投影日誌

3月28日(土)
カワセミ写真集
 「カワセミ」写真集をギャラリーの中に新設しました。野鳥の知識がありませんので、見よう見まねで作ったものです。自宅の近くの小川には、何故かカワセミがたくさんいるようです。今日も散歩の途中で、たくさん見ました。最近は必ずカメラを持って散歩に出るようにしていますが、なかなかシャッターチャンスには恵まれません。他の野鳥についても興味を持つようになり、鳥の声にはかなり敏感になりました。写真集のページは急いで作成したので、間違い等があるかもしれませんが、気が付いたら修正していきたいと思います。
3月25日(水)
驚きました
 下の3月23日(月)の日記で望遠鏡の接眼部のトラブルの話を書きましたが、それをご覧になった望遠鏡メーカーの担当者がすかさずフォローに入ってくれました。あまりの対応のすばやさとアフターケアを重視したサービスぶりに驚きました。この不況の時代に、野鳥の分野に天体望遠鏡の特性を生かした販売戦略が功を奏して、売れに売れているようです。また、担当者が撮影するカワセミの写真はすばらしく、同じく他のユーザーの方々の撮影する写真もきわめてレベルの高いものです。
 これでまた125ED(野鳥カメラマンの方々に言わせるとバズーカ砲)を持ち出せます。ここまでしていただくと、いよいよギャラリーの中に「カワセミ写真集」を作らなくてはなりませんね。もう1台のコンピューターが、ドームマスターフォーマットの画像をレンダリング中ですので、作業ができません。写真集は今しばらくお待ちください。
3月23日(月)
困っています
 このところ早朝にカワセミを撮影に行くことが多くなりましたが、今日はトラブルがありました。
 撮影に使用している機材はBORG125EDです。合成焦点距離は1792ミリで高解像度の写真が目標です。すでに数百枚近く撮影しています。この望遠鏡の接眼部のスライド部分のネジがかんでしまったため、接眼部がスライドしなくなりピントと合わせができなくなりました。BORGはパーツが豊富なので他のパーツで代用ができます。しかしこのパーツは便利です。代替え品を探しましたが、残念ながらすでに製造が中止されていました。何とかならないかと工具などを使用して、ドライヤーなどをあててトライしましたがだめでした。どなたかリングのネジのかんでしまったこのような状態を元に戻す方法がありましたら、ぜひ教えていただけると助かります。しばらくは別のパーツで代用します。他のカメラマンの方達から、まるでバズーカ砲だねといわれています。
 左の写真の一番上のリングが悪さをしています。
(・・・この日記はカワセミ撮影日記?)
3月22日(日)
光則寺
 昨日、鎌倉の光則寺の枝垂桜を撮影してきました。鎌倉は観光客で大賑わいです。そのため午前中の早い時間に撮影に行きました。光線の具合から判断すると午後の方が良い写真が撮影できるのではないでしょうか。何度撮影しても難しい対象です。ちょうど満開に近く撮影にはベストタイミングでした。見ごろは今週いっぱいくらいでしょうか。今回撮影した写真はいずれギャラリーに掲載しますが、とりあえずコンパクトデジタルカメラで撮影したものをアップします。
3月17日(火)
光則寺
 時間が少しあったので、鎌倉の長谷寺の隣の光則寺に行ってみました。長谷寺の駐車場に車を止めてそこから徒歩ですぐです。長谷寺はいつも観光客などで混雑していますが、それに比べると光則寺は静かです。山門前の枝垂桜は残念ながらまだつぼみの状態でした。カメラマンには有名なこの桜の情報はネット上にはほとんど見当たりません。毎年3月下旬に満開の見事な姿を見せてくれます。今年は桜の開花が早いということなので、今週あたり満開かなと思っていましたが、どうやら来週以降となりそうです。ちなみにこの写真は、アメリカモモ?のようです。枝のところにも品種がわからず「アメリカモモ?」と「?」マークがありました。「?」マーク! そういえば最近解説でよく使いませんか。あちらはしし座の大がまの「ナテハ」マーク。つまり、はてなの裏返しの形。
3月16日(月)
カワセミ撮影その後
 このところ近所の小川に出かけて撮影を行っています。早朝から午前中の早い時間にかけて撮影して切り上げてから仕事に入ることが多いです。天体望遠鏡の機材を撮影に流用しているため、他のカメラマンから、ものめずらしそうにいろいろ質問を受けますが、野鳥の知識はまったくありません。10センチの望遠鏡で、羽毛の微細構造まで表現できますが、さらに良い写真が撮りたくなり、とうとう125ED(口径12.5センチ)を持ち出すことにしました。良い写真がある程度そろったところで「カワセミ写真集」のコーナーを作ります。
 プラネタリウム用のドームマスター画像の動画のレンダリングを始めると、コンピューターの1台がそれに占領されて何もできなくなります。その間はじたばたせずに他の事をやっているわけです(・・・て、他にいっぱいやることがあるじゃないですか・・・)。
 ことしは全国各地のイベント会社、自治体の施設などから移動式プラネタリウムの問い合わせが多く、正直驚いています。南は鹿児島から、北は青森まで。「遠くても来てくれるのですか・・?」「もちろん、陸路であればどこまでも行きます」
3月9日(月)
カワセミ撮影デビュー
 以前から気になっていた、あの美しい色彩をしたカワセミを本気モードで撮影することにしました。今日は早朝とお昼の2回、近所の小川に撮影に行きました。撮影機材は天体写真観測機材を流用しました。運良く、2回とも撮影できました。ビギナーズラックというのでしょうか。カワセミの習性などは良くわかりません。野鳥撮影カメラマンの方達に教えていただきながら知識を増やしています。天体写真とはまた違った難しさと面白さがあり、気分転換になります。また、地元の方々との交流もできて一石二鳥です。撮影できた写真をUPします。「カワセミ写真集」のコーナーを作ったりして・・・。35ミリフィルム換算で焦点距離は1434ミリです。このサイズでは良くわからないかも知れませんが、羽毛の1本1本まで分離できそうです。ピントはもう少し追い込めそうです。(ルーリン彗星はどうしたの・・・・)。
3月6日(金)
花粉症
 毎年恒例の花粉症がピークをむかえました。ティッシュが離せません。ヨーグルトが効くなどといわれて、嫌いなのに数年間続けていますが、一向に改善する気配がありません。でもヨーグルトはおいしいものだと思うようになりました。朝食にはヨーグルトとバナナがかかせません(・・・て、そんなことはどうでもいい)。
 さて、明日は首都圏の常設プラネタリウムで解説の日です。ふだんなら、解説と解説の「間」の取り方にとても気を使います(このあたりの話はこちらに詳しく記述しています)が、今の季節は少し状況が異なります。「くしゃみ」と「くしゃみ」の間に解説をするのです。これは花粉症のベテランでなければできない技術でしょう。すでに芸域にまで達しています。でも、時々タイミングが合わないで、解説中にマイクを通して「くしゃみ」をします。観客もびっくり。そんなときは、「・・・申し訳ありません。花粉症がひどいので・・・」とコメントすると、どこからともなくクスクスと笑いがおきます。しかし、今、解説を行わせていただいている館のお客様は、とてもお行儀が良く、ジョークを言っても笑う方はほとんどいません。最近では、ジョークを交えるのを控えていますが、GWや夏休みに入ると、小学生なども多くなり、笑ってくれるのではないかと期待しています。もちろん、笑いをとるために、解説をしているわけではありません。でも、いつか必ず笑わせてやる・・・。とひそかに思っています。こうして、私と観客との戦いは当分の間、続くのです。花粉症が終わるといよいよ桜が咲きます。今年こそ鎌倉の光則寺の枝垂桜の写真をものにしなくては・・・。
3月4日(水)
ルーリン彗星
 残念ながらルーリン彗星は天気が悪くまだ確認できていません。そんな中、北海道の渡辺和郎氏から写真を送っていただきました。標準レンズで撮影された写真(写真左3月1日撮影)を見る限りでは大型の彗星とはいえません。20センチで撮影された写真(写真右2月28日撮影)では見事な彗星の姿が表現されています。星が2重になっているのは画像処理のときにで彗星の動きにあわせているからです。すなわちこの彗星は短時間の間に、星々の間をこれだけ移動するということです。星にあまり詳しくない方には理解しがたいかもしれませんが、写真に写る彗星の尾は肉眼で見ても(彗星にもよりますが・・・)、この写真のように尾が見えるのです。飛行機のように飛んでいるわけではありません。(厳密に言えば、宇宙空間を高速で移動しているので飛んでいるともいえなくもありませんが。)
 左側の写真はしし座のレグルスの近くを通過する彗星です。写真右下のブルーの天体がそれです。空の暗いところに見に行きたいですね。今夜は私の心の中もこの彗星のようにもやもやブルーです。
3月2日(月)
シリウスBとルーリン彗星
 ここ数日天気が悪く確認ができませんでしたが、今夜は良く晴れていたので夕方から21センチ反射望遠鏡を外気になじませ、両方の天体にトライしました。結論から言うと両方とも見つけることができませんでした。ルーリン彗星は7×50の双眼鏡と21センチで星図たよりに探しましたが、見つけられませんでした。横浜の住宅地では拡散状の天体は無理があるのかもしれません。今までも何度かそのような経験があります。あの有名な百武彗星のときも、横浜では中心核だけでしたが、そのあと箱根まで車を飛ばしてドアを開けた瞬間に、サーチライトのように伸びる尾に度肝を抜かされたくらいですから、光害の影響はたぶんにあると思います。
 シリウスBの方も残念ながら認められませんでした。今夜は気流の状態も比較的良い方で低空に顔を出していた土星でさえも、まるで串で刺した団子のような形の安定した像を見せてくれました。ディフラクションリングも何重にも見えていて、まるで望遠鏡の星像をチェックしているようです。高性能の接眼鏡を使用して確認しましたが、ダメでした。主星のシリウスがまぶしいせいもありますが、それほど難物なのでしょうか。
 一度、阿久津さんを訪ねて見せてもらわなくてはなりませんね。ついでにセブ島の観光も・・・。ルーリン彗星の方は時間を作って城ヶ島あたりまで出かけて見ましょう。ついでにカノープスもね。でも、くやしい・・・!
2月28日(土)
シリウスB
 現在、フィリピンのセブ島に在住中の阿久津富夫氏に、最近撮影された天体写真をメールで送ってもらいました。阿久津氏は私が若い頃、水戸のプラネタリウムに勤務していた時代から交流のある星仲間です。今では世界的な惑星観測者として知られています。35センチのシュミットカセグレン望遠鏡を現地に持ち込み、観測を続けています。
 今回送っていただいた写真は土星とシリウスの伴星の写真です。土星の方は2008年2月28日と2008年12月20日に撮影されました。リングの傾きの角度が次第に減少していることがわかるでしょう。リングは今年8月に地球から見て傾きがなくなり、消失します。
 もう一枚の写真は、とても珍しいシリウスの伴星(シリウスB)です。シリウスはおおいぬ座の1等星で、今頃の宵の空に見えています。この星はシリウスBという伴星を従えています。1844年にフリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルが軌道のふらつきを観測し、のちにその存在を1862年にアルヴァン・グラハム・クラークが初めて観測しました。クラークは彼の父によって設立された天文台の18インチ望遠鏡のテストを行っている際にその存在を確認したものです。
 シリウスBは初めて発見された白色矮星としても知られています。主星からの距離は太陽から地球までの距離の約20倍で、太陽から天王星までの距離とほぼ同じです。主星の明るさに対してシリウスBは1万倍も暗いため、望遠鏡で見るのはきわめて困難です。右下の写真で土星の本体と比べてみると、どのくらい離れているかがわかります。現在は主星からの離角が大きいために、同氏の望遠鏡では簡単に認められるとのことです。近日中に、私も21センチでトライしてみたいと思います。ちなみに今まで何度かトライしていますがダメでした。
 私と交流がある星仲間は天体写真のレベルの高い方が多いため「星仲間の天体写真ギャラリー」というコーナーを開設しようかと考えています。


写真に写っている人物は
本人ではありません。
望遠鏡はセレストロンの
35センチシュミットカセグレン
2月27日(金)
ルーリン彗星
 今日は都内某所で、今後のイベントに備えた移動式プラネタリウムのテストを行ってきました。会場があまりに立派なのでびっくりしてしまいました。あのような場所に普段着で行ってしまってよかったのでしょうか。でも作業もしないとならないしね・・・。帰りは雪混じりの雨が降っていました。積もるかなと思いましたが、高速を横浜に戻るにつれて雪は雨に変わりました。

 北海道の渡辺和郎氏からルーリン彗星の写真をメールで送ってもらいましたので、紹介します。写真が小さくてわかりにくいかも知れませんが、とても寒いところで、撮影されています。また、撮影に使用されている機材も立派なものです。写真は2月27日の午前2時頃のものです。しし座の1等星レグルスと土星の間に見えています。写真の赤い矢印の位置です。
 数年前であれば、私自身も天城山まで車を走らせていたことでしょう。今はその余裕がありません。
 ルーリン彗星(C/2007 N3)は、2007年7月に台湾のルーリン(鹿林)天文台の41cm望遠鏡による観測で発見された彗星です。地球への最接近は2月24日で、距離は0.4天文単位(地球と太陽の距離の0.4倍)です。明日にはしし座のレグルスのすぐ近くを通過します。今日か明日の夜晴れていれば、自宅のベランダから双眼鏡で確認してみたいと思います。
2月26日(木)
ドームスクリーンに投影された画像
 日付が同じなのは、下記の文章を昨夜日付が変わって未明にUPしたためです。今日は、自らが制作したドームマスターの画像をドームスクリーン上に投影したものを見ることができました。ほぼ、イメージどおりでしたが、やはりプロジェクターから投影された画像は、コンピュータのモニター上とは微妙に色やコントラストが異なります。それもある程度配慮して制作していますが、やはり実際のスクリーン上で見ることはとても参考になります。
 2月の上旬のある研修会で、これまでに制作したフルハイビジョンフォーマットの動画クリップを10本近く、23メートル水平ドームに投影させていただきました。そのときに使用されたプロジェクターの解像度と発色の良さは圧巻でした。モニター上では判別できないようなテクスチャーのディテールまでもがとてもシャープに再現されていました。ここまで表現されると、クリエイターは手を抜けませんね。私のショートクリップの作品のいくつかは、番組の一部として、すでにいつくかのプラネタリウム館で投影されています。
2月26日(木)
失敗
 先日から、作業中のコンテンツはレンダリングが終わりましたが、確認してみると動画の途中から大きな問題があることがわかりました。いろいろ調べた結果、思い当たる部分がありました。結果、途中まで戻って、設定やテクスチャーを修正して再度レンダリングをしなおすことになってしまいました。画像が大きいので1週間くらいを無駄にしたことになります。ショックが大きい・・・・。
 もちろん、その間、何もしていなかったわけではありませんが、慎重に作業を進めなかった代償は大きいものでした。ああ、高速処理ができるコンピューターを、誰か私に・・・。
2月21日(土)
書き込みエラー
 ドームマスター用の4000×4000ピクセルの動画フォーマットのコンテンツのレンダリングを行っています。動画の尺は1分と少しですが、すでに1週間近く、コンピューターを24時間連続で稼動させています。エラーメッセージも出さずに、コンピューターも良く壊れないものだと思っていた矢先に、ある部分まで来て書き込みエラーのメッセージを出して停止してしまいました。何か悪さをするオブジェクトでもあるのかと、いろいろ調べましたが原因が特定できず困りはてました。納期も迫っているため、精神的にも焦りますが、冷静になって考えた結果、ハタッと思い当たることがありました。もしかしたらハードディスクが満杯かもしれない。
 調べてみると案の定、200GB以上あるHDがいっぱいでした。仕方がないので、保存していたいくつかのコンテンツを他に移動しクリアーしました。大きなデーターを扱うときには神経を使います。
 すでにHDは3台目です。今後作品が増えてくるとさらに保存用にHDが必要となり、それらの管理も考えると頭の痛い問題です。レンダリングが終わるまでには、あと1週間程度はかかりそうです。
2月17日(火)
小惑星Toyama(遠山)
 火星と木星の間を回っているたくさんの小惑星のひとつである小惑星6381番に表題の名前がつきました。この天体は1988年2月21日に北海道の藤井哲也氏と渡辺和郎氏が共同発見したもので、渡辺和郎氏によって命名されました。MPC(マイナープラネットサーキュラ)65121(2009年2月9日号)に発表されました。この号には小惑星12383番が茅ヶ崎市にゆかりの「Eboshi(えぼし)」と命名されたことも発表されています。こちらは円館金氏と渡辺和郎氏の共同発見によるものです。小惑星Toyamaは2月から3月にかけては、いて座にあって、その明るさは17等級です。少なくとも中口径(20センチ以上)の天体望遠鏡に冷却CCDカメラを取り付けて撮影でもしない限り、存在を確認することはできないと思いますが、自らの名前が付いた星が太陽の周りを回っているのは不思議な気持ちです。命名していただいた渡辺和郎氏には厚くお礼を申し上げます。同氏は800個以上の小惑星を発見している小惑星ハンターとして知られていますが、同時に日食観測のベテランでもあります。
 このHPにもいずれ、小惑星Toyamaのコーナーを作る予定にしています。
2月13日(金)
録音
 今日は、あるプラネタリウム館において来月から投影が開始される番組の録音に立ち会いました。そのプラネタリウム番組の絵コンテ、シナリオの作成等に関与したためです。録音が行われた東京のスタジオは、科学館に勤務していた時代に番組録音のために何度も訪れた場所です。数年ぶりで行ってみると、ハードウエアのほとんどがデジタル化されており、それに伴い録音の方法も変化していました。当時はオープンリール用の録音テープをはさみやテープを用い編集を行っていましたが、いまではコンピューター上でデジタル化されたデーターを液晶画面を見ながら編集します。そのせいか、作業の方もだいぶスピードアップが図られています。数年でこれほど変わるものかと正直驚きました。
 肝心の番組の録音の方は、十分に納得できる出来栄えとなりました。当初、絵コンテでイメージしていたものがかなり具体化された感じです。映像の方は現在、クリエイターさんが必死でがんばっていますが、時間が許せば自分で映像の方も制作してみたいと思った次第です。
2月10日(水)
ドームマスター
 近年プラネタリウムのハードウエアとして、ドームスクリーン全体をビデオプロジェクター1台から6台でカバーし、CGなどの動画映像を投影する装置が導入されつつあります。これらの装置を総称して「全天周デジタル映像投影装置」などと呼んでいます。平面スクリーンに投影する映像と異なり、魚眼レンズで見たような映像を作ることで、ドームスクリーンのゆがみをキャンセルします。
 このような映像のフォーマットを「ドームマスター」と言います。ドームスクリーン全体をカバーするため、サイズは大きく2500×2500ピクセルから4000×4000ピクセルの静止画を1秒間に30枚ほど再生することで動きを再現します。すなわち、1分間では、1800枚の静止画が必要です。
 現在、そのフォーマットで作成するコンテンツのオーダーを数本抱えており、てこずっています。クライアントにイメージを伝えるためには、最初はドームマスターではなく、平面スクリーン用のラフを作ります。クライアントとキャッチボールを行いOKが出たら、ドームマスターにかかります。3DCGソフトでドームマスターを作るには、5台のカメラをソフト内に置く方法や、魚眼レンズを置く方法などいくつかのアブローチの方法があります。私の場合は魚眼レンズを用いていますが、平面用にこしらえたものに魚眼レンズを置くと、それまでの状況が一変します。多くの場合、ほとんどの部分に修正をかけないと平面用と同じようなシーンを作ることができません。
 また、それらのシーンがドーム上でどのように再現されるかを想定しながら試行錯誤が続きます。ドーム上に投影されたシーンを見ると、動画は派手に思われがちですが、その作業の現場は、地味なプロセスの繰り返しです。ここしばらくは、そのような地味な作業が続いています。息苦しくなり、午前と午後と2回散歩に出ます。梅の花があちこちで見ごろですが、最近はカワセミを見る頻度がめっきり少なくなりました。夕方はこのところ月をデジタルカメラで撮影しています。
2月5日(木)
2009.1.26南スマトラ金環日食回想
 元日に東京タワーの階段を上っていたときには、1月下旬にインドネシアに行くことになるとは、想像もしていませんでした。金環日食は部分日食の延長であり、旅行社から依頼されて計算データーは提供していたものの、観測に行く計画などはまったくありませんでした。
 1月7日(水)、私は所用で宮崎の青島神社にいました。せっかくここまできたのだから神社でお参りをして帰りましょうと思っていた矢先に携帯電話がなりました。それは、旅行社からインストラクターとしてインドネシアに同行してもらいたいという要請でした。いろいろ話を伺い、躊躇はしましたが結果として引き受けることにしました。それからは、たまった仕事をツアーの前後に振り分け、予定が入っていたプラネタリウムの解説の仕事も、他のスタッフにお願いして日程を確保しました。
 機材などをあわただしく準備し渡航したため、インドネシアのジャカルタについてもまだ実感はありませんでした。
バンダルランプンの観測地は、ホテルの敷地内を予定していましたが、場所として問題があったため、日本を出発する前に旅行社と打ち合わせていたいくつかの候補地を、現地のガイドさんや参加者とともに回り、見晴らしのよい海岸に決めました。この決断は結果として正しいものでした。
 当日は、朝から雲が多い天気でした。部分食が始まる頃その雲はだんだん厚みを増し、金環食の頃、それらの雲がどうなっているのかが心配でしたが、幸運にも太陽が深く欠けるにつれて雲は薄くなりました。そして太陽の前にある月は、その中にすっぽりと入って見事なリングを北西の空約20度の高さに作り出しました。以前、金環日食を中国で見たとき、部分日食の延長のような印象があり、1度見ればよいと考えていましたが、それは間違いでした。肉眼ではまぶしいほどの、黄金に輝く太陽のリングはすばらしいものでした。今でも目に焼きついています。金環食が始まる前から北の方から黒い雲の塊が近づいてくるのが気になっていました。しかし、その雲は金環食が終わってしばらくしてから太陽を隠したため、金環食は、ほぼ満足のいく状態で最後まで見ることができました。
 あれから、まだ10日しか経過していませんが、番組の打ち合わせやCG制作などであわただしい毎日が過ぎていきます。インドネシアでの出来事は記憶のかなたにかすみはじめていますが、それでも仕事の合間にふと気が付くと、あの時の太陽のリングが脳裏に浮かんできます。皆既日食のときに見る太陽コロナやダイヤモンドリングとともに、私の記憶の中に永遠に焼きついた光景となりました。次はいよいよ7月22日の皆既日食です。
 今回の金環日食のレポートはこちらです。
1月29日(木)
2009.1.26南スマトラ金環日食速報
 とりあえず、第2接触(金環食のはじめ)、食の最大、第3接触(金環食終わり)を撮影したものを画像処理しましたので、ここにUPしておきます。その他の詳細に関しては、「日食」のコーナーに後日まとめて掲載します。時刻は現地時刻(日本時マイナス2時間)です。GPSで測定した観測地の詳しいデーターをもとに、後日、局地予報を再計算します。
第2接触付近(16時38分19秒) 食の最大付近(16時44分17秒) 第3接触付近(16時44分09秒)
1月28日(水)
2009.1.26南スマトラ金環日食
 このホームぺ−ジの「TOPICS」や「日食」のコーナーでお知らせしたとおり、1月26日にスマトラ島南部などで金環日食が見られました。阪急交通社が企画した、この日食に関するツアーに、急遽インストラクターとして同行し、今朝帰国しました。観測地はスマトラ島南部のバンダルランプンという街です。私たちは、この街の海岸を観測地としました。
 金環日食の観測は、1987年9月23日に中国や沖縄などで見られた金環日食以来です。このときは上海の近くの南通市ということところで、快晴の空の下で太陽のリングを見ました。
 今回は、朝のうちは青空のところどころに雲がある状態でした。部分食のはじまり近くでは雲の量が多くなり、天候の状況が心配になりましたが、金環食に入る頃には、雲の層がかなり薄くなり、肉眼ではとてもまぶしすぎる状態で約6分間の金環食を見ることができました。やや薄い雲の層がかかっていたことが幸いして、美しい「黄金の太陽のリング」を見ることができました。中国で見たときは、部分日食の延長のような感じでしたが、今回は、皆既日食とはまた異なる美しく印象深い現象でした。観測地となった海岸の景色がすばらしいものであったこともあり、深く心に焼きついた日食となりました。詳しいレポートは、近日中に写真を整理して、このホームページに掲載します。
1月22日(木)
番組プロモーションDVD・チラシ完成
 下の1月15日のところで記述した企画のプロモーションDVDとチラシが完成しました。すでにいくつかのプラネタリウム館には送付されています。
 この企画はプラネタリウム館向けの一般投影番組の制作と販売です。タイトルは《シリーズ宇宙への旅〜木星編〜「はるかなる木星へ」》です。
 ガリレオ・ガリレイが見た木星にはじまり、以来400年間、人類はどのようにして木星という太陽系最大の惑星の情報を得てきたか。そして苦難に直面しても挑戦し続ける人間の探究心のすばらしさを番組全体を通して訴えるものです。
 この番組は、「2009年皆既日食解説キット」に続く、私共とエクスプロラーズ・ジャパン株式会社の共同制作の第2弾です。プラネタリウム館に近年導入されている全天周デジタル映像投影装置に対応し、ドームスクリーン全体にCG動画をふんだんに展開し、実写の映像を交えて木星という星について解説をする本格的な科学番組です。もちろんスライド投影機を主体とした館にもメディアを変換して対応します。
 世界天文年にふさわしいものであると同時に、来年以降も木星に関する番組として投影ができるように配慮しています。情感に訴えるような美しいシーンや息をのむようなダイナミックな映像で、プラネタリウムらしい番組となるよう、現在、制作の最終段階をむかえています。3月末の完成予定です。詳しい内容については、後日、私共とエクスプローラーズ・ジャパン株式会社のほうから発表させていただきますが、ここでは番組で使用する動画の一部を切り出した静止画をご紹介させていただきます。
 プロモーション用のDVDとチラシに関しては、エクスプローラーズ・ジャパン株式会社の方で準備していますので、ご希望の館の皆様は、そちらの方へご連絡ください。 
ガリレオ・ガリレイ肖像画(静止画) ガリレオの望遠鏡(動画) ハッブル宇宙望遠鏡(動画)
ガリレオ探査機のプローブ(動画) SL9の木星衝突(動画) 衛星アマルティアと木星(動画)
 ※ここに紹介する動画・静止画は、制作の過程で変更されることがありますので、ご了承ください。
1月15日(木)
追い込み
 昨年の夏から取り組んできた企画のひとつがいよいよ形になり始めてきました。この2枚の画像はそこで使用するCG動画映像の一部を切り出したものです。木星の観測を行ったガリレオ探査機関連の映像です。これらのほか、すでにフルハイビジョンフォーマットの動画クリップの多くが完成していますが、これらをベースにプラネタリウムのドームスクリーン全体に投影するためのドームマスターフォーマットの作成が始まります。最終的にどのような映像になるのか楽しみでもあり、そこまでのプロセスを考えると苦しみでもあります。
 一方でほかの、CGコンテンツのオーダーもかかえており忙しい毎日ですが、そんな折に予想外の仕事が飛び込んできました。さまざまな状況を配慮し引き受けることにしましたが、どのようになるのか期待と不安が入り混じっている今日この頃です。
1月3日(土)
新年メガスター上映
 トピックスでお知らせした「新年メガスター上映」が2ヶ所で同時開催されました。このうちの1ヶ所「ザ・プリンス パークタワー東京」では15メートルの大型エアドームとMEGASTAR-II Titanの組み合わせで上映が行われました。私共は、そこで星空解説を行いました。
 MEGASTAR−IIの星空は一級品でした。1等星から最微光星まできわめてシャープに表現されており、また、冬の空に流れる天の川の姿も階調豊かにリアルに表現されていました。ただし、よほどの条件がそろわない限り国内ではあれだけの冬の天の川を見ることは困難でしょう。しかし、観客に、冬の空にも天の川が流れていることを理解してもらうためには、とても有効です。バックグラウンドのコントラストもとても良いものでした。
 解説を行う場所であるコントロールコンソールもきわめて効率的にレイアウトが行われており、初回から操作に手間取ることもなく、スムーズに解説を進めることができました。これも、さまざまな場所で投影を開催される大平技研スタッフ陣の経験から来るものではないでしょうか。15メートルの移動式ドームの空間はとても広大です。真円度も良く、とても良いドームでした。移動式プラネタリウムとしてはドームも投影機も最高の条件で解説をさせていただきました。何人かのプラネタリウム関係者の方々にもお会いすることができて、とても有意義な2日間でした。
 なお、このイベントは世界天文年の公認イベントであったため、解説の冒頭で私共が3DCGソフトにより作成した未公開のガリレオ・ガリレイ関連の動画映像を使用しました。この映像に関しては、タイミングを見て発表する予定でいます。
上の写真は、2日、3日と一緒に交互に解説を担当した渡辺さん(写真左)。右の写真は投影を見に来てくださった、プラネタリウムBARのオーナー白石さん(写真右)です。私と共にメガスターZERO投影機のユーザーです。
2009年1月2日(金)
東京タワー
 昨日は元日でしたが、「新年メガスター上映」でプラネタリウムの解説を2日、3日と行うため、そのリハーサルに、「ザ・プリンス パークタワー東京」のある浜松町まで出かけました。メガスター上映は12月31日から1月3日まで行われますが、私の解説の当番がこのイベントの後半になっているからです。
 リハーサルは夕方からでしたが、早目についたので、ホテルの近くにある東京タワーに上ってみました。案の定、展望台に上がるエレベーターは長蛇の列でしたので、外階段から上ることにしました。階段は全部で600段だそうです。少し躊躇しましたが、時間もあることだし、元日だしチャレンジしてみるか・・・と考え上りました。展望台までの階段は、所要時間約15分で正直たいしたことはありませんでした。もちろん普段、散歩で足腰を鍛えている影響が大きいのだと思いますが、家族連れの子ども達も元気に上っていました。案外苦にならないのかもしれませんが、運動不足の方には堪えるのではないでしょうか。年をとって足腰の自由が利かなくなる前に、できることはしておこうと思っています。
 首都圏に住んでいても東京タワーに上ることなどめったにありませんので、良い記念になりました。展望台から見る都内の景色はとても穏やかに感じました。今年1年、このような穏やかな年であって欲しいと願っています。
 今日は「新年メガスター上映」の解説に入ります。
                               右上の写真は外階段の途中から見たレインボーブリッジ方面、左はエレベーターに並ぶ人たちです。

  過去のプラネタリウム雑記はこちらです。