投影日誌


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2013年の総括
12月28日(土)
 ここ数年間、悲しい出来事が立て続けに私共を襲ってきます。9月に母が他界しました。今年いちばんの悲しい出来事です。何の前触れもなく、ある朝突然でした。覚悟はできていました。しかし、それでも実家からの連絡を受けて急いで車に飛び乗り、高速道路をひた走り、やっと実家にたどり着いて、冷たくなった母を見たときには、涙がとめどなくあふれ出てきました。その日は、移動式プラネタリウムの投影の予定が入っていなかったのが、せめてもの救いでいた。
 東日本大震災のあの日、たまたま兄は具合が悪く、病院にいました。視力がほとんどなくなった高齢の母は、食器などが飛び交う家の中で、たったひとり、どんなに不安な時間を過ごしたことでしょうか。一般的には大往生という年齢でしたが、それでも寂しさが拭いきれません。もう少し長生きしてほしかったと思っています。
 金環日食という天文ショーが話題を呼んだ昨年と比べると、今年は苦戦を強いられるだろうと覚悟していました。しかしながら、終わってみれば、昨年同様、かけ足で走り抜けた1年だったように思います。あっという間でした。毎年のように、私共の移動式プラネタリウムの投影を実施して下さる施設が増えたことが、その要因の一つです。それらの施設からは、すでに来年の夏を中心に、たくさんの予約をいただいています。とてもありがたく思っています。
 岐阜県関市、まなびセンターのコスモホールの12メートルドームにメガスターゼロ投影機を仮設して、月に1度のペースで投影をさせていただいています。2年目に入っています。少しずつですが、リピーターも増えてきたように思います。しかし、観客の低年齢化の加速が著しい中で、どのように投影をすれば、よりたくさんの方々にご覧いただけるのか、今後も試行錯誤が続きます。
 横浜市立大学の非常勤講師の仕事も、2年目に入りました。学生の皆さまを対象とした授業や、市民向けの講座は、私共にとって、とても勉強になっています。だいぶ感触がつかめるようになってきました。
 3月には再び相馬市で投影をさせていただきました。被災地での投影は、これが2度目でしたが、その後、9月にも宮城県栗原市からのオファーがあり、これで3度の投影を行ったことになります。今後も継続したいと考えています。
 昨年の10月下旬に導入したHα太陽望遠鏡は、空が晴れていて外出する用事がない限り、毎日使用しています。太陽を観測することは、仕事を引退してからの、老後に向けての取り組みのひとつとして、視野に入れています。ホームページの中に、太陽面写真集というページを作り、そこに撮影した画像をアップしています。太陽の観測に関しては、長年の夢であった、太陽黒点や粒状斑の微細構造を写し出せるまでのテクニックを身につけました。その解像度は、昨年、この撮影に取り組み始めたときに、私共が目標としていたレベルを、すでに上回っています。気流の状態さえ良ければ、海外の観測者たちと肩を並べられる状態にあります。観測に使用するハードウエアの発達と、画像処理に使用するソフトウエアの進歩のたまものです。
 移動式プラネタリウムの出張投影は、今年も全国各地で投影をさせていただきました。まだ集計は行っていませんが、昨年に匹敵する投影回数でしょう。全ての投影を一人でこなしました。おそらく地方都市の中規模館に匹敵する観客の動員数ではないかと思っています。

横浜市、関市、さいたま市、村上市、相馬市、雲仙市、東京都、中間市、中津市、上田市、御殿場市、相模原市、加古川市、下関市、築上町(福岡県)、瑞穂市、南足柄市、名古屋市、加東市、東松山市、小田原市、藤沢市、栗原市、安曇野市、鳥取市、日高市、栃木市、佐賀市、土佐市、横須賀市、宮代町(埼玉県)、下松市

などで投影をさせていただきました。昨年以上に、全国を駆け巡った1年でした。特に今年は、九州方面での投影が多かったのが特徴です。
 さまざまな出来事があった中で、良かったと思っていることは、回数は少ないものの、満天の星空に包まれながら、写真撮影ができたことです。とても楽しく幸せなひとときでした。
 プラネタリウム番組の単独制作は、昨年に続き、今年の課題でしたが、移動式プラネタリウムの出張投影のほうが忙しく、積み残してしまいました。ビジネスとして成立させるのも難しいのではないかと、疑問に感じているため、気乗りがしないというのが正直なところです。ただし、CG制作を中止したわけではなく、こちらも老後の取り組みの一つとして考えています。
 起業して以来、私共の仕事は、折り返し地点を通過してしまいました。還暦となった今年、後継者をどうするかを、常に考えてきました。現時点での考え方は、後継者に引き継がない。ということです。そのかわり、体が動く限りは、オファーをいただく、一つ一つの仕事を、これまでどおり全力で取り組んでいきます。
 来年もまた、全国各地に出張して、クライアントの関係者の皆さまと、信頼関係を構築できるように努力していきたいと考えています。全国各地で、たくさんの皆さまに、私共の投影をご覧いただき、投影が終わった時の、観客の皆さまの笑顔を見ることが、私共の生きがいです。
 この1年間、私共のホームページをご覧いただき、ありがとうございました。皆さま、どうぞおからだご自愛のうえ、素敵な年末・年始をお過ごしください。なお、喪に服している時期であるため、新年のご挨拶は控えさせていただきます。この「プラネタリウム雑記」の次の更新は、1月4日以降を予定しています。
富士山パノラマ
12月25日(水)
 
 
 東名高速道路の富士川サービスエリアから見た富士山のパノラマです。撮影は2012年1月5日です。その年の1月7日に広島県福山市のアイネスフクヤマという施設で投影をさせていただいたときの、往路の途中で立ち寄り、撮影しました。この日は雲ひとつないとても良い天気で、夕焼けが間もなく始まろうとしている時間でした。富士山頂付近が赤く染まり始めていました。カメラを持ち出して撮影したものです。しばらくそのままにしていましたが、思い出して、今日、パノラマにつなげてみました。
 富士川サービスエリアから見る富士山はとても美しいものですが、最近は新東名を利用することがほとんどです。立ち寄ることがなくなってしまいました。
 EOS40Dは、軽量でとても使い勝手の良いカメラです。移動式プラネタリウムの投影の記録写真をはじめとして、ほとんどの撮影はこのカメラを使用しています。

写真のデータ 2012年1月5日富士川サービスエリアから撮影 EOS40D EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS 28mmmで撮影 photoshop CS6でパノラマ合成
カメラのメンテナンス
12月24日(火)
 一般撮影や月の撮影などに使用している、EOS5D Mark2のセンサー面とファインダーにゴミが目立つようになりました。クリーニングしてみましたが、どうしても除去できないゴミがあるので、調べてみましたらファインダースクリーン面の傷でした。スクリーンに傷があっても撮影された画像には何の影響もありません。しかし、ほかにも気になる部分があったので、サービスセンターにクリーニングを依頼しました。見違えるようにきれいになって戻ってきました。
 このカメラは、撮影レンズの周辺減光の補正まで、内部処理してしまう優れものです。ただし、最新のレンズの場合は、カメラの内部に、そのレンズのデータがありません。最近調達した、EF24-70mm F2.8LUUSMがそれに該当します。そこでユーティリティーソフトを利用して、ソフトの最新バージョンをダウンロードして、カメラにデータを追加します。EOS5D Mark 2は、もう1台所有しています。こちらは天体写真撮影用です。Hα線の波長を良く通せるように、通常の撮影では必要な、赤外カットフィルターを除去した改造機です。こちらのボディーも、前述のレンズの周辺減光の補正を、カメラ内部で処理できるようにしました。こちらは、それに対応させるためにファームウエアのアップデートが必要でしたので、そこから始めてデータを追加しました。
 これで、天体写真でも24-70mm F2.8LUUSMを使用して、周辺減光の補正が可能となります。撮影では、ボディー側で補正を行わなくてはいけないというものでもありません。画像を取り込み、ソフト上で周辺減光、色収差等の補正を行うことも可能です。フィルムカメラ時代には考えられないようなすごい機能ですね。ちなみに、一般撮影用にEOS5D Mark2を使用し、バッテリーグリップと前述のレンズを付けて持ち歩くと、かなりの重さになり、腕が疲れます。
 移動式プラネタリウムの記録用にはEOS40Dを使用することが多く、こちらはEF-Sレンズと組み合わせると、持って歩いていても重さは、はさほど気になりません。EF-Sレンズは、解像度も高く、とても重宝しています。
 なんだかんだと言って、カメラとレンズが増えてしまいます。望遠鏡も4台になってしまいました。本当は、買いそろえるのはおしまいにして、処分をどうするかを考える時期に来ています。カメラの専門店に引き取ってもらっても、びっくりするような価格になってしまうか、そもそも引き取ってもらえないので、壊れるまで使い尽くすが一番だと思います。
 写真は、左側がEOS5D Mark2(改造機)とEF16-35mm F2.8LUUSM、右側がEOS5D Mark2(ノーマル機)と24-70mm F2.8LUUSMです。いずれこのノーマル機も改造してしまう予定です。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 12月21日から22日)
12月24日(火)
 12月21日(土)と22日(日)に、関市まなびセンターの12メートルドームに、メガスターゼロ投影機を仮設して投影を行いました。今回は「冬の星座」と題して、冬の星座にまつわる神話などを挿入しながら投影を行いました。
 これが、私共にとっては今年最後の投影となります。無事に終わってほっとしました。投影機のほうは、ファンの音が少しうるさくなってきましたが、それでも不思議なくらいに良く動いています。トラブルはありません。今年も全国各地に出向いて投影をさせていただきましたが、良く安定して動くものだな・・・と感心するくらいです。逆に、音響装置やその他の機器のほうのトラブルがだいぶ出てきましたが、その都度、対応することにより、投影を行ってきました。
 11月27日の夜に、高知市の「ひろめ市場」で夕食をとったときに、合席をさせていただいた、名古屋市在住のご夫妻が、はるばる私共の投影を見に来てくれました。とてもうれしく思った次第です。
 21日(土)の夜の市民天体観望会は、寒さが厳しかったにもかかわらず、多くの方が参加されました。ある程度のリピーターが確保できているように思います。天文ボランティアスタッフの皆様の協力もあって、毎回楽しい観望会になっていると思います。ちなみに今年の観望会は、1月に雪が降って参加者が少なかったものの、あとは天候が悪かったことがなく、12月まで全て開催できています。昨年もそうですが、開催日に晴れる確率がとても高いようです。
 観望会終了後にボランティアスタッフのおひとりであるYさんが、望遠鏡のパーツを見せてくれました。今では存在しないメーカーの、きわめて珍しいパーツでした。観望会終了後に、天体写真や望遠鏡のパーツなどを持ち寄り、星空談議に花が咲かせるのが、スタッフの、そして私共の楽しみになりつつあります。
 観望会が終了して、機材を撤収してから、全てが終わるのが夜9時を過ぎます。夕食は決まって、施設の近くに1軒だけ遅くまで営業している、とんかつ専門店の「味噌煮込みうどん定食」を食べます。八丁味噌による煮込みうどんで、とてもおいしいものです。毎回楽しみにしていますが、冬場は特に、冷え切った体にしみわたるようで、おいしく感じられます。
 来年1月に関市を訪れるときには、一面の銀世界になっているかも知れません。
 写真は左から、まなびセンターの12メートルドームに仮設したメガスターゼロ投影機、味噌煮込みうどんです。
明石海峡大橋パノラマ
12月19日(木)
 

 明石海峡大橋は、本州四国連絡橋のひとつで、神戸淡路鳴門自動車道としても併用されています。1998年に併用が開始されました。中央支間1991メートルの世界一のつり橋です。本来は1990メートルで設計されましたが、阪神・淡路大震災により地盤のずれが発生して1メートル伸びてしまいました。
 11月27日から28日に、土佐市で投影をさせていただいたときに通過しました。四国へ渡るときは必ず利用します。以前にもパノラマ写真を、この「プラネタリウム雑記」(2008年11月26日)に掲載したことがありますが、今回は横浜への帰りに立ち寄り、夜景のパノラマを撮影しました。こちらは標準レンズでの撮影です。下の室戸スカイライン展望台パノラマは広角レンズを使用しています。
 最近のカメラの性能は、一昔では考えられないくらい、性能が上がっています。レンズの周辺減光でさえも、カメラ側、あるいはソフトウエア上で補正できます。それ以上に驚かされるのは、photoshopのマージ機能です。本来、広角レンズはデストーション(歪)が大きいものですが、それさえも補正して、パノラマ合成を可能としてしまいます。驚きです。このようなさまざまな機能に助けられて、はじめてパノラマ写真としての表現が可能となります。淡路島側から見る、明石海峡大橋と本州の景色もとても素晴らしいものです。

写真のデータ 2013年11月28日撮影 EOS5D Mark2(ノーマル機) EF50mm F1.4 絞りF5.6 photoshop CS6でパノラマ合成
室戸スカイライン展望台パノラマ
12月18日(水)
 
 
 この「プラネタリウム雑記」の12月3日のところで紹介した、室戸岬灯台から、車で約3キロ走ったところにある展望台です。11月26日に訪れました。室戸岬が太平洋に突き出しているため、この展望台から眺めると約300度の視界が海で囲まれます。水平線は自分を取り巻くように丸く見えます。展望台からは、四国初の風力発電施設も見えます。画面中央から右に2つある鉄塔のようなものの、右側の白いのがそれです。
 その圧巻の景色を表現するため、パノラマ写真を撮影しました。海を表現するため、標準レンズを使用しましたが、残念ながらうまくつながりませんでした。ここに紹介するのは、広角レンズで予備に撮影しておいたものです。広角レンズですので海がよく表現できていません。どちらかといえば失敗作ですが、それでもこの展望台のイメージは理解していただけると思います。この写真は、ほぼ360度のパノラマです。平日であったため、灯台を訪れる観光客も少なかったのですが、この展望台は、さらに観光客が少なく、人影がありませんでした。
 このような360度にまたがるパノラマ写真は、太陽が入り込んでくると、露出の設定などが難しく、取り組んでみると、奥が深くて難しいものですね。色は良く出ていると思います。

写真のデータ 2013年11月26日撮影 EOS5D Mark2(ノーマル機) EF16-35mm F2.8L U USMで撮影。photoshop CS6でパノラマ合成。
移動式プラネタリウム(ザ・モール周南 山口県下松市 12月14日から15日)
12月16日(月)
 山口県下松市のザ・モール周南において12月14日(土)と15日(日)の2日間、移動式プラネタリウムの投影を行いました。下松市にある複合商業施設であり、西友が運営するコミュニティ型ショッピングセンター「ザ・モール」のひとつです。1993年の開店です。
 海の広場というスペースがあり、そこで2日間で合計10回ほど投影をさせていただきました。本来は、アイソン彗星の解説と、当日夜9時の星空を投影して解説をする予定でしたが、彗星が消滅したため、ペガスス座の星座神話を交えて、今頃の星空を解説しました。広場は7メートルドームが設営できるスペースがありますが、天井からクリスマス関連の装飾が施されていたために、今回は5メートルドームを使用しました。
 メガスターゼロ投影機にとっては、5メートルドームの大きさは、その性能をもてあまし気味になります。明るい星は、星像が大きいものの、2等星以下の星たちは、針でつついたようなシャープさとなり、とても美しいものです。しかし、本当の空で星を見ると、ここまでの鋭さはないため、やや違和感があるように思います。それでも美しいことには変わりありません。満席になった時に、星空が姿を現すと、観客からのどよめきの声は、7メートルドームの時よりも大きく感じられます。
 1日目は、客足が伸びずに少し苦戦しました。しかし、2日目は、午前の部の客足の伸びがやや悪かったものの、ほぼ満席の状態が続き、何とか大役を果たすことができたと思います。でも正直、ドキドキでした。この地域のお客さまの反応は、どちらかといえば物静かです。とくに1日目は、ジョークを挿入しても、あまり反応してくれませんでした。お笑いのイベントを打っても、なかなか笑っていただけないとのことでした。ただし、ここで受ければ、全国で通用するだろうとも。北関東で投影をするときと同じような感覚でした。
 しかし、私共もプロですから、1回目の投影で反応が把握できると、2回目以降、すぐに修正をかけます。2日目の、特に最終回は、ジョークも冴えわたったと思います。星空が姿を現した時の盛り上がりも最高でした。久しぶりに自らが納得できる投影ができたと思います。年に1回か2回の出来栄えでした。観客の皆さまとの連帯感をこれほど強く感じたのは、久しぶりでした。投影が終わったとき、観客のある方から「今夜、星を見てみたいと思わせるような解説ですね。わかりやすくてとても良かった。」というコメントをいただきました。私共がジョークを交えならが、星空を解説するなかで、観客の皆さまに、何をアピールしようとしているのかが、きちんと伝わっているようで、うれしく思った次第です。
 高速道路の通行止に始まり、ドキドキ・ハラハラの連続でしたが、終わってみれば、刺激的でとても楽しい数日間でした。お店のほうの都合もあるのですが、また開催できることを願っています。
 写真は左からザ・モール周南の外観、海の広場に設営した5メートルドーム、そして、帰りによく立ち寄る、宮島サービスエリアで食べた、「宮島めぐり」という定食です。穴子丼、牡蠣フライ、あさりの味噌汁などがセットになっているものです。普段は、フードコートで食べることが多いのですが、とても混雑していたために、レストランのほうで夕食としました。旬の牡蠣を本場で食べられるのは、ありがたいと思いました。
事故通行止(山陽自動車道 志和IC・広島東IC間 12月13日)
12月13日(金)
 明日と明後日の2日間、山口県下松市で移動式プラネタリウムの投影を行うために、今夜はJR徳山駅近くのホテルに宿泊しています。大変な1日でした。午後4時から現場で設営を行う予定にしていました。逆算して、かなりの余裕を見て横浜を出発しました。途中で1泊して、今日の朝から再び車を走らせました。岡山県に入る頃に、山陽自動車道の志和ICと広島東ICの間で、事故通行止の情報が出ていました。
 いやな予感がしました。しかし、それ以外の情報がありません。しばらく様子を見ながら走りましたが、志和ICの手前の西条ICで一般道に出るように、電光掲示板で指示がありました。それにもかかわらず、山陽道を直進する車も何台かいました。いったいどうなっているのだろう・・・。
 なにも情報がないまま、それから一般道をひた走りました。高速道路上の通行止の影響で、一般道も大渋滞となっていました。かなりの余裕を持って出発したはずなのに、この大渋滞と遠回りで、時間を2時間もロスしてしまいました。再び広島東ICから高速道路に入り、無事に投影を行うショッピングモールに到着した頃には、予定していた時間近くでした。それでも無事に間に合ってほっとしました。ちなみに、志和ICと広島東IC間の距離は約10キロでした。通常走行であれば、10分以内で楽に通過できる距離です。
 このような不測の事態に備えるため、約束した時間に間に合うように、いつも余裕を持って出かけるようにしています。ガソリンは、その量が半分まで減ったところで、必ず給油します。何度も行き来しているうちに、給油を行うサービスエリアは、だいたい決まってしまいます。燃料を半分以下に減らすことはありません。その先で何が待ち受けているか予測がつかないためです。ガソリンが減った状態で、渋滞に巻き込まれたら大変です。
 最近になって、高速道路上において、事故による渋滞や通行止に遭遇する機会がかなり増えたように思います。いくつかの原因として考えられるもは、次の通りです。
 1 車の量が増えたこと。 2 運転の技術が未熟になった。 3 携帯電話をしながら運転を行っていないか。
 どれも推測の域を出ません。1は、夜のサービスエリアやパーキングエリアからあふれ出て、路側帯でハザードランプをつけながら休憩しているトラックを見れば明らかです。交通量が増えれば、それに比例して事故の頻度が増えます。2はよくわかりません。3はときどき見かけます。異様に速度の遅い車の後ろについてしまう場合は要注意です。ほとんどの場合、前の車は携帯をいじりながらのドライブです。事故の要因となりうるでしょう。
 今回のように、通行止となる事故は、おそらく大事故なのでしょう。一番大変なのは、事故を起こした当事者ですが、その通行止に巻き込まれるドライバーもまた、大変です。今回のケースがそれで、精神的に追い込まれることと、時間を大幅にロスすることで被害を受けます。事故なので仕方がないのですが、それでも、それをサポートする立場にある道路管理者には、必要最小限の情報は出してもらいたいと思います。今の情報は、必要最小限とは言えません。
 通行止はいつ頃解除されるのかの予測時間。なぜ通行止なのか(事故通行止の表示しかありません)の説明。どのインターチェンジで降りて、どのインターチェンジで再び高速に乗れば最短のルートで戻れるのか。このような情報がないと、近くのサービスエリアで待機したほうがよいのか、一般道に降りてしまったほうがよいのか、土地勘のないドライバーにとっては、さっぱりわかりません。釈然としないで、怒りのやり場のないまま、かなりの遠まわりをして、高速道路に戻りました。広島県の山の中の一般道を走ることになるとは、夢にも思いませんでした。時間に余裕がなくなっため、宮島サービスエリアで休憩して、そこから、海の向こうにある厳島神社の鳥居を眺めるという、いつもの楽しみは省略しました。
サイエンスショー・スキルアップ☆1日講座(カフェギャラリー「ジャックと豆の木」 神奈川県鎌倉市 12月9日)
12月10日(火)
 私共が以前勤務していた「横浜こども科学館」において、その職場の後輩であった岩立直子さんは、退職後に独立されて「かんたん工作・科学遊び教室くりの木倶楽部」を立ち上げました。鎌倉を拠点に活動し、サイエンスショーの実演回数はすでに1500回以上。毎年、日立市で行われる「日立サイエンスショーフェスティバル」では、昨年はアドバイザーとして招かれるまでになりました。すでに、業界のリーダ格の一人といっても過言ではないでしょう。
 その彼女の長年の夢であったのが、このセミナーの開催です。科学館や博物館などの公共機関の関係者を相手に、セミナーを開催することは、さまざまな理由があって、実はとても大変なことです。仮に、私共がプラネタリウムの業界において、同じことを実施したとしても、成功に導けるのかどうかの自信が全くありません。それを克服して、実現してしまった彼女の勇気と行動力には、深く敬意を表します。たいしたものだと思います。
 参加者は北海道をはじめ、各地の科学館関係者がほとんどでした。「サイエンスショーとは何だろう?」(グループセッション)をはじめ、「プロに学ぶ・サイエンスショーパフォーマンス実演講座」など、盛りだくさんのプログラムが並びました。私共は「プラネタリウム関係者からみるサイエンスショーについて」というテーマで、講義を担当させていただきました。サイエンスショーの実演者と、特に移動式プラネタリウムの解説者には共通する要素が多く、解説者の視点から、さまざまなアドバイスをさせていただきました。
 講師は私共のほかに、マサヒロ水野氏(ジャグラー・江戸曲独楽師・神楽師)、くりちゃん(パントマイマー・役者)、そして岩立直子さん(けちゃっぷ先生)ご本人です。「紙コップ、紙皿、ストローを使ったサイエンスショーを考案する」というテーマで、参加者が各自、実演を行い、それを講師が、それぞれの分野の視点でアドバイスを行いました。参加者の皆さまが実演したサイエンスショーは、どれもユニークで、手作り感がいっぱいです。とても見ごたえがありましたが、それをさらに洗練されたものにするためには、どのような工夫が必要か。それらの実演やアドバイスは、とても刺激的で、私共にとってもとても充実した1日となりました。
 会場となった「ジャックと豆の木」は、鎌倉駅をおりて材木座海岸のほうに歩き、そこから右にそれて、江ノ電の線路をまたいで、長谷寺の方向に行く途中にあります。鎌倉をテーマとした撮影や散策などで、以前はよく歩いた場所でもあります。まわりの風景に懐かしさを感じながら、会場まで行きました。近くには鶴岡八幡宮もあり、お正月に入るとたくさんの参拝客で賑わいます。今はその前の静かな時期ですが、この時期の鎌倉の街も雰囲気があって良いものです。時間が少しあったため、小町通りで昼食を食べてから、会場に向かいました。
 彼女の元気そうな姿を見ることができて、とても安心しました。
移動式プラネタリウム(横須賀市追浜コミュニティセンター 協力 横須賀市立北図書館 神奈川県横須賀市 12月8日)
12月8日(日)
 横須賀市追浜コミュニティセンターで12月8日(日)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。主催が追浜コミュニティセンターで、協力は横須賀市立北図書館です。図書館の建物の3階部分がコミュニティーセンタのホールになっており、さまざまな目的に利用されているようでした。とても広いスペースで、設営したドームの前には、ドーム内に入る前のウェイティング用の椅子まで用意していただきました。
 室内は遮光カーテンを引いて、照明も少し暗くしていただきましたので、プラネタリウムを投影するには、申し分のない環境でした。新しくした音響装置も、とても良い音を響かせていました。4回ほど投影をさせていただきましたが、全回満席でした。午前中の回は年配の方がほとんどでしたが、午後から家族連れの観客が多くなってきました。観客の皆さまの顔ぶれを見ながら、解説を微妙に変えています。
 本来は星空解説のほかに、アイソン彗星を中心に本格的に彗星の話をする予定でいましたが、消滅してしまったので、当日夜9時の星空解説のほか、ペガスス座の神話を交えて解説しました。アイソン彗星が生き残っていたとしたら、この時期のプラネタリウムのイベントとしては、とてもタイムリーであったと思います。とても残念です。
 観客の皆さまは学習意欲がとても高く、投影が終わると、毎回何人かの観客の方々から質問攻めにあいました。うれしい限りです。スタッフの皆さまには、搬入・搬出などをお手伝いいただくとともに、とても気を使っていただきました。昨日と同様に、本当に頭が下がる思いがしました。私共のホームページもご覧いただいているとのことで、重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 以前は車でよく行っていた横須賀ですが、最近はほとんど行く機会がなくなってしまいました。久しぶりに追浜駅前を通過して、懐かしく思いました。私共の家からは10キロ足らずの距離でしたので、移動がとても楽でした。歩いて行く気になれば、歩けない距離ではないと思いました。意外と近くで驚きました。写真は左から室内に設営したプラネタリウムのドームと、受付のスペースに展示したCGイラストです。
移動式プラネタリウム(進修館 特定非営利法人MCAサポートセンター主催 埼玉県南埼玉郡宮代町 12月7日)
12月8日(日)
 東北自動車道の久喜インターチェンジを降りて、一般道を15分ほど走ったところに宮代町コミュニティセンター進修館(しんしゅうかん)があります。町の人たちの活動の拠点となっている場所ですが、ここで12月7日(土)に「宮代町100人星空観察会」というイベントがあり、移動式プラネタリウムの投影と、星空観察会において21センチ反射望遠鏡で、参加者の皆さまに月などをご覧いただきました。主催は特定非営利活動法人MCAサポートセンターです。
 参加者は小学生とその保護者です。移動式プラネタリウムの投影、星空観察会のほか、いくつかのプログラムが準備されました。プラネタリウムでは、星空観察会の時間帯に見られる星空を投影し解説しました。参加者の皆さまにとっては、無理のないスケジュールとなっていましたが、私共にとってはタイトなスケジュールでした。ほぼ同時進行の形で、プラネタリウムの設営や、望遠鏡の準備、そして投影が終わるとすぐに、望遠鏡を広場に移動して、セッティングを行い、月などを見ていただくためです。
 天気のほうも心配でした。どの時点で雨天・曇天のプログラムに切り替える必要があるのか、その判断をしなくてはいけないためです。プラネタリウムの投影が終わる頃から、雲が広がり始め、判断に迷う天気となっていました。GPV天気予報で雲の流れを見てみると、さほどの雲量ではないため、スタッフの皆さまと打ち合わせて、観望会を実施することとなりました。雲はかなり多めでしたが、参加者全員に月を見ていただくことができました。金星もご覧いただく予定でしたが、その方向の雲が多かったので、別の天体に切り替えました。
 星空をご覧いただいている間に、人工衛星や大流星を見ることができました。この大流星は、その飛び方と色、そして最後に分裂した様子から、もしかしたら、人工衛星の破片の落下かもしれないと思わせるようなものでした。参加者の皆さまも、大変喜ばれたようでした。
 とてもタイトな日程でしたが、スタッフの皆さまがとても親切に、機転を利かせて機材の移動などをサポートしてくださったおかげで、スムーズに終了したと思います。
 宮代町は都市部に近いものの、北極星などもよく見えていましたので、条件が良ければ、星がきれいに見える場所ではないかと思われます。とても忙しい思いをした1日でしたが、無事に終わってほっとしながら帰路につきました。写真は左から進修館の外観と、ホールに設営したプラネタリウムのドームです。手前の広場に望遠鏡をセッティングしました。
横浜市立大学地球科学実験「天体観測」(移動式プラネタリウム・天体観測 横浜サイエンスフロンティア高校 12月1日)
12月3日(火)
 横浜市立大学の非常勤講師の立場で、担当の先生立ち会いのもと、丸1日、同大学の学生を対象に、授業を行わせていただきました。会場は、私共が科学技術顧問を務める、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校です。夜の天体観測のプログラムで、同校の望遠鏡を使用するためです。内容は、移動式プラネタリウムを使用した星空の講義、演習問題、30センチ反射望遠鏡を使用した天体観測です。
 学生の皆さんには、移動式プラネタリウムの機材の搬入から手伝っていただきました。そして、ハードウエアの組み立て、セッテイングと続きます。大学と高校が連携して行う、このような授業のスタイルは、学生にとっても、またとない機会となったのではないでしょうか。ちなみに、大学側の担当の先生も、私共と同様に、サイエンスフロンティア高校で、SL2(サイエンスリテラシー2)という授業講座を受け持っています。
 お昼をはさんで、午後からは、本格的な授業となりました。当日夜の星空を解説します。その後、演習問題を入れて、学生の皆さんに解いてもらいます。回収したペーパーをもとに、ディスカッションを行います。移動式エアドームの中で、午前、午後合わせて、5時間ほど過ごしました。このようなプラネタリウムの活用事例もあるということです。
 機材の撤収を終えて、休憩をしたのち、屋上に上がって、天体観測です。プラネタリウムで覚えた、秋から冬の星座を、本当の空で確認していただきました。その後30センチ反射望遠鏡を使用して、金星、天王星、こと座のリング状星雲、その他の天体を見ていただきました。天体の導入はすべて、天文部のOBがやってくれましたので、楽でした。私共は、それを解説するだけです。こうして、長い一日が終わりました。学生の皆さんは、とても疲れたようでしたが、貴重な体験をして満足そうでした。
 この地球科学実験は、6つの実験で構成されています。地質・物理・海洋・地震・地殻変動・天文の各分野に関して、非常勤講師と常勤教員により集中的に実施されます。そのシリーズの最後を、私共が担当しました。昨年に続いて2回目でしたが、私共にとっても、とても貴重な体験でした。
移動式プラネタリウム(西コミュニティセンター 神奈川県横須賀市 11月30日)
12月3日(火)
 四国から帰ってきて、疲れがまだとれいていない状態でしたが、横須賀市の西コミュニティーセンターでの投影です。ただし、解説は河合準子さんですので、私共のは、比較的楽でした。午前中2回、午後2回の合計4回の投影でした。
 投影の内容も河合さんにお任せです。移動式プラネタリウムに特化した彼女の解説は、とてもレベルが高く、安心して聞いていることができます。この時点ですでにアイソン彗星の消滅のニュースが伝えられていたので、通常の星空解説となりました。横須賀市での投影は、近日中にもう1回予定されています。
うず潮と室戸岬
12月3日(火)
 岐阜県関市での投影を終えて、そのまま横浜に戻ってしまうと、すぐにまた、四国へ向けて出発しなくてはいけません。あわただしいので、関市から、東名阪自動車道のインターチェンジの一つである、三重県亀山市に1泊してから、四国に向かいました。
 亀山から四国への出発日は、朝から小雨が降っていました。亀山ジャンクションから新名神高速道路を経て、神戸を経由して四国に入ります。淡路島を通過する頃から、天気は荒れ模様となり、大鳴門橋を越える頃には、強風のため40キロの速度制限となっていました。橋の上は横からたたきつける雨風で、車が持って行かれます。命がけの走行となりますが、速度を40キロ以下に落とすことで車は安定し、橋の上を無事に通過しました。橋の上には故障車があり、それを処理するためと、交通整理をするスタッフが雨風に打たれながら、対応していました。文字通り命がけの対応です。橋の下の海は大荒れです。暴風雨に巻き込まれた船の上では、このような状況で、船を操らなくてはいけないので、本当に大変だろうなと思いました。
 うずしお観潮船に乗ってうずしおを見る予定にしていました。天気は回復に向かっていて、午後から晴れてきましたが、海が荒れていて、うずしお観潮は断念せざるをえませんでした。またの機会としたいと思います。大鳴門峡を通過するのは今回で3回目ですので、また機会があるでしょう。その日は徳島市泊まりとしました。鳴門市を通過する際、2008年11月下旬に鳴門市で投影をさせていただいた施設の近くを通過しました。とても懐かしく思いました。ほかの地域で投影をするため、またこの場所を通過することになるとは、夢にも思いませんでした。
 翌26日(火)は、室戸岬に向かいました。以前から一度は訪れてみたいと思っていたからです。昨年はスケジュールの都合で行くことができませんでした。徳島市から約150キロはあるでしょうか。一般道を延々と岬まで走ります。道は整備されていますが、信号待ちなどで時間がかかります。お昼過ぎに到着し、室戸岬灯台を見学しました。実家の近くには磯崎灯台があり、そこで灯台看守をされていた方が、異動で室戸岬灯台に行きました。こどもの頃から、そこを一度見てみたいと思っていました。
 明治32年に初点灯した灯台は、レンズの大きさが2メートル60センチあり、国内最大級だそうです。49キロ先まで光が届くそうです。驚きですね。磯崎灯台とは、少しデザインが異なります。ここからの眺望は圧巻です。水平線が自分を取り巻くように、丸く見えます。地球が丸いことを実感できます。天気も穏やかで、海も凪いでいました。はるばる来て良かったと思います。
 そのまま高知市に入り、その夜は高知で一泊しました。「ひろめ市場」で地元の方々とお話をしながら、かつおのたたきなどの名物を楽しみました。ひろめ市場は、鮮魚店、精肉店、飲食店が軒を連ね、市場内のいたるところにテーブルが並べられています。お店で自分の好きなものを買ってきて、好きなテーブルで食べるものです。たくさんの人で賑わっていますが、合席をさせていただいて、地元の方々、観光客の方々と話をしながら、食事を楽しみます。とても楽しい時間を過ごすことができました。値段も安く、高知の夜を楽しむには、お勧めのスポットです。
 写真は、左から鳴門市側からみた大鳴門橋、室戸岬灯台、ひろめ市場です。
移動式プラネタリウム(土佐市立蓮池小学校 蓮池小学校・土佐市主催 11月28日)
12月3日(火)
 11月28日(木)は、戸波中学校から土佐市の中心部に8キロほど行った、蓮池小学校で投影をさせていただきました。中学校での投影と同じく体育館に7メートルエアドームを設営し、6回ほど投影をさせていただきました。同校の1年生から6年生までの全員と先生方が対象でした。
 当日夜9時の夜空を投影して解説しました。また、後半の部分はアイソン彗星を中心として、彗星の話をしました。各学年のレベルに応じて解説の内容を変えています。蓮池小学校は、戸波中学校よりは街中にあるため、星の見え方は若干悪くなるようです。星空が姿を現すと児童から歓声が上がっていました。興奮が冷めやらず、解説が大変でしたが、彗星に関してはとても興味を持ってくれたようです。
 市や学校が連携してこのような事業を開催していただけるのは、私共にとってもとても効率的です。またこのような形で実施していただければ、大変ありがたく思います。当日は気温が低く、体育館の中は底冷えがしていました。カイロを洋服の中に何個か忍ばせながら、投影を行いました。
移動式プラネタリウム(土佐市立戸波中学校 高知県土佐市 土佐市主催 11月27日)
12月3日(火)
 土佐市立戸波(へわ)中学校で投影をさせていただくのは、昨年の11月29日の投影以来、1年ぶりです。同校の体育館に7メートルエアドームを設営して、11月27日(水)に4回ほど投影をさせていただきました。昨年の投影で、同校の生徒、近隣の小学校の児童、そして近隣の保育園の園児などにご覧いただきました。このため、今年のオファーはないだろうと思っていましたが、内容を変えて投影をしていただきたいというオファーがあり、とてもうれしく思った次第です。
 保育園児には、当日の星空の説明とお月さまの話、そして小学校・中学校の児童・生徒には、当日夜9時の秋の星空解説とアイソン彗星を中心として、彗星に関して解説しました。彗星に関しては、よく知らない児童・生徒が多いため、基本的な話から解説をさせていただきました。
 投影了後に、感想を聞きましたが、自分たちの住んでいる場所が、良く星が見える場所なんだということを理解してくれたようでした。彗星についても、どのような天体かがわかったとのことでした。この地域で、プラネタリウムをみるためには、徳島か愛媛県まで足を運ばなくてはいけませんので大変です。そのような意味では、このタイミングでプラネタリウムの投影を実施できたことは、意義があったと思います。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 11月23日から24日)
12月3日(火)
 11月23日(土)と24日(日)に、関市まなびセンターにおいて、メガスターゼロ投影機を仮設して投影を行いました。今回の投影の内容は前半部が、その日の夜9時に見える星空解説。そして後半部は「流星と隕石」というテーマで解説しました。アイソン彗星が間もなく太陽に大接近する時期であったため、後半部のテーマ解説では、流星と隕石のもとになる天体である、彗星と小惑星との関係について解説し、その中でアイソン彗星の見え方や、最新の情報についてお伝えしました。まなびセンターのある建物とその周辺を中心として、当日はイベントがあったため、プラネタリウムのほうも大変賑わいました。良かったと思います。
 設営は前日に行いましたが、その日の午後に時間が確保できたため、以前から見たいと思っていた、岐阜城に足を延ばしました。金華山という山の上にお城があり、そこまでロープウェイなどを利用して登ります。お城の規模は大きくありませんが、そこから見た濃尾平野の景色は、圧巻の一言です。行って良かったと思います。ふもとの岐阜城公園も紅葉真っ盛りで、とても美しいものでした。
 今度時間が確保できたときには、犬山城も関市の近くにあるということですので、行ってみたいと思っています。
 写真は左から関市まなびセンターのプラネタリウムと天文台のドーム、岐阜城、そして天守閣から見た濃尾平野の様子です。
アイソン彗星消滅か?
11月29日(金)
 この1週間ほどの間、岐阜県関市で仕事をしたのち、四国に行って仕事をしてきました。そのレポートは、後日まとめてアップすることにしています。戻ってきたのは今朝でした。さっそく望遠鏡を持ち出し、太陽の周辺部を捜しました。いくら捜しても、アイソン彗星の姿は見当たりません。CCDカメラの画像を、パソコンのモニターに表示してリアルタイムで捜します。太陽に近すぎるのかもしれないと思いながらも、もしかしたらと思い、SOLAR AND HELIOSPHERIC OBSERVATORY(SOHO衛星)のホームページをチェックしたところ、COMT ISON:FADED GLORY の文字が目に飛び込んできました。。
 太陽に最接近する直前までは、ドラマチックに明るさを増していたようで、マイナス等級に達していたようです。しかしながら、その後の数時間で、マイナス1等級まで減光したうえ、彗星の軌道に沿って伸びていた尾までもが暗くなっていました。かなりの早さで暗くなっていったようです。彗星の核が消滅したとみられています。
 世界中の科学者が、最接近の瞬間を、固唾を呑んで見守り、多くの人々がその後に大彗星になることを楽しみにしていただけに、とても残念です。私共も、各地でこの彗星について話をしました。12月の明け方の空を、楽しみにしていてほしいとコメントしただけに、がっかりしました。ただし、太陽のすぐ近くを通過するため、核が消滅する可能性があることも、同時にお伝えしました。運悪く、そちらの方向に結果が出てしまったようです。
 ISON(アイソン)彗星(C/2112S1)は、2012年9月21日にキスロヴォツク天文台においてヴィタリー・ネフスキーとアルチョム・ノヴィチョノク によって発見されました。彗星の名前は、その二人の発見者が所属しているチームである、国際科学光学ネットワーク (International Scientific Optical Network, ISON)にちなんでいます。近日点(きんじつてん:彗星の通り道において、太陽にもっとも近い場所)通過は日本時間の11月29日(金)未明で、その距離は約187万キロ、これは太陽表面から約117万キロの上空です。このように、太陽にきわめて近い距離まで接近する彗星を「サングレーザー」と呼んでいます。
 彗星の本体である、核の大きさは、これまでの観測から約5キロと見積もられています。この核の大きさと、彗星の明るさのこれまでの観測から、太陽に接近して、無事に生き残って通過することができるかどうかは、その判断が難しい状況にありました。しかしながら、2011年12月に、太陽表面から13万キロのところを通過したラブジョイ彗星(C/2011W3)は、核の大きさが500メートル程度と推定されていたにもかかわらず、生き残り、南半球の空で大彗星となりました。「2011年クリスマスの大彗星」とも呼ばれいています。このラブジョイ彗星の事例があったために、アイソン彗星でも期待が膨らんだのかも知れません。
 太陽に大接近した際に、温度が上昇して核だけでなく、チリも蒸発したとみられると、NASAから発表されました。SOHO衛星の動画を見ると、LASCO C3の画像に、近日点通過後のアイソン彗星の残骸が見えています。意外と明るく写っています。可能性はほとんどないとは思いますが、この部分が今後どのような変化を見せてくれるのか、注意する必要があるかと思います。なぜ、ラブジョイ彗星が生き残り、アイソン彗星が消滅したのか、科学者たちが興味を示す要素の一つではないでしょうか。
 これから明け方の空で、写真を撮影する準備を整えていただけに、本当に残念です。
 右上の画像は、「コマを作る彗星の核」のエアブラシ・イラストです。1998年に制作したものです。彗星の写真が何もないので、イラストで紹介します。
うどん専門店(宮崎市清武町 11月14日)
11月20日(水)
 佐賀市文化会館で投影を行った折、第2の故郷である、宮崎まで足を延ばしました。知人などに会って用事を済ませるためでした。宮崎に帰るたびに、いつも立ち寄るうどん専門店があります。ただし、なぜか定休日に立ち寄ることが多く、がっかりしてほかのお店に行ったりしていましたが、今回は定休日ではありませんでした。
 清武町という町にあります。昔から営業しているお店で、建物はその当時のままなのでしょう。近代的とはいえませんが、中に入ると心が休まるような雰囲気です。お昼は地元のサラリーマンなのでにぎわうので、少し早めにお店に入りました。丼セットというメニューがあります。卵丼と、うどんがセットになっています。値段は600円と比較的安めです。讃岐うどんとは異なり、麺はかなりやわらかめです。口に入れると自然に溶けてしまうくらいです。九州のうどんは、どこも麺が柔らかめの傾向にあるようです。出汁は色が薄いのですが、塩味が効いていて、とてもおいしいものです。卵丼が絶品で、味は濃いめですが、良い卵を使用していることがよくわかります。卵そのものの甘みがあります。久しぶりに宮崎のうどんを堪能しました。
 質の高いものを、いつまでも変わらぬ味で提供すること。私共の移動式プラネタリウムでも見習いたいと思います。
アンケート
11月20日(水)
 今月の9日(土)に投影をさせていただいた、谷本小学校の主催者であるPTAの担当者の方から、移動式プラネタリウムの投影に関するアンケートを送っていただきました。アンケートの枚数は60枚ほど。A4サイズのファイルに綴られ、主催者からのメッセージも入っていました。その丁寧な対応に頭が下がる思いがしました。
 谷本小学校の投影では、投影後に、毎年のようにアンケートを送っていただいています。ただ、今回は投影の後半部分でアイソン彗星について解説しましたので、幼児、小学校低学年の児童には少し難しいのではないかと思いながら投影をしていました。それを承知で投影を行ったのは、彗星という天体に関して、こどもたちにも知ってもらい、彗星が明るくなったら、ぜひとも実物を見てもらいたいという思いからです。
 アンケートの結果は、その想像通り、幼児・低学年の児童には、少し難しかったという、保護者からのコメントが付いていたものが何枚かありました。それでも、こどもたちからは、「ぜひ見たいと思いました・・・」というコメントも。また、毎年楽しみにしているという回答が多数ありました。とてもうれしく思った次第です。「おうちの電気が星の光を邪魔しているんだよね」というこどもの言葉にハッっとしましたという、保護者のコメントも。アンケートの結果は、おおむね好評でした。そして、私どもが解説の中でアピールしていることも、きちんと伝わっているようでした。しかし、これに満足することなく、今後も投影のレパートリーを広げ、さらに質の高い投影を目指したいと思います。
 ファイルのトップページに、こどもが描いたとみられる、星座のイラストが掲載されていました。何気なく見ていましたが、それはペガスス座でした。とてもかわいらしいもので、思わず笑みがこぼれてしまいました。しっぽまで付いています。
移動式プラネタリウム(佐賀市文化会館 佐賀県佐賀市 11月16日)
11月17日(日)
 佐賀市文化会館において11月16日(土)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。九州での投影は今年4回目です。佐賀市で投影を行うため、そのついでに第2の故郷である宮崎まで、横浜から車を走らせました。知人などに会って用事を済ませたのちに佐賀市に入りました。横浜・宮崎間での走行距離は、片道で約1200キロになるでしょうか。
 「第1回佐賀市民芸術祭SAGAルネサンス」というイベントが、同館において11月15日(金)から17日(日)まで開催されました。西本智実指揮 九州交響楽団コンサートをはじめ、佐賀モダンジャズジャズオーケストラfeaturing青木カレン JAZZステージ、吹奏楽・管弦楽ステージ、プロジェクションマッピング上映展示など、大規模なプログラムが並びました。そのひとつとして、移動式プラネタリウムの投影もプログラムに加えていただきました。1日6回の投影でした。プラネタリウムは入場無料となっため、6回分の入場整理券は全部なくなってしまいました。うち5回が満席で、残り1回も満席にほぼ近い状態でした。
 当日夜9時、佐賀市でみられる星空を投影し、秋の星座を、ペガスス座の神話を交えて解説しました。本来であれば、今の時期は、星空解説とともに、アイソン彗星について詳しく解説したいところですが、館からの要望もあって、星座神話を中心にしました。アイソン彗星と、11月18日の未明に極大をむかえる、しし座流星群に関しては、スライドを使用せず、口頭での説明としました。
 佐賀市の皆さまの反応は、比較的おとなしめで、同じ九州での投影でも、福岡・長崎・熊本・大分県などでの投影とは、その反応が少し異なることが、とても興味深く思ったことです。
 若い頃、九州で暮らしていたときには、佐賀県を訪れたことがありませんでした。九州で投影をさせていただくときでも、通過してしまうことがほとんどです。とても楽しみにしていましたが、仕事の都合で、宿泊先と投影現場の往復のみで、どこも見学せずに帰ってきてしまいました。とても残念です。
 今年の九州での投影は、これでおしまいですが、横浜から遠く離れた地域での投影は、これからも予定が入っています。まだまだ気を抜くわけにはいきません。山々が紅葉で赤く染まりつつある風景を楽しみながら、九州まで往復しました。先ほど戻ってきたので、まだ疲労感が少し残っています。
ラブジョイ彗星(C/2013R1 伊豆 11月11日)
11月11日(月)
 11月5日に伊豆に天体写真を撮影に行ってきたばかりですが、アイソン彗星の姿をぜひ見たいと思って、昨日の夜も伊豆に出かけました。天気予報では、伊豆の天気は、行くべきかどうか判断に迷うものでした。GPV天気予報の雲のシミュレーションでは、日付が変わるころから晴れ間が出てくるような予報でしたので、行くことにしました。
 午後の遅い時間になってからの決断でしたので、それからあわただしく機材を車に積み込んで、出発しました。出るのがいつもより遅かったため、道路は渋滞が全くありませんでした。伊豆スカイラインに入ると、行きかう車はほとんどありません。路面はところどころ、それまでに降った雨でぬれていました。しかし、観測値に近づくに従って、天気は良くなり、到着したときには、上限の月とともに、星空が広がっていました。
 月が西に沈むのには、まだ時間がたっぷりあったため、その様子を見ながら、機材のセッティングを開始しました。それでも30分足らずで、撮影体制に入る準備ができました。外気温は前回と同じで7度。あまり寒くありませんでしたが、それでも1時間以上経過すると、体がかなり冷えてきます。
 月が沈んだのを見計らって、撮影を開始しました。彗星が東の空に昇ってくるまでには、まだかなりの時間がありましたので、狙うのはプレアデス星団(すばる)など、今頃見えるメジャーな天体です。自らのプラネタリウムの解説や、公演・講座の素材として使用するのが目的です。
 望遠鏡を目標の天体に向け、撮影を開始し、1枚撮影を終わったところで、雲が広がってしまいました。それからは、ところどころで雲が切れて、星が見えますが、撮影はさせてもらえませんでした。日付が変わって午前2時頃まで粘りましたが、一向に天気が改善される気配がないので、諦めて機材を撤収し、山をあとにしました。
 山の中は、この時間、動物たちの天国です。目撃した野生動物は、鹿が約30頭、道路の真ん中に鎮座していた、ハリネズミのようなかわいらしい小動物が1匹、そして車めがけて飛び出してきた野兎が1匹です。こちらは急ブレーキで対処しました。まるでナイト・サファリですね。
 伊豆スカイラインを十国峠付近まで戻ると、雲が切れて、南から東の空にかけて、とても美しい星空が広がっていました。下界のほうに目を向けると、宝石箱をひっくり返したような街明かりです。どちらもとてもきれいでした。空の透明度が良く、天体写真が撮影できるレベルの星空でした。本来、このあたりは、街明かりの影響がひどく、写真撮影には向かない場所です。
 車のトランクから双眼鏡を取り出し、ラブジョイ彗星をチェックしました。双眼鏡の視野に簡単に入ってきました。大きな拡散上の姿を見せていました。もう、撮影ができる体力と時間が残っていなかったので、眼視でしっかりと見たあとで、車を走らせました。この彗星を見ることができただけでも、来たかいがありました。アイソン彗星はまだ低空であり、その方向は雲にさえぎられていました。
 仕事の都合と、月明かりの関係で、11月の間にまた行く機会があるかどうかわかりませんが、時間を見つけて、再度撮影に行きたいとは思っています。
 写真は、1枚だけ撮影できたプレアデス星団です。本来は8コマ撮影して、コンポジット(合成)するつもりでしたので、この画像は作品とはいえません。デジタル非対応の望遠鏡ですが、フィルターワークと、画像処理で、青のにじみ(パープルフリンジ)は、ほどんど目立たなくなります。

写真のデータ 
プレアデス星団 2013年11月10日23時13分から6分間露出 BORG125ED F4 EOS5D Mark2(改造機) ISO800 ステライメージ7、photoshop CS6で画像処理
移動式プラネタリウム(谷本小学校 横浜市青葉区 11月9日)
11月11日(月)
 谷本小学校PTA主催の投影です。同校の体育館で行いました。横浜市青葉区の谷本小学校で投影をさせていただくのは、2009年7月、2010年1月、2011年1月、2011年11月、2013年1月に続いてこれが6度目です。毎回参加者が多いのが特徴ですが、今回は、近隣の学校等の行事と重なり、例年より参加者が少ないということでした。それでも満席になった回もありました。
 アイソン彗星が話題になってきているので、今回の投影では、秋の星空を投影して解説するとともに、後半ではアイソン彗星について解説しました。低学年のこどもたちには、彗星という天体そのものが難しいテーマですが、極力わかりやすく説明しました。しかし、それでもやはり、よく理解できていないこどもたちがいたように思います。この時期だからこそ、それを承知で解説をさせていただきました。ぜひ、こどもたちにも彗星を見てもらいたいと思っています。
 PTAが主催する事業では、移動式プラネタリウムの投影は、単年度で終了してしまうパターンが多いのですが、谷本小学校からは、毎年声をかけていただいているので、とてもありがたく思っています。6回も行っているのに、カーナビで目的地の設定を行わないと、どの道をどのようにして小学校まで行くのか、いまだにわかっていません。情けないですね。
太陽黒点(NOAA1890群 11月8日)
11月8日(金)
 大きな太陽黒点が地球の方向に向いてきました。明日あたりに、太陽の中央部にやってくるような気配です。太陽面の南半球に見えているNOAA1890群です。昨日、日食メガネを利用して、肉眼で見てみましたが、視力の衰えている私共の目では、肉眼では確認できませんでした。
 このところ、晴れれば毎日、この黒点を撮影しています。秋分を過ぎてだいぶ経過しているので、撮影に程よい高さに太陽が達するまでには、だいぶ時間がかかります。最近の撮影は午前中の遅い時間がほとんどです。
 夏季に比較すると、気流の乱れが激しく、粒状斑を鮮明に写し止めることは困難です。しかしながら、今回のような大きな黒点が出ているときには、撮影を見合わせるのはもったいないので、拡大率を少し落として撮影しています。高解像度の写真は21センチ反射望遠鏡を使用しますが、最近ではめっきり出番が減ってしまいました。ほとんど12.5センチ屈折望遠鏡を使用しています。口径が小さいほうが、気流の影響を受けないためです。
 朝、まず最初に21センチ反射望遠鏡で、眼視で太陽面をチェックして、気流の状態を見ます。それから撮影に入ります。気流が良ければ、21センチの出番ですが、この時期の気流は、安定していることがほとんどありません。
 太陽面の撮影を再開してから、1年以上が経過しました。目標を充分クリアーできるレベルで、高解像度の画像が得られるようになったのは、観測機器の進歩と、画像処理を行うソフトウエアの進歩のたまものです。21センチ反射で見る、白色太陽像はとても美しいものです。ただし、特殊なフィルターを取り付けて、見ていますので、真似をしないでください。本来であれば、太陽を見るためには、望遠鏡の口径を5センチ以下に絞ることが常識です。
 今日撮影した画像は、こちらにあります。
天体写真撮影(伊豆 11月5日)
11月6日(水)
 昨日の午後から、天体写真を撮影するために、伊豆に出かけました。その前日に所用で水戸まで往復したため、少し疲れてはいましたが、天気予報では、6日(水)まで晴れの予報でした。GPV天気予報でも、夜になっても雲もなさそうでした。新月を過ぎたばかりであるため、出かけるなら今がチャンスと思っていました。
 いつものように海沿いの西湘バイパスを通過し、箱根を越えて、伊豆スカイラインに入っても、天気は快晴でした。箱根の上のほうでは紅葉が少し始まっていました。暗くなるのが早く、この時期のこの時間は車が全く走っていません。動物の飛び出しに注意しながら、観測値に到着したのは、午後6時30分頃でした。さっそく機材のセッティングに入ります。薄明が終わりつつある空は、満天の星たちです。カシオペヤ座からはくちょう座にかけての、天の川がよく見えていました。
 セッティングを終えて、車の中に入り、簡単な夕食を済ませます。再び外に出ると、ところどころに星が見えているものの、一面の雲に覆われてしまいました。山の中の天気は、本当に変わりやすいですね。その後は、晴れたり曇ったりでした。外気温は7度でしたが、風がなく、防寒着を着こんでいることもあり、寒さはほとんど感じません。
 今回は、本格的な機材を持ち込んでいました。いつも太陽観測に使用しているBORG125ED屈折望遠鏡に、F4レデューサをかませると、焦点距離500ミリの望遠鏡になります。ピラーに載せたマークX架台で星を追尾します。ほとんどの機材が、ひと昔以上前のものです。これで、秋から冬にかけてのメジャーな天体を撮影したのち、明け方近くに、アイソン彗星を狙う予定でした。雲の動きが激しいため、本格的な撮影は断念して、フィルターのテストに切り替えました。結果は思っていた以上でした。先ほど画像処理をしましたが、実用になることがわかりました。それだけでも行っただけのことはありました。
 林の中からは、鹿の鳴き声が聞こえてきます。また、それだけではなく、聞いたことがないような動物のうなり声も・・・。伊豆の夜の山の中は、動物天国です。帰りも鹿を10頭近く見ました。夜12時過ぎまで粘りましたが、天気が回復してくるようには思えなかったため、機材を撤収して、山を降りました。西湘バイパスのパーキングエリアで、明け方まで仮眠をとり、夜が明けてきた頃に横浜に戻りました。何度この道を明け方に走ったしたことでしょう。アイソン彗星を見るために、近日中にまた撮影に行く予定です。
移動式プラネタリウム(桜美林大学大学祭 桜美林大学町田キャンパス 東京都町田市 11月2日から3日)
11月4日(月)
 桜美林大学町田キャンパスにおいて、11月2日(土)と3日(日)の2日間、移動式プラネタリウムの投影を行いました。大学祭での移動式プラネタリウムの投影は、久しぶりでした。1日目6回、2日目は7回で合計13回の投影でした。明々館ラウンジという場所に、ハードウエアを設営して、投影を行いました。大学祭ですので、ほかにたくさんのプログラムがありました。しかし投影のため、その場所から離れることができず、全体像がどのようなものなのかは、把握できませんでした。
 プラネタリウムをご覧いただいた観客の皆さまは、ショッピングモールなどでの投影とは異なり、学生と社会人が中心でした。投影は15分間の短縮バージョンでしたが、解説する側としては、いつものように幼児・小学校低学年のこどもたちがいないので、とても楽でした。
 大学祭でのプラネタリウムの投影は、観客数を稼ぐのに、以外と苦労するものですが、今回は比較的たくさんの方々にご覧いただけたように思います。秋の星座を中心に解説しました。短縮バージョンでしたので、アイソン彗星の話は詳しくはできませんでした。11月末あたりからのニュースを注意しておいてほしい。といったような説明としました。
 観客の中には、投影が終わると、ウルウルと涙ぐんでいた学生も多く、ドームを出るときに「感動しました・・・!」と言ってくれます。まだまだ、現役で大丈夫かな・・・・。と思った次第です。外国人留学生と思われるグループの方々にも見ていただきました。日本語の解説で大丈夫かなと思いましたが、投影が終わったあとで、「とても楽しかったです。」と言ってくれたのが印象的でした。
 学生の皆さんの自主的な運営でしたので、正直、少し心配でした。ショッピングモールのイベントでの、プロのイベントスタッフのように、そつなくこなせるわけではありません。手作り感いっぱいでしたが、テキパキと参加者の皆さんに対応する学生スタッフの姿を見て、とても感心した次第です。たいしたものだと思いました。イベントを仕掛けて、実際に運営していくことは、たくさんの細かい点に気配りが必要ですが、とてもスムーズにオペレーションができていたと思います。良いイベントになったのではないでしょうか。

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