投影日誌

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今年1年の総括
12月31日(月)
 一昨年の年初に、私共はとてもつらい経験をしました。それは、こんなに残酷なことがあって良いのだろうかと思うような出来事でした。心の傷が癒される前に、昨年3月の東日本大震災が、追い打ちをかけました。実家、兄弟、親せきの多くが被災し、先祖代々、大切に守り続けてきたものまでもが、一瞬にして破壊され、私共も間接的に被災する結果となりました。あれから1年以上が経過した今でも、まだ何も解決していません。それらの問題が、心の奥の方にいつも重くのしかかったままです。先のことは、あまり考えないようにしながらも、方向性や目標を失わないようにしながら、生きていくことが、今年の初めに思ったことです。
 かけ足で走り抜けた1年だったように思います。5月21日にみられた金環日食までは、金環日食関連のイベント対応がほとんどでした。書籍への金環日食関連のイラストの提供、移動式プラネタリウムによる金環日食関連イベントの実施、講演、そして金環日食当日の、横浜港大さん橋国際客船ターミナルにおけるリアルタイムの金環日食の解説などです。
 横浜市緑区で行われた講演会では、公会堂に入りきれないほどたくさんの方々に、講演を聞いていただきました。また、大さん橋での観察会では、さん橋に集まった、おそらく数千人と思われるギャラリーの皆さまに、私共の解説を聞いていただきました。ベイブリッジの上空にかかる黄金の太陽のリングは、これまで3回見た金環日食の中で最も美しいものでした。
 5月からは、関市まなびセンターのコスモホールの12メートルドームにメガスターゼロ投影機を仮設して、月に1度のペースで投影をさせていただいています。新しい取り組みです。5月はとてもたくさんの方々にご覧いただきましたが、その後はどちらかといえば、苦戦しています。どのように投影をすれば、よりたくさんの方々にご覧いただけるのか、今後も試行錯誤が続きます。
 今年度からは、横浜市立大学の非常勤講師の仕事もしています。学生の皆さまを対象とした授業や、市民向けの講座は、私共にとっても初めての体験で、とても勉強になります。こちらも、まだまだ手探りの状態です。
 9月には相馬市で投影をさせていただきました。被災地での投影は、これが初めてでしたが、可能であれば、今後も継続したいと考えています。10月下旬に導入したHアルファ太陽望遠鏡は、空が晴れていて外出する用事がない限り、毎日使用しています。太陽を観測することは、仕事を引退してからの、老後に向けての取り組みのひとつとして、視野に入れています。
 移動式プラネタリウムの出張投影は、全国各地で投影をさせていただきました。今年1年間で、私共の投影をご覧いただいた観客の数は、約16,000名で、投影回数は459回です。全ての投影を一人でこなしました。おそらく地方都市の中規模館に匹敵する観客の動員数ではないかと思っています。
 福山市、横浜市、東京都、埼玉県伊奈町、長岡市、千葉市、多治見市、所沢市、名古屋市、関市、加東市、長野県南佐久郡、一宮市、御殿場市、尾張旭市、城陽市、神戸市、豊岡市、瑞穂市、東松山市、南足柄市、小田原市、札幌市、岡崎市、松江市、土佐市、八千代市、平塚市、長野県北佐久郡
などで投影をさせていただきました。
 さまざまな出来事があった中で、一番印象に残っているのは6月6日の金星の太陽面通過です。岐阜県の郡上市八幡町で観測しました。長良川の河原で、現象の最初から最後まで見ることができたのは、とても楽しく幸せなひとときでした。プラネタリウム番組の単独制作は、今年の課題でしたが、移動式プラネタリウムの出張投影のほうが忙しく、積み残してしまいました。来年に持ち越しです。
 起業して以来、私共の仕事は、そろそろ折り返し地点に差し掛かります。来年は還暦をむかえます。今後は後継者をどうするかも視野に入れながら、オファーをいただく、一つ一つの仕事を、今まで以上に丁寧に、全力で取り組んでいくつもりです。残された時間が少なくなってきているためです。来年もまた、全国各地に出張して、クライアントの関係者の皆さまと、信頼関係を構築できるように努力していきたいと考えています。全国各地で、たくさんの皆さまに、私共の投影をご覧いただき、投影が終わった時の、観客の皆さまの笑顔を見ることが、私共の生きがいです。
 この1年間、私共のホームページをご覧いただき、ありがとうございました。皆さま、どうぞおからだご自愛のうえ、素敵な年末・年始をお過ごしください。
移動式プラネタリウム(鈴廣かまぼこの里 神奈川県小田原市 12月29日から30日)
12月31日(月)
 鈴廣は慶応元年(1865年)創業の小田原市にある、かまぼこの名店です。その施設の一つである「鈴廣かまぼこの里」で、29日(土)と30日(日)の2日間、移動式プラネタリウムの投影をさせていただきました。ここは東京箱根間往復大学駅伝競走の、復路第7区の中継所としても知られています。「おせち大市」というイベントのプログラムのひとつです。他に、かまぼこ板の工作教室、寄木コースターづくり、小田原提灯づくり、人力車体験など、小田原ならではのプログラムが並びました。
 かまぼこを作るにはきれいな水が必要ですが、それと同様に美しい星空を見るには、光害がなくて、透明度の高い、きれいな空気の空が必要です。ちょっぴり環境問題を考えていただきながら、星空を眺めていただこうという主旨で、プラネタリウムの投影となりました。入場料は小学生以下300円、一般500円と少し高めでしたが、それらは「水源の森」に寄付されます。「かまぼこの里」の2階にレストランがあり、その一角にエアドームを設置し、1日5回、2日間で合計10回ほど投影をさせていていただきました。冬の星座を中心に、オリオン座の星座神話を交えて投影を行いました。
 苦戦を予想しました。お店に来るお客様のほとんどが、正月用の食材の買い物が目的だからです。はたしてどのくらいの人が見に来てくれるのか、とても心配しました。満席の回は少なかったものの、終わってみれば、まあまあの観客動員数で安心しました。投影の合間には、お昼までご馳走になってしまいました。そして帰りには、お土産まで頂戴し、大変恐縮してしまいました。スタッフの皆さまには、とても親切に対応していただきました。今後も機会があれば、またプラネタリウムのプログラムを取り入れたいとのことでした。
 全国各地で、さまざまなクライアントの関係者の皆さまと、信頼関係を築いていくことこそが、私共にとっての財産になると思っています。今年最後の仕事が終わってほっとしています。
移動式プラネタリウム(パナソニックセンター東京 東京都江東区 12月24日)
12月25日(火)
 関市まなびセンターでの投影を終えて、横浜に戻ったのは23日(日)の深夜でした。そのまま数時間仮眠して、明け方には、東京都江東区有明にあるパナソニックセンター東京に向かいました。移動式プラネタリウムのイベントに対応するためです。
 「One Planet Lifestyle〜地球へのメリークリスマス〜」というイベントです。12月22日(土)から24日(月)までの3日間開催されました。プログラムは移動式プラネタリウムによる「クリスマスの星空」、専門家による「宇宙・地球についてのお話し会」、「パンダ家族の食卓」などです。私共は、22日(土)と23日(日)は、関市まなびセンターで投影を行っていたため、24日(月、祝日)のみの対応となりました。
 今回は9メートルエアドームとメガスターゼロ投影機の組み合わせです。この9メートルエアドームは、私共の7メートルに比べると、遮光性能がいまひとつでしたので、昼間の投影では、メガスターゼロの性能が100パーセント発揮できたとはいえません。しかし、夕方になると、外光の影響がなくなるので、本来の星空を投影することができました。さすがに9メートルは大きいです。また、とても丈夫にできているようでした。しかし、取り扱いには最低でも3人のスタッフが必要となりそうです。数年前であれば、迷わず導入を決めていたところです。しかし、事業の折り返し地点にさしかかっている、現時点での導入は考えていません。スクリーンが100パーセントの反射率ではないため、投影するためには、投影機にフルパワーが要求されますが、関市まなびセンターでのセッテイングの状態をそのままとしていたので、問題なく対応できました。
 イベントのコーディネートは、河合準子さん、プラネタリウムの解説は大谷真純さん(プラネターリアム銀河座)です。私共は今回は、ハードウエアのお世話をしていました。体も疲れていたので、投影をしないのは、少しものなりないものの、楽で良かったと思います。パナソニックセンター東京では、昨年の12月にも投影をさせていただいています。さて、今年の仕事はこれで終わりではありません。年末にもうひとつ控えています。 まだまだ気を抜くわけにはいきません。
仮設プラネタリウム(関市まなびセンター 岐阜県関市 12月22日から23日)
12月25日(火)
 関市まなびセンターの12メートルドームに、メガスターゼロを仮設しての投影です。今年最後の投影となりました。来年は1月26日(土)と27日(日)が最初の投影となります。12月のこの時期、東海地区のプラネタリウム施設は、どこも苦戦を強いられると伺っていましたが、26日(土)は、予想していたほどではありませんでした。夜の天体観望会のほうも、天気が回復したため、いつも通りの参加者の人数となりました。
 日中の投影は、当日夜9時の関市の星空の解説と「ハッブル宇宙望遠鏡が見た宇宙〜星の進化編〜」と題して行いました。ハッブル宇宙望遠鏡そのものについて、また、ハッブルが撮影した写真の中から、星の進化に関連するものをピックアップして、今注目されているベテルギウスの最後にも触れながら、解説をしました。もちろん、オリジナルのCG動画や静止画もたくさん使用しました。低学年のこどもたちと、年配の方々が観客として同時に入ってきたとき、関市のこの施設では、どのように解説するのが適切なのか、だいぶ見えてきたように思います。今回は、施設のほうでもアンケートをとりました。その結果を参考にしながら、今後の投影に反映していきたいと思います。
 22日(土)夜の天体観望会では、投影の中で、天体観望会の時間帯にどのような天体が見えるのかを解説しています。投影終了後にそのまま、屋上に案内して、今度は実際の空で、再度説明したのち、各天体望遠鏡で天体を見ていただきます。寒かったのですが、参加者の皆さまには、満足していただけたように思います。23日(日)は、事前に伺っていたとおり、観客が少ない日でした。もっとたくさんの方々に来ていただくには、どうすれば良いのか、施設の方々とも相談しながら取り組んでいきたいと思います。
 今年だけでもすでに8回、関市に行きました。日没もすっかり早くなり、夏の暑かった頃が嘘のようです。生まれ故郷の、茨城県ひたちなか市が第一の故郷、九州の宮崎市が第二の故郷、横浜市を第三の故郷とすれば、岐阜県関市が第四の故郷となりつつあります。
水漏れ
12月19日(水)
 先日の12月9日(日)の夜のことです。埼玉で投影を終えてから、夜遅くなって自宅に戻りました。食事はすでに外で済ませていたので、一息つこうとコーヒーを入れるために、キッチンに立ちました。すると、キッチンの手前に引いてあるマットが濡れていました。「あれ・・・何かこぼしたかな?」と思って、急いでマットのまわりを雑巾で拭きました。不思議だなと思いつつも、ほっと一安心したのもつかの間。良く見ると、また、水が浸み出してきました。「えー!今、拭いたばかりなのに・・・どこから水漏れしているのだろう・・・」。
 水道の元栓を止めたり、点検口をのぞいたりしましたが、原因はわかりませんでした。原因を特定するため、システムキッチンをばらすことにしました。水漏れしているあたりのパネルを外していくと、どうやら、システムキッチンにビルドインタイプの、食器洗浄機の裏側あたりから、水が漏れていることがわかりました。しかし、それ以上は素人では分解できませんでした。
 翌日、いつもお世話になっているリフォーム会社の担当者に連絡をとり、食器洗浄機の裏側の構造を教えてもらいました。給水用のバルブを見つけ、それを締めると、水漏れは止まりました。どうやら食器洗浄機の裏側で、食器洗浄機に給水するのためのホースが劣化していたようです。水道の元栓を開けておくと、食器洗浄機の手前まで、常時水圧がかかっているようです。リフォーム会社経由で、修理を依頼しました。
 それ以降、食器洗浄機は使用していませんでしたが、今日やっと修理に来てもらいました。給水用のホースとともに、劣化しているパーツの多くを交換してもらいました。これで今日から再び、食器洗浄機が使用できます。頻繁に使用しているわけではありませんが、使用できないと、やはり不便です。
 水道、ガス、電気に関連する製品は、いつかは劣化して、故障しますが、これらの故障は重なることも多いので、少し気をつけておかなくてはいけません。システムキッチン自体も、そろそろメンテナンスの時期が来ているようです。機械には、トラブルがつきものですが、ライフラインに関係したものについては、ずっと安定して作動してくれるのが助かりますね。
 ・・・こどもの頃、母が台所で、冬の時期の冷たい水で食器洗いをしていました。不平一つ言いませんでしたので、それが当たり前のように思っていました。毎日大変だったのでしょうね。ちなみに、朝は早く起きて、かまどで、まきを使ってご飯を炊いていました。そういえば、お風呂もまきで沸かしていました。今の時代からは、想像もできないような、生活スタイルでした。
立科町立立科小学校のホームページ
12月18日(火)
 立科小学校のホームページに、つい先日実施させていただいた、移動式プラネタリウムの出張投影の様子が掲載されています。投影を行った側の、私共のレポートは、このページの12月12日のところで記述しています。一方で、その投影をご覧いただいた小学校側のレポートと比較していただくことで、両者の想いや、私共が投影の中で、どのようなことを大切に思い、アピールしているのかが、理解していただけるのではないでしょうか。
 プラネタリウムの投影で大切なことは、ハードウエアの立派さや、ドームの大きさではありません。また、最新式の装置を備えていることが重要かというとそうでもありません。他の仕事でもそうであるように、施設や組織を動かしているのは人です。それと同様に、プラネタリウムの投影で最も大切なことは、解説者がいかに星が好きで、観客をひきつける、説得力のある解説ができるかではないでしょうか。
 プラネタリウムの活用方法は多彩です。最近のデジタル化により、宇宙に関する、ハイレベルなデジタル作品を鑑賞していただくのも方法の一つでしょう。しかし、プラネタリウムの持つ、最も基本的な使命は、実際の星空に観客をいざなう、扉を開くことではないでしょうか。私たち解説者は、そのために存在しているのだと思っています。これは、私共がこの世界に入った時から、一貫して変わらない考え方でもあります。使用してきたハードウエア―は、水平ドームのマニュアルあり、傾斜型大ドームのフルオートありと、さまざまです。
 現在は、最もシンプルなハードウエアの構成ですが、解説者としての最終ステージは、これで充分と考えています。多くの方々に、星空をご覧いただいて、「楽しかった!今晩、星を見てみますね!」とおっしゃっていただけるのであれば、今後も、多少の無理をしてでも、遠くまで行って投影をしたいと思っています。
 リンクは張りませんが、興味のある方は、「立科小学校」でキーワード検索をかけてみてください。トップページにレポートがアップされています。
横浜市立大学地球科学実験「天体観測」(移動式プラネタリウム・天体観測 会場 横浜サイエンスフロンティア高校 12月16日)
12月17日(月)
 横浜市立大学の非常勤講師の立場で、担当の先生立ち会いのもと、丸1日、同大学の学生を対象に、授業を行わせていただきました。会場は、私共が科学技術顧問を務める、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校です。夜の天体観測のプログラムで、同校の望遠鏡を使用するためです。内容は、移動式プラネタリウムを使用した星空の講義、演習問題、30センチ反射望遠鏡を使用した天体観測です。
 学生の皆さんには、移動式プラネタリウムの機材の搬入から手伝っていただきました。そして、ハードウエアの組み立て、セッテイングと続きます。サイエンスフロンティア高校の、天文部の顧問の先生や生徒の皆さんもサポートしてくれました。大学と高校が連携して行う、このような授業のスタイルは、学生にとっても生徒の皆さんにとっても、またとない機会となったのではないでしょうか。ちなみに、大学側の担当の先生も、私共と同様に、サイエンスフロンティア高校で、SL2(サイエンスリテラシー2)という授業講座を受け持っています。ハードウエアのセッティングの際には、イベント制作会社やショッピングモール、テレビ局などのイベント関連のスタッフが、どのようなことに気を使いながら、設営を行っているか、そのノウハウも伝授しました。午前中に設営が終わりました。本来の私共のペースであれば、これほど時間をかけて、設営を行うことはありません。学生の皆さんに、お手伝いいただけるところの多くをお任せしたためです。
 お昼をはさんで、午後からは、本格的な授業となりました。当日夜の星空を解説します。その解説の合間に演習問題を入れて、学生の皆さんに解いてもらいます。回収したペーパーをもとに、ディスカッションを行います。移動式エアドームの中で、午前、午後合わせて、5時間ほど過ごしました。このようなプラネタリウムの活用事例は、全国でも初めてのケースではないでしょうか。
 機材の撤収を終えて、休憩をしたのち、屋上に上がって、天体観測です。プラネタリウムで覚えた、秋から冬の星座を、本当の空で確認していただきました。その後30センチ反射望遠鏡を使用して、月、木星、その他の天体を見ていただきました。天体の導入はすべて、天文部の生徒がやってくれましたので、楽でした。私共は、それを解説するだけです。こうして、長い一日が終わりました。学生の皆さんは、とても疲れたようでしたが、貴重な体験をして満足そうでした。担当の先生からは、とても良かったというコメントをいただきました。大役を果たせて一安心です。
 この地球科学実験は、6つの実験で構成されています。地質・物理・海洋・地震・地殻変動・天文の各分野に関して、4名の非常勤講師と2名の常勤教員により集中的に実施されます。そのシリーズの最後を、私共が担当しました。このようなプラネタリウムの使い方は、起業するときに想定していたものではありませんでしたので、私共にとっても、とても貴重な体験でした。今後に活かしていきたいと思います。
ふたご座流星群
12月14日(金)
 午前2時30分頃に起きて、自宅のベランダより、ふたご座流星群を見ました。見ていた時間は15分程度です。東の空の、しし座のあたりを中心に見ていました。4等星がかろうじて見える程度の星空でしたが、それでもその間に10個の流星を見ることができました。横浜市内でこれだけ短時間のうちに、しかも限られた空の領域で10個も見ることができたのですから、流星群は、かなり活発に活動していたのではないかと推測されます。流星の多くは1等級より明るいものでした。2時43分頃、おおいぬ座の南東の空で、ふたご座流星群とは逆の方向に流れる、マイナス6等級程度の緑色に光る火球(かきゅう)も見ることができたのは、運が良かったと思います。火球を目撃するのは久しぶりでした。この火球は、ふたご座流星群に属するものではありません。
 流星群を見ながら、20代後半の頃、宮崎県えびの高原で見た、ペルセウス座流星群のことを思い出していました。漆黒の空を背景に満天の星たちが輝き、そこを流れるたくさんの流星は、とても見ごたえがありました。最近では、あれだけ条件の良い星空を見たことがありません。それにしても、流星を見るのは、とても癒されますね。
今日の太陽面
12月13日(木)
 
白色光で見る太陽像はこのところ比較的穏やかです。しかしながら、Hアルファ線で見る太陽は、けっこうにぎやかです。気流の状態は、このところあまりよくありませんので、解像度の高い写真は期待できませんでしたが、朝のうちに撮影を行いました。2枚の写真をアップします。ストックがたまった時点で太陽のページを作る予定です。
 写真下の左側のプロミネンスは、撮影をしている間に形状がだいぶ変化しましたが、撮影を続けていると、ほかの仕事に支障が出そうなので、途中で撮影を終わりにしました。
 移動式プラネタリウムの出張投影や打ち合わせで外出しない限り、晴れていれば、太陽を見るようにしています。
 さて、今夜から明日にかけて、ふたご座流星群が極大になります。寒くて、外に出るのはおっくうですが、このところの投影で毎回解説してきただけに、見ないわけにはいきませんね。

写真のデータ:
写真上
太陽リム 2012年12月13日10時21分 15fps×20秒 1/15sec
太陽面 10時24分 15fps×20sec 1/45sec
LUNT LS100-THa DMK41AU02AS

写真下
太陽リム 2012年12月13日10時27分 15fps×20秒 1/15sec
太陽面 10時33分 15fps×20sec 1/45sec 
LUNT LS100-THa DMK41AU02AS

Avistack2で画像処理後、photoshop CS5で疑似カラー処理
移動式プラネタリウム(立科町立立科小学校 長野県北佐久郡 12月11日)
12月12日(水)
 埼玉で投影を行った後、休む間もなく、10日の夜には立科町に向けて出発しました。首都高速・関越道・上信越道を経て立科町に向かいます。途中の横川サービスエリアで仮眠をとり、夜明け前には、立科小学校の体育館前に到着しました。そこで再び仮眠です。搬入を7時前から開始するためです。爆睡してしまいました。気が付いたら、車の横に今回のイベント担当の先生が立っていました。
 軽井沢を越えたあたりから、人工の明かりが少なくなります。夜空は暗くなり、立科町に入る頃には、満天の星空が広がっていました。久しぶりに見ました。途中、何度も路肩に車を停車し、星空を見上げました。こぐま座あたりの微光星が良く見えます。これほどの星空が毎日見られる環境に住めたら、どんなにか楽しいだろうと思いました。
 東の空では、薄明が始まっていました。月齢27の月をはさんで、土星、金星、水星が美しい光を放っていました。薄明が始まってしまったため、正確な判断はできませんが、小学校の校庭で、星空の天体写真が撮影できそうなくらい、星が良く見えていました。そして、このあたりは浅間山と蓼科山に囲まれています。蓼科山は確認できませんでしたが、うっすらと雪化粧した浅間山は見事でした。
 立科小学校の全校児童を対象に投影をさせていただきました。1年生から6年生までと先生方、職員の皆さんです。当日夜9時の星空を投影して、秋から冬の星座と、オリオン座の星座神話、そしてふたご座流星群について、各学年のレベルに応じて解説をしました。投影は全部で10回でした。8時40分の回から15時30分の回まで、お昼をはさんで、タイトなスケジュールでした。しかし、児童の皆さんは、驚くほど行儀がよく、しかも、私共の解説にとても良く反応してくれます。全ての回をとても気持ちよく投影をさせていただきました。久々の出来栄えだったと思います。移動式プラネタリウムの事業に取り組んでいて良かったなと思いました。学校の近くには、プラネタリウム施設が存在します。しかし、全校児童で行くよりは、来てもらった方が、ということで、私共に声がかかりました。投影終了後に、担当の先生から、大好評でしたよ、というコメントをいただきました。
 お昼は学校給食を出していただきました。40数年ぶりに食べる給食はとてもおいしいものでした。牛乳もコクがあっておいしいものでした、ちなみに私共がこどもの頃には、脱脂粉乳でした。当日の朝の気温は氷点下8度。体育館は、底冷えがするのだろうと思っていましたが、ストーブを準備してくれましたので、快適でした。今年の投影の中では、何もかもが最高だったと思います。時々、星空を見に行く場所として、立科付近は選択肢の一つに入れても良いかも知れないな、と思いつつ帰ってきました。
 帰りは、横川サービスエリアで、峠の釜めしの夕食です。こちらも久しぶりでしたが、おいしかったです。往路は、夜の暗いうちに移動して現地に到着し、復路は日が暮れてからの移動となりましたので、まわりの景色がほとんどわかりません。結局どのような町で投影したのか理解ができず、キツネにつままれた感じです。
移動式プラネタリウム(埼玉県民活動総合センター 埼玉県伊奈町 財団法人いきいき埼玉主催 12月9日)
12月9日(日)
 埼玉県伊奈町の埼玉県民活動総合センターで移動式プラネタリウムの投影を行いました。財団法人いきいき埼玉の主催です。ここで投影をさせていただくのは、今年の2月11日以来2度目です。前回は内モールと呼ばれる1階のスペースでしたが、今回は小ホールです。照明も少し落としていただいたため、エアドームに入っている外光の影響もまったくなく、まわりの騒音もないため、移動式プラネタリウムの投影環境としては申し分のないものでした。
 「プラネタリウムを体験しよう」というタイトルのイベントでした。事前募集制でしたが、応募者の数はものすごいものだったとのことでした。キャンセル待ちでも良いので見てみたいとおっしゃっていた方がたくさんいたようでした。1日7回ほど投影をさせていただきました。前回の2月の投影時のアンケート結果を踏まえて、もっと長い時間見たいという意見が多かったため、主催者のほうから、投影時間を長くしてもらいたいとのリクエストがありました。また、ふたご座流星群についても詳しく解説してもらいたいとのことでしたので、投影時間を30分間(通常は20分間)として、たっぷりと解説をさせていただきました。
 秋から冬にかけての星座とオリオン座の星座神話、そしてふたご座流星群について解説しました。コンテンツは、今回のために特別に制作したものを使用しました。移動式プラネタリウムの投影において、今回初めて動画を使用しました。もちろんオリジナル制作したものです。動画で解説しながら、観客の皆さまの反応を見ましたが、感触は良かったと思います。今後、機会があればまた使用したいと考えています。
 施設の性質上、高齢者の皆さんが多かったのですが、その一方でこどもたちもたくさん参加しました。投影のほうは、比較的うまくいったと思います。しかしながら、ある点で、ミスをしてしまいました。まったく気が付きませんした。結果として、ご覧いただいた一部の方々に、ご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳なかったと思っています。深くお詫びを申し上げます。
 私共は、主催者側からの指示をいただきながら、投影を進めていく立場ではありますが、今後はドーム内の観客の皆さまの状況を、今まで以上に注意深くモニターしながら、投影を進めていくつもりです。そのような意味では、少し後味の悪い投影となってしまいました。おそらく、常設館においても、陥りやすいケースではなかったかと思います。具体的な内容については、省略します。
 帰りの高速道路は、久喜インターチェンジから乗りました。渋滞を覚悟しましたが、思ったほどの渋滞はなく、比較的スムーズに横浜に戻ることができました。東京スカイツリーは、高速道路を走行中に、建設時から何度も見ていますが、暗くなってからのイルミネーションを見たのは初めてです。近くで見るととてもきれいですね。
移動式プラネタリウム(平塚市立みずほ小学校 神奈川県平塚市 みずほ小学校PTA主催 12月8日)
12月8日(土)
 平塚市のみずほ小学校で移動式プラネタリウムの投影を行いました。みずほ祭とういPTAが主催する学校行事の中のプログラムの一つとして、声をかけていただきました。他に野球教室、サッカー教室、理科実験教室などのプログラムも実施されました。プラネタリウムのほうは、体育館を会場として、1日6回ほど投影をさせていただきました。遮光カーテンも利用させていただきましたので、ほぼ理想定期な環境で投影をさせていただくことができたと思います。
 当日夜9時の平塚市で見られる星空を投影して、秋から冬の星座を中心に説明しました。またオリオン座の星座神話と、ベテルギウスの話、13日の夜から14日の明け方にかけてピークをむかえるふたご座流星群についても解説しました。参加者は、同校の児童と保護者です。
 小田原、平塚方面で投影をする場合は、道路の渋滞を配慮して、朝早く出発します。このため、1時間もあれば、学校に到着してしまうので、途中のコンビニで朝を調達して、食べながら時間調整を行います。ただし、帰りはどうしても渋滞に巻き込まれてしまいます。今日もそうでした。2時間30分もかかって横浜に戻ってきました。渋滞を回避するルートもないので、仕方がありません。
 今月は、あと一回、小田原方面での投影が残っていますので、その時に帰りの渋滞に巻き込まれることになるかと思います。しかし、オファーをいただけるだけで、ありがたいと思いますので、ぜいたくは言えませんね。
タイヤ交換
12月4日(火)
 今月中に降雪地域に行く予定があります。スケジュール表をにらみながら、いつスタッドレスタイヤに交換を行うのが適切か判断し、工場のほうに予約を入れました。今日がそのタイヤ交換を行う日(・・・だと思い込んでいました・・・)でしたので、朝一番にスタッドレスタイヤを車に積んで、お店に向かいました。通勤の時間帯でもあり、道路は混雑していました。指定された時間にお店に入ろうとすると、ゲートがしまっていました。表にいつも展示されている車も一台もなく、お店のスタッフの姿も見えません。おかしいなと思いつつ、しばらく待っていましたが、ハタッと気が付きました。急いで手帳を取り出してみると、日付を間違えていたのは、私のほうでした。「あらら・・・」、朝からタイヤを運んだりと、忙しい思いをしたのは、何だったのだろう・・・。
 以前では考えられないような、このようなミスが、最近は良くあります。年をとったせいだと自分に言い聞かせています。少し前であれば、このような自分を許せないところですが、脳も体と同様に老化するので、仕方がないと思ってます。このような老化と、どのように向き合って生活していけばよいかを考えるようになりました。だから気にしません。
 混雑した道路上で車の切り返しを行い、そのまま車を走らせ戻ってきました。他のドライバーの方々にはご迷惑をおかけしてしまいました。時間のロスはもったいないのですが、そのまま朝の散歩を済ませてきました。
 人様の名前が思い出せない場面などたびたびです。このような傾向は50歳を超える頃から顕著になっていくようです。しかし、昨日打ち合わせを行った相手の方は、まだ50歳に達していないはずですが、同じように人様の名前が出てこないようでした。40代後半から、そのような傾向が出てくるのかも知れません。思い出せないときは、頭の中で、あいうえお順に思い当たる名前をとなえます。それでも駄目な時には、インターネット上でキーワード検索。しつこいですね。でもこれが脳の活性化につながるはずです。
 老化をはじめ、年をとってくるといろいろな問題を抱えることになります。若い頃に抱えていた、さまざまな問題とは、少し性質が異なるようにも思います。中には、どうすることもできないような重い問題もあります。今の仕事を辞めてしまおうかと思うこともあります。しかしそれは、これまでの自分の取り組みを否定することにもつながります。何があっても、石にかじりついても、もう限界・・・と思うところまで、今の仕事を続けるつもりでいます。そうでなければ、私共に毎年のようにオファーをくださるクライアントの皆さま、そして横浜から遠く離れた地域から、「来てください」とオファーをくださる各施設の皆さまに顔向けできません。
 ホイール付のスタッドレスタイヤ4本、車に運ぶのはかなりの重労働でした。・・・それでも、移動式プラネタリウムの機材の搬入・搬出よりは、はるかに楽です。
移動式プラネタリウム(フレンドリークラブ 千葉県八千代市 12月2日)
12月2日(日)
 グリーンハイツ八千代(千葉県八千代市)の入居者で構成されるフレンドリークラブが、マンション内の体育館を会場に、移動式プラネタリウム投影会のイベントを実施しました。昨年の11月13日にも同じ場所で実施させていただきましたので、今回が3年連続で3度目となります。今年もぜひと声をかけていただきました。嬉しい限りです。
 当日夜の八千代市の星空を投影し、今回は秋から冬の星座の解説、そしてふたご座流星群について解説を行いました。今回もマンション内の入居者が対象でしたので、毎回満席にはなりませんでしたが、同クラブが主催するイベントとしては好評だったようでした。3年も継続して行っていると、毎年見に来てくれるこどもたちが、成長していく様子がよくわかって、大変興味深いものです。
 これでとりあえず、ここしばらく続いたハードなスケジュールが一段落しました。しかし、これから年末にかけて、やり残している仕事や、移動式プラネタリウムの仕事が立て込んでいます。明日から、これらの仕事を効率的にこなしていきたいと思います。
移動式プラネタリウム(町田市立藤の台小学校 東京都町田市 12月1日)
12月1日(土)
 町田市立藤の台小学校で12月1日(土)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。藤の台小学校父母と教員の会の主催によるものです。1日6回ほど投影をさせていただきました。秋から冬の星座について、そして12月5日頃から活動を開始し、13日の夜から14日の明け方にかけてピークをむかえる、ふたご座流星群について説明しました。満天の星空が現れるたびに「ウワーッ」という歓声が上がっていました。ふたご座流星群の条件が、今年は最良となるので、12月13日頃までは、投影の中で解説を行う予定です。
移動式プラネタリウム(土佐市立戸波中学校 高知県土佐市 土佐市文化協会主催 11月29日)
11月30日(金)
戸波(へわ)中学校  体育館に設置したドーム 栗林公園(高松市) 黄門様ご一行と記念写真(栗林公園)
栗林公園紅葉 記念写真(金刀比羅宮奥社)
讃岐うどん 松山城 金刀比羅宮紅葉(白峰神社)
道後温泉 高知城 はりまや橋 郷土料理(高知)
金刀比羅宮(本宮)からの讃岐平野パノラマ(左側に見える山が讃岐富士)
桂浜パノラマ

 高知県土佐市の戸波(へわ)中学校で11月29日(木)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。関市まなびセンターで投影を行った後、そのまま四国に向かいました。四国で投影を行うのは、これで2回目です。前回は徳島県鳴門市でした。投影までには、時間がたっぷりありましたが、横浜に戻って出直してくるのには、あわただしすぎました。せっかくの機会でしたので、四国の各地を回りながら土佐市に入りました。
 高松市・琴平町・松山市・高知市などに立ち寄りました。栗林公園、金刀比羅宮、松山城、道後温泉、高知城、桂浜、はりまや橋などを見ました。金刀比羅宮を除いては、30年前、あるいは40年前に一度訪れています。しかし、記憶があいまいでした。特に栗林公園は、高校の修学旅行で見ています。当時は興味がありませんでした。今回改めて、訪れてみて、公園の美しさとスケールの大きさに圧倒されました。金刀比羅宮は、その修学旅行の時にもいくチャンスがありましたが、早朝であったため、参拝しませんでした。一番上の厳魂神社(奥社)まで1368段の階段を走破しました。かなりの時間がかかりました。帰りの階段では、ひざががくがくしました。体力のあるうちでないと、奥社まで行くのは困難かも知れません。四国は現在、紅葉真っ盛りです。とても美しい景色を楽しむことができました。
 戸波中学校は全校生徒が70名弱の学校です。土佐市文化協会の主催で、近隣の保育園の園児、小学校の児童、戸波中学校の生徒、そして先生方、関係者の皆さまに投影をご覧いただきました。高知県にはプラネタリウムがありません。プラネタリウムを見るためには、徳島か愛媛まで行かなくてはいけません。移動式プラネタリウムは、このような場面で存在価値を発揮するのだと思います。主催された土佐市文化協会では、青少年の健全育成の一環としてこの投影を実施することで、美しい星空や宇宙に、夢や希望を持ってもらいたいとの願いがこめられていたようです。土佐市は星空が良く見える地域ですが、それでも満天の星空が現れると、どよめきが起きていました。秋から冬の星座の解説の中に、オリオン座の神話を交えて、各学年のレベルに合わせて投影を行いました。投影ができて、本当に良かったと思いました。帰るときには、校舎の2階の窓から生徒たちが手を振ってくれました。
 次の予定があるため、投影が終わると急いで横浜に戻りました。850キロの道のりでしたが、午後3時頃、土佐市を出発して、日付が変わって今日の未明に横浜に戻りました。疲れましたが、無事に投影を終えることができて、ほっとしています。また、四国で投影ができることを願っています。
仮設プラネタリム(関市まなびセンター 岐阜県関市 11月24日から25日)
11月30日(金)
 関市まなびセンターで11月24日(土)と25日(日)に投影を行いました。既存の直径12メートルドームにメガスターゼロ投影機を仮設しての投影です。今年の5月から月1回のペースで、毎月第4土曜日と日曜日に投影を行っています。当日夜9時の星空の解説と、毎月テーマを設定して、そのテーマに沿って解説をしています。11月は「木星の世界」というテーマでした。
 木星に関しては、これまでにたくさんの静止画や動画を作成していましたので、それらを使用して、解説を行いました。24日(土)の夜7時からの投影は、天体観望会用の投影です。観望会の時間に、どのような星空がみられるかを中心に解説しています。観望会は5月以降、天候が悪い時もありましたが、なんとか毎回、月などの天体をご覧いただいています。天候不順で中止になったことは、まだありません。今回は、木星と月を中心にご覧いただきました。これまで開催された中で、最も天気の状態が良く、月があったものの、星たちもよく見えていましたので、プラネタリウムの投影が終わったのち、プラネタリウムで解説した星座などを、参加者の皆さまに確認していただきました。投影のほうは、まだまだ改善しなくてはいけないと思っています。
 本来であれば、投影が終わると、横浜にそのまま戻りますが、今回は11月29日(木)に四国のほうで投影の予定が入っていました。横浜に戻ったとしても、すぐまた四国に向けて出発することになります。そこで、関市からそのまま四国に向かいました。25日(日)は投影終了後に、三重県亀山市で1泊して、翌日に四国に向かいました。
 写真は、左が静止画を使用して木星の解説を行っていところ、右が天体観望会です。観望会は天気が良かったため、たくさんの方々が参加されました。
光軸調整
11月20日(火)
 昨日は、小田原で打ち合わせがありました。年末に予定されているイベントの件です。朝から出かけました。藤沢バイパス、国道134号線、西湘バイパスを通って小田原へ。途中、時間調整のため、国府津(こうづ)PAで休憩です。自動販売機でお気に入りのコーヒーを調達して、海を眺めるのが、このパーキングエリアの過ごし方です。パーキングエリアの中で、最も気に入っている場所です。このルートは、30代から40代の頃、伊豆スカイラインや西伊豆で天体写真を撮影するために、頻繁に利用した道でもあります。
 打ち合わせは1時間ほどで終わったため、そのまま、とんぼ返りです。午後からは、Lightwave11のSP3のインストール作業。コンテンツ制作に取り組んでいる間は、バージョンアップを控えていたためです。今回のバージョンから、ハードウエアドングルがなくても、立ち上がるようになったとこのとですが、その代わりに、ソフトウエアライセンスキーをダウンロードして、Lightwave11 SP3に入れなくてはいけません。その作業も問題なく終了しました。
 ミューロン21センチ反射望遠鏡の光軸がずれているようでしたので、ミラーのクリーニングを兼ねて、調整することにしました。ミラーは、想像していたほどの汚れはありませんでした。クリーニングを行った後、鏡筒に再度セットして、夜になってから、恒星を導入しながら慎重に調整します。先日、木星の写真を撮影した折、木星面に投影された、衛星の影が変な形に写っていました。画像処理ソフトのほうも疑いましたが、光軸のズレの可能性のほうが大きかったためです。3時間ほどかけて、本来の姿に戻しました。今日は、ついでにBORG125ミリ屈折望遠鏡の光軸も合わせました。これで、再び本来の性能を発揮できると思います。望遠鏡は性能の良いものを使用すれば、一生ものだと思います。しかし、デジタルカメラで撮影するとなると、屈折望遠鏡の場合は、色収差の問題でそうもいきません。
 調整の済んだ望遠鏡で、木星を見ると、どちらの望遠鏡でも、ガリレオ衛星が針でつついたように、シャープな姿を見せてくれました。最近は、望遠鏡を持ち出す頻度がとても増えました。変な姿勢で見るために、腰が痛いです。
 写真は、左が国府津PAから見た横浜方面、右は鏡筒からはずした21センチ反射望遠鏡のミラーです。
夜明け前の散歩
11月16日(金)
 昨夜は、仕事をしながら変な時間に寝てしまいました。夜明け前に目が覚めました。それ以降なかなか寝付けなくなってしまったため、そのまま起きて散歩に出ました。東の空は、薄明が始まったばかりでした。表に出ると、星空がとてもきれいでした。明け方近くは冬の星座もすっかり西に傾き、春の星座が天頂付近から東の空に見えていました。その中で、木星と金星がひときわ明るい光を放っていました。
 横浜でも、人々が寝静まってしまうと、これだけの星空が見えるのかと、改めて感心しました。何等級まで見えるかを確認したところ、北斗七星のミザールのそばにアルコルという星が認められました。私は視力が良い方ではありませんが、それでも簡単に分離してしまいました。
 この星は二重星であり、はるか昔には、肉眼で分離できるかどうかで、視力検査に使われたと言われています。アルコルは4等級ですので、横浜でも4等級までは見えることになります。もちろん、住宅街で、という条件がつきます。
 星空を見ながら歩いていると、人工衛星がしし座付近を、南から北へ横切って行きました。東の空は、朝焼けが少し始まっており、天頂方向にかけての赤から青へのグラデーションがとても美しく感じられました。日常生活が始まるまでの、束の間の幻想的な光景でした。
 日が昇ってきてから、ひと眠りして、それから太陽の撮影を開始しました。そのあと画像処理を行い、お昼をはさんで、午後まで時間を費やしました。・・・本来の仕事はいつするのでしょうね・・・。今日撮影した写真を一枚アップします。太陽面をHα線で見たものです。下の写真のNOAA1614群付近の活動領域を中心に撮影しています。

写真のデータ
2012年11月16日10時34分 LUNT LS100THa 2XEXT DMK41AU02AS 1/45sec 15fps×20sec Avistack2、フォトショップCS5で画像処理
今日の太陽
11月15日(木)
 午前中に撮影した太陽です。カメラと望遠鏡の接続、そしてピント位置を見つけるのに、かなり苦労しましたが、やっとクオリティーのレベルが射程距離に入ってきました。
 白色太陽像を撮影する頃には、気流の状態が乱れてきていたので、無理に拡大しないで、拡大光学系を使用しないで、望遠鏡にカメラを直接取り付けて撮影しています。
 一方Hαの太陽像は、拡大光学系を使用して撮影を行いました。太陽の全面も撮影したいのですが、太陽像が大きくなりすぎて、撮影ができません。1回の撮影で太陽全面が撮影できる方法を考えています。カメラは、産業用に使用されるCCDカメラですが、一眼レフカメラを使用しないと、全体像を撮影するのは無理なようです。
 これで、ほぼいつでも太陽を撮影できる体制が整いましたので、時間の許す限り、太陽をモニターしながら、撮影を続けていきたいと思います。写真がもう少したまってきたら、ギャラリーのページに太陽のページを作る予定です。

写真のデータ
白色太陽像
2012年11月15日11時32分 BORG125ED 2XEXT 減光プリズム、減光フィルター使用 1/5000sec 15fps×20sec DMK41AU02AS Avistack2で画像処理

Hα太陽像
2012年11月15日9時28分(リム)及び9時32分(ディスク)
LUNT100THa 2XEXT 1/15sec 1/30sec 15fps 各20sec DMK41AU02AS Avistack2及びフォトショップCS5で画像処理、疑似カラー
移動式プラネタリウム(メテオプラザ 島根県松江市 11月11日)
11月13日(火)
大山のパノラマ(関の五本松付近より。海の向こうに見える正面の山が大山です。山頂付近は雲の中)
メテオプラザ メテオプラザ内に設営したドーム 美保関灯台 関の五本松
大山をバックに記念写真 出雲大社の紅葉 大山付近の紅葉(助手席から撮影)

 今から20年前の1992年12月10日、島根県松江市美保関町の民家を、空から降ってきた隕石が直撃しました。当日は悪天候で、雷が鳴っていたそうです。民家に住んでいた方は、隕石の直撃を、ものすごい雷が落ちたと勘違いされたそうです。隕石は屋根と2階、そして1階の床をも突き抜けて、床下まで達しました。
 広島で2002年に開催された、プラネタリウム協会の総会において、広島市こども文化科学館のプラネタリウムで、この美保関隕石を扱った番組を見せてもらう機会がありました。それによると、2階は、もともとおばあちゃんの寝室になっていたそうです。たまたまその時は、病院に行っていて、隕石の直撃を免れたそうです。もし家にいたら、大変なことになっていたことでしょう。
 落下した隕石は、現在、美保関七類(みほのせきしちるい)港のフェリーターミナルに併設されたメテオプラザに所蔵され、展示されています。隕石落下から20周年をむかえた今年、「宙(そら)と海の祭り」と題して、さまざまなイベントが実施されました。11月11日(日)のイベント実施当日は、朝から雨が降っていたものの、次第に天候が回復し、たくさんの人々でにぎわいました。
 移動式プラネタリウムの投影は、このイベントのプログラムの一つとして実施されました。オファーをいただいた時、地図を見ると、昨年の11月に鳥取県倉吉市で投影をさせていただいた折、帰りに立ち寄った、境港市の目と鼻の先でした。この地を訪れることは、もう二度とないかも知れない、と思って帰ってきたので、びっくりしました。広島で投影を見せていただいたときにも、とても興味がわきましたが、それでも、隕石の実物を見る機会はないだろうと思っていました。オファーをいただいて、とても嬉しく思いました。
 念のために、前日入りして、近くのホテルに宿泊しました。この地域には、ビジネスホテルがありません。観光ホテルか民宿のどちらかです。しかし、民宿の場合は、釣り船で沖に出る方々を対象とされているようなので、今回は観光ホテルに宿泊しました。時間に余裕があったため、再び、水木しげるロードを見学し、そのあと、美保関灯台に向かいました。遠くに隠岐の島が見えます。また、ここから見る大山のパノラマは圧巻でした。
 プラネタリウムのほうは、1日8回ほど投影をさせていただきました。全ての回が満席でした。満天の星空が姿を現すたびに、「ウォー」という歓声が上がっていました。秋の星座の話とペガスス座の神話について解説をしました。宿泊した観光ホテルの女将さんや会長さんまで、プラネタリウムを見に行くつもりだと言っていましたので、注目度は大変なものだったようでした。宿泊の手続きをしていて、食事などの時間等のやり取りをしている間に、私共がそのために来たということが分かったようでした。しかし、残念ながら、女将さんたちは各回のチケットがすぐに売り切れてしまうため、入手することができず、プラネタリウムを見ることができなかったようでした。
 松江市までくれば、出雲大社に参拝に行かなくてはいけません。2年続けて、出雲大社で参拝できたことは、とてもありがたいと思いました。お昼は、焼き鯖寿司のランチと、ぜんざいを食べました。値段は少し高めですが、出雲大社に来たからには、仕方ありません。
 宿泊したホテルの後ろの小高い山の上には、「関の五本松」があります。昔は、舟人たちが入港の目印としていました。しかし、この尾根は旧松江街道であり、大名行列の邪魔になると、一本が切られてしまったとのことです。この松を残したいという想いが、有名な民謡「関の五本松」の「後は切られぬ夫婦松」という一節になったと伝えられています。
 投影が終わった翌日の早朝に、散歩を兼ねて、行ってみました。途中にリフトがありますが、平成15年より廃止されたと書いてありました。海岸沿いの道から歩いて片道30分の所要時間であるため、リフトがなければ、よほど興味がないと行かないのではないかと思います。・・・私は、散歩が目的です。そこから見る、大山の大パノラマは圧巻でした。上のパノラマがその写真です。昨年もそうでしたが、大山はなかなか頂上を見せてくれません。しかし、帰りの高速道路から、初めて大山の全貌を見ることができました。大山の紅葉、とても美しいものでした。
 移動式プラネタリウムの事業を立ち上げてから、だいぶ経ちましたが、実にいろいろなことを経験するものだな・・・と思いながら帰ってきました。出雲大社から横浜まで、800キロの道のりを、食事とトイレ休憩のみで、半日+αで横浜まで戻ってきました。運転していても不思議なくらい、眠気に襲われることもなく、最後まで集中力が途切れませんでした。
 新東名を走行中は、星空がとてもきれいでした。フロントガラス前方には、ふたご座が見えていました。星空を見ながら走っていると、地平線から天頂方向に向かって、−2等級の流星がふたご座を貫きました。ああそういえば、しし座流星群の活動時期だな・・・。久しぶりに見た流れ星は、少しばかり幸せになったような気持ちにさせてくれました。
 今朝は、あまり疲れもせず、朝から、太陽面の撮影を行いました。・・・関の五本松の山道を下るときには、足の筋肉がプルプルしていました。以前は、このようなことがなかったのに・・・。年には勝てませんね。今日は、階段の多いところを散歩しました。
Hα太陽像
11月8日(木)
 Hα線で見た、今日の太陽像です。明るいプロミネンスが見えていた部分を拡大して撮影しました。望遠鏡の接眼部を最も内側まで押し込んで、ピントが出るぎりぎりのところですが、カメラと接眼部を接続するリングの幅が長すぎて、ピントがでないので、今日は応急処置で、ガムテープで固定して撮影しました。接続部分を何とか固定する方法を考えなくてはいけません。
 ディテールの表現が満足できるまで、あと一歩のところです。課題は、撮影に慣れることと、画像処理のプロセスにおいて、パラメーター設定を、もっとよく理解することです。朝のうちは、気流が良かったのですが、その後、次第に乱れてきたようです。もう一つの光学系でテストした、太陽像は、良いものが得られませんでしたので、そのポテンシャルの評価もできませんでした。
写真のデータ
2012年11月8日10センチ太陽望遠鏡 2XEXT DMK41AU02AS
太陽表面 9時13分 1/30sec 15fps 20sec
太陽周縁部 9時08分 1/15sec 15fps 20sec
Avistack2で画像処理後、フォトショップで合成
月面パノラマ
11月7日(水)
 11月5日に撮影した月面の写真をモザイク合成してみました。モザイクのテストですので、データは省略しますが、表現の可能性として、このような手法もあるかと思います。合成をするには、露出や画像処理のプロセスをすべてそろえなくてはなりませんが、できなくはなさそうですので、今後の撮影のときには、モザイク合成も視野に入れておきたいと思います。最近は、写真撮影の話題がほとんどですね。
Hα線による太陽像ファーストライト
11月7日(水)
 横浜は、朝のうち久しぶりに濃い霧に包まれていました。太陽を撮影する予定でしたが、予定を変更して、区役所で用事を済ませました。戻ってくる頃には、空が晴れてきました。Hα線で太陽を撮影するための機材の準備が整ったため、撮影を開始しました。
 機材の組み合わせやセッティングは、最初はどうしても戸惑います。接眼部を前後して、どのあたりでピントが合うのか、またカメラの明るさやコントラスト、シャッタースピードはどのような設定が適切なのか、試行錯誤を繰り返しているうちに、すっかり時間が経過してしまいました。
 やっと撮影に入れたのはお昼頃です。その頃は、太陽の前を雲が何度も通過するため、撮影の中断を余儀なくされました。それでも何枚かの動画を得ることができました。午後から、画像処理を行いました。こちらも試行錯誤の繰り返しです。そしてやっと得られた画像がこれです。
 初めての撮影だったため、戸惑うことがいっぱいありました。また課題もだいぶ残してしまいましたので、近いうちに再度トライします。望遠鏡のポテンシャルを確認できただけでも大きな収穫でした。

写真のデータ
2012年11月7日10センチ太陽望遠鏡 直接焦点 DMK41AU02AS
太陽表面 12時24分 1/313sec 15fps 20sec
太陽周縁部 12時19分 1/15sec 15fps 20sec
Avistack2で画像処理後、フォトショップで合成
月面写真撮影
11月5日(月)
 リーフみなとみらいの投影から戻ってくる頃にはすっかり暗くなっていました。雲が多いものの、晴れ間も見えていました。ハードウエアの搬入・搬出以外は、体をあまり動かしていなかったので、駐車場に車を戻したその足で、いつもの散歩コースを1時間ほど散歩しました。小川沿いの夜道は真っ暗ですが、木星が東の空に顔を出していました。最近、ずっと月の写真を撮り続けていたので、月が顔を出してから、撮影を開始することにしました。
 望遠鏡を外気になじませたうえ、月が東の空高くなる頃から、撮影を開始しました。12.5センチ屈折に35ミリフルサイズデジタル一眼レフの組み合わせ、その後21センチ反射に、別のデジタル一眼レフカメラをセットして、ワンショットの月の拡大写真撮影。最後に、CCDカメラを取り付け、月の動画を撮影して終了です。日付が変わってしまいました。
 CCDカメラで撮影した動画は、スタッキング処理をしたのち、ウェーブレット変換という処理を経て、はじめて一枚の静止画となります。右の写真がそれです。目をみはるばかりの解像度です。望遠鏡で眼視でのぞいても、ここまで見えるかどうかというレベルです。このような撮影方法は、まだ取り組み始めたばかりなので、ソフトウエアのパラメーターの設定等で、さらに画質が向上するものと思われます。まだまだ経験が必要です。
 月の写真もそうですが、その先にあるのは、太陽の微細構造をどこまで表現できるのかが、もっと大切な取り組みです。来週あたりから本格的にテストする予定です。
 月の写真は、デジタル一眼レフと、このCCDカメラで並行して撮影していく予定です。
 撮影の合間に、木星を望遠鏡で見ると、木星の衛星イオが木星本体に接触するように接近して、本体の縞模様の部分に影を落としているのが見えました。木星の表面の、衛星イオの影の中から太陽の方向を見たとしたら、衛星イオによる日食です。

写真のデータ
アリストテレス、エウドクソス・クレーター付近(写真下の2つのクレーターで上がアリストテレス、下がエウドクソス・クレーターです)
2012年11月5日 0時58分
21センチミューロン反射望遠鏡 直接焦点 DMK41AU02AS 1/92sec 15fps 30sec Avistack2で画像処理

写真は上が月の北です。
移動式プラネタリウム(リーフみなとみらい 横浜市西区 11月4日)
11月5日(月)
 横浜市のみなとみらい地区にある、リーフみなとみらいで11月4日(日)に移動式プラネタリウムの投影を行いました。11月3日(土)も千葉県の方で、投影を予定していましたが、主催者側の都合で延期されることとなり、3日はスケジュールが空いてしまいました。その分12月が忙しくなりそうなので、3日はゆっくりと体を休めました。
 リーフみなとみらいは、6月に投影をさせていただいた横浜美術館のすぐ近くです。IDC大塚家具のほか、約10店舗が集まる商業施設です。ただしこの付近は、人通りはそれほど多くありません。このため、オファーをいただいたイベント制作会社のスタッフの方からは、苦戦になるかも知れないと言われていたので、覚悟をして臨みました。確かに、ビルの中も人通りはさほど多くありませんでした。写真館が入っているせいか、七五三の記念写真を撮る家族連れが多かったように思います。そのようなわけで全回満席とはいきませんでしたが、それでも1日5回投影をさせていただいたなかで、2回が満席。他の回も、30人近い入り(定員は40名)でした。まあまあの成績を残せたのではないかと思います。
 起業して以来、投影をさせていただくたびに、投影回数や入場者のデータを記録しています。つい先日、これまでの集計を出してみましたら、これまでご覧いただいた方々の人数と、1回あたりの平均入場者数が、かなりの数字になっていました。いずれ、投影実績のページでデータを公開するつもりですが、これらの成績を落とさないために、そして何より、たくさんの方々に投影をご覧いただきたいので、全ての回に神経を注いでいます。また通りがかりの方々にも、プラネタリウムの雰囲気を壊さないように気を使いながら、積極的に声をかけています。秋の星座を中心に、ペガスス座の星座神話を交えて、解説をさせていただきました。
 写真は、左が建物の外観(写真の中央部の白い建物)とエントランスに設営したドームの様子です。
天体望遠鏡のCG
11月2日(金)
 天体望遠鏡のCGが完成しました。架台部に反射望遠鏡、屈折望遠鏡のそれぞれを載せてみたのが、これらの画像です。画像はプレビューレンダリングモード
で見ていますが、実際のレンダリングの質感にきわめて近いものです。このモードが搭載されるようになってから、オブジェクトの質感設定のクオリティーが飛躍的に向上するとともに、設定に要する時間も大幅に短縮できるようになりました。
 このオブジェクトのように、メカニカルなものの質感設定に関しては、自由自在のレベルに達することができるようになりましたが、有機体や煙などの質感設定については、まだまだ勉強が足りず、自らがイメージするものに近づけるには、さらにノウハウの蓄積が必要です。
 作業は、ひとまずここで中断して、明日からは、プラネタリウムの投影に使用する、コンテンツ制作に入ると同時に、しばらく放置していたプラネタリウム番組の単独制作のほうのCG制作に取り組みます。
 その一方で、天気のほうもかなり気にするようになりました。移動式プラネタリウムの出張投影や、打ち合わせなどに出向くことがない限り、毎日のように、太陽や月などの写真撮影を行っています。あとでこれらの写真が必ず、必要になるときが来るからです。前述した、プラネタリウムの投影に使用するコンテンツの素材は、サラリーマン時代から、コツコツと作りためてきたものですが、今回はそれらを大量に使用することとなりました。動画のオンパレードです。ゼロから作り始めるとすると、とても短期間では、コンテンツ制作はできません。もちろん、数年も前に制作したものですので、今見ると、クオリティーに関しては、少し首をかしげる動画もあります。逆にそれだけ、制作のレベルが上がっているということだと思います。
 今夜は、今も望遠鏡を表に出したままですが、雲が多く、写真撮影をすることはできないような感じです。寒くなってきましたので、時間をかけて望遠鏡を外気になじませないと、望遠鏡の鏡筒内部の気流の乱れが発生して良い写真が得られません。今日は、木星と月の撮影を行う予定でした。
 もう少し天気の様子を見ながら、見積書の作成などの仕事を続けることにします。今日は、昼間から見積書をすでに3通作りました。あと2通残っています。急ぐ必要もないのですが、お問い合わせいただいたら、よほど急ぎの仕事が入っていない限り、極力早めに対応するようにしています。お問い合わせをいただいた時から、そのクライアントとの仕事がすでに始まっていると思っているためです。
 
赤道儀のCG
10月31日(水)
 このところ太陽面の撮影や、Hα太陽望遠鏡の取り付け、セッティングなどに時間を費やしてしまったため、CG制作のほうがおろそかになってしまいました。今日は、優先的にCG制作に時間を費やした関係で、制作の途中であった赤道儀のCGがほぼ終了しました。あとは、鏡筒バンドと三脚の部分を作って、これまでに作ってあった、2種類の望遠鏡を、その赤道儀の上に搭載すれば望遠鏡のCGの出来上がりです。
 制作のモデルにした赤道儀は、高橋製作所のNJPです。現在は製造されていませんので、製品のカタログにはラインナップされていません。とても頑丈な作りで、精度がよく、実際に天体を追尾しても、高精度で追尾するため、追尾エラーによる写真撮影の失敗が少なくなります。
 現在の赤道儀は、パソコンに接続して、天体の自動導入を高速で行うために、ギアのかみあいの具合を、従来より緩くしていると言われています。これにより、高速導入が可能となりますが、その分、追尾制度がやや悪くなるようです。ただし、最近ではオートガイダーと呼ばれる装置と組み合わせて使用することにより、天体の追尾を高精度で行うことができます。
 さて、この下の、Hα太陽望遠鏡のところに掲載した写真の赤道儀は、最新の赤道儀とは、全く無縁です。オーガイダーもなければ、高速導入もできません。天体を自動で追尾してくれますが、その精度は残念ながら、NJPには及びません。しかし、赤道儀の重量、取り扱いのしやすさ、頑丈さなどで、とても使い勝手の良いものです。おそらく、壊れるまで使うことになるでしょう。メーカーのアフターケアもしっかりしており、いまだに担当者が相談に乗ってくれます。もっとも、その担当者の方々も、横浜こども科学館に勤務している頃に、プラネタリウムのメンテナンスで、お世話になった方々ばかりで、電話の向こうの声を聞けば、誰が電話に出てくれているのかが、わかるほどです。
 ここ2日間ほど、Hα太陽望遠鏡で太陽を見ています。白色太陽像を見ている以上に、太陽活動の様子がよくわかり、とても興味深いものです。
Hα太陽望遠鏡(LUNT LS100THa)
10月29日(火)
 本日の午後、届きました。Hα線という特殊な波長を通して、太陽を見るための専用の望遠鏡です。若い頃は、20センチ屈折望遠鏡に同架していた、8センチの屈折望遠鏡を使用し、プロミネンスアダプターを取り付けて、太陽プロミネンスを観測していました。いずれは、再び太陽に取り組みたいとずっと考えていました。
 先の富士山スカイドリームスで、移動式プラネタリウムの投影をさせていただいた折に、この望遠鏡のシリーズの中でも、最大級の15センチで太陽を見せていただきました。その時に見た太陽像は、若い頃見ていた、太陽像をはるかに上回るクオリティーでした。このことがきっかけとなり、その下のクラスの10センチを、このたび入手することになりました。本来は、15センチが欲しかったのですが、そうすると、それを搭載する架台も、一回り大きなものが必要となってしまいます。架台の購入も考えましたが、今回は見合わせました。
 海外で撮影された写真などを見ると、10センチでも十分にクオリティーの高い写真が得られるようなので、10センチとしました。早速、架台にセットしてのぞいてみましたが、期待通りの見え方でした。コントラストも良く、プロミネンス、ダークフィラメントなどが良く見えます。マークX赤道儀との組み合わせもバランスが良く、接眼部を少し揺らしても、びくともしません。撮影にも威力を発揮すると思われます。
 しばらくは、眼視で太陽面を見ながら、取り扱いに慣れてきてから、本格的な写真撮影に取り組みます。老後の取り組みの一つとして考えています。
 プラネタリウムの世界に入りたての頃、ハードウエアは、7メートルドームに8,000個の星々を投影する投影機でした。また一方で、20センチ屈折望遠鏡と8センチ屈折望遠鏡を使用して、観望会で参加者の皆さまに、星や太陽を見てもらうとともに、太陽の継続観測を行っていました。
 60歳を目前にした今、図らずもその当時と同じ、7メートルエアドームと220万個の星々を投影するメガスターゼロ投影機の組み合わせ。そして、21センチ反射望遠鏡と、今回入手した10センチ太陽望遠鏡などで、星や太陽を撮影します。最新機器を使用してはいるものの、当時と同じようなハードウエアの構成で、最後を終わることになりそうです。
NOAA1598黒点群
10月29日(月)
 時間的には少し遅かったのですが、今日の午前11時頃撮影しました。NOAA1598黒点群です。大黒点ではありません。今所有している望遠鏡で、どこまでディテールを再現できるのか、そのノウハウを得るための撮影です。黒点の半暗部のディテールがだいぶ表現できるようになりました。気流の状態は、まずまずでしたので、もっと気流が良い時であれば、さらに細部を表現できるのではないかと考えています。
 まずは、ワンショットで、どこまで表現できるかを見定めてから、動画撮影によるスタッキング処理に取り組みます。太陽の撮影は、現在では、動画で撮影して、スタッキング処理を行い、そのあとにウェーブレット変換などの処理を施して、仕上げるのが最近のトレンドです。
 海外で撮影された写真を見ると、驚くばかりの解像度の写真が発表されていますので、そのような意味では、まだまだです。でも、この取り組みは、老後の楽しみの一つです。
 写真は、35ミリフルサイズデジタル一眼レフカメラで撮影したもので、ノートリミングの画像をリサイズしています。

撮影データー
NOAA1598黒点群 2012年10月29日11時08分
BORG125ED、XO5ミリ(ペンタックス製)、EOS5D Mark 2 ISO 100 1/500sec  減光プリズム、減光フィルターを使用して口径を絞らずに撮影。
AAR Japan 特定非営利活動法人「難民を助ける会」のホームページ
10月29日(月)
 トップページでもお知らせしている通り、先の9月29日(土)と30日(日)の2日間、相馬市の相馬市立中村第一小学校で実施した移動式プラネタリウムのレポートが、特定非営利活動法人「難民を助ける会」のホームページに掲載されました。
 私共は事業を立ち上げたときから、移動式プラネタリウムの存在意義や、プラネタリウムで星空を投影するということが、どういうことなのかを常に念頭に置いて、仕事をしてきました。さまざまな地域の施設で投影をさせていただきながら、事業立ち上げ当初、そして現在に至るまで、考えて来たことは、それほど軌道を外れていないと思ってきました。今回、難民を助ける会のホームページのレポートは、それを客観的に裏付けているように思います。
 当日は、各回の投影の間に、難民を助ける会のスタッフが、投影をご覧いただいた皆さまにインタビューを行い、感想などを聞いていました。それが今回のレポートに反映されているようです。プラネタリウムが存在しない地域は、たくさんあります。また、さまざまな理由でプラネタリウム施設があったとしても、見に行くことができない方々がいます。そのような場所に出向いて、投影を行わせていただくことは、不安がいっぱいであり、何かと気苦労も多く、大変です。しかし、このレポートに見られるように、投影を見たあとの、こどもたちの、目を輝かせているような表情を見ると、この仕事に取り組んでいることは、間違いではないなと思う次第です。
 今回一緒に仕事をさせていただいた、難民を助ける会のスタッフの皆さまは、仕事を通して、第三者の客観的な視点で、私共の仕事を評価してくださったように思います。とても励まされました。ときには、不愉快に思う場面も、なくはないのですが、今後も体が動く限り、取り組んでいきたいと思います。今回のレポートはこちらにあります。

  過去のプラネタリウム雑記
   平成24年(2012)年9月から平成24年10月
   平成24年(2012)年7月から平成24年9月
   平成24年(2012)年6月から平成24年6月
   平成24年(2012)年4月から平成24年5月
   平成24年(2012)年1月から平成24年3月
   平成23年(2011)年11月から平成23年12月
   平成23年(2011)年8月から平成23年10月
   平成23年(2011)年7月から平成23年8月
   平成23年(2011)年5月から平成23年6月
   平成23年(2011)年2月から平成23年4月
   平成22年(2010)年12月から平成23年2月
   平成22年(2010)年8月から12月
   平成22(2010)年6月から8月
   平成22(2010)年1月から5月
   平成21(2009)年11月から平成22年1月
   平成21(2009)年8月から11月
   平成21(2009)年7月から8月
   平成21(2009)年4月から6月
   平成21(2009)年1月から3月
   平成20(2008)年10月から12月
   平成20(2008)年6月から9月