投影日誌

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関市まなびセンターでの投影
4月11日(木)
 施設のホームページにおいて、すでに告知が行われているとおり、平成25年度も昨年度に引き続き、私共のメガガスターゼロYOKOHAHA投影機を仮設して、投影を行います。
 昨年度が初めての取り組みでした。5月のゴールデンウィークが初日でしたので、どうなる事かと心配しましたが、折からの金環日食に関する興味に後押しされて、2日間とも全回満席の盛況でした。しかしながら、その翌月は、通常の状態よりもやや多いかなという程度になってしまいました。せっかくのチャンスをいただいたのに、私共の力不足だったのかも知れないと反省しているところです。1年間を通して感じたことは、移動式プラネタリウムの観客と同様、幼児・低学年のこどもたちを連れた保護者と、年輩の方がほとんどであったということです。プラネタリウム解説者としては、解説がとてもしにくい状況となってしまいました。移動式のそれでは、すでに解説の方法が確立していますので、なんの問題もないのですが、テーマを深く掘り下げて、投影を行う常設館の解説ともなると、そうもいきません。私共が常設館の現役時代であったときとは、明らかに客層が異なります。1年間悩み続けながら、その手法を探り続け、最近になってやっと、その手段の一つが見つかったかな、と思っています。
 今年度の開始は、昨年と同じ、ゴールデンウィークからとなりますが、すでにそのコンテンツも制作が終わっており、現在は、その先の仕事をしています。ビデオプロジェクターの解像度と発色がとても素晴らしいので、コンテンツの作りがいがあります。少しずつ、軌道修正をかけながら、自らも納得できる内容になるよう、今年度も努力するつもりです。
 関市まなびセンターの投影で、楽しみにしているのは、天体観望会のサポートをしてくださるボランティアスタッフの皆さまと、いろいろな話ができることです。施設のスタッフの皆さまもとても親切で、私どもをあたたかく迎えてくれます。一生懸命仕事をしないわけにはいきませんね。日本各地で、さまざまな方と仕事を通して触れ合いながら、信頼関係を築いていくことこそ、今の仕事で得られる最も大切な財産です。関市まなびセンターの、平成25年度の投影スケジュールはこちらをご覧ください。
中性子星レンダリングサンプル
4月10日(水)
 太陽質量の8倍から10倍の星が、その一生の終わりに超新星爆発を起こし、そのあとに残されるのが中性子星と呼ばれる天体です。密度が非常に高く、角砂糖1個分のサイズで、10億トンといわれています。高速で自転しており、その磁極から電磁波を出しており、パルサーとして観測されます。
 人間と同じように、星にも寿命があります。その誕生から、最後までをCGで表現するために、以前から取り組んでいます。少しずつですが、形ができてきました。これは、最近取り組んでいる中性子星のCGレンダリングサンプルです。しばらく、寝かしてから、気に入らない部分を修正して、動画に仕上げます。
 この画像は、遠くから見ていますが、カメラを動かして、その内部に入っても、ディテールが損なわれないように作りこんであります。
パソコンのトラブル
4月9日(火)
 午後から打ち合わせの予定があったので、いつもより早起きして、太陽面の撮影を開始する準備を始めました。一通りの準備を終えて、いざ、パソコンを立ち上げようとすると、いつもと様子が違いました。個人設定用のファイルiが壊れているとのメッセージでした。「そんなこと言われたって、どうすればいいの・・・」 ディスクトップ画面が、一時的なものに置き換わり、そこに置いていたショートカット類も表示されていません。「あららららーーーー」。
 プログラムやデーターが消えていたわけではありませんので、撮影を優先して、アプリケーションを立ち上げると、その設定も変わっていました。「あららららーーー!!」。仕方なくその再設定を行い、撮影を始めるころには、徐々に薄雲が広がってきました。白色太陽像は撮影できましたが、Hαの画像は、得ることができませんでした。打ち合わせのために、出かける時間が迫っていたためです。機材を撤収し、パソコンもそのままの状態でシャットダウンして、出かけました。
 釈然としませんでした。そんなに大事なシステムファイルなら、システムのほうで、常時バックアップしておけばいいのに。帰ってから、バックアップファイルがあるのかどうか、別のパソコンからネット上で調べてみました。すると、このファイルは何らかの理由で破壊されると、復元できません。とありました。「あららららーーー!!!」。 しかし、回避方法が記述されていました。そのプロセスに従って進めると、説明とは、かなり食い違っていました。そのわかりにくいこと・・・。バックアップファイルが準備されていない理由がわかりました。設定ファイルの容量が大きすぎて、いちいちバックアップをしていると、コンピュータのパフォーマンスが著しく低下するためのようです。コピーするのにだいぶ時間がかかりました。別のユーザーを設定して、そこから入りなおして、必要なファイルをすべてコピーしました。これで、ディスクトップの画面は、大体元通りになりました。しかし、メールのアカウント設定など、ネットワーク関連の設定は、最初からやり直しのものがたくさんありました。パソコンには存在しているのに、使用できないのは、釈然としませんね。幸いなことに、メールの送受信データーは残っていました。これらは、折に触れてバックアップもしていますが、毎日はできません。
 約5時間ほどかかって、使用できるように復旧させました。パソコンに詳しくない方の場合は、どうするのでしょうね。パソコンは矛盾だらけです。できることなら、使用しないことが一番ですが、そうもいきません。機械の都合に、人間のほうが合わせているような気がしてなりません。なぜ、このようなシステムにしてしまったのでしょうね。
 打合せは、ゴールデンウィーク後半のイベントの件です。以前から、このような施設で投影してみたいと思っていた場所でした。プレッシャーがかかりますが、頑張らなくてないけませんね。大変な1日になってしまいました。そろそろ、このパソコンを新機種に更新する時期が迫っているのかもしれません。資源の無駄遣い?
打ち合わせ(4月8日)
4月8日(月)
 ゴールデンウィーク後半のイベントの打ち合わせを行うため、久しぶりに新宿に出ました。1年前までは打ち合わせや会議などのため、頻繁に都内に出ていましたが、諸般の事情で、それらの仕事を辞退させていただいたので、出かけることも少なくなってしまいました。今では、それで良かったと思っています。
 今日は、風もなく、快晴の良い天気で気持ちの良いものでした。打ち合わせを終えると、カメラの量販点に立ち寄り、いくつかのパーツを購入しました。今日のサラメシは、その近くのお店でカレーを食べました。考え事をしながらの食事でしたので、味は良く覚えていません。その後、秋葉原まで足をのばし、今度は、望遠鏡ショップにより、望遠鏡のパーツを購入して、横浜に戻ってきました。
 帰りの電車の中では、気持ち良く爆睡しました。これでほぼ、1日を費やすことになってしまいました。たまには、気晴らしになって良いと思います。久しぶりに通勤電車に乗ったため、疲れました。
肉眼的大黒点(NOAA1711群)
4月4日(木)
 NOAA1711黒点群は、太陽の東側のリムに姿を見せたときには、すでにかなり大きな黒点になっていました。久しぶりに大きな黒点が出てきたと思い、様子を見ていましたが、天気が悪かったりして、撮影のチャンスには恵まれませんでした。
 今日は、朝から良い天気でした。気流の状態も、冬に比べれば良い方だと思います。朝から、この黒点などの撮影を行いました。日食グラスで見ると肉眼でも判別できる大きさとなっていますので、ぜひご覧ください。くれぐれも目を傷めないように注意が必要です。日食グラスの取り扱い上の注意点は、昨年5月の金環日食のときと同じです。太陽面の中央部にやってくる頃が一番見頃になるのではないでしょう。その頃までに、さらに成長するのか、あるいは縮小するのかは、よくわかりませんが、今のところ、成長する傾向にあるようです。これからが楽しみです。
 撮影して、画像処理を行ってみると、半暗部の微細構造が見事でした。このくらい描写できれば、合格点だと思います。粒状斑のみならず、半暗部の流線構造まで再現できるようになったことを、大変うれしく思います。その他の画像も含めて、撮影データーは、こちらをご覧ください。
富士山(4月3日)
4月3日(水)
 低気圧が通過した影響で、横浜は朝から荒れ模様の天気でした。このことろ、天気の悪い日が続いています。昨日からの雨で、いつもの散歩コースにある小川も増水していました。午後になると雨もやみ、西の低空から晴れ間がのぞいてきたようなので、散歩に出ました。ちなみに、朝の散歩は強風と雨の中でした。強風にあおられて、傘がだめになってしまいましたので、戻ってから修理しました。
 午後の散歩から戻ってくると、姿を見せた富士山に、ドラマチックな雲がかかっていました。太陽の光を浴びて美しい光景となったので、カメラを持ち出し、撮影しました。久しぶりに撮影する昼間の富士山です。いつも見慣れている富士山ですが、年に数回程度、珍しい雲がかかってドラマチックな光景を見せてくれます。
 太陽面には、比較的大きな黒点(NOAA1711群)が出ているので、撮影できなくてやきもきしています。明日は、晴れそうなので撮影できそうです。気流が良いことを期待したいと思います。

撮影データ 
富士山 2013年4月3日 15時51分
EOS5D Mark 2 200mm F2.8L 絞りF9.0 1/800sec ISO200
相模原市立博物館での解説
3月29日(金)
 諸般の事情により、2008年10月から行っていた、相模原市立博物館における、プラネタリウムの解説を、この3月いっぱいで、終了させていただきました。約3年半ほど続けさせていただきました。もうしばらく、続けさせていただくつもりでしたが、さまざまな状況を配慮すると、今が退くタイミングだろうと判断しました。
 本日、お世話になった館のスタッフの皆さまに挨拶をしてきました。さほど長い期間ではありませんでしたが、それでも、去るとなると、少しさびしい気がします。常設プラネタリウム館での投影は、これで機会を失ったということではありません。今後も、条件さえ合えば、どこかの館で投影をさせていただくことになろうかと思います。それまで、しばらくの間、移動式プラネタリウムの投影などに力を入れていくつもりです。
科学館訪問(3月26日)
3月26日(火)
 約6年ぶりで、ある科学館を訪問しました。エントランスに入ると、春休みなので、こどもたちでにぎわっていました。私共が横浜こども科学館に勤務していた頃に、大変にお世話になった方でした。独立するときに挨拶をしたかったのですが、高名な方であり、かえってご迷惑になるのではないかと思い、遠慮していました。
 きっかけは3月3日(日)のみなと総合高校での、移動式プラネタリウムの投影でした。その科学館の組織の上層部の方が、私共の投影を見に来てくださいました。その時に、今回ご挨拶をさせていただいた先生の話が出ました。私共のことを覚えていてくださったようでした。大変うれしく思いました。上層部の方に、先生に一度ご挨拶をしたいとお願いしたところ、日程調整をしてくださって、今回の訪問となりました。
 久しぶりに三つ揃いのスーツを着込んで出かけました。先生は大変お元気そうでした。私共の、この6年間の取り組みなどの話をさせていただきました。先生は、最近の科学館の来館者の多くが、幼児・低学年とその保護者が中心であり、そのようなお客さまに気持ち良く過ごしてもらって、内容的にも満足していただけるようなものを、職員一丸となって目指しているとおっしゃっていました。まったくそのとおりだと思いました。
 私共が、日頃気にかけていることと、同じようなコメントをいただきました。今の私共の取り組み方は、間違いではないと思った次第です。大変お世話になった先生ですので、挨拶できないことが、この6年間、ずっと気になっていました。今日は、喉につかえていたものが取れたような感じで、すっきりしました。科学館のますますのご発展を願っています。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 3月23日から24日)
3月25日(月)
 関市まなびセンターで3月23日(土)から24日(日)の2日間、メガスターゼロYOKOHAMA投影機を12メートルドームに仮設して、投影を行いました。平成24年度の最後の投影となりました。関市で見られる、当日夜9時の星空の解説と「土星の世界」と題して、土星をテーマにして、少し詳しく解説しました。
 客層は相変わらず、幼児・低学年のこどもたちと保護者の家族連れ。そして年配のお客さまが多いようです。最近では、コンテンツも解説も、このような客層に対応できるように、かなり工夫しています。その方向性がだいぶ見えてきました。今回もCG動画 、イラストをふんだんに使用して、カッシーニ探査機が撮影した土星とその衛星の写真を中心に、解説を行いました。キャラクターなどは使用しませんが、幼児・低学年の子供たちも、食い入るように見ていましたので、これで良いのだろうと思いました。年配の方々も満足されていたようです。
 23日(土)の夜は、天体観望会でした。通常であれば、プラネタリウムで解説を行ったあと、参加者の皆さまに屋上の広場に上がってもらいます。しかし、今回はパンスターズ彗星が見えている期間でもありました。そこで、事前にメールなどで、この観望会の対応をどうするかを相談していました。当日の天気の状態も良かったため、急遽、先にパンスターズ彗星を見ていただくことになりました。15センチクーデ式屈折望遠鏡で、日没後、スタッフのE さんが、あらかじめ入力しておいた軌道要素をもとに、望遠鏡を自動導入で彗星の方向に向けました。このまま空が暗くなるのを待ちます。やがて、彗星が望遠鏡の視野の中に見え出す頃には、参加者の皆さまに屋上に来ていただき、全員に彗星を見てもらいました。喜ばれていたようでした。
 いつも観望会をサポートしてくださるボランティアスタッフのそれぞれの望遠鏡では、彗星の導入はできませんでした。今回の彗星をこの時期に捕らえるのは、相当に困難なようです。私共も、後方で写真撮影をして位置を確認しようとしましたが、今回は判別することができませんでした。
 彗星が地平線近くに差しかかって見えなくなる頃、観客の皆さまには、再びプラネタリウムの中に入っていたたき、一通り観望会用の解説をしたのち、再度屋上に上がって、観望会の再開です。皆さま、満足されたようでした。
 臨機応変の対応はリスクを伴いますが、結果としてうまくいったように思います。観望会終了後は、ボランティアスタッフの方々と、彗星談議に花が咲きました。とても楽しいひと時でした。
 関市まなびセンターの平成24年度の投影は、これでおしまいです。約1年間、何のトラブルもなく投影ができてほっとしています。そして、たくさんの方々とつながりを持つことができました。これが私共の財産です。
 投影終了後に、機材を撤収して、横浜に戻ると、桜が満開でした。ニュースでは知っていましたが、実際に見るとびっくりです。
パンスターズ彗星(山陽自動車道 吉備サービスエリア 岡山県 3月21日)
3月25日(月)
 天体観望会や移動式プラネタリウムの仕事をしながらも、パンスターズ彗星のことが気になっていました。仕事の都合、天気の状態などで見ることができなかったためです。
 国見町文化会館での投影を終えて、島原市に1泊したのち、翌日の朝から、岐阜県に向けて出発するため、島原半島をあとにしました。諫早ICから高速道路に乗り、一路、関市を目指します。途中で昼寝の時間も確保しながら、長崎県・佐賀県・福岡県、そして関門橋を渡り、山口県・広島県を抜け、岡山県に入る頃には、すでに夕暮れが始まっていました。西の低空が良く見えそうなサービスエリアを探して吉備サービスエリアに入りました。ここは、一般道側からも施設が利用できるような入口があります。そこを歩いて一般道に出ると、都合のよいことに西の低空が開けていました。最小限の機材を準備して待機しました。
 低空にやや雲があるものの、絶好の天気でした。眼視用には7×50の双眼鏡です。しかし空が暗くなっても、彗星は見えませんでした。80ミリのレンズで、彗星があるとみられる方向に向けて、シャッターを切ることを繰り返していると、薄明が終わろうとする頃、カメラのモニターの中に、彗星が写っていました。「あっ、いた・・・」急いで双眼鏡を向けると、極めてかすかですが確認することができました。・・・このかすかさでは、最初に双眼鏡でさがしても、見えないはずだな・・・と思うほどの明るさです。急いで200ミリの望遠レンズに交換して、山に沈むまで撮影を繰り返しました。やっと見ることができました。一安心です。サービスエリアで夕食をとると、関市を目指して、再び車を走らせました。

写真のデータ
パンスターズ彗星 2013年3月21日19時12分 EOS5D Mark2 200mmF2.8L 絞り開放 3秒露出 ISO800
撮影地 山陽自動車道 吉備サービスエリア  
移動式プラネタリウム(国見町文化会館 雲仙市教育委員会/雲仙市文化会館自主文化事業振興会主催 長崎県雲仙市 3月20日)
3月25日(月)
 
国見町文化会館 多目的ホールに設営したドーム 島原城 雲仙岳
(画面右端の斜面の隆起が平成新山)
 長崎県雲仙市にある国見町文化会館において、3月20日(水)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。長崎は過去に2度ほど訪れていますが、雲仙市に来たのは初めてです。島原湾を隔てて、すぐ南に位置する天草市は、宮崎に住んでいた若い頃に、南端の牛深まで行ったことがあります。雲仙・島原の地域は、以前から一度行ってみたいと思っていた場所でしたので、オファーをいただいて嬉しく思いました。九州で移動式プラネタリウムの投影をさせていただくのは、これで6度目です。
 いつものように、佐波川サービスエリアで食料を調達し、壇ノ浦パーキングエリアで仮眠。朝食を食べたのち、九州へ入ります。黄砂の影響で、空はコントラストが悪く、晴れているのにどんよりとしていました。諫早ICで降りて、有明海沿いに雲仙市を目指すと、やがて前方に雲仙岳が見えてきます。1990年から約5年間、火山活動で形成された平成新山を初めて見ました。
 この地域には、プラネタリウム施設がありません。それを見るためには、長崎市、熊本市、佐賀県武雄市などに出かけなくてはなりませ。移動式プラネタリウムはこのような地域で威力を発揮します。事前募集制でしたが、募集を開始してすぐに、希望者でいっぱいになってしまったようでした。春の星座、そして西に傾いた冬の星座を解説するとともに、現在話題になっているパンスターズ彗星、11月末に太陽に大接近する、アイソン彗星についても解説を行いました。
 施設のほうでは、各回の投影終了後にアンケートをとっていました。後日の情報では、再度開催してもらいたいとの希望が多かったとのことでした。5回投影をさせていただいて、全ての回が満席でした。
 今回は島原市に宿泊しました。設営の前、少し時間が確保できたので、島原城を見学しました。「島原の乱」をはじめ、キリシタンの歴史などが詳しく展示されており、とても興味深く見学しました。各地で投影をさせていただいていますが、そのたびにお城を見学します。お城に特に興味を持っているわけではありませんが、その地域の歴史が良く理解できるので、必ず見学するようにしています。
 島原湾をはさんで、前方には熊本県が見えています。背後には雲仙岳がひかえており、エキゾチックでとても景色の良いところでした。12月に見えると思われるアイソン彗星は、さぞかし素晴らしい眺めになるのではないでしょうか。夜は小料理屋さんで地元のおいしい魚をごちそうになり、お昼には長崎名物のちゃんぽんまで、ごちそうになってしまいました。機会があれば、ぜひまた行きたいと思います。
天体観望会(上郷・森の家 横浜市栄区 3月16日)
3月17日(日)
 横浜市栄区にある、上郷・森の家で3月16日(土)に天体観望会を行いました。私共のすぐ近くです。上郷・森の家では、3月23日(土)までイベントが実施されています。その一環として、天体観望会のイベントが行われました。天体望遠鏡2台を準備して、参加者の皆さまには、月、木星、そしてオリオン大星雲などをご覧いただきました。開催時間帯と場所の関係で、現在話題になっているパンスターズ彗星は観望対象からは、はずしました。観望前には、現在見えている星座などを一通り説明させていただきました。雲ひとつないとても良い天気の1日で、気温もそれほど低くなかったため、観望会の開催には絶好の条件でした。
 普段はベランダで太陽観測などに使用している、観測機材を持ち出します。ベランダは、北極星の見えない場所であるため、一度分解してしまうと、天の北極に赤道儀を向けるのが大変です。そのため、あらかじめ、赤道儀のいつくかの部分に目印をつけておき、元に戻せるようにして分解しました。望遠鏡は昨夜のうちに元通りに復元しましたが、太陽をきちんと追尾できるように、これから微調整を行います。観望会は、すでに何度も開催していて慣れていますが、それでも今回は、いくつかの課題を残してしまいました。今後、改善に向けて考えたいと思います。
「LIVING横浜」のホームページ
3月14日(木)
 主婦のお役立ちと地域のお出かけ情報が満載の「リビングWeb」です。その地域特派員ブログで紹介していただきました。こちらをご覧ください。今月の3月3日(日)に横浜市立みなと総合高等学校で投影を行った際に、取材していただきました。
 私共の移動式プラネタリウムをご覧いただいた方々の多くが、同じような印象を持って投影をご覧いただいているように思います。施設によっては投影終了後にイベントのアンケートをとって集計されていますが、そのアンケート結果を見ても、同じような感想がたくさんあります。幸いなことに、厳しいコメントを頂戴することはほとんどありません。星空を見ることが、心の癒しにつながるからではないでしょうか。しかし、だからといって、それで良いというわけではなく、今後も気を引き締めて、1回1回の投影を大切に行っていきたいと思います。なぜなら、還暦をむかえた私共には、移動式プラネタリウムの投影ができる、残された時間が次第に少なくなりつつあるためです。体が動く限り続けるつもりではありますが、それでも限りがあります。後継者問題も視野に入れていますが、残念ながら、今のところ適任者はいません。
 パンスターズ彗星は、ここ2日間、夕方の天気が悪く、見ていません。明日以降は、彗星が見える時間には、いろいろと用事があるので、見ることができないかも知れません。その間に暗くなってしまいそうです。彗星が次第に見やすくなる(・・・ただし暗くなります)月末から来月にかけて、本格的な撮影に出かける予定にしています。
 福島県相馬郡の新地小学校で、3月9日(土)に投影をさせていただいた時の主催者である、特定非営利活動法人ピースプロジェクトのレポートもアップされています。こちらをご覧ください。
パンスターズ彗星
3月12日(火)
 パンスターズ彗星は3月10日に太陽に最も接近しました。それまで南半球の空に見えていました。南半球では、彗星らしい写真が撮影されており、ネット上にも発表されていました。太陽に最接近したあとは、北半球の空に姿を現すので、昨日から、撮影の体制をとっていました。しかしあいにく、彗星が姿を現す西の低空は、靄がかかったようになっており、富士山も見えませんでした。7×50の双眼鏡で探しましたが、見つけることができませんでした。条件の良い場所で見たという情報が飛び交い、ネット上には写真もアップされました。
 今日も日没前から、撮影の準備をしながら待機しました。自宅の近くです。富士山も見えており、とてもクリアーな空でした。7×50の双眼鏡とともに、BORG100EDという10センチの屈折望遠鏡にペンタックス製の40ミリ接眼鏡を取り付けたものも準備しました。この望遠鏡の視野は3度以上になります。富士山の左に太陽が沈むと、すぐに彗星を探し始めました。午後6時30分頃まで探してみました。残念ながら、今日も見つけることはできませんでした。富士山の上空に、地平線に平行に広がる帯状の雲があり、その中だったかも知れません。一方で東京でもすでに確認されているようです。明日は月齢1.6の月のすぐ近くに彗星が見えているはずです。しかも、午後6時30分頃には真西の方角で、私共の住んでいる場所から見ると、富士山頂の少し上です。富士山頂と月と彗星、写真に撮影するには絶好の日となりますので、天気が良ければ、明日、再度チャレンジしましょう。晴れると良いのですが、天気予報では晴れのち曇り、夜遅く雨とのことです。・・・こんなものですね。
移動式プラネタリウム(新地小学校 福島県相馬郡 特定非営利活動法人ピースプロジェクト主催 3月9日)
3月10日(日)
 
設営したドーム ビンゴゲーム 夕食のラーメンと餃子
新地小学校で3月9日(土)に、移動式プラネタリウムの投影を行いました。特定非営利活動法人ピースプロジェクトの主催事業です。被災地で継続的に復興支援活動を行う、同組織が震災から2年目を間近にして、こどもたちに星空を見てもらいたいとの思いで、今回のイベントが実現しました。小学校のアリーナ(体育館)をお借りしました。他にビンゴゲームなども実施されました
 被災地で投影を行わせていただくのは、昨年の9月末以来2度目です。前回もピースプロジェクトのスタッフの皆さんとともに仕事をさせていただきました。今回は1日5回の投影です。いくつかの理由により、告知が行われたのは実施日の直前でした。私共も、ピースプロジェクトのスタッフの皆さんも、参加者はそれほど多くはないだろうと予想していました。しかし終わってみれば、5回のうち3回が満席でした。残り2回は、たまたま他のイベント(お好み焼きがふるまわれるイベント)と重なったために少なかったとのことです。食のイベントには勝てませんね。小学生児童とその保護者が中心でした。楽しかったと言ってくださる方も多く、一安心です。
 地図を見ると、新地小学校は海岸から直線距離にして2.5キロ弱です。小学校から海が見えていました。小学校と海の間には、新地町役場があります。そこには、津波が押し寄せたそうです。小学校は役場よりやや高い場所にあるため、難を逃れたと聞きました。役場から海岸までは、今はさら地になっており、重機が入って整地が行われていました。あれから2年が経過しようとしている今でも、まだ何も片付いていないようです。震災のことを考えると複雑ですが、私共は、これでもプロの解説者です。投影が始まってしまうと、いつもと同じように集中して投影を行いました。
 気休めにしかなりませんが、それでも、ほんの少しでも心のいやしになってくれれば、との思いで、投影をさせていただきました。ピースプロジェクトのスタッフの皆さんと一緒に仕事をさせていただくのは、これで2度目です。前回でお互いのことがある程度分かっているので、たいした打ち合わせもせずに仕事にかかりましたが、スムーズにイベントが進みました。
 復興にはまだ相当な時間がかかると思われます。スケジュールや条件が整えば、また投影をさせていただきたいと考えています。相馬市の駅前に、おいしい中華料理店があります。前回夕食を食べたときに、また行きたいと思っていましたので、今回も楽しみにしていました。五目ラーメンと餃子、とてもおいしかったです。とても風の強い1日でした。
40年越しの夢の実現
3月7日(木)
 朝のうちは曇っていたので、日課である散歩に出ました。帰ってきてから書類作成などを片付け、一息ついて空を見ると、晴れ間が広がってきたので、太陽面の撮影に入りました。昨日は、気流の状態が悪く、質の良い写真は得られませんでした。今日は空の透明度が低く、コントラストも良くありませんでした。黄砂や花粉の影響かも知れません。しかし、望遠鏡を通して白色光で太陽を見ると、この時期としては珍しく気流の状態が安定しており、とてもクリアーに見えていました。
 いつもより拡大率を上げた動画も含めて、何セットかの白色太陽像を撮影しました。画像処理をした結果は良いものでした。所有している望遠鏡の解像度の、ほぼ限界まで性能を引き出したと思います。
 NASAが2010年に打ち上げ、現在も運用が続けれられているSDO衛星(Solar Dynamic Observatory)が撮影した、今日の太陽面画像の4000ピクセルの写真と比較しても、ほぼ遜色ありませんでした。とても嬉しく思いました。
 太陽の観測は、20代の頃に約6年間ほど、プラネタリウムの仕事をする傍ら、20センチ屈折望遠鏡(黒点観測用)と8センチの屈折望遠鏡(プロミネンス観測用)を使用して継続的に行っていました。いずれも五藤光学製で、とても性能の良いものでした。写真撮影用の装置も完備しており、それを使用して写真も撮影していました。
 当時は、ミニコピーというハイコントラストフィルムを使用していましたが、これらの望遠鏡をもってしても、粒状斑などの微細構造をとらえるのは、至難の業でした。以来、いつかは、これらの微細構造を表現してみたいと考えるようになりました。
 昨年後半から、再び太陽面の撮影に取り組み始めましたが、気流の状態の良い日は少なく、今日のような日を待っていました。
 撮影したNOAA1689黒点群は、どちらかといえば規模の小さい群です。半暗部の流線構造も複雑なものではありません。しかし、粒状斑も含めて、ここまでディテールが表現できていれば、合格ラインに入っていると思います。40年間思い続けた夢がかなったかな・・・と思いました。使用する機材の進歩、画像処理技術の飛躍的な進歩、などによるところが大きいと思います。
 望遠鏡の分解能(わかりやすく表現すると解像度)は、口径によって決まります。口径が大きいほど分解能が良くなりますが、その一方で、大気の揺らぎの影響のため、地上からでは、1秒角以上の分解能を得るのは困難とされています。理論上は口径12.5センチの望遠鏡の分解能が1秒です。太陽の粒状斑は、1粒の大きさが約1000キロ、角度にして1秒から1.5秒の大きさ、寿命は3分程度です。長いものでも約10分といわれています。刻々と変化します。これらの理由により、その様子をとらえるのが困難なことが、ご理解いただけると思います。
 しかしながら、国内をはじめ、世界中には優秀な観測者がたくさんいます。海外のサイトを検索すると、目を見張るような、素晴らしい解像度の黒点の写真があります。今後は、さらに解像度を上げる工夫をしながら、これらの観測者に追いつくことを目標とするとともに、数分間で寿命となる、粒状班のアニメーションなどにも取り組んでみたいと考えています。
 太陽の写真を撮影を続けるにあたり、折に触れてご指導いただいている、この道の先輩(私共が若い頃から、あとを追い続けている方で、いまだに追いつくことができません)には、とても感謝しています。厚くお礼を申し上げます。
 今日撮影した他の写真はこちらにあります。

写真のデータ
白色太陽像
2013年3月7日10時24分に撮影した動画を画像処理 BORG125ED 減光プリズム+od1.8+scフィルター 5XPowermate DMK41AU02AS 1/154sec 15fps×20sec
Avistack2で画像処理。photoshop CS5でトーンカーブ調整
太陽面撮影
3月6日(水)
 朝から穏やかな天気だったので、早朝から太陽面を撮影しました。しかし、穏やかな天気とは裏腹に、気流のほうは予想していた以上に乱れていました。時間をかけた割には、今日もヘッポコな画像しか得られませんでした。いつになったら切れ味の良い画像が撮影できるようになるのでしょうね。・・・以上。
カッシーニ探査機のリメイク
3月5日(火)
 ここ2週間ほどかけて、カッシーニ探査機をリメイクしました。だいぶ以前に作成しておいたモデルです。その後、世田谷区立教育センターのプラネタリウムのリニューアルオープンの番組を手掛けさせていただいたときに、この探査機の動画を挿入しました。その時、質感などを修正しましたが、時間的な制約があったため、できるところまで取り組んでストップしてしまいました。
 それ以降、ずっと気になりつつも、再度取り組む機会がありませんでした。このたび土星を扱う番組を作る必要があるため、モデリングデーターをひっぱり出してきて、リメイクを始めました。
 数年前だったと思いますが、相模原市立博物館の特別展で、この探査機のスケールモデルが展示されたことがあります。プラネタリウムの解説の合間に見せていただきました。
 探査機には、たくさんの科学機器が搭載されています。これらの機器を、宇宙空間の厳しい環境から保護するために、反射率の高い金色のカバーがかけられています。このカバーは、どのような形をしているのか、探査機を作る場合、一番悩むところです。公開されるほとんどの写真にカバーがかけられていないためです。
 今回は、スケールモデルを見せていただいたおかげで、その色や形状が良くわかりました。その時の印象をもとに、カバーも新たに作りました。ただ、まったく実物と同じというわけにはいきません。カバーのしわや、複雑に織り込まれた形状までの表現が困難であるからです。それでも、だいぶさまになったと思います。
 これから、動画を一つ作ります。カッシーニ探査機の質感設定は、今回は、ここまでで許してやる・・・(・・・だれを?)。
移動式プラネタリウム(横浜市立みなと総合高等学校 横浜市 3月3日)
3月3日(日)
 横浜中華街のすぐ近くにある、横浜市立みなと総合高等学校において、3月3日(日)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。昨年の1月に続いて、2年連続2回目の投影です。みなと総合高校には、日頃からお世話になっている先生が2人ほどいます。搬入・搬出、そして運営は同校の地球科学部のメンバーが行いました。ドーム内の諸注意なども同じくメンバーが行っていますので、私共は、普段の投影に比べると楽でした。
 みなと総合高校および横浜山手中華学院の生徒や保護者、そして地域の皆さまなどに投影をご覧いただきました。5回ほど投影をさせていただきました。昨日は、相模原市立博物館の23メートル傾斜型ドームでの、プラネタリウム解説の日でしたので、本日の移動式プラネタリウムの投影と比較して、投影の違いが際立っていたように思います。本日の2回目以降は、地球科学部のメンバーの中に、シンセサイザーを演奏できる部員がいたので、急遽、ドームの中に装置を持ち込み、毎回1曲だけでしたが、生演奏の中で、参加者の皆さまには星空を楽しんでいただきました。
 部員の皆さんは、3月20日(水・祝)、はまぎんこども宇宙科学館のプラネタリウムの「青春☆プラネタリウム2013」と題したイベントの中で、23メートルドームにおいて、投影を行うことになっています。その時の投影でも演奏が行われる予定です。同館は私共が独立して、今の事業を立ち上げる前の職場です。その頃は、横浜こども科学館という名称でした。不思議な巡り合わせだな・・・と思う次第です。部員の皆さんは、今回の私共の投影を見て、日頃の練習で気になっているところを修正して本番に臨むことになります。頑張ってもらいたいと思っています。
 今回の投影では、意外な出会いがたくさんありました。近所にお住まいの歯科医で、天文の世界でも名前を知られている方も見に来てくださいました。約30年ぶりの再会でした。その他、科学館の関係者で、組織の要職に就かれている方、タウン誌のライター、みなと総合高校と交流があり、プラネタリウム施設も所有する有名校の先生などです。特に前述の科学館関係者の方とは、後日、別途時間を設けて、話し合いを行うことになりそうです。
 昨日は、いろいろな学校で卒業式がありました。私共が科学技術顧問を務めるサイエンスフロンティア高等学校も、卒業式でした。前述のとおり、相模原市立博物館での解説のため、卒業式には出席できませんでした。しかし、生徒の中には、卒業した旨の連絡をくれる者もいて、嬉しく思いました。学校の先生方の気持が、少しだけわかりました。大学に進む彼らのことを、今後も見守っていきたいと思っています。
 いろいろなところで投影をさせていただくたびに、たくさんの方々と出会い、いつの間にか、その輪が大きく広がっていくことを、とてもありがたく思っています。
花粉症
2月28日(木)
 新潟に行った頃から、その兆候が出始めていましたが、昨夜あたりからひどくなってきました。花粉症です。これから桜が咲く頃までの約1ヵ月間、症状に悩まされることになります。昨夜はCG制作をしていても、鼻がむずむずしたり、目がかゆくて仕方なかったりと、集中力が全くありませんでしたので、途中で制作を中止しました。夜からマスクを着用しました。今日も一日中マスクを着けたままです。そのおかげで少しは緩和されましたが、相変わらずくしゃみの連続で、ティッシュペーパーが手放せなくなりました。そのうち、鼻のあたりがガビガビになるでしょう。
 最近は保湿成分の配合されたティッシュペーパーもあるようですね。以前に放送された「cool japan」というNHKのBSの番組の中で、このティッシュペーパーは、外国の方たちから絶賛されていました。日本人の紙へのこだわりのすごさに感心していたようです。
 花粉症のときに困るのは、プラネタリウムの解説のときです。鼻水たらたら・・・そして頻繁にくしゃみをしている状態で解説に入らなくてはいけません。しかし、それでも、本番が始まると、不思議とそれらが止まってしまいます。ただしときどき、解説をしているときに、どうしてもくしゃみをしたくなることがあります。話の「間」などに配慮している場合ではなくなってしまい、最悪の場合、解説を中断してくしゃみをしてしまいます。そのような場合は、素直に「花粉症にかかっているので申し訳ありません・・・」と、観客の皆さまにお詫びします。この週末は、そのような状態で、相模原市立博物館のプラネタリウムで解説をします。このつらい時期が終わる頃、桜の花びらが咲き誇ります。春が来るまで、もう少しの辛抱ですね。
 最近は、気流の状態が少し良くなってきました。12月、1月頃とは、明らかに気流の乱れ方が異なります。今日は目立ったプロミネンスもなく、太陽面は穏やかでした。昨日は大きなプロミネンスの噴出があったようでした。残念ながら横浜は、その時間に雨が降っていたため、撮影ができませんでした。今日は、午前中に望遠鏡を載せ換えながら、太陽面の撮影テストを行いました。光学系の組み合わせを変えて、どの組み合わせが最も解像度の高い写真が得られるかを試しました。このテストは、時間がかかるために、気流が良くて、太陽面が穏やかなときに行っています。大きな黒点やプロミネンスが出ているときには、本格的な撮影となるので、テストはできません。
 今日撮影した黒点の写真をこちらに掲載しました。黒点の半暗部の流線構造を描写できるようになるまで、あと一歩のところまで来ました。上の写真は、左が白色太陽像を撮影するためのBORG125ED屈折望遠鏡、右がHα太陽像を撮影するためのLUNT100THα望遠鏡です。
移動式プラネタリウム(村上市総合文化会館 新潟県立自然科学館・村上市教育委員会主催 新潟県村上市 2月23日から24日)
2月25日(月)
 
村上市総合文化会館 会場に設営したドーム サイエンスショー
ミュージアムショップ 受付 晴れ間をのぞかせた日本海
新潟県村上市の村上市総合文化会館において、2月23日(土)から24日(日)の2日間、移動式プラネタリウムの投影を行いました。新潟県立自然科学館が、毎年この時期に実施しているアウトリーチ事業です。今年は新潟県の北部に位置する村上市で行われました。サイエンスキャラバン「科学館がやってきた!」というタイトルです。移動式プラネタリウムは、その事業のプログラムの一つです。毎年、私共に声をかけていただいています。今回が3年連続で3回目です。
 そのほかに、サイエンスショー「空気の力はすごいでショー」、ミニ自然科学館、工作コーナーなどがプログラムとして用意されました。ミュージアムショップまで持ってきてしまうのですから、科学館としての力の入れようが理解できます。このアウトリーチ事業は公益財団法人東京応化科学技術振興財団の助成を受けて行われたものです。
 私共は、全国各地で移動式プラネタリウムの投影をさせていただいていますが、いつも思うことは、誰もが必ずしも科学館や博物館に足を運べるということではないということです。スタッフもかなり投入しての、このような規模の大きいアウトリーチ事業に取り組むことは、とても素晴らしいと思います。
 22日(金)の夕方に横浜を出発しました。指定された時間までに村上市の現場に入るためです。途中での降雪を配慮すると、何があるかわかりませんので、そのリスクを少しでも減らすためです。
 関越道を水上付近まで走ると、強制的にパーキングエリアに誘導されます。そこで検問がありました。タイヤチェーンもしくはスタッドレスタイヤを装着しているかのチェックです。ちなみにこのチェックは、昨年、一昨年の同じ時期に通過した時にはありませんでした。そこから雪化粧した路面を少し走ると、再度、パーキングエリアに誘導されます。チェーン装着車は一度、ここでチェーンを外さなくてはいけません。谷川岳のトンネルを通過するときに、距離が長いため、金属製のチェーンが切れてしまう恐れがあるためです。スタッドレスタイヤの場合は、そのまま通過します。長いトンネルを抜けると、再度、土樽PAに誘導されます。ここで再び、チェーン装着をするためです。スタッドレスタイヤの場合は、そのままパーキングエリアをぐるっと一周して、本線に戻ります。
 ここから先は、周囲の光景が一面の銀世界に一変します。雪もかなり降っており、路面も真っ白です。これまでに降り積もった路面上の雪は除雪されますが、路肩にスタックした雪の量が多く、道路までせり出しています。幅が狭くなった道路をある程度のスピードを保ちながら走ります。夜はトラックが多く、追い越されるときも、追い越すときもかなり緊張します。両車がかなり接近した中での追い越しになるためです。追い越された後は、まきあがる雪煙で、視界が確保できなくなります。このような走行を繰り返しながら、100キロも走ると、次第にその感覚に慣れてくるので不思議です。この時期に、すでに3度も新潟に来ているため、雪道の走行にはだいぶ慣れてきました。しかし、今年が最も厳しいものでした。ここを通過してしまうと、そこから先は、さほどではありません。また一般道に降りてしまうと、そこから先がとても楽に感じられるくらいです。夜の12時過ぎに、新潟市に達しました。パーキングエリアに車を入れて、朝まで仮眠をとりました。爆睡でした。
 事業を実施している2日間は、冬型の気圧配置が強まり、天気は荒れ模様でした。猫の目のように目まぐるしく変化する天気でした。人口の少ない地域での投影でしたので、どのくらいの人々が来てくださるのか、不安でしたが、2日間終わってみれば、満席になった回は少なかったものの、予想していたよりは多かったと思います。5メートルドームを使用しましたが、スペース的に程よい人数でした。
 冬の星座を中心に、解説をさせていただきました。1日6回、2日間で合計12回の投影でした。そのうちの半分以上の回を新潟県立自然科学館の解説者2名が担当しました。そのうちの1名は、今回で3度目の移動式プラネタリウムの解説の経験となります。年年上達している様子がよくわかり、嬉しく思いました。柔らかい解説でとても良いと思います。もう1名のほうは、今回が移動式プラネタリウムの解説デビューです。どのような解説をするのか、興味津々でしたが、最初からとてもレベルが高いものでした。その場でアドリブを効かせながらの、臨機応変の解説は常設館よりもむしろ、移動式向きなのかも知れません。しかしながら、移動式プラネタリウムで、これだけ解説ができるということは、常設館でのそれも、レベルが高いものだと想像されます。一度、科学館での投影を見てみたいと思いました。
 3年も続けて、この事業に参加させていただいているので、科学館のスタッフの皆さんともすっかり顔なじみになりました。皆さんお元気そうでなによりです。私共から見ると、若い方々が大半なので、活気のある職場なのだろうなと思い、うらやましく思いました。ワークショップやサイエンスショーなども随所に工夫のあとがみられます。
 会場となった施設の近くには、ビジネスホテルがないため、難波温泉に宿泊しました。できるだけ距離が近いところに宿を確保することで、降雪や吹雪により、指定された時間までに現場に入れなくなるリスクを避けるためです。これは正解でした。何より、冷え切った体を温めてくれる温泉は最高です。部屋からは、荒れた日本海を見ることもできました。お土産は、村上市名産の塩引きです。
 2日目の24日は、とても風が強い日でした。朝、車を出すために駐車場に向かう途中で、風で体が飛ばされそうになりました。運転席のドアを少し開けると、風圧で全開となり、力いっぱい引いても閉まりません。焦りました。ドアを閉めるだけでも5分くらいを費やしました。復路は、往路よりもさらに過酷なものとなりました。村上市から新潟市に通じる有料道路は、一部の区間が吹雪で通行止めとなりました。しかたなく、一般道を新潟市まで約70キロ、視界が確保できない中を走行しました。このような荒れた天気の雪道の走行は、初めての経験です。何かあるといけないと思い、途中のコンビニで、トイレ休憩を兼ねて、夜食を確保しておきました。
 新発田ICから再度高速道路に入ります。そのまま、関越道を進むと、小出・六日町IC間も吹雪のため、通行止めでした。科学館のスタッフから、通行止めの区間があることは、知らされていましたので、手前の越後川口SAで通行止めが解除になるまで、仮眠をとることにしていました。しかし、カーナビを見てみると、その区間は30キロほどです。念のために、ガソリンスタンドで満タンに給油をするとともに、スタンドのスタッフに、この区間が峠越えの厳しいルートかどうか尋ねると、さほどではないという答えでした。そこで小出ICから一般道を走ることとし、すぐに車を進めました。
 一般道は、思った以上に走りやすいものでした。また六日町ICまでの所要時間も、思ったほどではありませんでした。再度、高速道路に乗り、車を進めると、雪は次第に激しくなりました。路面もかなりの積雪です。途中、何台かの車がスリップして、道路左側の雪の壁に突っ込んでいました。ドライバーの意思にかかわらず、車のコントロールを失ってしまう怖さです。谷川岳手前の雪の激しさは、初めて経験するものでした。夕食は、温かいラーメンでも食べようかと思っていましたが、その余裕もなくコンビニで調達しておいた菓子パンを、運転しながら食べました。
 赤城高原SA付近まで来ると、太平洋側の天気に変わります。満月1日前の月がまぶしいくらいでした。オリオン座のベテルギウスを車窓から確認しました。「・・・まだ、超新星爆発を起こしていないな・・・」。雪のない路面が、とても滑らかに感じました。新座料金所のETCゲートを通過するとき、バーが上がりませんでした。すぐにハザードランプを点滅させると、スタッフが飛んできました。車載機のとやり取りはうまくいっていたようですが、六日町ICで再度高速に入った時の情報が欠落していたようです。原因は不明です。フロントワイパーに大きな雪の塊が付着しており、それが、車載アンテナの電波を遮っていたのかの知れません。スタッフの方にお願いして、取り除いていてもらいました。首都高速で似たようなトラブルが出るのを避けるための措置です。首都高速も気を抜かないで走れよ・・・という警告と受け止めました。ETCのサービスが始まった頃から、前の車にも搭載していましたが、このようなトラブルは初めてでした。
 村上市を24日の午後5時に出発して、横浜に戻ったのは25日の明け方3時半でした。10時間半ほどかかったことになります。この間、トイレ休憩と20分程度の仮眠をとっただけです。全神経を集中してのドライブとなりましたので、さすがに少し疲れた感があります。雪道だけでも500キロは走ったでしょうか。油断は禁物ですが、雪道の走行に関して以前は不安でしたが、だいぶ自信がつきました。
 振り返ってみれば、とても刺激的(還暦をむかえた私共には刺激が強すぎました)な4日間でした。このような貴重な体験の機会を与えてくださった、新潟県立自然科学館のスタッフの皆さまには、厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。また、今回一緒に仕事をさせていただいた、解説者のお二人と、今後お会いする機会があるのかどうかわかりませんが、立派な解説者に成長されることを願っています。
 今日は午前9時に起きて、太陽を見ました。大きな黒点や目立つプロミネンスもなく、とても穏やかな太陽面です。日本海側と太平洋側で、これだけの気象状況の差をもたらすのも、もとはといえば、太陽と、そして地球の公転や自転に起因するものです。改めて不思議なものだなと思いました。
太陽面(2月20日)
2月20日(水)
 横浜は、昨日は冷たい雨から雪に変わりました。雪は夜にはやみましたが、その影響で、今日の午前中まで曇っていました。お昼頃から晴れてきたので、昼食後(ちなみに今日のサラメシはおでんと、魚の頭でだしをとったみそ汁)に撮影を開始しました。撮影した写真は、こちらに掲載しました。
 2月13日に太陽面の東のリムに見えていたプロミネンスは、太陽の自転とともに、表面上でダークフィラメントとして見えていました。2月17日の写真で、南半球東側(中央の写真のフレームの中に見える黒い筋)に見えているフィラメントがそれです。今日撮影をしているときに、見えているはずの、このフィラメントが跡形もなく消えていました。どうしたのだろうと、調べてみましたら、表面上で噴出してしまったようです。時間は2月19日の19時(世界時)頃ですから、日本時間で今朝の4時頃です。見ることができなくて残念でした。
 このような静穏型のプロミネンスは、末期に噴出する場合が多いようです。噴出は西側のリムに達する頃かなと思っていましたが、予想以上に早いものでした。リムで噴出すると、巨大なプロミネンスに成長して、見ごたえのあるものとなります。ダークフィラメントのままでも、噴出がとらえられれば、ダイナミックな姿をご紹介できるのではないでしょうか。動画で撮影できなくて残念でした。継続的に撮影を行っていれば、いずれこのような場面に遭遇することもあるでしょう。
 望遠鏡で見る太陽面は、相変わらず気流の状態が悪く、激しく揺れています。しかし、その揺れ具合も、少し変化しており、春の気配が感じられるようになってきました。これから、気流が安定する時期に入ってくれば、もう少し解像度の高い写真が得られるようになるかと思います。
 太陽面の撮影は、時間がかかります。また、画像処理も同様に時間のかかるものです。その分、他の仕事が夜にずれ込みますが、私共の年齢や仕事の状態を考えると、これで良いのかなと思っています。
鶴岡八幡宮
2月18日(月)
 今日は1日中冷たい雨が降っていました。気温もほとんどあがりません。そんな中、朝から鎌倉の鶴岡八幡宮に出かけました。このような天気の日に行くのには、もちろんそれなりの理由があるからです。
 用事を済ませてから、休憩所で温かいコーヒーを飲み、一息ついた後、小町通りを散歩しました。以前は頻繁に行っていた鎌倉ですが、独立してからは、ほとんど行ったことがありません。5年間の間に、通りに面したお店が大きく様変わりしているのにびっくりしました。雨にもかかわらず、観光客でにぎわっていましたので、はやっているお店は、人だかりができていました。ここで継続的にお店を営んでいくのは、大変なようです。
 鶴岡八幡宮に初めて行ったのは、中学生の修学旅行です。横浜の山下公園、鎌倉の大仏様、八幡宮を見た後、江の島、箱根に行きました。当時は加山雄三さんの歌が大ヒットしているときです。茅ヶ崎海岸付近を走っていたときに、バスのガイドさんが「加山さんが時々この付近を散歩していることがあるんですよ」と言っていたことを今でも覚えています。私のふるさとの海とは全く異なり、なんておしゃれな海岸なのだろう・・・と思ったものです。箱根の十国峠付近をバスで走っていると、正面のほうから、オープンカー(ホンダのS600)に乗り、サングラスをかけたカップルが飛ばしてきます。(・・・心の中で・・・かっこいい!!・・・)自分も大人になったら、隣に女性を乗せて、オープンカーでこの道路を走ってい見たいと思いました。
 社会人となり、水戸や宮崎で働いた後、横浜に出てきました。箱根は、今では天体写真を撮影する時の通過点ですが、通るたびに、その修学旅行のことを思い出します。鶴岡八幡宮は、記憶があまりなく、池のほとりで休憩したことのみ憶えています。久しぶりに訪れた神社は、雨の中でも静かで堂々とした、たたずまいです。還暦をむかえたいま、本殿を見ながら、よくここまで来れたな・・・と思うと胸がいっぱいになりました。今日が特別な日ではありませんが、人生の中でひとつの区切りにはなったと思います。
サラメシ
2月15日(金)
 NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜10時55分から放映されている番組のタイトルです。内容は、サラリーマンの昼食を中心として、さまざまな職場で働く人々のランチを紹介するものです。昼食そのものがテーマですが、その取材を通して、現場で働く人々の、仕事に取り組む姿勢や、生活を垣間見ることができて大変興味深いものです。中井貴一さんのナレーションもとても面白いと思います。
 私共は、テレビはあまり見ませんが、毎週楽しみにしている番組の一つです。実にいろいろな職業があるものだな、と感心します。会社の近所のレストランでの昼食や、あるときには、サトウキビ畑の中での昼食などが紹介されます。お昼をいかにおいしく食べるかを工夫しながらも、午後からの仕事のことも視野に入れつつ昼休みをとる、皆さんの昼食を見ていると、自分ももっと頑張らなければと思ってしまいます。
 ちなみに、私共の昼食の良い点といえば、キッチンが使えるので、いつも温かいものを食べることができることでしょうか。明日の昼食は、おそらく今夜の残りもののシチューです。
ネットワークレンダリング用コンピュータの移設作業
2月11日(月)
 仕事をする部屋は、プラネタリウム投影機関連のハードウエアや、天体望遠鏡の機器類が増えてしまい、手狭になってしまいました。そこでスペースを占領している、ネットワークレンダリング用のコンピュータを、ほかの部屋に移設することにしました。
 昨日の午後に移設作業を行いました。5台のコンピュータそれぞれがネットワークでつながっています。また、モニターとキーボードの1セットを4台のコンピューターで切り替えながら使用します。残りの1台は単独でモニターとキーボードを使用しています。つまりキーボード2つ、モニター2台を、5台のコンピューターで使用しています。背面の配線が複雑であるため、すべてのコードに、どのコンピューターのものか、番号を貼ってから分解して、移設して、再度配線をしなおしました。その後にすべての動作チェックを行い、移設作業は終了です。3時間程度で終わりました。
 導入してから、すでに3年が経過しています。最近のコンピュータに比べると、処理速度は遅くなり、またOSなども古くなりつつあるので、あと2年くらいが使用の限界でしょうか。5台も交換するのは、費用の点でも大変ですが、処理速度のことを考えると、仕方がないでしょう。ネットワークレンダリング用のコンピュータは、高くつきますね。
移動式プラネタリウム(横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校 横浜市鶴見区 2月9日)
2月10日(日)
 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校で2月9日(土)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。横浜市旭区役所とサイエンスフロンティア高校の連携事業です。旭区青少年未来発見事業天文教室という事業ですが、内容は、移動式プラネタリウムの投影、同校の天体観測ドームを使用しての天体観望、そして校内見学です。
 事前募集制の事業でしたが、大変な人気で、抽選となりました。私共は、プラネタリウムの投影のみで、天体観望のほうは、同校天文部の生徒の皆さんが担当しました。また、生徒の皆さんには、投影のほうのお手伝いもしていただきました。これまでに、何度も同校で投影を行っていますので、天文部の生徒の皆さんも、すっかり要領を把握しています。また、私共が、同校の科学技術顧問という立場であるために、先生方とも顔なじみです。最も投影をしやすい施設です。
 旭区内の児童とその保護者が対象で、1日3回ほど投影をさせていただきました。冬の星座を中心に、オリオン座の神話を交えて解説しました。反応はかなり良かったように思います。
 投影が終了して、プラネタリウムの機材の撤収を行った後、天体観測ドームに上がって、今度は望遠鏡類の片付けですが、その合間にも、生徒の何人かは、望遠鏡で星を見ていました。パワーがありますね。
 同校で投影を行うときには、プラネタリウムドーム内での注意事項を、いつも天文部の生徒の何人かにお願いしています。これは、人様の前で、マイクを使用して話をすることに慣れるためのトレーニングでもあります。同校が重視しているプレゼンテーションの技術を身につける一環としても、役に立っているのではないかと思います。いつも投影10分前に、これとこれを話してくださいとお願いします。生徒は短時間のうちにメモをとり、自らの言葉で参加者に説明するわけですが、皆さん、とても説明が上手です。さすがはサイエンスフロンティア高校の生徒です。投影するたびに、私共は、生徒の皆さんから、いろいろな刺激を受けて帰ってきます。
LightWave 11.5
2月8日(金)
 LightWave 11.5がリリースされました。バージョン11のライセンス所有者には無償で提供されるとのことでしたので、さっそくダウンロードして、制作用とネットワークレンダリング用の2台のパソコンにインストールしました。すなわち私共は、ソフトウエアのライセンスを2本分所有しています。ネットワークレンダリングの処理は時間がかかるものであり、その間にも制作の作業を続行する場合が多いためです。
 ネットワークレンダリング用のコンピュータは合計5台(CPUの数は20個で、ネットワークレンダリング時には20個のCPUがフル稼働します。)ですが、これらの制御をホストが行うので、ネットワークレンダリング用には1本のソフトウエアで差し支えありません。
 今回のバージョンはメーカーによると、メジャーアップグレードと言っても過言でないほど、モデリング、フロッキング、インスタンス、ヘアやファー生成機能などに対して、よりパワフルな機能が追加されたということです。昨日から使い始めました。
 気になったのは、これまでに作成したファイルを開こうとすると、ファイルのアイコンがOSのデフォルトのままでした。本来であれば、アプリケーションごとに、ファイルのアイコンが異なるものです。この状態で、ソフトウエア側が認識できるのだろうかと、不思議に思いましたが、開くには問題ないようです。念のために、ネットワークレンダリング用のパソコンでも確認しましたが、症状は同じでした。バージョンアップには、さまざまなチェックを行っているはずですが、なぜこのような初歩的な部分を関係者が気にしないのだろうかと、不思議に思います。あるいは、アイコンはデフォルトで良いという考え方なのかもしれません。ちなみに、今までのバージョンではこのようなことはありませんでしたので、一歩後退してしまったような感じがしないでもありません。
 モデリングの作業と、現在制作中のコンテンツの作業を行いましたが、ソフトウエアは順調に動いているようです。前回のバージョンもさほど使いこなさないうちに、今回のバージョンアップとなってしまいました。そのたびに機能が増えていくため、勉強が追い付きません。良くも悪くも、いたちごっこですね。もう10年以上使用しています。ここまで来てしまったため、このソフトウエアとは、最後までお付き合いするつもりです。
 今日は、相模原市立博物館において、月に2回の解説に入る日でした。現在は、移動式プラネタリウムでの解説を主力としていますが、常設館での解説も、移動式のそれとはまったく雰囲気が異なり、取り組みを継続していて良かったな、と思いながら解説しました。何より、現場のスタッフの皆さまが、私共を温かくむかえてくれることに、いつも感謝しています。
 太陽面写真集のページに2月7日に撮影した写真を追加しました。こちらです。ご覧ください。
コホーティク彗星(1973f)
2月7日(木)
 このプラネタリウム雑記の1月23日のところで、古い写真を紹介しましたが、その時にスキャンニングした写真の中には、彗星の写真もありました。コホーティク彗星です。
 このところパンスターズ彗星について、増光のペースがにぶっており、3月には3等級どまりではないかとの見方も出てきています。このニュースを見て、1974年の1月に見たコホーティク彗星のことを思い出しました。この彗星も、事前の予報では、大彗星になるのではないかと期待されましたが、残念ながら実際には、市街地では、かろうじて肉眼で見える程度でした。
 双眼鏡では、細長い尾が印象的でした。写真の右下に見える彗星がそれです。その左上は金星、その左上が木星です。
 古い写真からスキャンニングをしたので、色ムラなどが目につきますが、雰囲気は理解できるのではないかと思います。夕方の空に見えていましたので、今回のパンスターズ彗星と条件が良く似ていると思います。
 最低でもこのくらいの彗星に成長してもらえると、今年も天文の話題が盛り上がって良いのではないかと思います。パンスターズ彗星をどのような機材で撮影し、どこで見るか、いろいろ考えているところです。

写真のデータ
コホーティク彗星と金星と木星 1974年1月6日 18時05分
ペンタックスES2 55mm F2.8 30秒露出 フィルムはフジクロームなんとか。
移動式プラネタリウム(与野本町コミュニティーセンター さいたま市中央区放課後児童クラブ連合会主催 さいたま市 2月3日)
2月4日(月)
 さいたま市で2月3日(日)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。以前は与野市と呼ばれた地域です。平成13年に浦和市、大宮市と合併してさいたま市となりました。この地域には思い出があります。若い頃に、神田の薬問屋さんで1年間アルバイトをしていたことがありましたが、その時、月に一度、京浜東北線を利用して、与野駅の近くにある薬店まで薬を届けに行っていました。電車で往復する時間は、きつい仕事の中で、ほっと一息つけるので、いつも楽しみにしていました。その後に、プラネタリウムの世界に入るのですが、その経緯は、「星雑記」に記していますので、よろしかったらご覧ください。
 施設に行くために、駅の近くを車で通過しましたが、当時の面影は全くありませんでした。しかし、懐かしく当時を思い出していました。「第38回放課後児童まつり」というイベントです。38年も継続するということは、とてもすごいことだと思います。
 けんだまショーなどもプログラムとして同時開催となりました。スペースの関係で5メートルドームを使用し、4回ほど投影をさせていただきましたが、すべて満席です。主催者のスタッフの皆さまも喜んでいました。幼稚園児、小学校低学年の児童、そして保護者の皆さまが対象でしたので、難しい解説は一切しませんでした。投影をさせていただいた場所は、日光が差し込まず、また照明も落としたいただきましたので、環境としては申し分ないものでした。5メートルドームに投影するメガスターゼロの星空は、微光星が針でつついたようにシャープで、とても美しいものでした。
 冬の大三角形を中心とした3つの星座について、そしてオリオン座の神話について解説しました。
マークX架台
2月2日(土)
 先月のことです。いつものように太陽を観測していました。Hα太陽望遠鏡に太陽を導入して、撮影を始めました。カメラの構図を決めて、太陽のプロミネンスが、カメラの視野の中央にくるように、望遠鏡の赤緯軸側のモーターを、リモコンで駆動させました。しかし、しばらく待っていても太陽が動きません。「あれっ・・・どうしたのかな・・・」と思い、バッテリーも交換してみましたが、結果は同じでした。撮影したいプロミネンスが出現していたため、力技で、太陽をカメラの視野の中央部に持ってきました。具体的には、望遠鏡のクランプを緩めて、手動で赤緯軸を動かしたわけです。撮影のほうは、無事に終わりました。
 翌日に再び同じ症状が発生する可能性があったため、原因を調べて修理することにしました。マークX架台の赤緯軸側のモーターの動きを調べるために、モーターに耳をつけると、かすかに作動音が聞こえます。このモーターは、作動音がとても静かで、耳をつけないと聞こえません。どうやらモーターは動いているようでした。すなわち、電気系統のトラブルではなく、メカニカルなトラブルでした。モーターから出ている軸の回転を見ると、回転していません。出力があるのに、回転していないということは、モーターの内部で、ギアのかみ合わせが外れている可能性がありました。
 さっそくモーターを分解して調べてみると、モーターの軸についている、ギアを固定する小さなイモネジが緩んでいました。実は、この部分は、1カ月前にチェックした時には、何ともありませんでした。その時のチェックは、赤経軸側のガタを取り除くために、架台を調整した時に、ついでに確認したものでした。ネジを締め、動作を確認すると、今度は何の問題もなく、スムーズに動作しました。
 この望遠鏡には、赤経軸、赤緯軸ともに、ガタやギアのバックラッシュを調整するためのネジが、いくつもついています。もう30年近く、この架台を使用していますので、これらのネジの調整の仕方は、メーカーの方などから教えていただき、把握しています。おかげで、ガタつきなどはなく、動きもスムーズです。架台部は、ふだんは縁の下の力持ちです。天体を覗いているときには、追尾しているのが当たり前で、ありがたさを感じませんが、いざ、トラブルが発生すると、撮影などができなくなります。30年近くも安定して動作し、しかも海外の日食観測に何度も持ち出し、空港で手荒い扱いを受けても、びくともしない、このマークX架台は、確かに、名機だと思います。今では、自動導入や、オートガイド機能のついた架台があたりまえの時代です。マークXはもう、過去のものだという方もいますが、撮影や眼視観望に支障がなければ、これで充分です。使用している私共のほうが先にへばるか、あるいは架台のほうか、競争です。私共にとっては、ともに年を重ねた愛機のひとつです。
 写真は、左からモーターを分解しているところ、中央が分解して修理を終えたモーターを、コントローラー(コメットトラッカー)に接続して動作チェックをしているところ、右の写真は架台に再度取り付けをしたところです。
 トップページの更新履歴の部分でお知らせしたとおり、太陽面写真集のページを作りました。ギャラリーのメニューページからも入ることができます。今後、太陽に関する画像は、こちらで紹介する予定にしていますので、時々ご覧いただければ、ありがたく思います。

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