投影日誌


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ASI120MC-Sファーストライト(4月30日)
5月1日(土)
 ASI120MC-Sは中国のZWオプティカル社製のCMOSカラーカメラです。最近では、惑星観測者が好んで使用するようになっています。画像の解像度は最大で1280×960ピクセルです。USB3.0にも対応しており、WindowsXP/7/8の各OSに対応しています。附属品として、31.7ミリスリーブがあるため、アメリカンサイズの接眼部にそのまま差し込んで、使用することができます。転送速度が速いので、惑星の写真撮影には最適です。価格は、ドイツ製の産業用カメラで、私共が太陽面の撮影に使用しているDMK41AU02ASよりも安めの設定です。こちらのCCDカメラは、国内で調達すると高価なので、私共は、アメリカの望遠鏡販売店から個人輸入しました。

 これまで、惑星面の写真撮影には、DMKを使用していました。これはモノクロカメラであるため、カメラの手前にLRGBの各フィルターを差し込んで、それぞれのチャンネルで撮影して、画像処理のプロセスにおいて、カラー化していました。ただ、これには問題があります。各チャンネルにおける撮影で、時間がかかってしまうと、惑星の自転の影響で、模様のパターンがずれて写ってしまうためです。できる限り、スピーディーに撮影していましたが、限界がありましたので、ASI120MC-Sを導入することとしました。

 キャプチャーソフトは、2種類が添付されてきます。FirecaptureとSharpcaptureです。惑星観測者の多くが、Firecaptureを使用しているようです。このソフトは、通常のアプリケーションとは、メニュー画面が大きく異なります。また、そのままインストールしたのでは、走りません。インストールが無事に成功したとしても、プレビュー画面では、白黒でしか画面が表示されません。このあたりに関しては、販売店のユーザーサポートページに詳しく記述がありますので、それに沿って、進めれば問題ないでしょう。Surface Pro2 Windows8.1(64bit)で問題なく動作しています。オートガイダー端子も装備しているので、惑星面の撮影時には役立つでしょう。

 キャプチャーソフトに慣れるのに、数日間いじりまわしたのち、昨日、望遠鏡に取り付けて、月を撮影しました。Firecaptureは、ユーザの使い勝手を良く配慮して作られているようです。とても便利で、効率的に撮影ができました。ただ、ひとつ問題があります。私共が、太陽面の画像処理に使用している、Avistack2というソフトでは、撮影した動画が取り込めないことです。そこで、いまはRegStax 6を使用して、画像処理を行っています。販売店のほうでは、動画のスタッキングには、Autostakkert2というソフトを推奨していますが、まだ使い方がよくわかりません。

  昨日撮影した月の写真です。カラーカメラで、これだけの解像度が出せれば、プラネタリウムの解説用素材としては十分満足できます。しばらくは、これで試行錯誤して、クオリティーの高い画像を得ることを考えています。また、土星が、そろそろ見頃をむかえるので、惑星面の撮影にも使用してみたいと思っています。月の写真もだいぶたまってきたので、いずれ、ホームページのどこかに、まとめてアップする予定です。

写真のデータ
月齢11.7 2015年4月30日 19時17分から19時22分に撮影した9セットの動画を画像処理
BORG125ED 直接焦点 ASI120MC-S
RegStax 6で画像処理、photoshop CS6でモザイク合成、トーンカーブ等調整

画面は北を上にしています。


築地バスツアー(4月30日)
5月1日(金)
 私共の近所にある、株式会社さくら住宅は、地域密着型の住宅リフォームを専門とした会社です。日頃からお世話になっている、この会社の主催による、築地バスツアーが4月30日(木)に開催されました。急ぎの仕事もないので、気分転換の目的で参加しました。個人で、築地まで出向いて行って、昼食を食べて帰ってくるよりも、はるかに安い費用で参加できるためです。お目当てはお寿司のランチです。買い物をする時間も確保されていましたが、欲しいものがあるわけでもないので、手を出しませんでした。

 途中で、東京ビッグサイトで4月29日(水)と30日(金)の2日間開催されている、グリーンリモデルフェア2015を見学しました。システムキッチンやバス、トイレなど最新のモデルを見学しました。デザインや機能がますます充実して、見ていると欲しくなってしまいます。仕事を引退したら、終活をしなくてはいけないと思っています。その時が、次のリフォームの時期になるだろうと思っています。住まいのさまざまなものが、10年も経過すると劣化してきます。また、時代とともに、便利なアイテムなども出てきます。生活スタイルも徐々に変化しますので、経済的に余裕があるなら、リフォームはやっておくにこしたことはありません。

 そのあと、築地でお寿司のランチです。とてもおいしいものでした。お寿司といえば、いつもは、まわるやつしか食べませんので、今回のランチは、新鮮でした。かっぱ巻きですら、本格的でした。

 それを食べたときに、若い頃のことを思い出しました。東京神田の薬屋さんでアルバイトをしていた時、取引のある横須賀の薬屋さんの店主が、銀座の高級寿司店に誘ってくれました。注文はお任せでしたが、最初のほうででてきた、かっぱ巻きを食べた瞬間に、今まで食べたお寿司とは別物だと思いました。キュウリがシャキシャキしており、海苔もパリパリで、風味の豊かなものでした。それらのお寿司は、世の中に、これほどおいしいものがあるのだろうか…と思わせるものでした。後にも先にも、これ以上のお寿司に出合ったことがありません。横須賀の店主は、「大人になって経済的に余裕ができても、このようなお店にひとりで食べに来てはだめだぞ…」と言って、帰りがけに、お寿司の折詰までくれました。板前さんには、チップも握らせていたようでした。たいした人がいるものだなと、思ったものでした。そのお店が、銀座のどこにあったのかすら、記憶がありません。

 平日でしたが、ゴールデンウィークの期間に入っているので、築地は大変なにぎわいでした。良い気分転換になったと思います。帰ってきてから、イラスト制作に取り組みましたが、うまくいきませんでした。表現するテクニックのなさに、情けなくなってしまいましたので、そこで中断してしまいました。うまく描けない時は、無理して描く必要はありません。いずれ何とかなる…。
手作りシュウマイ(4月28日)
4月29日(水)
 ゴールデンウィークに入りましたが、今日は移動式プラネタリウムの仕事も入っていないので、のんびりと別の仕事をしています。曇り空なので、太陽面の撮影もありません。昨日まで、太陽面に見えていた、大きなダークフィラメントは、日本時間の昨夜遅くに、太陽面から飛散してしまいました。その様子は、南米チリのセロ・トロロ汎米天文台の望遠鏡などがとらえていました。

 先日、テレビでベテランの俳優さんが手作りのシュウマイを作っている場面が流れていました。時々、シュウマイが食べたくなることがあります。横浜はシュウマイが名物です。そのような時には、散歩がてら駅まで歩いて、シュウマイ弁当を買って帰ります。このシュウマイ弁当を食べるたびに、サラリーマン時代の最後の職場を思い出します。(・・・なぜかは、詳しくは書きません。)とてもおいしいので、新幹線を利用する場合などは、必ず買って車内で食べます。

 作り方が面倒なのだろうと思って、今まで手を出しませんでしたが、テレビで見る限り、簡単そうだったので、昨日、挑戦してみました。写真は完成したものです。・・・いまひとつでした。シュウマイってこんな味だっけ・・・おいしくできたのですが、食感や味が少しばかり違っていました。

 横浜中華街などで食べる、本場のシュウマイは、食感がもっとなめらかです。また、包み方もまだよくわかっていません。プロの指導を受けたいところです。冷えてから食べてみると、塩味と甘みがもっとあったほうがよいと思いました。1回目なので、仕方ありません。もっと調べて、さらにおいしいシュウマイを目指したいと思います。たくさん作ったので、残りは冷凍しました。冷蔵庫には、手作り餃子のストックもあります。しばらくは、餃子とシュウマイが楽しめそうです。
太陽面の撮影
4月27日(月)
 横浜は、このところ毎日良い天気が続いています。この天気が、少し前の新月期だったらよかったのですが、現在は、月が太ってきているので、星空の写真撮影には適しません。新月期には撮影に出かけるチャンスがありませんでした。

 最近は出かける予定もないので、朝夕の散歩のときを除いては、部屋にこもったままです。

 太陽が昇る時間もだいぶ早くなってきたので、太陽面の撮影も、それに応じて次第に朝の早い時間にシフトしてきました。

 4月23日(木)あたりから、太陽面の北東縁には、大きなプロミネンスが見えていました。特に24日(金)と25日(土)は、私共の撮影においては、気流の状態が今年に入ってから最高の条件でしたので、解像度の高い写真を得ることができました。大気の揺らぎが少なく、黒点のディテールも良く見えていました。このような大きなプロミネンスは、その末期に太陽面から離れて、宇宙空間に飛散してしまいますが、現在もまだ太陽面に残っていて、ダークフィラメントとして、見えています。

 撮影には、通常は屈折望遠鏡を使用していますが、このように気流の安定しているときには、さらに高解像度の写真を得るために、黒点用には、21センチ反射望遠鏡の出番となります。1年のうちに、数えるほどしかありません。

 上の写真は、4月24日に撮影したものです。黒点の微細構造や、全面に粒状斑の網目のような構造が良くわかります。12.5センチ屈折望遠鏡では、粒状斑は丸く写りますが、21センチでは多角形であることがわかります。良く見ると、多角形の中心に、芯のような小点が見てとれます。

 太陽面の撮影を再開した当初は、粒状斑を写すことが目標でしたが、現在は、この粒状斑の微細構造をとらえ、時間の経過により、それがどのように変化するかをアニメーション化したいと思っています。このような目的において、日本の上空は、ジェット気流があるため、、気流の状態が悪い日が多く、高解像度の太陽面の撮影には不向きです。条件の良い場所で撮影している海外の観測者たちにかないません。

 望遠鏡の分解能(わかりやすく表現すると解像度)は、口径によって決まります。口径が大きいほど分解能が良くなりますが、その一方で、大気の揺らぎの影響のため、地上からでは、1秒角以上の分解能を得るのは困難とされています。理論上は口径12.5センチの望遠鏡の分解能が1秒です。太陽の粒状斑は、1粒の大きさが約1000キロ、角度にして1秒から1.5秒の大きさ、寿命は3分程度です。長いものでも約10分といわれています。刻々と変化します。これらの理由により、その様子をとらえるのが困難なことが、ご理解いただけると思います。

 太陽面撮影の知識なしに、望遠鏡、特に反射望遠鏡を太陽に向けるのは、極めて危険な行為です。機材を破損するばかりでなく、場合によっては失明や火災の原因となりますので、注意してください。

 しかも、私共は、高解像度の写真を得るために、口径を絞ることなく、撮影をしています。これから夏に向かって気流の良い日が、比較的多くなるので、さらに良い写真が撮影できればと思っています。

 右上の写真は、21センチ反射望遠鏡を太陽に向けて、写真撮影の準備をしているところです。最近撮影した、太陽面の写真は、こちらからご覧ください。上の写真のデータも24日撮影の部分に記載しています。
サイエンスリテラシーU(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 4月22日)
4月23日(木)
 下の4月16日のところでレポートした、サイエンスリテラシーUの授業講座が4月22日(水)にありました。前回は、同校の天文台を使用して、太陽黒点の観測の実際の指導でしたが、今回は、その時のスケッチを利用して、太陽黒点の経緯度の測定に関しての指導です。これは高校2年生にとっては、少しハードルが高いものです。測定の手順さえ覚えてしまえば、たいしたことはありませんが、なぜそうなるのかの理由については、太陽のまわりを、地球が自転軸を傾けて回っていることや、太陽が球体であり、太陽そのものも自転していることなどを認識していないと、なかなか理解ができません。毎年、この部分を、資料をもとに説明している間に、何人かの生徒の目が、とろけそうになっていくのがわかります。

 実験や観測というのは、地味なことの積み重ねであり、派手なものではないことを、生徒たちに理解してもらいたいと思っています。そのようなプロセスの中から、プレゼンテーションの時に、何に視点をおいて考察を行い、どのように発表したら、第三者に伝わるのかを、自らの力で、学びとってもらいたいと思っています。

 サイエンスリテラシーUの授業講座は、今年は午後からです。正午前に自宅を出ます。ハナミズキ、オオムラサキツツジ、藤などの花を楽しみながら、駅までのんびりと歩きます。鶴見の駅前で、昼食をとって、それから学校に入ります。

 授業が終わって、自宅に戻ると、注文しておいた望遠鏡のパーツが届いていました。このパーツについては、後日紹介したいと思います。しばらくは、のんびりとした日々が続きますが、このようなペースで暮らしていくのは、悪くないと思っています。

 4作目のイラスト制作に、昨日から取りかかりました。再び、東北の桜が、今回のイラストのテーマです。
タブレットのマップ
4月19日(日)
 見知らぬ土地に訪れて仕事をさせていただく機会が多いため、マップは必需品です。散歩のときを除けば、携帯電話とともに、常にタブレットも携帯しています。タブレットの中でも、マップは使用頻度の高いものですが、使い勝手がいまひとつだったりします。一番不便なのは、自分の進行方向を示す矢印が、いい加減な表示であることです。ただしタブレットを回転すると改善されることが多いようです。これが原因で、見知らぬ土地において、歩き始めの場面で、目的地に向かって、どちらの方向に歩き始めればよいのか、迷う場面がしばしばでした。

 時々バージョンアップされますので、使い勝手は次第に向上しているようです。私共のタブレットにインストールされている最新バージョンは、使い勝手がだいぶ良くなりました。今日の散歩のときに、実験がてら、タブレットを持ち出しました。自宅から少し離れたところで、マップを立ち上げ、自宅までの道をナビゲーションしてみました。結果は上々でした。

 曲がり角まで行くと、「右方向です」などと音声案内までしてくれます。また、ルートを外れると、適度なタイミングでリルートをしてくれます。目的地までの距離と所要時間も示され、進行方向に対して、マップの回転もしてくれます。ここまで完成度が上がってくれば、見知らぬ土地でも、道に迷うこともないでしょう。音声検索と組み合わせれば、スピーディーに目的地までの道を設定してくれて、とても便利に使えそうです。

 昨年の11月9日(日)に、大阪府茨木市の彩都西の小学校で、移動式プラネタリウムの投影を行った際、前日に、新大阪のホテルに宿泊しました。夕方、食事をしようと、心斎橋まで徒歩で出かけました。マップが頼りでしたが、帰り道で、ホテルの場所が分からなくなってしまって、周辺をうろうろしてしまいました。ホテルの場所をメモリーに入れておけばよかったのですが、検索にかかるだろうと安易に考えていました。しかし、検索では、ホテルの場所が出てきませんでした。このようなこともあるのですね。

 これから、徐々に移動式プラネタリウムのオファーが多くなる時期です。すでに、横浜から遠く離れた場所で、しかも初めて訪れるところでの投影も控えています。タブレットのマップを、これまで以上にうまく活用したいと思っています。
メンテナンス
4月18日(土)
 4月16日(木)に車をメンテナンスに出しました。ほぼ1年で約3万キロも走行したためです。トラブルがあると仕事に支障が出るので、車はしっかりと整備をしておく必要があります。各部をチェックしてもらった結果、不具合はありませんでした。

 プラネタリウムのハードウエアを積んで、全国を走り回りましたが、これだけ酷使して、よく故障しないものだなと感心しています。車自体の走行距離は、すでに10万キロに近づいています。あと6万キロも走れば、廃車にすることになるでしょう。今のペースで走れば、私共の引退よりも、車のほうが先に引退しそうです。

 トラックの後ろを走行中に、落下物により、車が傷ついたり、搬入時に指定された、狭小スペースにバックで入り、どうやって出ればよいのだろうと思いつつ、バンパーに傷をつけたり、いろいろありました。仕事上のこのようなトラブルは避けようがありません。仕事を引退するときには、再び乗用車に乗り換える予定ですが、乗用車は、傷をつけないように大切に乗ろうと思っています。(・・・だいたい、そのように思っていると、意外と早い時期に傷をつけるものです。動くものは、必ず傷がつく・・・というのが、私共の考え方です。)

 明日4月19日(日)は新月です。天体写真の撮影に行くには、今日は絶好の日です。しかし、伊豆の方の天気を見ると、多少の雲の移動がありそうでしたので、行くのを見合わせました。先月行ったときに、赤道儀の駆動系と、追尾システムにトラブルが見られたのも、見合わせた理由のひとつです。この1か月間、どこが不具合を起こしているのかを、太陽面の撮影を行いながら、原因を探ってきました。ほぼ、特定できたのではないかと思っています。また、望遠鏡のほうも、光軸が少しずれてしまっているようでした。

 今夜の横浜は、今のところ晴れているので、望遠鏡の光軸調整と、赤道儀の追尾テストを行いました。近日中に、天気がよければ撮影に出かけるための準備です。トラブルの原因がわからないまま、現場に行って、再びトラブルに見舞われるわけにはいきません。うしかい座のアルクトゥールスに望遠鏡を向けて光軸の調整後に、星像を確認しました。また、追尾のテストも正常動作になっていました。追尾の誤差は、プラスマイナス1秒程度におさまっていました。

  マークX赤道儀のピリオディックモーションは、私共の機械では、プラスマイナス10秒程度です。以前、測定をした結果です。しかし、オートガイダーを使用すると、前述のとおり、驚異的な追尾精度となります。30年以上も前の赤道儀ですが、ずっと使い続けてきて良かったと思っています。次に撮影に行ける日を楽しみにしています。写真は、追尾テストの様子と、それを制御するパソコンの画面です。(・・・マニアックな話題で申し訳ありません。)
弘前城の桜(手書きイラスト3作目 4月16日)
4月16日(木)
 手書きイラストの3作目がやっと完成しました。弘前城の桜を描きました。昨年の4月下旬に見た、弘前城の桜を思い出しながら、その時に撮影した写真をベースに描きました。

 頭の中の記憶だけでは、とてもディテールまでは描ききれません。イラストの素材としての写真を、現場で何枚も撮影しておくことが大切だと思うようになりました。

 随分と時間がかかったように思いましたが、前作が完成した日付を見ると、それから1か月後でした。完成後すぐに、この絵に取り掛かりましたので、ちょうど1か月ほど費やしたことになります。仕事の合間というのではなく、どちらかといえば、このイラストに没頭した時間が長かったため、かなり時間がかかったように思います。

 自己評価としては、80点程度の出来栄えです。前作と同じ点数です。お城のほうは問題ないのですが、手前の桜の描画がいまひとつでした。何度描きなおしても、本物の桜に、これ以上近づきませんでしたので、これで筆をおくことにしました。次の作品でも、桜をテーマに予定しているので、さらに表現のテクニックの向上に努めたいと思います。

 弘前城の桜は、豪華絢爛で素晴らしいものでした。今年も間もなく、満開の時期が訪れます。角館の枝垂れ桜とともに、ぜひご覧になることをお勧めします。
サイエンスリテラシーU(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 4月15日)
4月16日(木)
 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校では、カリキュラムにサイエンスリテラシーという授業講座を設けています。同校の科学技術顧問、研究機関、大学、企業などで先端科学分野の研究に携わっている人たちが講師として参加し、生徒を直接指導しています。これは、そのような体験を通して生徒の科学的リテラシーを培うことを目的としているものです。

 4月15日(水)に、同校の科学技術顧問の立場で、サイエンスリテラシーII「天体の観測」と題した講座を担当させていただきました。テーマは太陽です。同校には30センチカセグレン望遠鏡を備えた天体観測ドームがあり、そこに9センチの屈折望遠鏡も同架されています。それを使用して、太陽黒点を、これから生徒が実際に観測を行い、レポートをまとめます。

 今年度は、太陽をテーマに取り上げる生徒が少ないのが少し残念ですが、その分、時間的に余裕が生まれ、ゆっくりと指導することができます。天気予報では、大気が不安定なため、午前中は晴れているものの、午後からは一転して雨の予報でした。座学から始めようと思っていましたが、実際には、晴れ間があったので、天文台に上がって、天体望遠鏡の使い方、黒点の観測の方法などを、実際に望遠鏡を動かしながら指導しました。

 この授業講座を担当させていただくのは、今年で6年目です。久しぶりに同校の望遠鏡を操作しましたが、リモコンのレスポンスが少し悪くなっているのが気にかかりました。時間に余裕があったため、9センチの屈折望遠鏡にHαフィルターを取り付けて、太陽を見ました。私共がふだん使用している、太陽望遠鏡と見え具合を比較してみましたが、このシステムでもよく見えます。フィルターの劣化の具合は、思ったほど進行していませんでした。

 この授業講座での私共の担当は、来週にも、もう一度予定されています。
打ち合わせ(4月13日) 
4月14日(火)
 横浜は、相変わらず雨の降り続く日が続いています。このところ、太陽面を見たのは、ほんの1日です。写真撮影はできない状態です。太陽面の東縁から、比較的大きな黒点が顔を出してきているので、撮影したいと思っているところです。

 関市まなびセンターの、投影用コンテンツ制作や、手書きイラストの制作に没頭している毎日ですが、13日(月)は、横浜サイエンスフロンティア高校で打ち合わせがありました。人事異動に伴い、日頃からお世話になっている先生方の何人かが異動されました。私共が関係する分野に関して、担当の先生方と、今後のことについて、打ち合わせを行いました。新学期が始まって間もないので、先生方も忙しそうでしたので、打ち合わせが終わると、早々に引き揚げてきました。ちょうど帰りの時間が、帰宅ラッシュの時間にぶつかったため、JR京浜東北線の車内は、大混雑でした。久しぶりに、混んだ電車に乗り、雨の中を戻ってきたので、大変疲れました。最近は、電車に乗ること自体が、ほとんどありません。

 年度の変わり目ですので、仕事上、関係のある方々の何人かが異動になりました。また新しく信頼関係を構築しなくてはいけません。そんな中で、私共にとっては日頃からお付き合いのある、ある人物が、人生のターニングポイントに立ち、大きな決断をしようとしています。詳しいことは、今度直接会ってから話を聞こうと思っています。

 長い人生の中には、だれでもターニングポイントと呼べる場面があります。そこを正確に見極め、自らはどうしたいのかをはっきりと決めないで、ずるずるといってしまうと、あとで後悔することになりかねません。それでも時々、あそこの分かれ道まで戻って、別の道を選択していたなら、どのようになっていたのだろうと考えることは、よくあることです。もちろん、私自身もです。その人物が、仮にどのような道を選択しようと、困ったら、微力ながら、いつでも力になりたいと思っています。

 手書きイラストの3作目がやっと完成に近づいてきました。ほぼ描き終わりましたので、あとは数日間ねかせて、改めて作品をチェックし、手を抜いてしまった部分や、矛盾がありそうな部分を見つけて、修正をすれば完成です。近日中に、写真に撮影して、ギャラリーにアップしたいと思います。
マークX用パーツの追加(五藤光学製赤道儀 4月10日)
4月10日(金)
 天体望遠鏡の架台である、この赤道儀が発売されたのは、1976年のことです。私共がこの赤道儀を購入したのは、ハレー彗星が接近して話題になる前の、1985年頃だったと記憶しています。使い勝手が良く、剛性感も高く、良い赤道儀だと思います。以来、30年近くこの赤道儀を使用しています。ハレー彗星の写真撮影や、日食観測のために、海外にも何度も運搬しています。一度も壊れたことがありません。頑丈に作りこまれているのでしょう。赤道儀として、名機と呼ばれるだけのことはあります。

 昨年の夏、この望遠鏡のために、五藤テレスコープ株式会社が2軸モータードライブを発売しました。8倍速、50倍速のモードを追加し、オートガイダー端子まで装備したことで、使い勝手がさらに向上しました。日頃は、太陽面の写真撮影の効率化に、大きな威力を発揮しています。

このたび、ユーザーを対象に、いくつかのパーツが希望者限定で発売されることになりました。限定発売でしたので、さっそく注文しておきました。

 昨日、そのパーツが届いたので、今朝、梱包をといて、望遠鏡に取り付けてみました。新たに調達したパーツは、ロングバランスシャフト、バランスウエイト2個、それに、極軸照明装置です。バランスウエイトは、3個を所有していましたが、星雲星団等の写真撮影において、3個では不足する場合がありました。そこで、他社製のバランスウエイトを使用していましたが、カラーリングが異なるものでした。ロングバランスシャフトとともに、デザイン面でも統一感があり、使い勝手も向上しました。

 マークX赤道儀の搭載重量は、メーカーの推奨では7.5キロです。しかし、前述のように剛性感の高い赤道儀です。また、純正のピラーもとても丈夫なもので、太陽面の写真撮影時に使用しているHα太陽望遠鏡でさえ、8キロ近くありますが、びくともしません。星雲星団の写真撮影時には、カメラを2台使用する場合もあるので、12キロ近くを搭載しています。赤道儀の動きは、多少渋くなりますが、天体の追尾には問題ありません。

 極軸照明装置は、これまで自作したものを使用していましたが、使い勝手がいまひとつでした。新たに発売されたものも、自作したものと良く似ていますが、こちらのほうが使い勝手が良いようです。次の新月期から、これらのパーツを実戦投入したいと考えています。

 この赤道儀の、唯一のウィークポイントは、天の北極に向けて、赤道儀をセッティングするときに、水平方向の微動装置がないことです。ただし、ピラーを利用する場合は、話が別です。ピラーの先端に取り付けてある、ボルト2本を使用して、微調整を行いながら、水平方向の微調整が可能です。三脚アジャスターを利用することで、三脚の場合でも同じことが可能です。最近は、三脚アジャスターをピラーの下において使用することがほとんどです。

 発売以来、39年も経過している製品のパーツを販売する会社など、あまり聞いたことがありません。購入後8年も経過しないうちに、パーツの供給がたたれ、本来はもっと大切に使用したいのに、新製品への買い替えを余儀なくされるケースがほとんどです。大切に使用しているユーザーのために、新たにパーツを製作して、供給してくれるメーカーの姿勢に、拍手を送りたいと思います。

 写真は、赤道儀に取り付けた、新しいバランスウエイト(内側の3個は従来から使用しているもの)と、ロングバランスシャフト、そして、もう一枚の写真が極軸照明装置です。
菜種梅雨
4月8日(水)
 横浜は、このところ雨が降り続いています。特に今日は、冬の寒さが戻ってしまいました。とても寒く感じます。日課である散歩も、最近は、雨が降っている日は、本来であれば2回のところを1回に省略しています。今日は1日中、イラストボードにむかって絵筆を走らせていました。急ぎの仕事もないためです。イラストに取り組む日が多くなってきましたが、私共の年齢を考えると、これで良いと思っています。無心で描けるので、精神的にも落ち着きます。

 午後の遅い時間に散歩に出ました。まだ雨は止んでいませんでした。いつもの散歩コースには、ほとんど散ってしまった桜、ヤマブキ、菜の花など、色とりどりの花が咲き乱れ、新緑の緑も鮮やかです。雨が降っているので、余計にきれいな色に見えます。このような道を毎日散歩できることは、おそらく幸せなひと時なのでしょう。今よりもっと年を取って、体が動かなくなったら、これらの身近な自然を題材にイラストを描くようになるのだと思います。

 昨日のテレビで、色鉛筆を使用して、写真のようにとてもリアルな風景画を描いている方が紹介されていました。その風景画はとても見ごたえがありました。絵の具は異なりますが、私共も同じような方向性を目指していますので、とても興味深く見ていました。限りなく写真に近く描くことは、だったら、写真でいいじゃないかと思われるかも知れません。でもイラストはイラストです。詳しくは述べませんが、写真には写真の良さが、イラストにはイラストの良さがあります。どちらの取り組みも、今後も継続するつもりです。

 京都で撮影した写真を、ギャラリーにアップしました。こちらからご覧ください。
桜満開(東寺 京都市 4月6日)
4月7日(火)
 彦根城を見学したのち、京都方面に車を走らせ、八日市インターでおりて、インター近くのホテルに入りました。相変わらず、雨が降ったりやんだりしていたので、それ以上の見学を見合わせました。

 翌日4月6日(月)の朝になっても、天気は回復しませんでした。小雨が降っていました。横浜に戻るかどうか、少し迷いましたが、チャンスがあるときに見ておかないと、次はいつになるかわかりません。

 再び京都に向かいました。あと一か所、見ておきたい桜があったからです。京都南インターでおりて、そのまま東寺の駐車場に車を入れました。

 三重県から移植された八重紅枝垂れ桜は、「不二桜」と呼ばれます。背後に控える五重塔とともに、この景観は京都を象徴する景色とも言われています。

 JR東海の「そうだ京都、行こう。」の2011年春のキャンペーンポスターに採用されています。ポスターは、もう少し左寄りの位置から撮影されました。すなわち、五重塔が桜の左側に来ます。

 不二桜は、散り始めの状態でしたので、木の根元のまわりも桜色に染まっていました。見事でした。天皇をお迎えする特別な場所である、小子房の庭に咲く桜も、とても風情がありました。下の写真がそれです。

 曇り空のため、空の色が飛んでしまったのがとても残念です。しかし、天気がよく、しかも、桜が満開であるという条件は、チャンスに恵まれないと無理なので、満開に近い桜を見ることができただけでも、良しとしたいと思います。

 満開の京都の桜を見ることができたので、満足です。まだまだ見たいところはたくさんあるのですが、それは、次の機会にしたいと思います。

 横浜に戻ると、桜はだいぶ散っていて、すでに葉桜の状態です。今年の桜は、これでおしまいのようにも見えますが、まだまだこれから咲き始めるところもたくさんあります。
 
 これからどうするか、まだ決めていませんが、もしかしたら、またどこかへ見に行くかも知れません。
彦根城(滋賀県彦根市 4月5日)
4月7日(火)
 下の京都の桜の話を書いているうちに、日付が変わってしまいました。京都から運転して、昨夜のうちに、戻ってきたので少し疲れています。

 関市まなびセンターでの投影が終わった翌日、彦根城に向かいました。以前から見ておきたいと思っていたお城ですが、これまで機会がありませんでした。彦根インターでおりて、一般道を少し走ると彦根城に達します。

 雨が降ったりやんだりしていました。桜まつりの最中で、しかも日曜日であったので、悪天候にもかかわらず、観光客でいっぱいでした。お堀のまわりは、満開の桜が見事でした。

 観光をするときに、これまで雨に降られた記憶がほとんどありません。この日は、傘をさしながら撮影をしました。

 天守も人であふれていました。並びながら、天守を見学しました。同じような体験をしたことがあるなと思っていたら、思い出しました。昨年の弘前城の天守を見たときも、並びながら入っていきました。

 明治初期の廃城令で破却を免れた、数少ない現存する天守です。この日は、ほかに予定がなかったので、時間をかけて、お城の中や周辺の施設をたっぷりと見学することができました。写真は、玄宮園から天守を見たものです。この景色が一番美しく思いました。
桜満開(京都市祇園周辺 4月3日)
4月6日(月)
 関市まなびセンターの投影の前日である4月3日(金)に京都に行きました。これまでに何度も訪れている京都ですが、最近は素通りすることが多く、桂川パーキングエリアにトイレ休憩に立ち寄るくらいでした。

 有名な社寺仏閣は、ほぼ見ていますが、夏に行くことがほとんどでした。桜が見たくて、その時期に行ったこともありましたが、桜の花びらは影も形もありませんでした。少し時期が早すぎたためです。当時は、今のように、ネット上で桜の開花情報などを見ることができなかったからです。

 関市まなびセンターで投影があるのが4月4日でした。事前に開花情報をチェックしたところでは、満開になるのが、その頃でしたので、足をのばすつもりでいました。

 投影が終わってから行くつもりでしたが、満開が早まりそうだったので、事前に行ったほうがよいと判断しました。しかし、天気のほうが雨の予報になっていました。

 4月2日(木)の夜に、横浜を出発して、夜通し走り続け、明け方近くに養老サービスエリアに車を入れて仮眠をしました。起きた時の天気次第で、京都に行くこともできれば、岐阜に戻ることもできる距離であったためです。

 2時間ほど仮眠をしました。目が覚めると、窓ガラスが濡れていました。タブレットで京都の天気をチェックすると、昼から雨の予報でした。そのまま、京都に向けて車を走らせました。

 いつものように、円山公園の駐車場に車を入れます。ここの枝垂れ桜を見ることが目的です。夏に見ることが何度もありました。桜が咲いたら、さぞかし見事だろうと思っていました。その期待通り、とても見事なものでした。

 祇園枝垂れ桜と呼ばれる、この桜は2代目で、樹齢が約80年だそうです。早朝に行きましたが、それでも、場所取りの花見客が、何人もゴザで寝ていたのが印象的でした。園内は、満開の桜でした。
 
 その足で向かったのは、清水寺です。ここの桜も見ておきたいと思っていました。こちらも桜が満開でした。まだ、観光客がまばらな時間帯でしたので、ゆっくりと見物することができました。

 清水寺と円山公園の間にあるのが、高台寺です。豊臣秀吉の正室北政所(ねね)が、秀吉の冥福を祈るために建立した寺院です。 波心庭に咲く枝垂れ桜が満開をむかえていました。枯山水の庭に1本だけ咲く、この枝垂れ桜は、気品があり、白い砂との色の対比が見事でした。

 境内の小高い丘の上に茶室があります。傘亭と時雨亭と呼ばれるものですが、どちらも重要文化財です。両方とも伏見城から移築したものといわれています。たまたま、スタッフの方がいらっしゃったので、詳しく説明をしていただきました。

 午前中のうちに、もう一か所どうしても見たいところがありました。平安神宮の桜です。八坂神社に立ち寄ったのち、平安神宮まで歩いていきました。八坂神社からは、片道で約2キロはあると思います。

 だいぶ時間が経過したため、こちらは観光客でいっぱいでした。国の名勝に指定されている神苑の桜も満開でした。

 豪華絢爛という言葉がぴったりです。息をのむような優雅な美しさに圧倒されました。昨年、角館の枝垂れ桜、弘前城の桜の美しさに圧倒されましたが、負けず劣らずです。

 東神苑の栖鳳池に映る尚美館と桜は、ライトアップされた写真が、JR東海の「そうだ京都、行こう。」の、今年のキャンペーンポスターとなっています。この写真よりも、やや左側よりからのアングルで撮影されています。この日は、曇り空で、撮影した写真がややフラットになってしまったのが残念です。

 もう一枚の写真は、神苑の入り口を入ったところのすぐ右手の桜を撮影したものです。入り口を入った瞬間に、一斉に咲き誇った多様な品種の桜の美しさに圧倒されることでしょう。外国人観光客もたくさんいましたが、日本の桜がどれくらい美しいものか、理解されたのではないでしょうか。

 ここでは、5枚の写真にとどめますが、いずれ、ギャラリーのほうに、ほかの写真もアップしたいと思っています。

 ちなみに、一番上の写真の祇園枝垂れ桜はJR東海の2006年春のキャンペーンポスターに採用されています。

 平安神宮の桜を見たのち、再び円山公園に戻りました。すでに花見客でいっぱいでした。そろそろ雨が落ちてくる気配だったので、車に戻り、後ろ髪をひかれるようにして、岐阜に戻りました。

途中の、大津サービスエリアで、さすがに眠気を抑えられなくなり、1時間ほど昼寝をしました。目が覚めると、車の外は本降りとなっていました。

 京都に行くべきかどうか、判断に迷いましたが、行って良かったと思います。

 写真は、上から円山公園の祇園枝垂れ桜、清水寺の桜、高台寺の枝垂れ桜、平安神宮東神苑の桜、そして神苑入り口付近の桜です。

仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 4月4日)
4月6日(月)
 関市まなびセンターの新年度の投影が始まりました。4月4日(土)が最初の投影です。皆既月食の観望会を兼ねています。昼間は通常の時間帯の投影ですが、夜の部は皆既月食の始まる時間に合わせて、18時30分開始です。35分ほど投影を行い、当夜の星空と、皆既月食の見え方などについて解説しました。

 あいにくの天気でした。月食の始まる時間には、雨が降ってくるような予報となっていました。参加者の皆さまには、投影終了後に、屋上に上がってもらって待機していただきました。しかし、いっこうに天気が改善される気配がなかったので、その場で流れ解散となりました。

 天気が悪いのにもかかわらず、たくさんの参加者がいらっしゃいました。プラネタリウムのドームの中は、ほぼ満席でした。また、天文ボランティアの皆さまも、大勢かけつけてくれました。施設のほうは、この観望会のために、だいぶ前から企画をしていました。スタッフの皆さまも、参加者の皆さまもとても、残念がっていました。・・・天気だけは、どうにもなりませんね。
後輩
3月31日(火)
 この「プラネタリウム雑記」の2月2日(月)のところで紹介した、後輩のひとりから、連絡がありました。時間ができたので、会いたいとのことでした。3月29日(日)の夕方に、桜木町で会いました。今では大学の教授です。外見もすっかり研究者らしくなってきましたが、内面は、初めて出会ったあの頃のままでした。

 駅前近くのお寿司屋さんに入り、刺身やお寿司などをつまみながら、3時間ほど話をしました。当時、私共が科学館に勤務していた頃、ボランティアとして来ていました。まだ高校生でした。あれから、30年近くが経過したとのことでした。そんなに時間が流れたのかと、少し驚きました。

 その後の彼の人生は、苦労の連続だったように思います。挫折もたくさん経験したことでしょう。今では、ご近所の人々までもが、彼を「先生」と呼ぶようです。リーダーシップを発揮できる能力を持っているので、まわりりからも、何かと頼りにされるのではないでしょうか。大学の教授ともなれば、名刺を差し出しただけでも、周囲の見る目も違ってくるでしょう。

 とても楽しい時間を過ごすことができましたが、別れ際に彼に一つだけアドバイスしました。たとえ、まわりの人々の見る目が変わったとしても、肩書を外せば、ただの人。いつまでも謙虚さを忘れないように。そして、どなたに対しても礼儀を重んじるように・・・。高名な研究者であっても、お会いしてみると、態度がとても横柄であったりする人がときどきいるからです。私共は、そのような方と面識ができたとしても、お付き合いはしません。教授としてではなく、人間として、立派な人物に成長してもらいたいと願っています。・・・彼は十分に心得ているようでした。たのもしくもあり、そして誇りにも思います。
四日市市立博物館のプラネタリウムがリニューアルオープン(三重県四日市市 3月21日)
3月29日(日)
 先日の21日(土)に四日市市立博物館のプラネタリウムがリニューアルオープンしました。最新鋭のプラネタリウム投影機は、ケイロン4○1(五藤光学製)です。高輝度LED光源を使用し、6.55等級の星までの9500個に固有の色がつけられているそうです。星の数は1億4千万個。そのほかに、世界初となる8Kプロジェクター2台が採用され、また、地上の風景などを映し出すスカイライン投影機には、4Kプロジェクター3台で、高精細の景色や動画を写せる機能を備えています。ドームの直径は18.5メートルの傾斜型です。高解像度プロジェクター群と相まって、ハイクオリティーの星空や映像を投影することができるのではないでしょうか。

 これまで常設館のハードウエアに関して、言及したことはほとんどありませんが、ここで取り上げるには、理由があります。私共の後輩といってよい解説者が勤務しているためです。心あたたまる、とてもやわらかな解説をする解説者です。投影を見るたびに心が癒されます。私共がこれまで目指してきた解説と、同じ方向を向いているように思います。

 解説者は、暗闇の中で、操作する機器類をみながら解説をすることはありません。ドームに投影された星空を見ながら解説することが基本です。必要な機器やスイッチ類には、必要なタイミングで自然に手がのびていくものです。しかしながら、ハードウエアが新しくなると、体が覚えるまで、それができなくなります。機器類のレイアウトや操作の方法が大きく変わってしまうためです。その戸惑いに足を引っ張られるかたちで、解説と解説の間の「間(ま)」の取り方のまで、タイミングが狂ってしまうことがしばしばで、本来の実力を発揮するには、多少の時間を必要とします。解説している本人が、一番もどかしいことでしょう。

 プラネタリウムのハードウエアは日進月歩です。新しい館ほど、最新鋭のハードウエアを備えるので、古いハードウエアを使用している解説者にとっては、うらやましい限りでしょう。しかしながら、プラネタリウムの投影で、最も大切なことは、ハードウエアの進歩ではなく、解説の中身です。どのような解説をもってして、良い解説といえるのかは、議論の分かれるところでもあるので、ここでは詳しくは述べません。

 プラネタリウム投影機は、メーカーが、それぞれのドームサイズに適した投影機をラインナップしています。しかしながら、それらは、カスタムメイドに近いものです。このためリニューアルした当初は、初期的なトラブルが付きまといます。その一方で、観客が多くなるのもこの時です。解説者にとっては、最も負担の多い場面となります。しかし、最新鋭のハードウエアを使用できるチャンスは、なかなか経験できるものではありません。しばらくの間は大変ですが、頑張ってもらいたいと思っています。

 どのような星空を投影するのか、興味津々ですが、見に行くと、血が騒いでしまうので、しばらくのあいだは、やめておきます。
プロミネンス(3月27日)
3月28日(土)
 3月27日(金)は、太陽の北東縁に巨大なプロミネンスが見えていました。右の写真がそれです。静穏型と呼ばれるプロミネンスですが、高さはおそらく20万キロ程度はあろうかと思います。太陽観測者のネットワークで話題になっていました。

 もちろん、Hα線という特殊な波長のみを通す望遠鏡を使用しないと、見ることができません。それでなくても、まぶしい太陽面を見る方はいませんので、観測者でない限り、太陽面でこのようなダイナミックな現象が起きているとは、思いもしないでしょう。

 ブリッジのように見える、このプロミネンスは、真ん中の太陽面に接している柱の部分が太陽から離れると、急激に変化して、全体が宇宙空間に飛んで行ってしまいます。さらに見事な光景となるので、しばらくの間、望遠鏡を太陽に向けて、いつでも撮影に入れるような体制をとっていました。

 しかし、太陽面から離れていったのは、日本では夜の時間帯でした。海外の天文台や太陽観測衛星が、その様子をとらえていました。このような大きなプロミネンスは、最近ではまれなことですので、残念です。

 撮影データや、その他の画像は、こちらにアップしてありますのでご覧下さい。昨日は気流が良く、比較的解像度の高い写真を得ることができました。暖かくなってくると、さらに気流の良い状態が訪れます。
西湘パーキングエリアから伊豆大島付近のパノラマ(3月24日)
3月28日(土)


 下で書いた通り、3月24日(火)の夕方から、伊豆に天体写真撮影に出かけました。当日は、夕方一時的に雲の襲来はあるものの、夜は晴れの天気予報でした。国道134号線から西湘バイパスに入り、箱根新道・伊豆スカイラインを越えて、いつもの撮影ポイントに行きます。西湘バイパスの西湘パーキングエリアに立ち寄り、トイレ休憩をします。ここから見る海の景色が気に入っているためです。

 当日は、透明度が高く、この時間は上空は晴れていましたが、水平線近くは雲がわいていました。しかし伊豆大島をはじめ、初島や伊豆半島の景色も良く見えていました。伊豆大島と初島の間には、伊豆七島のひとつ、利島も姿を現していました。伊豆大島は、天気が良ければ、姿を現す頻度は高いのですが、それよりも遠くにある、利島が見えるのは、まれです。透明度がきわめて高かったのだと思います。伊豆大島の右に時々姿を現す、この島の名前がわからなかったので、調べてみましたら、利島とわかりました。

 初島が水平線から少し浮き上がっているように見えます。今回は顕著ではありませんでしたが、これまでにも何度か、この現象を見たことがあります。「浮島現象」と呼ばれるもので、蜃気楼の一種です。海面と大気の温度差が約10度Cで、秋から春にかけて、波や風のない穏やかな気象条件で発生するそうです。しばらく眺めていましたが、ここでゆっくりしてしまうと、現地に到着するのが遅くなってしまうので、撮影後すぐに車に戻り、先を急ぎました。
ダイヤモンド富士(3月26日)
3月27日(金)
 昨年は3月25日(火)に撮影しました。昨日は天気は良かったのですが、富士山の頂上付近だけ雲に覆われていました。太陽は、その雲の向こう側に沈んでいったため、撮影はしましたが、失敗でした。あきらめていましたが、今日も天気が良く、ダメでもよいと思って機材を準備して待機していました。

 富士山頂付近に沈む頃に、山頂の上に雲が流れてきました。微妙な感じでした。その雲のため、太陽が一度見えなくなり、再び出てきたところで、ダイヤモンド富士となりました。昨年が3月25日に撮影できたことから考えると、おそらく、この2日間のどちらもダイヤモンド富士になる可能性があるということでしょう。幻想的な光景でした。

このところ、いろいろな被写体の撮影が優先で、カメラマンになったような気分です。仕事やイラストのほうも気になっています。・・・といいつつ、昨晩(3月26日)は木星を撮影しました。

 朝は太陽を撮影し、午後は少し仕事をして、夕方はダイヤモンド富士の撮影、夜は木星の撮影です。それらの画像処理が深夜に及びました。これでは、仕事をしている時間がありませんね。

撮影データー
EOS 5D MarkU 2015年3月26日17時42分
BORG100ED f=640mm ISO100 1/2500sec
フォトショップCS6にて画像処理

光則寺のしだれ桜(神奈川県鎌倉市 3月25日)
3月27日(金)
 天体写真の撮影から帰って、一眠りして、いくつかの仕事を片付けました。午後からは鎌倉の光則寺に出かけました。この時期は毎年恒例です。昨年は3月29日(土)に撮影に行きましたが、桜が散りかかっていたので、今年は少し早目です。

 ただ、残念なことに満開ではありませんでした。また、つぼみがありました。毎年似たような構図で撮影していますが、光の当たり具合が微妙に異なります。おそらく、午後のもっと遅い時間に撮影するのが良いのではないかと思われます。

 隣の長谷寺は、大変な観光客です。しかし、すぐ近くにある、この光則寺を訪れる人は、さほどではありません。もったいないですね。

 このしだれ桜が満開になる頃に、桜の開花の便りが、あちこちから聞かれるようになります。

 昨年は、青森の弘前城の桜と、秋田の角館のしだれ桜を見てきましたが、今年は別の場所の桜を見に行く計画をしています。現在取り組んでいる、風景画イラストの素材としても利用するためです。良い写真が取れたら、アップしたいと思います。
天体写真撮影(伊豆 3月24日から25日
3月27日(金)
 太陽面の画像処理や、そのほかの仕事をしている間に、日付が変わってしまいました。今の時間は、27日(金)の午前0時過ぎです。3月24日(火)の夕方から25日(水)の明け方にかけて、伊豆のいつもの撮影ポイントに天体写真の撮影に行ってきました。昨年の11月以来です。先月も出かける予定でしたが、当日の天気が悪く断念しました。今回は、天気予報も晴れとなっていました。この数日間、とても良い天気が続いています。

 現地に到着する前、伊豆スカイラインの熱海峠近くの駐車場から、富士山を撮影しました。いつもこのあたりを日没時に通過します。とても美しい光景でした。左の写真がそれです。三脚を出すのが面倒だったので、ベンチにカメラを置いて撮影しました。スローシャッターなので、多くの写真がぶれてしまいましたが、この写真は比較的良く撮れていました。

 撮影ポイントは、予報通り、とても良い天気でした。透明度も高く、久々に満天の美しい星空でした。外気温はマイナス5度です。山の中は、まだまだ冬です。防寒着と耐寒ブーツを着用していましたので、寒くはありません。

 パソコンや赤道儀の調子が悪く、追尾撮影がうまくいきませんでした。原因を調べるのにも、時間がかかってしまいました。寒さのため、思考能力も著しく低下していました。しかし、素晴らしい星空だったので、明け方までそこで星空を眺めました。持参した望遠鏡で天体を見るのではなく、肉眼で空全体を眺めます。プラネタリウム解説者として、満天の星空を頭にたたき込むために、機会があれば何度でも、この美しい星空を見に行きます。

 さそり座が南中したころ、望遠鏡を撤収して山を下りました。この寒さでは、動物も出てこないだろうと思っていましたが、途中で小鹿が5匹ほど、路肩で戯れていました。徐行して接近すると、車のライトをめがけて、2匹が道路の真ん中に出てきました。車の前を歩いていきます。すぐに反対側の路肩の茂みに入ろうとしたので、加速しようとしました。・・・その時です。1匹が向きを変えて、再び道路の真ん中に飛び出してきました。慌てて急ブレーキをかけました。間一髪でした。車のフロントから、小鹿までの距離は2メートル。冷や汗をかきました。

 天体写真のほうは、上記のような状況だったので、お見せできる写真がありません。望遠鏡は、不具合のあるパーツを修理に出す予定でいます。それでも、春から夏にかけての、満天の美しい星空を見ることができたので、行って良かったと思っています。来月の新月期にリベンジです。
月・金星・火星の接近(新東名高速道路 浜松サービスエリア 3月22日) 
3月23日(月)
 関市まなびセンターでの投影を終えて、横浜へ戻る途中、新東名の浜松サービスエリアに立ち寄るのが、いつものパターンです。ここで夕食を食べるためです。フードコートを利用したり、コンビニでお弁当を買ったりしますが、最近は、静岡おでん(地元流に言うと、シゾーカおでん?)を食べることが多くなってきました。

 車を駐車して外に出ると、月齢2の細い月と金星が美しい姿を見せていました。火星も近くにいるはずですが、まだ薄明中であるためか、見つけることができませんでした(写真には写っていました)。

 お弁当を買って車に戻ると、急いでカメラと三脚を取り出し、車の横に三脚を立てて、撮影を始めました。このような時に備えて、小型の三脚を車のシートの下に常備しています。地上の景色があまり良いとは言えませんでしたが、仕方がありません。23日のほうが、月が三日月になっているので良い光景になったのかも知れませんが、23日の夕方は、天気が悪くなり見ることができませんでした。撮影しておいてよかったと思いました。

写真のデータ
月・金星・火星 2015年3月22日 18時45分 
EOS5D MarkU EF 24-70 f2.8LUUSM 70mm F3.5 ISO400 2sec
新東名 浜松サービスエリアにて
妻籠宿(長野県木曽郡南木曽町 3月20日)
3月23日(月)
 関市まなびセンターでの投影のため、3月20日(金)に投影機等のセッティングを行いました。午前中で作業が終わったため、その足で、妻籠宿に向かいました。昨年の11月21日(金)に岐阜県中津川市の馬籠宿を訪れています。その際に妻籠宿まで足をのばしたかったのですが、そこまでの時間が確保できなかったため、断念しました。

 雪の影響が少なくなったら、行ってみたいと思っていましたので、今回訪れました。中央自動車道の中津川インターでおりて、国道19号線を木曽福島方面に走り、南木曽大橋を渡った直後の信号を右折し、少し走ると馬籠宿の入り口に到着します。関市からは車で2時間弱です。

 妻籠宿は中山道の42番目の宿場です。ここから馬籠峠を越えると、43番目の宿場である馬籠宿に達します。馬籠峠が岐阜県と長野県との県境になります。

 全国的に古い町並みが姿を消していく中で、いち早く、保全運動に地域をあげて取り組んだ結果、国の重要伝統的建造物保存地区に選ばれたそうです。妻籠宿の入り口を入り、少し歩いて通りに出ると、まるでその時代に一気にタイムスリップしたかのような光景が広がっていました。当日はあいにくの曇り空でしたが、早春のゆったりとした時間が流れているようでした。・・・それにしても、ここでも観光客は外国人ばかりです。

 約2時間ほど滞在して、いま取り組んでいる風景画のイラストの素材になりそうな、そして写真としても作品になりそうな風景を何枚も撮影しました。しかしながら、あまり良い写真は得られませんでした。桜が咲いているわけでも、新緑が美しい季節でもないので、時期が悪かったのかも知れません。それでも、昔から一度訪れてみたいと思っていた場所のひとつだったので、満ち足りた気分で、再び関市まで車を走らせました。

 写真は、上が寺下の町並み、右が枡形付近です。宿場の枡形に関しては、昨年の11月25日の、馬籠宿のレポートで説明しています。こちらの11月25日のところをご覧ください。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 3月21日から22日)
3月23日(月)
 関市まなびセンターで、3月21日(土)と22日(日)の2日間、メガスターゼロ投影機を仮設して投影を行いました。平成26年度の最後の投影です。観客の数は、そこそこでした。宵の空で見ごろになっている木星を取り上げ、「木星はどんな星」というテーマで解説しました。投影の前半は当日夜9時の星空の解説です。

 3月21日(土)の夜は、市民天体観望会です。7時からプラネタリウムで当日の夜空を解説したのち、屋上に上がって、天文ボランティアの皆さんが持ち寄ってくれた望遠鏡などを使用して、木星を中心として、さまざまな天体をご覧いただきました。今回は、いつもよりもボランティアの皆さんが多く集まってくれたため、望遠鏡の台数もかなりのものになりました。

 必ず来てくれる天文ボランティアのおひとりが、毎回、当日見ることができる人工衛星のリストを持ってきてくれます。それによると、プラネタリウムの投影が終わって、屋上に上がる時間に、ハッブル宇宙望遠鏡が通過するとのことでした。明るさは2等級です。皆で、その方向の空を見つめましたが、時間になっても見つけることができませんでした。空は晴れていましたが、春がすみのせいか、透明度が悪かったのが原因でしょう。

 2日目の投影が終わると、次の4月4日の投影のため、プラネタリウム投影機などの仮セッティングを行い、そのあと機材を急いで車に積んで、横浜への帰路につきました。東海環状自動車道から東名に入ると、大井松田・横浜町田インター間で、事故のため35キロの渋滞の表示が出ていました。仕方がないので、大井松田インターでおりて、西湘バイパス・国道134号経由で横浜に戻りました。渋滞は避けることができました。

 関市まなびセンターにおける3年目の投影が終わりました。この3年間で、投影のパターンもだいぶ形ができてきたように思います。そして関市を中心とした地域の道路もだいぶ覚えることができました。精神的にも、だいぶ余裕ができてきたように思います。まなびセンターでは、平成27年度も投影を行うことになっています。4年目の最初の投影は、4月4日の皆既月食の日です。そして夜は、そのための観望会です。次年度も体を壊さないように注意して、さらに良い投影ができるように精進したいと思います。

 写真は直径12メートルのドーム内に設営したメガスターゼロ投影機と、観望会開催の準備のため、屋上で望遠鏡をセッティングしているところです。
富士山に沈む夕日(3月17日)
3月17日(火)


 春分の日が近いので、そろそろダイヤモンド富士が見られる頃だろうと思い、待ち構えていました。富士山の方向の空は、水蒸気が多いものの、良く晴れていました。しかし、太陽の角度から、日没の方向を推測すると、富士山の南の裾野に沈んでいくような気配でした。せっかく望遠鏡を準備していたので、撮影を行いました。1枚撮りでは富士山頂がフレームから外れてしまうので、パーンして2枚撮りとして頂上も入れました。
 フォトショップのマージ機能では、うまくつながらなかったので、手動でつなげることにしました。トーンカーブで2枚のトーンを微調整して、つなぎ目にグラデーションマスクを入れてつなげました。ダイヤモンド富士ほどの価値はありませんが、このような写真もあって良いと思います。私共の撮影ポイントから狙うダイヤモンド富士は3月25日前後になりそうです。

写真のデータ 2015年3月17日 17時42分 BORG100ED f=640mm EOS5D Mark2 1/4000×2枚 フォトショップでモザイク合成
F1開幕戦(3月15日)
3月16日(月)
 メルセデスの強さを見せつけられたレースとなりました。終始安定した走りは異次元の速度で、これからこのチームのスピードに追いつくためには、各チームとも、マシーンのパフォーマンスの改善に関して、相当な努力を強いられるのではないでしょうか。初戦にして、すでにドライバーズ、コンストラクターズのチャンピオンシップが見えているようにも思いました。
 
 マクラーレン・ホンダは、最後尾からのスタートとなりました。しかも1台はトラブルに見舞われ、スターティング・グリッドにすらつけないという結果でした。チームにとっては屈辱の開幕戦となったことでしょう。原因は熱の問題にあり、エンジンをフルパワーで使用できていないためとのことでした。それでも残りの1台が完走できたのが、何よりの収穫だったのではないでしょうか。

 1988年には16戦中15勝という、圧倒的な強さを見せつけたマクラーレン・ホンダですが、苦難の5期目のスタートとなってしまいました。レースの中で、アナウサーが本田宗一郎の名言を紹介していました。「チャレンジして失敗を怖れるよりも、何もしないことを怖れろ」。まったくその通りだと思いました。この名言を聞いて、私共が今から8年前に独立して、起業した時のことを思い出しました。

 アルバート・パーク・サーキットは、とても美しい街並みに囲まれたサーキットです。飛行機からの空撮の映像で良くわかります。アルバート・パーク湖を周回する、公道と駐車場の一部がサーキットとして使用されています。1996年からF1が開催されています。街の中心部から南に約2キロと、比較的近距離にあります。1976年10月にメルボルンを訪れたことがありました。今から約40年前のことです。
馬籠宿但馬屋付近秋景色(手書きイラスト2作目 3月14日)
3月15日(日)
 下で書いた通り、3月2日(月)から取り組み始めた、手書きイラストの2作目が3月14日(土)に完成しました。2週間以内で描き上げましたので、完成までの期間は、1作目の3か月間に比べたら、比較にならないほど短いものでした。今の時期は、移動式プラネタリウムの仕事が入っていないので、集中してイラストに取り組むことができたためです。仕事をしながら描くと、やはり3か月近くはかかってしまうと思います。

 昨年の11月21日(金)に訪れた岐阜県中津川市の馬籠宿を取り上げました。馬籠宿の中ほどにある、民宿但馬屋付近の光景を見たときに、軒先に立てかけられているリヤカーのような台車とその車輪、そしてのれんなどが、とても懐かしく感じられました。この郷愁を誘う風景を、いずれはイラストで描いてみたいという思いに駆られました。

 今年に入ってからイラスト制作を再開しましたが、イラストを描く感覚が戻ってからが良いと考え、1作目にはリハビリの目的で、白川郷を取り上げました。筆を握る感覚が戻り、絵の具の特性などが把握できるようになりましたので、2作目に馬籠宿を取り上げてみました。こちらの写真がベースです。

 自己採点では80点程度の出来栄えです。この画像では、解像度が不足しているために、ディテールまではよくわかりませんが、かなり細部まで描きこみました。特に苦労したのは、のれんの布の質感、石畳の質感の表現です。のれんに見られるロゴは、昔、POPやレタリングの経験がありますので、問題ありませんでした。苦労しましたが、のれんの質感は良く出たと思います。ただし、石畳はまだまだです。満足しているわけではありませんが、これで筆をおくこととしました。1作目に比べると、完成度は上がりましたが、まだまだ上を目指せると思っています。あいだをあけずに、3作目に取り組みたいと思います。次は、東北の桜がテーマです。
光軸調整(3月12日)
3月14日(土)
 一昨日の夜、晴れていたので、BORG125ED屈折望遠鏡を持ち出しました。日頃、太陽面の撮影に使用している望遠鏡です。太陽面撮影の際には、3種類の望遠鏡を、五藤光学製のマークX赤道儀に載せ替えながら撮影を進めます。このため、時として、望遠鏡を架台等にぶつけて、衝撃を加えてしまうことがあります。BORG125EDの初期型は、光軸が狂いやすいのがウイークポイントです。光軸が狂っていたとしても、太陽面の撮影には、さほど影響はありません。ただ、星空の写真撮影となると、話が変わってきます。光軸の不具合が、星像に反映されてしまうからです。撮影地の現場で調整しても良いのですが、時間がもったいないので、事前に調整しておくほうが便利です。

 この日の夜は、気流の状態はいまひとつでした。厳密な調整には適しませんが、慣れてくれば、それでも調整は可能です。望遠鏡を1等星に向けて、焦点像と、ピントをずらして焦点内外像でチェックしましたところ、やはり狂っていました。4本のネジを押したり引いたりしながら、調整を行いました。慣れないと3時間程度はかかってしまう作業ですが、慣れば30分もあれば終了します。調整終了後に、焦点像でチェックします。良い星像を示していました。

 今月は20日が新月です。その前後に星空の写真撮影に行きたいと思っています。調整が終わったので、あとは、現場に入って、撮影に入る前に、再度、星像をチェックすればOKです。車の振動などを拾って、光軸が再び狂う可能性があるため、最終的なチェックが必要です。

 3月2日から取り組み始めた、風景画の手書きイラストの2作目が完成しました。近日中に写真を撮影して、画像をアップしたいと思います。
あれから4年
3月11日(水)
 昨日からの強風が今日も続いています。北海道付近にある、発達した低気圧に向かっての強い西風です。横浜は快晴です。朝から太陽面の撮影をしながら、4年前の今日のことを思い出していました。

 あの日の午後、私共は近所の図書館で本の検索をしていました。揺れとともにパソコンの電源が落ちてしまいました。これまでに経験したことのない、大きな揺れでした。急いで自宅に戻ろうとすると、信号機が作動していませんでした。以後、私共の地域は、夜8時頃まで停電が続きました。水戸の実家では、視力がほとんどなくなってしまった高齢の母が、食器が飛び交う中で、覚悟を決めていたようです。兄も姉も、そして妹も、それぞれ別の場所で地震の被害にあっていました。

 何より深刻だったのは、350年近く先祖代々守り続けてきたものが、壊滅的な被害を受けてしまったことです。母の落胆ぶりはとても大きなものでした。慰めの言葉も見つからないほどでした。修復には時間がかかり2年半後に完了しました。完全に復元できたわけではなく、破壊された部分を接着剤で固定しての修復となりました。今でも、ご先祖様に大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。それだけ、この地震の規模が大きかったということなのでしょう。修復が終わったことを母に報告をしました。母は安心した様子でしたが、それからわずかに1か月後に他界してしまいました。

 この4年の間に、私共を取り巻く環境は大きく変化しました。なぜ毎年、このように酷なことばかりが続くのかと思います。しかし、それに押し流されてしまうと、日頃の生活さえも維持できなくなってしまいます。最近では、あまり先を見ないで1日1日を大切に生きていくことを心がけるようになりました。

 昨年の7月に南相馬市でプラネタリウムの投影をさせていただいた折に、飯舘村を通過しました。周辺のいたるところに、震災の痕跡が残されていました。除染された土壌は、黒いカバーに覆われて、あちこちに積まれており、田畑は、雑草が生い茂っています。民家には人の気配がありません。商業施設の入り口は、ロープが張られています。人々は、どのような気持ちでこの地を後にしたのかと思うと、胸が詰まる思いでした。

 避難生活を余儀なくされている方々が、いまだに23万人もいると聞きました。復興が難しい中での避難生活は、想像以上に大変なものだと思います。1日も早く、本来の生活に戻れることを祈っています。
ホンダのF1参戦
3月9日(月)
 ホンダがF1の舞台に戻ってきました。パワーユニットサプライヤーとして、名門マクラーレンとジョイントしての参戦です。ホンダがエンジンとエネルギー回生システムを担当し、マクラーレンが車体の開発・製造、そしてチームの運営を担当します。ドライバー2名は、いずれも過去にワールドチャンピョンに輝いています。

 F1の世界では2014年より、1.6リッターエンジンにエネルギー回生システムを採用し、エンジンのダウンサイジング化をはじめとした環境技術が、そのレギュレーションに導入されています。これらの方向性が、同社の方向性と一致しているための決断ということのようです。F1で獲得した技術を、市販車にフィードバックさせるのが大きな狙いなのでしょう。同時に、技術者たちの養成にも配慮がなされているようです。

 ホンダのF1参戦は、今回で5期目です。特に2期目はエンジンサプライヤーとして参戦し、1988年から91年まで、マクラーレンと組んでドライバーとコンストラクターズのダブルタイトルを獲得しています。ホンダの黄金期と呼ばれています。

 昨日のNHKBSで「F1最速への挑戦〜本田宗一郎を継ぐ者たち〜」という番組を放映していました。1期目の貴重な映像から、今年の開幕戦を目前に控えた、エンジン開発の舞台裏までを紹介していました。とても興味深いものでした。中でも、1期目の1967年9月のイタリアGPで、チェッカーフラッグを受けるジョン・サーティスの映像は、初めて目にしました。当時から自動車レースには興味を持っていて、兄が買ってくる自動車の月刊誌に、その時の優勝の様子が記事になっていたのを、とても喜んでみていた記憶があります。今のように、動画がリアルタイムで見られる時代ではありませんでしたし、F1そのものが、今ほど注目されてはいませんでした。

 番組では、その時のドライバーであった、ジョン・サーティースも登場していました。リッチー・ギンサーなどとともに、あこがれのドライバーの一人でした。すっかりおじいちゃんになっていました。彼の自宅には、HONDA RA300のF1マシーンのミニチュアモデルが、メカニックに調整を受けている場面で再現されていました。葉巻型のこのF1マシーンが好きで、私共の家にもしばらくの間、このプラモデルを飾っていたことがあります。

 本田宗一郎の意志を受け継ぐ技術者たちの、あくなき挑戦が再び始まりました。F1の開幕戦は3月13日から15日まで、オーストラリアGPとして、メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで開催されます。ここ数年、F1をテレビで見ることから遠ざかっていましたが、ホンダが参戦するとなると、話は別です。応援したいと思います。楽しみがひとつ増えました。
2作目イラスト制作中
3月7日(土)
 この1週間、急ぎの仕事がなかったので、風景画の2作目イラストの制作に没頭しました。日課である朝夕の散歩を除くと、午後11時頃から深夜までの間、絵筆を握り続けています。この年になってもまだ、これだけの集中力が残っていたのかと、自分でも驚くほどです。絵筆を握る感覚も、昔、エアブラシと面相筆を使用して描いていた頃の感覚が戻っています。下書きさえしっかりしていれば、太さ0.2ミリ程度の直線を、スライダーを併用しなくても描けるレベルです。

 現在取り組んでいる風景画は、日本的な風景です。昨年11月下旬に訪れた、岐阜県の観光地がモデルです。印象に残る風景だったので、いつか風景画として描いてみたいと思っていた場所です。1週間ほど費やしましたが、それでもまだ3割程度の進捗状況です。完成はまだまだ先ですが、今月末あたりを目標と考えています。

 風景画に没頭するのはよいのですが、集中しすぎると、ほかのことが見えなくなってしまいます。あくまでも仕事を優先しなくてはいけませんので、やるべきことを先に終わらせてから、描くようにしています。これから先、自らの年齢を考えると、徐々に、仕事よりも風景画や、太陽面・星空の写真撮影などの取り組みが中心の生活になっていくのではないかと想像しています。
2作目の制作開始(手書きイラスト)
3月2日(月)
 3月に入ってから、時間にだいぶ余裕が出てきたため、今日から手書きイラストの2作目の制作に入りました。間を開けてしまうと、描くのが億劫になるためです。1作目で大きく失敗したのが、イラストボードへの下書きのトレース作業です。今回は、慎重に行っています。1作目以上に、細かい部分が多く、夕方からトレース作業を始めましたが、深夜になってもまだ終わりません。明日まで持ち越しになりそうです。

 今回も、これまでに撮影した写真をベースにしています。プリンターはA3ノビまでしか出力できませんが、画像を2分割して、それをA3出力してから、出力した2枚の用紙を張り付けてA2判にしたのち、B3判にトリミングして、描くときの参考にします。フィルムカメラ時代であれば、ここまで伸ばすと、粒子が目立ち、解像度も落ちますが、フルサイズのデジタルカメラの解像度はさすがです。色も解像度もフィルムを軽く上回っています。1作目以上にディテールを描きこまなくてはいけませんが、省略できるところは省略しながら、すっきりとした作品に仕上げたいと思っています。隠居後は、このような生活が毎日続くのではないでしょうか。健康な体が維持できれば、それはそれで楽しいのではないかと想像しています。
初秋の白川郷(手書きイラスト 3月1日)
3月1日(日)
 昨年の12月5日(木)から取り組み始めた手書きイラストがやっと完成しました。3か月もかかってしまいました。その途中でいろいろなことがありました。絵筆を握る気分にはなりませんでしたし、移動式プラネタリウムの仕事も、しばらくの間、休みたいと思ったくらいです。

 このような場面では、あまり先のことは考えずに、1日1日を着実に過ごすことを重視し、ここまで来ました。移動式プラネタリウムの投影で各地を訪れ、投影が終わった後の、観客の皆さまの笑顔を見ることにより、心が癒されたように思います。仕事に助けられました。

 再び絵筆を握るようになり、やっと完成させました。出来栄えは65点です。合格点ギリギリでしょうか。完成させるまでのプロセスのいつくかの部分で課題を残してしまいました。特に、空は、エアブラシであれば、簡単に、しかもよりリアルに再現できたはずです。ただし、今回は、エアブラシをいっさい使用しないで描きます。空の表現は難しいものでした。他にも反省点がいくつもありますが、これで筆をおくこととしました。

 昨年の10月24日(金)に訪れた白川郷を題材としました。その時に撮影した、こちらの写真がモデルです。

 1作目を描くことで、筆を握る感覚がだいぶ戻ってきました。今回使用した絵筆は、性能が良く、手にもよくなじみますし、細い線を描くのにも、腰の強さがちょうどよいようです。

 絵の具は、これまではリキテックスを使用していましたが、今回からはアクリラガッシュです。鮮明な発色をするようで、乾くのも早いようです。描いてみて、その特性がだいぶ理解できました。完成してしまうと、気に入らないところばかりです。すぐに2作目に取り組みたいと思っています。

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