投影日誌


 2009年1月からのプラネタリウム雑記はこちらです。

12月23日(火)
2009年皆既日食解説キット
 プラネタリウム等に関連する映像ソフトウエア・プロダクションであるエクスプローラーズ・ジャパン株式会社から、「2009年皆既日食解説キット」を全国のプラネタリウム館や教育機関等を対象に発売することになりました。このキット(DVD)に収録されるCG動画3点(ハイビジョンフォーマット対応)、静止画(解説図、実写静止画)等はすべて私共で新たに制作したものです。また、皆既日食実写ビデオ映像は1998年にカリブ海に浮かぶアルバ島においてベテランの日食観測者が撮影したものです。この映像は皆既日食のすばらしさを的確に伝えるもので、これまでさまざまな方に見せていただいた日食の映像の中でもトップクラスにランクされるものです。これらをエクスプローラーズ・ジャパン株式会社と共同で製品化しました。
 キットの中の静止画は、パソコン画面用と印刷用の2種類を用意させていただきました。また、上記の皆既日食実写ビデオ映像を除いては、館の現場において使用しやすいように加工することを認めています。3点のCG動画については、トカラ列島の悪石島における皆既日食の様子を計算にもとづき再現し、太陽コロナの形状を新たに描き起こしたほか、サロス周期の説明用、日月食が毎月起きない理由を視覚的にわかりやすい形で表現しています。
 これらの映像素材を最大限に活用していただくためにプラネタリウム解説者用に、また番組制作時にも必要となる「解説マニュアル」を添付しました。解説マニュアルは単なる日食の解説書ではなく、あくまでもプラネタリウム解説者の視点で、日食の解説を行うときに観客の皆様にご満足いただける情報を集約するとともに、マスコミ等からの問い合わせにも充分対応できるようにまとめています。2009年の皆既日食が終わっても日食があるたびに使用できるように、使用期限を設けていません。スタッフが講演を依頼された場合にもご利用いただけます。お届けしてすぐにご利用いただけるようにパワーポイントのファイルも添付してあります。
 このキットが、私共がプラネタリウムの映像制作に関する第1弾の作品となりますが、すでに第2弾の作品に関しても制作が進行しています。CG動画をふんだんに盛り込んだコンテンツの完成を目指して作業を続けています。
 なお、都合によりキットに収録できなかった情報については、このホームページの「日食」のコーナーに掲載していく予定です。キットに収録した映像のサンプルを下に示します。
内部コロナ実写静止画 トカラ列島付近の皆既帯説明図 悪石島の皆既中の空の図 サロス周期説明用CG動画
12月20日(土)
2009年皆既日食のコンテンツ
 このコーナーで11月1日付で記述したコンテンツに関して、今年の夏ごろから取り組んできましたが、ほぼ完成しました。2009年7月22日の皆既日食に関するものです。その一部はこのホームページの「日食」のコーナーで解説や画像などを紹介させていただいていますが、プラネタリウム館の現場で生解説や番組制作に利用できるように、これらの静止画やCG動画、そして皆既日食の実写ビデオ映像など収めてパッケージ化したものです。
 詳細は近日中に発表させていただきますが、全国のプラネタリウム館を中心として教育機関等を対象に映像ソフトウエア・プロダクションから販売を行います。それと並行してこのホームページの「日食」のコーナーにも、この皆既日食に関してさらに具体的な解説を行う予定でいます。
12月12日(金)
スペースシャトル発射台
 ここ数日間は仕事が立て込んでいたため、近況をアップすることができませんでした。
 右の画像はギャラリーにもアップしてあるスペースシャトルの打ち上げシーンです。このシーンにあるシャトルの発射台はモデリングで作り上げています。したがって、どの方向からでも見ることができます。この発射台も含めて主な探査機関連のモデリングはほぼ完了しています。これから、これらのモデルを使用して1本のコンテンツにまとめる作業に入る予定です。何ができるかについては、来年の1月以降にこのホームページの中で説明をさせていただく予定でいます。
12月2日(火)
出張投影2連戦 その2の(2) 横浜港大さん橋国際客船ターミナル(11月30日) 移動式プラネタリウム・ミニコンサート
 7月5日、6日の「夏の星空への招待」というイベント以来、5ヶ月ぶりに大さん橋に戻ってきました。大さん橋の指定管理者である「大さん橋プロジェクト」との共催事業として再び移動式プラネタリウムの投影を行わせていただきました。しかも今回はバイオリンとシンセサイザーの生演奏が加わりました。
 この企画は、東京の音楽事務所「すま・ミュージック ステーション」から今年の夏ごろから移動式プラネタリウムと生演奏のコラボができないかとお話をいただいていたものです。その後、どのような内容で進めるかなど、定期的に打ち合わせを行い今回の実現に至ったものです。
 事業を立ち上げるときから漠然とこのような企画ができないかと考えてはいましたが、こんなに早くに実現できるとは思ってもいませんでした。これも関係者の皆様の協力があったからだと感謝しています。
 さすがに、真っ暗な中での演奏は明るいスタジオリハーサルのようにはいきませんが、それでもバイオリンとシンセサイザーが奏でる調べは星空によく合っていました。今後はご要望があれば、移動式プラネタリウムのメニューに加えて、各地で開催したいと考えています。私、バイオリン、シンセサイザーの演奏者の3人でのユニット名を考えています。たとえば「スリープラネッツ」とか・・・。
 先日、この日誌で紹介した、照明装置は苦労した割にはまったく役に立たず、シンセサイザーの千葉さんが100円ショップで購入したLEDが大活躍でした。・・・て、私は何のために工作に半日もつぶしたわけ・・・・。でも生演奏バックの星空解説は極めて贅沢で解説者冥利に尽きますね。バイオリンの星野さんが星に詳しいのには少しびっくり。
12月2日(火)
出張投影2連戦 その2の(1) 湘南大庭市民センター(11月29日)
 湘南大庭フォーラム(藤沢市くらし・まちづくり会議)からの依頼により、湘南大庭市民センターにおいて移動式プラネタリウムの投影を行いました。対象は同フォーラムが事前に募集した児童の皆さんです。また午後5時からはセンターの玄関前でイルミネーションの点灯式も行われました。
 会場は体育館でしたので、車を横付けしそのまま機材を搬入できました。このため設営を極めてスピーディーに行うことができました。直射日光が当たらないため、ドームスクリーンのピンホールもまったく目立たず、理想的な環境で投影ができました。左は設営完了後と投影前の写真です。星について関心を持つことと同時に、地球についても関心を持っもらうというのが、このイベントの目的ですが、少しはお役に立てたでしょうか。
11月26日(水)
出張投影2連戦 その1の(2) 鳴門市子どもまつり(11月23日)
 11月23日(日)鳴門市市民会館で開催された第13回鳴門市子どもまつりの会場で、移動式プラネタリウムの投影をさせていただきました。鳴門青年会議所からの依頼によるもので、青年会議所主催の(「星に願いを」移動式プラネタリウム)というイベントです。鳴門市は自然に恵まれた豊かな環境で夜にはたくさんの星が見えるそうです。ドーム内の照明を徐々に落としても、たくさんの星を見慣れていせいか、反応はさほどではありませんでしたが、真っ暗にして満天の星空にするとさすがに驚かれるようです。当日はテレビ鳴門や他のメディアも移動式プラネタリウムのイベントを取材されていました。
 青年会議所のスタッフの皆様には搬入・搬出までお手伝いいただき、助かりました。海もとても穏やかで、私の故郷の荒々しい海とはまったく異なる表情を見せていました。下のパノラマ写真は淡路島のSAで、現地入りする前の早朝に撮影した明石海峡大橋です。
11月26日(水)
出張投影2連戦 その1の(1) 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(11月22日)
 11月22日(土)慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで開催された「エイブルタウンフォーラム」(慶應義塾大学湘南SFC研究所 地域協働・ラボと社会福祉法人藤沢育成会の共催)で、主催者からの依頼で移動式プラネタリウムによる投影を行いました。場所は構内の体育館の中です。当日は晴天に恵まれ合計で約170人の方々にプラネタリウムをご覧いただきました。今回は秋から初冬の星座のいくつかを解説しました。星が出てくる場面では、相変わらず歓声が上がります。学生ボランティアの方々にもお手伝いいただき設営や撤収もとてもスムーズに作業ができました。右の写真はドーム内の様子です。入場者の許可を得て掲載しています。
 撤収を終えると、その足で藤沢から四国の鳴門に夜のうちに移動しました。夜間の東名・名神は何度も走っているので、あまり苦にはなりません。
11月20日(木)
富士山
 朝の冷気の中にくっきりと浮かび上がった今日の富士山です。自宅からすぐのところで撮影しました。仕事に入る前に、必ず散歩に出ますが、これからの時期は晴れてさえいれば、毎日このような富士山を見ることが出来ます。私の故郷では富士山を見ることが出来ませんでしたので、自宅から富士山が見えることを、とてもありがたいと思っています。
 今年は山の紅葉を見ないで終わってしまいましたので、12月に入り時間が取れるようなら鎌倉の紅葉を見に行きたいと考えています。あわただしい毎日が続きますが、気がつくといつの間にか富士山の雪も中腹近くに達しようとしています。そろそろ冬の足音が聞こえてきそうです。
11月15日(土)
ギャラリー宙(そら)
 先日、東京に行く用事があり、前から気になっていた「ギャラリー宙(そら)」に立ち寄りました。東京駅から歩いて10分の日本橋三越の近くにあります。現在は天文情報誌「星ナビ」に連載中の飯島裕さんの写真展が11月24日まで開催されています。合計で10数点の銀塩写真のオリジナルプリントが展示されています。デジタルカメラ全盛の時代ですが、モノクロームの豊かな色調と芸術性の高い写真は見るものに安堵感さえ与えてくれる心安らぐものでした。飯島さんには、「星ナビ」の前身である「スカイウォッチャー」誌に私のイラストの特集を初めて組んでいただいたときに、自宅に来て作画の様子を撮影してもらったことがあります。
 ギャラリーのオーナーである唐崎さんが運良くいらっしゃったので、お話をうかがうことができました。今後はさまざまな形でギャラリーを活用していきたいとのことです。天文現象などのビデオ撮影に関してもかなり高いレベルの技術を持っています。話をしているうちに、1998年にカリブ海などで見られた皆既日食において同じ旅行社の別グループに参加していることを知り、お互いにびっくり。同じ観測地で、数10メートルしか離れていないところにいたことが判明しました。ギャラリーにいた時間はそれほど長い時間ではありませんでしたが、楽しい時間を過ごすことができまし。
 ギャラリー宙(そら)のホームページは、こちらからお入りください。
11月13日(木)
照明装置
 11月30日(日)に横浜港大さん橋で行う「移動式プラネタリウム・ミニコンサート」では、2名の演奏家がドームの中で楽器を演奏します。ご存知のようにドーム内は、たとえば携帯電話の液晶画面の明りでさえも、投影された星空の美しさに影響を及ぼすために、余分な明りは極力使用しないように配慮しています。
 プラネタリウム解説者は、ほとんどの場合、星空解説において暗闇で照明をあてながら原稿を読むことはありません。すべて頭の中の引き出しにしまってある星空解説のファイルから必要な部分を取り出し、その場の状況を判断しながら話を組み立て、解説を進めます。極力真っ暗な状態を作り出したいためと、ポインターを使用して投影された星空を見ながら話をするためです。
 しかし、演奏者はそうはいきません。楽器を演奏するためには譜面が必要ですし、鍵盤の位置を認識していなくてはなりません。それを見るためにはどうしても手元に最低限の照明を確保しなくてはなりません。特に移動式プラネタリウムのエアドームは直径が、常設館のドームに比べると小型であるため、照明の影響を受けやすくなります。そこで、いろいろ考えた末に譜面台用の照明装置を自作することにしました。100V電源から電源を取り、調光装置付のものにしようかと思いましたが、場所をとるのと手軽さを配慮して超小型の電池式LEDライトを使用することにしました。それを100円均一ショップで入手したケースの中に入れ、接着剤でとめて周りを遮光して完成です。
 暗闇で実験すると、手元の譜面を読むことができ、しかもドームスクリーンへの影響を最小限度にとどめることができました。ライトにトラブルが起きた場合に備えて、ケースの反対側には、予備ライトも備え付けました。スイッチのオン・オフもワンタッチです。これなら演奏者も安心して演奏に専念できそうです。我ながらうまくいったと思っています。当日はこれが活躍してくれるでしょう。
 クリスマスシーズンにはプラネタリウムの中でコンサートを企画している館も多いようですが、受注生産で販売したりして・・・・・。
11月9日(日)
スタジオリハーサル
 昨日は、横浜市の鶴見会館で、横浜サイエンスフロンティア高等学校の学校説明会が行われました。そこで来年7月22日の皆既日食について講演をさせていただきましたが、今日は一転して、11月30日(日)に横浜港大さん橋国際客船ターミナルで行う「移動式プラネタリウム・ミニコンサート」のスタジオリハーサルを東京で行いました。左の写真はその様子です。
 本番を前にシンセサイザーとバイオリン、それに星空解説とのタイミング合わせや、その他の細かい打ち合わせを行いました。シンセサイザーとバイオリンが奏でる調べは、プラネタリウムの星空にぴったりで、星空に包まれながら、この演奏を目の前で聞いたらどんなにすばらしいだろうと思いながら帰路についた次第です。
 大さん橋におけるイベントのお知らせ(こちら)にあるように、本番は千葉さんと星野さんが演奏しますが、今日は金城さん(シンセサイザー)と七海さん(バイオリン)が加わりました。大さん橋のイベントが終わると、今後はミニコンサートを移動式プラネタリウムのメニューに加え、プロデューサーの須摩さん、それに私とこの4名のスタッフの中からシンセサイザー1名、バイオリン1名の組み合わせで、いろいろな場所で開催したいと考えています。
 リハーサルを行った東京のスタジオは今から36年前に東京に出てきて神田で1年間アルバイト生活をしていたときに住んでいた場所のすぐ近くでした。街の風景はすっかり変わってしまいましたが、それでも面影が所々に残っており、その当時(星雑記で当時のことを少し記述しています。)のことが懐かしくよみがえってきました。
 なお、今回は〜冬の星空とクリスマスソング〜というサブタイトルをつけていますが、クリスマスシーズンに聞きたくなるような曲を選曲しています。すべてがクリスマスソングではありませんので、ご了承ください。
11月8日(土)
金環日食
 来年7月22日には、皆既の継続時間が21世紀では最も長くなる皆既日食をトカラ列島などで見ることができます。この日食は来年に入ると話題になるものと見られます。トカラ列島はもとより、鹿児島や沖縄などでは、部分日食の食分が90パーセントを超えるために、金星などが太陽の近くに見える可能性があります。この日食に関しては、「日食」のコーナーで徐々に説明させていただきます。
 この日食にさきがけて、年明けすぐの1月26日には、スマトラ島、ジャワ島などで金環日食を見ることができます。金環日食は月が太陽の前に来て太陽を隠すのは皆既日食と同じですが、太陽に対して月が小さいため、太陽がリング状になります。今回のようにリングが太いと、月に大部分が隠されているとはいえ、直視できないくらいのまぶしさでしょう。しかし、珍しい現象に違いありませんし、日本から比較的近い場所で起こるため、興味のある方は一度体験してみるとよいと思います。
 皆既日食は快晴でないと、太陽コロナのディテールなどがわかりませんが、金環日食の場合は多少雲があっても、太陽の形がわかればよいので、リスクが多少少なくなります。「日食」のコーナーにこの日食の説明を掲載しておきましたので、ぜひご覧ください。金環日食まではあと2ヶ月と少しです。
11月2日(日)
質感設定
 10月29日の「モデリング2」で紹介した探査機の質感設定が終わりました。かなり実物に近づいたと思います。試しにレンダリングしてみました。レンダリングオプションの影と反射のチェックマークをオンにしています。
 この探査機は地球の内側の軌道に入っていくため、太陽の熱から探査機自身を守るためのカバーで覆われています。今回は、このカバーの表現にこだわりました。また、機器の汚れなども表現しています。質感設定には、UVマッピングという手法を随所に使用しています。また、太陽電池パネルはモーフィングという手法によって開閉します。LW3Dにはコマンド類がたくさんあるため、しばらく使用していないと使い方を忘れてしまいます。モデリング時にそれらのコマンドをあとで活用することを想定して作業を進めないと、途中で矛盾が生じて、途中まで戻ってやり直す場面も多く、時間を無駄にします。このような失敗を繰り返しながらの作業が、まだ当分続きます。
11月1日(土)
コンテンツ
 夏から取り組んできたコンテンツのひとつがもうすぐ完成します。これからこれをどのような形で出していけば効果的なのか悩んでいます。もうひとつ、夏から準備に取り組んできたイベントに関しては、近日中にこのホームページから発表できるところまできました。こちらはリハーサルなどもスタジオを借りて本格的に行うようになるので、今からわくわくしています。事業を立ち上げるときにはイメージは漠然とありましたが、具体的には想定していなかった内容でした。
 今週から講演や移動式プラネタリウムの出張投影など、タイトな日程が続きます。
10月29日(水)
モデリングその
 別の探査機です。探査機に詳しい方が見れば、なんという名前の探査機か一目見ればわかるでしょう。スペースシャトルに放出ユニットとともに搭載させてみました。まだ、探査機の質感設定などは行っていませんが、リアルな感じがすでに出ています。このところ毎日、かなりの時間3DCGソフトを使っているため、これまで使用していないコマンドも多少使いこなせるようになりました。
 この画像では、細部がわからないかと思いますが、実は探査機の先端部のアンテナのコードまでモデリングしています。もちろんプラネタリウムのドームスクリーンでは、そこまでのディテールは必要ありません。あくまでもこだわりです。こだわり。探査機ばかりこしらえている私は、探査機コレクターですか?すでにかなりの探査機のコレクションができています。
 これが実物だったら、オークションにかけて、一生遊んで暮らせるのに・・・・・。て、買う人がいませんね。
10月27日(月)
レンダリング
 この日誌の10月18日の「モデリング」で紹介したオブジェクトをレンダリングしました。すでに60秒間の動画に仕上げてあります。
これはガリレオ探査機です。なぜ今頃、この探査機を?と思われる方もいるかもしれませんが、もちろん理由があって制作しています。スペースシャトルのカーゴベイから木星に向けて打ち上げ(英語を直訳すると放出となるようです)られたため、数年前に制作したシャトルのモデルにも、新たにカーゴベイに打ち上げ用のユニットを追加制作しました。

 この探査機は、その後地球の引力を利用して加速する際に傘のように開くはずであったメインアンテナがうまく開かず、半開きになってしまいました。右のレンダリングサンプルでは、傘が開いた状態にしていますが、モーフィングという手法を利用して、閉じた状態、半開きの状態、全開の状態を再現できます。また、RTGと呼ばれるバッテリーなども開閉できるようにしています。
 モデリングが終了すると、質感の設定という作業が待ってます。これを丁寧に設定しないと本物のようなリアルな質感が出てきません。動画にするには、さらに3次元空間にセットしたカメラの動きや探査機そのものの動きなどを設定し、それらが終わるとレンダリング作業に入ります。ちなみにこの動画は、自分が寝る前にレンダリングを開始し、朝起きるまで続けます。それを数日間行って、はじめて60秒間の動画になります。時間と手間のかかる作業ですが、最初に自分がイメージしたとおりに映像が動いてくれると、とても嬉しいものです。今は、すでに次のオブジェクトのモデリングに入っています。
10月26日(日)
ハードウエア環境の異なる場所でのプラネタリウム解説
 最近ハードウエア環境の異なる場所で、プラネタリウムの解説を行わせていただく機会が増えてきました。経験を積んだ解説者といえども、ハードウエア環境が異なると、本来の力を100パーセント発揮することは困難です。たとえば、BGMを操作するミキサー卓の操作が異なっていたり、その卓の場所がいつも使用する場所ではなかったりします。また、プラネタリウムから投影される星空も投影機により個性があります。星空に慣れるまでにやや時間がかかったり、解説台(コントロールコンソール)の位置が館によって異なっていたりするため、そこから見る星空がドームの中心で見る場合に比べて歪みが大きかったりするからです。ポインターで星を示すときに戸惑うことがあります。
 しかし、今後このような機会が増えてくることを考えると、どのようにして短期間でそれらのハードウエア環境の違いを克服して本来の解説ができるか、すばやい対応を行うことが課題となります。
 9月の中旬にパシフィコ横浜で「横浜ライフデザインフェア2008」が実施されました。その会場で、移動式プラネタリウムで投影を行った際、ある解説者に協力してもらって私と二人で投影を行いました。ハードウエアの設営の際に解説の手順などを説明し、1回目の私の投影を参考のために見てもらったあとで2回目の投影の解説にはいってもらいました。解説のレベルはもともと高い方ですので、ハードウエアの操作に不慣れな部分を解説でカバーしながら投影された内容は、すばらしいものでした。驚いたのは次回の解説の時です。1回目でご自身が問題があったと判断された部分がすべて修正されていました。
 その方の解説を聞きながら、私自身、もっとがんばらなくてはと、とても刺激された2日間でした。
10月18日(土)
モデリング
 ここしばらくは、3DCGのモデリング作業を行っています。ある目的で制作していますが、そのためのいくつかのオブジェクトがすでに完成しています。この作業は3面図があるととても楽で正確なものが作れますが、ほとんどの場合、資料はネット上で検索して入手します。それでも手がけているモデルの状態が完全に把握できるわけではなく、ある部分は構造を推測しながら、自らの想像で作りこまなくてはなりませんので、時間がかかります。
 来月に入ると、移動式プラネタリウムによる出張投影や、講演などが立て込んでくるため、この時期に集中して作業をしています。完成した動画や静止画を見ると、派手なように思われがちですが、細かく神経を使う作業が延々と続きます。移動式プラネタリウムの投影とは、まったく分野の異なるものですが、ドーム内における宇宙に関する映像を扱う意味で共通点があります。一連の作品がまとまった時点でギャラリーにも掲載しますが、来年の前半までかかりそうでうす。
2008年10月13日(月)
再会
 以前一緒に仕事をした方と、ある場所で数年ぶりにお会いしました。これから時々、その場所で再び一緒に仕事をすることになります。これも何かの縁かも知れません。その場所も、以前に何度かおとずれたことがある場所ですが、そこでこれから時々仕事をさせていただくことになるとは思ってもいませんでした。今回の件を実現していただいた関係者の皆様のご尽力と、受け入れてくださった現場の方々の理解に深く感謝を申し上げる次第です。
2008年10月7日(火)
打ち合わせ
 東京で打ち合わせをすることが多くなりました。今日も新宿のホテルで打ち合わせでした。今後に向けての数本の企画を同時進行で進めていますが、そのうちのいくつかは、年内にはこのホームページからお知らせできるようになるかと思います。サラリーマン時代とは、まったく異なる分野の方々とのやり取りは新鮮で、とても興味深く勉強になります。

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