でした。良い目の保養になりました。他の写真は、近日中にギャラリーにアップします。

白川郷の夜 2016年6月1日撮影 
 星空1時52分から2時04分 1分×1枚 2分×5枚 コンポジット ポータブル赤道儀を使用して星空を追尾
 地上 2分×7枚コンポジット
EOS5D MarkU EF24mm F1.4LUUSM F3.5 ISO1600

それぞれの写真をレベル調整・トーンカーブ調整ののち、マスクを作成して合成処理、ダーク補正、フラット補正
火星と土星(5月29日)
5月29日(日)
 昨晩は晴れていたので、日付が変わる頃から、撮影を開始しました。

 望遠鏡を通して、眼視で見る火星と土星は、気流がとても安定しており、気持ちの良い見え方でした。気流の状態は、惑星の写真撮影には、今年に入ってから最高の条件となりました。

 画像処理で得られた画像は、火星も土星も、今シーズンではベストショットです。火星の最接近は5月31日です。この時の地球と火星の距離は約7530万キロメートルです。視直径で18.6秒です。

 メディアでは、最接近の日がクローズアップされますが、その前後1か月くらいは観望の好機です。私共より、さらに口径の大きな望遠鏡では、その期間はさらに前後に長くなります。

 ベストの画像が得られたとはいえ、まだやらなくてはいけないことが残っています。
 現在撮影に使用している光学系と、画像処理の方法では、どうしてもクリアーできない部分があるためです。

 この課題を解決するために、光学系の間に、新たな装置を加えることにしています。

 間もなく、その装置が調達できるはずなので、届いたらすぐに、それで実験を開始します。火星が近づいている間に実験できると良いのですが、何とも言えません。

 上の写真の火星面には、下の5月25日(水)のところで、レポートした「子午線の湾」が画面の中央部に見えています。

 画面左側の中央部で弧を描いているような黒い模様は、「大シルチス」と言います。火星の表面で、最も目につく模様です。
38年ぶりの再会(ガリバー旅行記大壁画の白黒パノラマ写真 5月27日)
5月27日(金)
 この「プラネタリウム雑記」の2014年7月23日(水)、2009年5月18日(月)のところでも触れていますので、そちらも参考にしてしていただければありがたく思います。38年が経過した今、まさか自分の撮影した写真に再会することになろうとは思ってもいませんでした。

 1977年から1984年までの約6年半、宮交シティ宇宙ミュージアムという、ショッピングセンターの中にプラネタリウムに勤務していました。施設には全天周映画用とプラネタリウム用の16メートルドームが2つありました。このため、空間は巨大で壁面も大きなものでした。この壁面に、当時、宮崎交通の制作室長であった仲矢氏により「ガリバー旅行記」が描かれました。壁の全長は32メートル、高さ3.6メートル、登場する人物は約400人、馬350頭です。制作期間は約4年間の大作です。私も本来の仕事の合間にときどき作業のお手伝いをさせていただきました。宮崎に帰るたびにこの絵を見るようにしています。大変だったあの頃を思い出し、初心に戻るためです。仲矢氏はすでに故人となられましたが、仕事の合間に、絵のことをいろいろと話してくれました。

 先日、ある方から電話がかかってきました。前述の仲矢氏のことを調査されているとのことでした。
 宮崎交通は宮崎県を中心にバス事業などを行う企業です。「宮崎県観光の父」と呼ばれる岩切章太郎が、その前身である宮崎市街自動車を設立したことに端を発します。1960年代の新婚旅行ブームの中核企業として発展していきます。当時の新婚旅行といえば、南国宮崎と言われた頃です。その一翼を担ったのが、仲矢氏の率いる制作室でした。「このどの国」におけるPR戦略は、当時、全国的に評価が高く、有名だったと聞いています。

 宮崎交通の歴史を調べることは、当時の宮崎県がどのように発展してきたかを知る大きな手掛かりとなりますが、それには、仲矢氏の業績も調査しておく必要があるということなのでしょう。ただ、前述のガリバー旅行記の制作プロセスに限って言えば、その制作の一部始終を知る人間は、限られるとのことでした。

 当時勤務していた制作室のスタッフに取材をしたり、インターネット上で調査をしているうちに、私共にたどり着いたようでした。本日、その方にお会いしました。博士号を持つ研究者の方でした。JR港南台駅前のカフェで話をしました。その研究者の方からは、懐かしい名前が何人も飛び出してきました。あっという間に、当時の記憶が鮮明によみがえってきました。また、ガリバー旅行記の白黒のパノラマ写真も見せていただきました。なんと、そのパノラマ写真をブロック割して数字を書き込んだ筆跡は、私のものでした。すなわち、その写真は、私が撮影したものです。制作過程の様子をパノラマ写真におさめ、制作者であるご本人にお渡ししたものです。ご家族が大切に保管されていたようでした。

 フィルムカメラ時代に、至近距離からこの大壁画をパノラマにするのは、大変でした。ニコンF3に50ミリのマクロレンズを装着して、ひずみが出ないように、壁面に可能な限りカメラを平行にセットし、台車を利用して、平行移動しながら撮影を繰り返したものです。ベタ焼きしたプリントをカッターで切り、つなぎ合わせました。昭和53年6月23日という日付が入っていました。こちらは仲矢氏ご本人の筆跡のようでした。

 研究者の方からは、仲矢氏が晩年に描いた作品の写真も見せていただきました。特に、人物画のクオリティの高さに驚かされました。・・・こんなに素晴らしい絵を描いていたのか。あのおじさんは・・・(今では、私共の年齢のほうが当時のご本人の年齢をこえています)。

 話を終えて、駅から自宅に向かいながら考えていました。今なぜ、仲矢さんの話が出てきたのだろうか・・・。若い頃の私共に対して、当時の室長(部長職)であった仲矢さんは、とても気さくに接してくださいました。取り組む方向性は少し異なりますが、私共も、老後は画家を目指しています。・・・画家を目指すのも良いが、今のプラネタリウムの仕事も、もう少しがんばりなさい・・・。天国から、そう言われているような気がしました。研究者の方から、仲矢さんの晩年の取り組みや、生きざまをお聞きしたからです。

下の写真は、以前撮影しておいたガリバー旅行記の大壁画です。

天ぷらとお寿司
5月26日(木)
 カメラ量販店に頼んでいたフィルターが入荷したとのことだったので、24日(火)の午前中に、上大岡まで商品を引き取りに行ってきました。あまり使用されることのないフィルターだったので、在庫がなく取り寄せとなっていました。入荷するまで少し時間がかかったようです。百貨店の中にあるカメラ量販店だったので、お昼は、最上階のレストラン街で食べることにしました。どのお店も混雑していたため、比較的すいていた、天ぷらの専門店に入りました。天ぷらの専門店でお昼を食べるのは、実に久しぶりです。
 
 お昼のランチとしては値段が少し高めでしたが、しらす丼と天ぷらがセットになっている定食です。天ぷらは、揚げたてをその都度持ってきてくれます。しらす丼もおいしいものでした。天ぷらはサクサクで、食材もとても新鮮でおいしいものでした。家庭では調理が真似できないレベルでしょう。

 天ぷらを食べながら、そういえば最近、お寿司を食べていないなと思っていました。私共は、お寿司は回るのが専門です。回らないお寿司を食べることは、最近ではほとんどありません。お寿司に関しては、忘れられない思い出があります。

 今から約40年以上前のことです。東京神田の薬問屋でアルバイトをしていた時期がありました。問屋さんと取引のある横須賀の薬店の店主が、ある日、仕事が終わった私共を、銀座のお寿司屋さんに誘ってくれました。神田からタクシーで銀座に向かいました。雨が降っていたので、どこで降りたのかの記憶がありませんが、銀座でも最高級のお寿司屋さんのようでした。

 カウンターに座ると、お寿司が次々に出てきました。かっぱ巻きを食べたときに、こんなにおいしいものなのか・・・とびっくりしました。海苔はパリパリで、とてもとても香りが高く、キュウリもパリパリでした。素材もさることながら、おそらく調理の腕が一流なのだろうと感じました。そのほかのお寿司も、舌をうならせるものばかりでした。私共は、こどもの頃、海辺で育っていますので、新鮮な魚の味は舌が知っているつもりでしたが、それをはるかに上回るおいしさでした。

 薬店の店主は、帰りに、お寿司屋さんのスタッフの皆さんにチップも渡していたようでした。私共に、お土産として折詰を用意し、タクシーに乗せると、神田駅まで送ってくれました。タクシーの車内で、「いくらおいしいからといって、このようなお店にひとりで来てはだめだぞ」と言われました。おそらく、君に支払える額ではないという意味だったのでしょう。あとにも先にも、そのお寿司以上のお寿司に出合ったことがありません。はやく、このような大人になってみたいと思ったものでした。バブル期の出来事ではありません。
火星・土星(5月24日)
5月25日(水)
 5月24日(火)の午前0時過ぎから火星と土星を撮影しました。気流の状態は、下の5月19日(木)や21日(土)に比べると、やや条件が悪くなっていました。

 望遠鏡を通して眼視で見ている分には、気流の状態は、さほど変わらないように見えていましたが、拡大撮影を行うとなると、その微妙な状況が結果に反映されるようです。

 撮影から画像処理までの全てを見直しました。その結果、気流がさほどではなかったのにもかかわらず、19日、21日とほぼ同じようなクオリティーの画像を得ることができました。

 土星の撮影では、今回は、カラーカメラのほかにモノクロカメラでも撮影を行い、LRGBで合成処理を行っています。

 このモノクロカメラASI120MM-Sは、ふだん惑星の撮影に使用している同型のカラーカメラASI120MC-Sと同時に購入しておいたものです。
 購入後、テストのために、使用しましたが、良い効果が得られなかったため、そのまま保管しておいたものです。

 接近中の火星のように、明るい天体には、劇的な効果は見られませんでしたが、土星のように多少暗い天体には、大きな効果を発揮するようです。その理由はよくわかりませんので、これから調べてみたいと思っています。

 おそらく、感度をあげても、滑らかな画像が得られるためではないかと思っています。

 カラーカメラで撮影した土星は、粒子がかなり荒れていました。これは気流の状態にも依存するようです。19日と21日の画像はカラーカメラ単独の撮影です。

 今回は、その時よりも気流の状態が悪いにも関わらず、得られた画像は遜色のないものでした。

 

 気流の状態の良い時に撮影したらどのような画像が得られるのか、楽しみです。

 接近中の火星の、どのあたりの模様が見えているのか、名称を入れておきましたが、名称のない地形は、下の21日のレポートの画像をご覧いただければ、理解できると思います。

 画像処理にだいぶ時間を費やしてしまいましたが、プロセスさえわかれば、次回は、時間を短縮できるでしょう。

 さらに大口径で撮影された、目を見張るような画像も公開されていますが、私共は、このまま21センチ反射の性能を最大限に引き出せるよう、試行錯誤を続けるつもりです。
太陽黒点の高解像度画像
5月23日(月)

 太陽黒点の高解像度画像を撮影する取り組みは、数年前から継続的に取り組んでいるテーマのひとつです。ただし一筋縄ではいきません。どのような光学系で撮影するか、また、それがクリアーできたとしても、さらに気流の問題があります。高解像度の写真を得るための気流の良い条件は、年に1度か2度しかありません。

 太陽黒点のまわりにみられる粒状組織は粒状斑と呼ばれています。ひと粒の大きさは約1000キロ(横浜から福岡付近までの距離)、寿命は3分から8分程度と考えられています。角度にすると約1秒です。これは口径12.5センチ程度の屈折望遠鏡の分解能(解像度)です。しかし、この口径の屈折望遠鏡で撮影すると、撮影できる頻度は多くなりますが、粒状斑は丸く写ります。頻度が多くなるのは、望遠鏡の口径が小さいほど、気流の影響を受けにくくなるからです。

 粒状斑を、本来の形である多角形に写し止めるためには、口径15センチ以上が欲しいところです。一方で、太陽面の撮影は、望遠鏡のレンズを通過するその熱の影響を無視できません。口径を5センチ以下に絞ることが安全とされています。前述と矛盾するために、熱の問題をクリアーできるフィルターや装置を準備しなくてはいけません。熱の問題をクリアーしつつ、なおかつ解像度を落とさない撮影方法を確立することが、ノウハウとなります。この課題はすでにクリアーできており、気流の状況を見ながら、口径12.5センチ屈折望遠鏡と口径21センチの反射望遠鏡を使い分けています。

 横浜は、このところ良い天気が続いています。比較的気温が高く、数日間晴天が続き、天気が下り坂に向かうあたりで、高解像度の写真を得るための、好条件の気流の状態となるようです。今日がまさにそうでした。薄雲が通過していたため、白色太陽像の写真しか得られませんでしたが、何とか、高解像度の画像を得ることができました。雲が通過しているときには、露出のコントロールが難しく、画面左側が少し露出オーバー気味ですが、粒状斑の形状をある程度とらえることができたので、良しとしたいと思います。今後も、このような高解像度の写真撮影に取り組んでいきたいと思っています。画像の詳しいデータは、こちらをご覧ください。
アイス
5月21日(土)
 5月も下旬に入ってくると、晴れた日には、夏日や真夏日となる日が多くなってきます。今日の横浜は、夏を思わせるような天気でした。このような日には、食後のデザートや、3時のおやつとして、アイスクリームなどの冷たいものが食べたくなります。

 移動式プラネタリウムの投影が終わって、施設から機材を撤収して、横浜に戻る途中のコンビニなどに立ち寄り、冷たいアイスクリームを食べることがよくあります。プレッシャーのかかる仕事を終えて、ほっと一息つく瞬間でもあります。

 私共がこどもの頃は、冷蔵庫が世の中に登場してから間もない頃であったので、アイスは、どこかのおじさんが自転車の後ろに冷たい箱を載せて、売りに来ていました。1個10円です。「チンチンチン・・・」と鈴のような音を鳴らしてやってきます。夏は、それを買って食べるのが楽しみのひとつでした。

 「ガリガリ君」というアイスが、60円から70円に値上げされました。25年にわたって価格を維持したようですが、限界だったようです。同社の社員約100人以上が一斉に頭を下げるCMが話題となり、売り上げを伸ばしているとのことです。この話題は、ニューヨークタイムズでも「棒アイス値上げで日本国民に謝罪」という内容で、第1面で取り上げられたそうです。ただその内容は、ガリガリ君を取り上げながらも、アベノミクスの現状を解説する経済記事のようです。

 それはともかくとして、25年も踏ん張りながら、価格を維持してきた同社の姿勢には頭が下がる思いがしました。昨日の午後、何とも歯切れの悪い記者会見を見たあとで、このニュースは、一服の清涼剤になりました。記者会見の内容は、海外のメディアにも流れることでしょう。日本人のひとりとして、とても恥ずかしく思います。海外のメディアに流れるなら、前者のような内容であってほしいものです。このブログでは、政治の話題に触れることはありませんが、今回はさすがに情けなくなりました。
火星・土星(5月21日)
5月21日(土)
 午前0時を回った頃から、再び火星と土星を撮影しました。気流の状態は、先日の19日(木)とほぼ同じレベルです。最良の気流の条件までは、あと一歩といったところでした。望遠鏡を通して、眼視で見るには十分なレベルですが、撮影には、できればもう少し条件が良いと助かります。南中時の高度が低いので、しかたないのかも知れません。

 火星を撮影するのに、今回は主鏡の焦点距離を3倍に伸ばすバローレンズを使用しました。これまでは2倍のものを使用してきました。もうすぐ最接近をむかえますが、それでも火星の見かけの大きさが小さいためです。

 像を拡大すると、気流の影響をさらに受けやすくなったり、像が暗くなったりと、いろいろと問題が出てきますが、試しておく必要はあると思います。

 3倍のバローレンズを使用して撮影したのが、左の写真です。結果は悪くありませんでした。
 火星の表面のどのあたりが見えているか、左の写真に文字を入れておきました。画像は、上の画像と同じものです。画像は、南が上、右が東です。

 このサイズの大きさであれば、観賞用としてもある程度耐えることができると思いますが、ディテールの抽出は2倍バローレンズを使用した時と、さほど変わりありませんでした。3倍のほうが、やや結果が良いかなといった程度です。
 
 土星も撮影しておきました。火星も土星もさそり座に見えていますので、南中時刻の早い火星を撮影して、そのあと土星の撮影に入ります。

 2倍バローレンズと3倍バローレンズの両方を使用した場合のクオリティーについて、比較してみました。

 画像を撮影するときのパラメーターは、3倍のほうが像が暗くなるので、変えていますが、それ以外は、すべて同じプロセスで処理しました。

 画像処理が終わった時点で、リサイズして、同じ大きさに統一してあります。

 右が2倍バローレンズ、下の写真が3倍バローレンズです。バローレンズは、両方とも同じメーカーのものです。惑星観測者が好んで用いる製品です。

ディテールの抽出は2倍の方が優れているように見えますが、カッシーニの空隙(土星のリングの中で、黒く溝が走っている部分)は、3倍バローレンズのほうが忠実です。2倍のほうは、スタッキングの精度を上げれば、もっと良くなるかも知れません。

 色の出方は、2倍のほうが良いようです。2倍バローレンズの方の画像で、カッシーニの空隙の外側で、かすかな筋のように見える部分は、本来は実在しません。画像処理のプロセスで出てきてしまうものです。

 どちらのバローレンズを使用したほうがよいか、結論が出せませんでしたが、さらに気流の良い時の過去の写真を配慮すると、2倍の方に軍配が上がりそうです。

 比較を行うために、撮影から画像処理まで、だいぶ時間を費やしてしまいました。

 さらに大口径の望遠鏡を使用していれば、このような苦労もないでしょう。
火星・土星(5月19日)
5月19日(木)
 昨夜は天気がよさそうだったので、望遠鏡をベランダに出して、外気になじませておきました。

 夜半を過ぎた頃に、望遠鏡を火星と土星に向けてみると、気流はそこそこの状態でしたが、撮影はできそうだったので、そのまま撮影に入りました。

 火星は5月6日(金)に撮影して以来です。その時よりも少し大きくなってきました。午前0時頃には南中しますが、高度が約33度と低いために、気流の影響を受けやすく、撮影の条件としては良くありません。

 21センチ反射望遠鏡で、480倍の倍率で眺めてみました。この口径には過剰な倍率ですが、火星も土星も良く見えます。私共が使用しているミューロン(反射望遠鏡の名前)は、中心像がシャープなので、このような倍率でも像があまり乱れません。

 火星も土星も、画像の質としては、今回撮影したものは普通です。ベストショットにはまだまだです。

 火星の接近は、今月末であるため、来月の下旬頃までは、撮影のチャンスがあるのではないでしょうか。土星は、これからが撮影のシーズンです。

 両方の画像とも、南を上にしています。
伊豆スカイラインからの景色
5月16日(月)

 天体写真を撮影に行くため、伊豆スカイランを頻繁に利用します。このあたりを通過するのは、いつも夕方ですが、日没近くの時間帯は、写真撮影の対象になる被写体が多いため、助手席にいつもカメラをスタンバイしています。

 上のパノラマ写真は、滝池山展望台の駐車場から見た、伊豆大島と初島付近のパノラマです。画面右端の海の向こうに浮かぶのが伊豆大島です。その左側の少し手前に見える、色の濃い島が初島です。画面中央部の街並みは熱海です。この地点から伊豆大島が見える日は、そんなに多くはありません。この日は空の透明度が良かったので、伊豆大島が見事でした。

 下の写真は玄岳インターチェンジ付近の駐車場から見た、富士山方面の日没です。この駐車場からは富士山が見事なので、いつもチェックしてから、天体写真撮影ポイントに向かいます。富士山の左に見える山並みは、愛鷹山(あしたかやま)です。
天体写真4点
5月16日(月)
 5月12日(木)から13日(金)にかけて、伊豆で撮影した写真4点をアップします。

 条件の良い星空だったため、南の低空を中心に撮影しました。

 月が沈む時間が遅かったことと、薄明が始まる時間が早かったため、撮影に費やせる時間が3時間半ほどしかありませんでした。慎重に撮影を進めることにより、4点を得ることができました。

 このうち、夏の大三角は、すでに何度も撮影している領域ですが、いまだに納得した写真が得られていません。今回もそうでした。画像処理のプロセスの問題もあるので、今後見直してみたいと思っています。

 M51を撮影た画像には、小さい銀河がいくつか写っていて、とても興味深いものです。

 M17を撮影した領域は、写真に撮影すると、とてもカラフルです。

 月がだいぶ太ってきたので、今月の星空の撮影はこれでおしまいです。来月は梅雨入りする前の、天気の良いタイミグを狙って撮影に行くことを計画しています。引き続き、夏の天の川のあたりを中心に、撮影してみたいと思っています。

写真のデータ
わし座からいて座付近の天の川
2016年5月13日01時40分から2時08分 EOS5D MarkU EF35mm F1.4L F5.6 5フレームコンポジット 30分露出 ISO1600 ダーク補正・フラット補正

夏の大三角
2016年5月13日02時20分から3時22分 EOS5D MarkU EF35mm F1.4L F4.5 10フレームコンポジット 60分露出 ISO1600 ダーク補正・フラット補正

M51(子持ち銀河)
2016年5月12日22時33分から23時56分 BORG125ED F6.4 EOS5D MarkU(赤外カットフィルター除去) 11フレームコンポジット 55分露出 ISO1600 ダーク補正・フラット補正


 りょうけん座にある渦巻銀河です。すぐ近くにNGC5195と呼ばれる伴銀河(写真中央部の上に見える小さい銀河)があり、それを従えているように見えるところから、子持ち銀河と呼ばれます。望遠鏡のファインダーでもこの子持ち銀河の存在を確認できます。

M17(オメガ星雲)
2016年5月13日00時45分から3時22分 BORG125ED F6.4 EOS5D MarkU(赤外カットフィルター除去) 12フレームコンポジット 60分露出 ISO1600 ダーク補正・フラット補正 周辺部をトリミング

 いて座にある散光星雲です。その形がギリシャ文字のオメガに似ているところから、オメガ星雲とも呼ばれています。双眼鏡でもよく見えます。
移動式プラネタリウム(アピタ長津田店 横浜市緑区 5月14日から15日)
5月16日(月)
 アピタ長津田店は横浜市緑区にある、大型総合スーパーと60の専門店からなる商業施設です。施設のすぐ東側を東名高速道路が南北に走っています。5月14日(土)から15日(日)の2日間、同施設の1階スナックコートにおいて、移動式プラネタリウムの投影をさせていただきました。当初は、5メートルドームを使用する予定でしたが、現場を見たら、7メートルドームが余裕で設営できそうだったので、急きょ7メートルドームに変更して対応しました。

 商業施設にしては、周囲の雑音が少なく、ドームの内部に回り込んでくる光の影響も最小限だったため、投影環境としては条件の良いものでした。移動式プラネタリウムの投影は、3月26日(土)以来、だいぶ間が空いてしまいましたので、体がなじむまでに少し時間がかかってしまいました。1日5回、2日間で合計10回の投影でした。全ての回が満席となりましたので、関係者の皆さまも喜ばれていた様子でした。

 初夏の星座を中心に、うしかい座の星座神話を交えて、投影させていただきました。いつもにもまして、乳幼児が毎回たくさん入ってくるので、かなり神経を使いましたが、楽しんでいただけたようでした。

 投影の前日に、伊豆で満天の星空を見ていたため、それと比較しながら、メガスターゼロの星空を投影していました。星空のバックグラウンドは、メガスターゼロのほうが良質なのは当然ですが、全体的な雰囲気としては、1等星がやや大きく見えることを除けば、かなり伊豆の星空に近いものです。

 関係者の皆さまとは、またいずれ、投影をさせていただくことをお約束して戻ってきました。横浜横須賀道路を経由すれば、所要時間も短いので、体力的にはとても楽でした。

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