投影日誌

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恒星のサンプル
6月29日(水)
 今取り組んでいるプラネタリウム番組の中で使用する、ひとつの恒星を、試みにCGで作ってみました。比較的短時間で作ることができましたが、なかなか良い感じになっています。大気の厚みは、テクスチャーがどのようになっているかを確認するため、あえて厚く表現しています。いずれ調整しますが、その大気や表面に動きを加えると、とても厄介です。さらにそれをプラネタリウムのドームスクリーンに特化した、ドームマスターフォーマットで表現するとなると、また別の問題を生じることになります。今まで、簡単に作れたことなどありません。
 しかし、これをベースにして、いくつかの恒星のサンプルを作ることができます。週末まであと何日か、時間の許す限り、あれこれ試行錯誤してみようと思っています。
絵コンテその後
6月28日(火)
 常設プラネタリウム館で投影していただくための、新しいコンテンツ制作を開始しました。絵コンテは半分ほど進みました。あとはシナリオのもとになる文章を入れれば、絵コンテとしては完成です。映像の展開などは、ほぼ骨格が固まり、今後はシナリオを作成する段階に入ります。
 絵コンテは、この夏の移動式プラネタリウムの投影を行っている間、しばらく寝かせておいて、次に見たときに、不自然に見える部分を修正します。秋口からシナリオと同時進行で、CGのモデリング作業などを行います。これまでに取り組んだことのないオブジェクトもたくさん含まれていて、現時点では、どのようなアブローチで進めればよいのか見当がつきません。しかしCG制作のレベルを上げていくためには、避けては通れないテーマでもあります。
 今取り組んでいるコンテンツでは、天文学の最先端の部分を、観客の皆様にわかりやすく、美しい映像でダイナミックに展開できればと思っています。そのためには、どのような見せ方が適切なのか、これからしばらくの間、試行錯誤を繰り返すことになるでしょう。サウンドの録音についても、先日、スタジオに打診をしてみました。何とかなりそうですが、その前に、ビデオコンテを完成させることが先です。折に触れて、このページで進捗状況をレポートするつもりです。
 上の写真は、描き終わった絵コンテです。まだ、文章を入れていません。絵コンテをもとに映像を作るのは、自分であるため、今回の絵コンテは、詳細まで描きませんでした。
LigthWave3Dのハングアップ
6月25日(土)
 中断していたスペースシャトルのCG制作に取り組んでいます。1か月前に作業を中断したファイルを読み込み、シャトル打ち上げ時の煙の動きを修正しようと、煙の設定を行ったプロパティーのタブをクリックすると、ソフトがハングアップして落ちてしまいました。何度繰り返しても同じ状況であるため、作成したファイルが壊れているのかと考えました。
 パーティクル・エミッターで煙をはきだし、発射台のところにNULLオブジェクトを設定して、衝突用のパラメーターをそこに設定ましす。煙は発射台に衝突して、発射台の周辺に広がります。設定が複雑に絡み合っているので、それによる不具合かと思っていました。どこに不具合があるのかを調べるために、それ以前に作成したパーティクルを使用しているファイルを読み込んで、プロパティーを開こうとすると、やはりハングアップして落ちてしまいます。どこが悪いのか、ここ2日間ほど格闘しました。午前中には、6月23日のところで書いた絵コンテを作成し、午後から不具合の調査です。チュートリアルのファイルを開いても、同じようにハングアップすることから、そもそもパーティクルを扱うプラグインに不具合が生じたのかも知れないという結論に達しました。ソフトそのものの再インストールまでいってしまうと、ネットワークレンダリングの設定が絡んでくるので厄介です。そこで、プラグインのみ再インストールしました。プロパティーのタブをクリックすると、今度は正常に動作しました。作業をしている間に、プラグインが破壊されたようでした。
 原因がわかりすっきりしました。スペースシャトル打ち上げ時の煙の振る舞いと質感は少し納得できない部分もありますが、後日編集用のソフトに持って行って微調整を行うことにしました。1024×1024ピクセルでの確認用動画はすでに完成しているので、さっそく4000×4000ピクセルのネットワークレンダリングに入りました。演算にはかなりの時間を要することになりそうです。2週間では終わらないでしょう。
 横浜はここ数日間、暑い日が続いています。節電のため、エアコンは入れません(通常の夏でも入れることはほとんどありません。窓を開けるだけです)。しばらくは、夏の暑さとコンピューターの排気の熱による室温の上昇との戦いです。CG制作も、移動式プラネタリウムと同様、体力を使うのです。
プリズムの夏
6月24日(金)
 若者に人気の小説家である関口尚氏の作品です。この作品で第15回小説すばる新人賞を受賞し、小説家としてデビューしました。2007年には第22回坪田譲治文学賞も受賞しています。
 高校生最後の夏をむかえた二人の少年が、年上の女性と出会い、心をひかれ、あこがれ、やがてはその女性の内面を知るようなり、一人の傷ついた女性として接するようになります。真実を知る苦しさと向き合いながらも、ひたむきにぶつかっていく二人の少年の、ひと夏のほろ苦い青春の物語です。
 昨夜、床に入るときに読みました。読み進むうちに面白くなり、最後まで一気に読んでしまいました。まるで映画を見ているような感覚でした。時は現代です。インターネット、ブログ、そして携帯電話など、いまどきのアイテムがたくさん出てきます。ストーリーの舞台は、水戸市とその周辺です。・・・驚きました。私がこどもの頃に遊んだ海辺、高校から社会人になった頃まで利用した、ローカル鉄道である湊線(乗客の半分が顔見知りでした)、大洗、阿字ヶ浦駅、水戸駅の近くのモデルとなったであろう映画館、全てが懐かしく、青春時代にタイムスリップしたようでした。ストーリー自体は、重たくずしりと心にのしかかってくるものでしたが、エンディングは清涼感が残るものでした。
 さて、なぜ今、私共がこの小説を読むに至ったか。今はお話しできませんが、いずれ時期が来たら、この記述を引き合いに出して、そのわけをお話しさせていただくことにしています。
絵コンテ作成開始
6月23日(木)
 仕事が一段落している短い期間を利用して、絵コンテの作成に着手しましした。完成までのスケジュールもある程度は頭の中で描いています。構想を練っているコンテンツに関して、しっかりしたイメージができており、頭の中ではすでに映像が動いています。忘れないうちに絵コンテに落としてしまったほうが良いと思い、昨夜から絵コンテを作る作業を始めています。
 久しぶりに絵コンテ用紙に向かうため、昔から使っている鉛筆を取り出し、各カットのイメージを描き始めました。現役時代を思いだし、心が引き締まる思いがします。独立してから、本格的な絵コンテを描くのは、これが3度目になります。シナリオを書くのは、秋口以降になるかと思います。CG動画制作と同時進行になるでしょう。すでにナレーターとして起用する方まで、頭の中では固まっていますので、最終的には、その方の語り口に合わせて、シナリオを3回くらい修正することになるのではないでしょうか。
 どのようなコンテンツになるか、今から胸躍りますが、同時にクリアーしなくてはいけないさまざまな課題がでてくるとも思っています。一歩一歩着実に歩を進めていきたいと思います。サウンドの録音を除いて、映像のすべてを単独で完成させることを目指しています。
打ち合わせ(6月22日)
6月22日(水)
 今日も1件、朝から打ち合わせが入っていました。JR根岸線石川町駅の近くのカフェで打ち合わせを行いました。クライアントと、常設プラネタリウム館で投影されるプラネタリウム番組の今後に関して、意見交換を行い、私共が持っている構想や今後の取り組みなどを説明させていただきました。
 今後に向けて、頭の中ではかなり具体的なプランが出来上がっていて、その構想の実現にどのような手法が必要になるのか、周辺から固めています。今すぐにでも取り掛かりたい気持ちが抑えられずに、頭の中にある構想をペーパーに落とし込む作業を開始しました。オーダーをかかえていたCG制作がとりあえず一段落したためです。7月から本格的に移動式プラネタリウムの仕事が忙しくなるため、これから6月末まで時間の許す限り、この作業を続けるつもりです。本格的に着手するのは、秋口になるでしょう。ここ数年間の間で目指している目標に少しでも近づくための取り組みです。
 打ち合わせは午前中で終わったため、そのまま元町に出て、老舗のポンパドールのパンを再び買って帰りました。ここ数日間、我が家の朝食は少しばかりリッチです。・・・しかし、この味に慣れてしまうと、他のパンが食べられなくなりそうなので、今回限りとします。このあとは、いつものように安い食パンで済ませます。おしゃれなパンは、私共には不似合いであり、味があるのだか、ないのだかわからないようなパンのほうが合っています。時々おいしいパンを食べたときに、ありがたいと思う方が、ほんの少しだけぜいたくしたような気分になり、良いと思っています。
 今日は真夏を思わせるような天気になりました。気がついたら、夏至ですね。この時期をピークとして日没がこれからだんだんと早まります。多くの方が、真夏のほうが日没が遅いと思っているようですが、実は7月、8月は、今よりも日没の時間が早くなるのです。・・・こんな話をここで説明するよりも、プラネタリウムの中で解説したほうが良いですね。
 思いがけず、石川町駅でサラリーマン時代の上司にお会いしました。お元気そうでした。名刺をいただきましたが、有名な大学で教壇に立っているようです。サラリーマン時代の最後に上司となった方々は、高名な方が多かったため、身近でたくさんのことを学ばせていただきました。プラネタリウムには全く関係のない、最後の3年間でしたが、とても良い経験になったと感謝しています。
打ち合わせ(6月20日)
6月21日(火)
 昨日は、打ち合わせが2件入っていました。午前中は都内に出向いて、夏のイベントの実施の可能性について打ち合わせを行いました。夏休みのスケジュールは、ほぼ確定していますが、数日間のみ、スケジュールが空いている日があり、そこで移動式プラネタリウムの投影ができないかという打診でした。オフにしようと思っていた期間でしたが、オファーがあれば可能な限りお引き受けする姿勢でいます。この分で行くと、今年の夏休み期間中は1日も休みを取ることができないかも知れませんが、仕事をいただけるだけ、ありがたいと思っています。倒れるまで(・・・実際には倒れない)移動式プラネタリウムをやるのですが、体調管理にも気を使い、頑張ってこなしていきたいと思います。そのため、電車に乗るときには、今でもマスクを着用しています。
 午後からは横浜に戻り、別件で打ち合わせでした。こちらは、イベントとは全く関係ありませんが、大変魅力的な話で、実現するのが今から楽しみです。水面下で動いているので、具体的にお話ができるようになりましたら、このページでお知らせしたいと思います。最初に打診があった時には「・・・ほんとにやる気なの?」と思い、半信半疑でした。
 夜は、いつもお世話になっている旅行代理店の方と食事会です。その方は、このページでも時々触れていますが、定年退職を目前に控えて、今後の生き方について、いつも二人で議論しているものです。定年後、どのような暮らし方をされるのか、私としては興味津々です。定期的に食事会をしており、たまのぜいたくとして、お会いするのを楽しみにしているものです。
 夕方まで時間があったので、久しぶりに元町を散策しました。名店が立ち並びますが、せっかくだったので、老舗のポンパードールでパンを買って帰りました。本当は、もっと買いたいものがあったのですが、ぐっと我慢しました・・・。 
はやぶさのその先へ
6月19日(日)
 昨日と今日は、相模原市立博物館でプラネタリウム解説の日でした。博物館でのプラネタリウム解説は、移動式プラネタリウムの解説とは全く異なります。常設プラネタリウム館での解説の感覚を失わないように、同館において月に2回ほど解説をさせていただいています。今日は、私共の解説を聞きに4人の方が来てくれました。2年前に「はるかなる木星へ」というプラネタリウム番組をエクスプローラーズ・ジャパン株式会社と共同制作し、府中市郷土の森博物館などで公開していただきました。それをご覧いただいて、番組を気に入ってくださったそうです。そこで、私共の生解説も聞いてみたいとのことだったようでした。
 番組を何度もご覧いただいたのは、制作者冥利に尽きます。また忙しい中、時間をさいて、私共の解説を聞きに来てくださったことをとてもうれしく思った次第です。長年この仕事に携わってきたため、解説を聞いてくださった方々の中には、それがきっかけで、のちに科学者や大学の先生となり、第一線で活躍されている方、同じプラネタリウム業界の中に入って活躍されている方たちもいます。そのような方々は、特別な例ですが、投影を見た皆様が・・・今夜は星空を見てみようか・・・という気持ちになり、本当の星空を眺めることで、日常の忙しさ、ストレス、そして困難なことに直面した時、気分転換になり、ほんの少しでも元気を取り戻すきっかけになれば、という想いで投影を続けています。
 今日お会いした方の中には、2009年の皆既日食ツアーで一緒になった方もいました。2年ぶりの再会でした。皆既日食当日のことが昨日のことのようによみがえってきて、懐かしく思いました。
 相模原市立博物館のプラネタリウムでは現在、当日の星空案内とともに「はやぶさのその先へ〜太陽系大航海時代〜」という内容で投影を行っています。はやぶさの帰還から1年が経過したいま、その成果や、はやぶさ2計画、そしてそのあとの次世代の外惑星探査などについて紹介しています。また、はやぶさ1周年記念企画展では「はやぶさ」、「あかつき」をはじめ「ボイジャー」、「カッシーニ」など探査機のスケールモデルが展示されており、とても興味深いものです。時間がありましたら、ぜひご覧ください。相模原市立博物館のホームページはこちらです。
ホームページを新サーバーへサーバー移行
6月17日(金)
 ここ10日間ほどかけて、ホームページを新サーバーに移行しました。テストを繰り返しながらの作業は順調に進み、何の問題もないと判断していましたが、実際に新サーバーに移してみると、いつくかの部分で不具合が発生しました。今日の午前中にそれらの不具合の部分の修正を行い、やっと完全に動くようになったようです。CG制作と同時進行だったため、大変でした。URLなどは従来通りですので、このホームページをご覧いただいている皆様には、どこが変更になったかは、ほとんど判別できません。お問い合わせのフォームメールを少し変更しました。
 新サーバーへの移行に伴う各部分の設定に関しては、プロバイダーのスタッフの方に親切にサポートしてもらったため、順調に進んだ方だと思います。ちなみにそのスタッフの方は、最近テレビに良く出てくる俳優さんによく似ており、とても好印象でした。
 さて、今までは使用できる容量が小さく、あと少しで満杯になるところでした。これからは、かなり余裕を持って使用できます。これまで以上に内容の充実を図りたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
皆既月食(6月16日)
6月16日(木)
  6月16日の明け方、皆既月食がありました。国内では南西の低空で、月が地球の本影の中に入り皆既月食となったまま沈んでいく、月没帯食(げつぼつたいしょく)と呼ばれる現象です。梅雨前線の影響で見えた地域は少なかったようですね。ちなみに、私は深い夢の中にいました。
 皆既月食は12月10日夜から11日にかけても見ることができます。こちらの方が月の高度も高く条件が良いので楽しめるでしょう。来年に入ると、金環日食、金星の太陽面通過、金星食と、食に関する珍しい天文現象が続けて起こるので、さらに楽しみです。注目されることになるのではないでしょうか。
 セブ島に住んでいる阿久津富夫氏がメールで今日の月食の写真を送ってくれましたので、紹介します。見事な赤銅色に染まった皆既月食です。阿久津さんの住んでいる島の雰囲気も良くわかります。セブ島、想像していたよりビルが多いのですね。
 阿久津さんと私は同郷で、もう38年近くのお付き合いになります。2009年の皆既日食の折、中国で会う予定でしたが観測場所が異なっため、会うことはありませんでした。メールでやり取りができるので、阿久津さんが海外に住んでいるという感覚があまりありません。相変わらず、素晴らしい写真をありがとうございました。
※写真は本人の許可なく、無断転載を禁じます。
失敗
6月14日(火)
 CGの納期がだんだん迫ってきていて、少し焦っています。クライアントとの関係もあり制作中のCGの内容は詳しくは書けません。今日も朝から必死で取り組んでいたCGのレンダリングの出力が、ベースにしている資料と異なる結果を示していました。不思議に思い、いろいろ調べているうちに、そもそもテクスチャーとして貼り付けている静止画が誤りであることに気が付きました。
 ひとつのオブジェクトに数枚ものテクスチャーを重ね、ある部分をアルファーチャンネルで抜いています。誤っていたのは、その静止画のうちの一枚でした。しかたなく、静止画の作成まで作業を戻してやり直すことになってしまったため、1日近くを無駄にしてしまいました。時間的に大きなロスとなってしまいました。
 夕食もそこそこに、夜遅くまで作業を続けています。やっとレンダリングをするところまでこぎつけました。あと4時間ほどすると、チェック用の動画ができます。それから本番用の連番ファイルの出力に入ります。いまはちょうど午後10時ですから、あす未明の2時頃、チェック用の動画のレンダリングが終わります。連番ファイルの出力の設定をして寝るのは、3時頃になりそうです。確認した動画が満足できなければ、また逆戻りして、動画の動きの修正を行い、再度チェック用の動画をレンダリングします。このところ、毎日このような状況が続いています。
 さて、作業をしながら、回転寿司のことを考えていました。お寿司が回るわけではないので、回転寿司というのは、正しいのだろうか?寿司職人の方を中心に回るのだから、太陽のまわりを回る天体のように、本来は公転寿司というのが正しいのではないだろうか・・・。できれば、寿司そのものも回って(つまり自転して)いると、太陽系の惑星みたいで楽しいのにね・・・。などと、仕事に関係ないことを考えているから、集中できずに失敗するわけですね。
 天文に関係した職業に就いている人間は、回るものが好きなのです。・・・て、私だけ?・・・。
講演(中央区立郷土天文館 東京都中央区 6月12日)
6月13日(月)
 タイムドーム明石(中央区立郷土天文館)で講演をさせていただきました。同館では毎月第2日曜日に、天文学の最先端で活躍する方々を講師として招いて、講演会を実施しています。私共は別に第一線で活躍しているわけではありませんが、これまで、同施設のプラネタリウムで3年連続で毎年講演をさせていただいています。
 これまでは日食に関する話でしたが、今回は「大気圏外から宇宙を観る〜ハッブル宇宙望遠鏡」と題して講演をさせていただきました。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した美しい天体写真と、私共が作成したオリジナルイラストを使用して、ハッブル宇宙望遠鏡の開発から打ち上げまで、そして撮影された写真の数々から、代表的なものをピックアップして、星の進化について話をしました。前半の部分を少し詳しく話をしすぎて、話の時間配分がやや狂ってしまいました。久しぶりにミスってしまった感じです。解説のプロとしては、少し情けないですね。
 最近、視力が落ちてきたせいか、暗闇において資料が良く見えませんでした。内容は事前に頭の中に入れておいたので、結局、ほとんど資料を見ないでお話をさせていただきました。・・・年ですね。これからは、もっと大きな文字で資料を作っておかなくてはいけないようです。講演させていただくために、たくさんの画像を集め、オリジナルの解説用イラストをたくさん作りました。これらは、今後、常設プラネタリウム館向けのプラネタリウム番組を制作する時に活用したいと考えています。
 有楽町から築地を経由して、施設まで歩きました。銀座に出るのは1年ぶりでしたが、相変わらずのにぎやかさでした。遅いお昼を築地の場外市場でとりました。もちろんお寿司です。どのお店に入るか迷っていると、店員さんから声をかけられます。「おいしいですよ、いかがですか」「回転しますか?」「うちは回転しません」「では、回転するお店に入ります」・・・何を意味するやり取りか、わかりますよね。
CG制作
6月9日(木)
 今月中に作らなければならないCGがかなりの量になります。クライアントとの調整がほぼ終わり、これから急ピッチでレンダリングの作業を行います。その作業中に、CG制作用のコンピューターでは、新たなCGを同時進行で作るという状態を、今月末まで続けます。今月末の納品を予定しているためです。
 来月に入ると移動式プラネタリウムの投影が本格化するので、7月と8月は、頭の中を解説者モードに完全に切り替えたいと考えています。時間との戦いになってきました。焦りますね。そういえば、最近ほとんど休みを取っていません(いつものことです…)。蛍がそろそろ見られる時期になってきましたので、週末は蛍を見に行きたいと考えています。
 日曜日には、都内のプラネタリウム施設で講演を行います。今回はハッブル宇宙望遠鏡についての話です。
移動式プラネタリウム(NHK NHK環境キャンペーンECOパーク2011 東京都渋谷区 6月4日から5日)
6月6日(月)
 昨年の11月21日にNHK−FMで放送された「トーキングwith 松尾堂」の収録のため10月22日にNHK放送センターに行きました。ラジオの放送でしたが、移動式プラネタリウム実演のため、収録はテレビスタジオで行いました。センターからの帰り道、横浜に向かって車を走らせながら、またNHK放送センターに来ることがあるような予感がしていました。
 4月下旬の夕方、NHKから電話が入りました。6月にNHKが主催する環境キャンペーンにおいて、移動式プラネタリウムを投影てもらいたいという依頼でした。お話を伺うと、私共が普段の投影で心掛けていることと、主旨が一致していたため快諾しました。
 実施前から、かなりの混雑が予測されていましたが、予測は的中しました。1日10回、2日間で合計20回の投影でしたが、各回とも入場整理券はあっという間になくなってしまったようです。
 正面玄関側のエントランスにプラネタリウムを設営させていただきました。当日の渋谷の夜空を投影し、光害の影響がないと、どのくらい星が見えるのかを体験していただきました。節電を行うことが、結果として東京に美しい星空が戻ってくることなどをお話ししました。皆さん、満天の美しい星空に感激されていた様子でした。
 イベント全体の様子は、6月5日の「とっておきサンデー」の中で生中継されました。もちろん移動式プラネタリウムの投影の模様も放送されました。NHKで2回も移動式プラネタリウムを投影させていただいたことに、とても感謝するとともに、貴重な体験をさせていただいた2日間でした。さすがに疲れましたが、とても楽しかったです。
 写真は、左が入場整理券配布の様子です。かなり後のほうまで列が伸びています。右はプラネタリウムの投影を待つ観客の皆様です。
文書の作成
6月3日(金)
 夏から秋にかけて、各地で開催される移動式プラネタリウムのイベントのために、このところ毎日のように、見積書やその他の文書の作成を行っています。思いのほか時間がかかる作業であり、半日をつぶしてしまうこともあります。
 移動式プラネタリウムの投影において、実際に投影を行う部分は、実は氷山の一角で、水面下では見積書、請求書、提案書などの文書の作成や、投影当日までの様々な打ち合わせなどに費やす時間のほうが長いのです。幸いサラリーマン時代の最後に、文書の作成や、作成された文書や契約書に不備がないかどうかの確認などの業務を多数経験してきたため、それが現在とても役立っています。プラネタリウムの投影とは直接関係がないように見えますが、真剣に取り組んでおいて良かったと思っています。
 行政文書の記述は独特のように見えますが、突き詰めていくと、とても理にかなっていると思っています。一方でイベント制作会社等から送られてくる提案書などは、デザイン的にもとても優れており参考になります。両方の良さを組み合わせたら、とても魅力的な文書ができるのではないかと思っています。
 さて、来週に入ると、このホームページを新しいサーバーに移すことを予定しています。ファイルの欠落などがないように万全を期しますが、この間、移動式プラネタリウムに関するメールでのお問い合わせに対して、私共からお送りする返答のメールなどが、数日たっても届かないようなことがありましたら、お手数ですが、電話などでご連絡いただけるとありがたく思います。
カルガモの赤ちゃんその後
6月1日(水)
 昨日午後の散歩の途中で、5月17日のところで紹介したカルガモの赤ちゃんを見ました。知り合いの野鳥カメラマンの方が教えてくれました。約半月ぶりですが、その間、9匹の雛たちは体も倍くらいに大きくなり、全員が無事に成長しているようで安心しました。ここまで大きくなると、生まれた当時の愛くるしさはあまり感じられなくなります。あとは蛇に気をつければ、そのまま大人の鳥へと成長できるでしょう。
 今日は1日中CG動画と格闘していました。オーダーをかかえているCGの数がある程度まとまっていて、今月中にすべてを終了することを目標にしています。ここ数日間手掛けている動画は、天文学の世界では、基本的な説明用のものですが、動画でそれを表現しようとすると、クリエイターとしては思った以上にハードルが高いものでした。試行錯誤しながら取り組んでいますが、パラメーターの設定がネズミ算式に増えていくため、頭の中はかなり混乱します。しかし、午後の散歩から戻ると、珍しく頭の中は冴えわたり、今日の作業はうまくいった方だと思います。
 注文を受けている作っている動画であるので、ここでの紹介は控えることにします。しばらくは、夜遅くまで作業を続けることになりそうです。
F1モナコグランプリ
5月30日(月)
 昨夜、書類に目を通しながら、テレビを見ていたらF1モナコグランプリの放送がありました。日本の自動車メーカーがF1から撤退して以来、テレビの中継録画を見ることはなくなってしまいました。「ああ、もうそんな時期か」と思いながら、最後まで見てしまいました。モナコグランプリはレースの中でも特別です。モナコの公道サーキットを舞台に繰り広げられるレースは、華やかで、しかも迫力満点です。まさに伝統の一戦と言えるでしょう。
 このサーキットは、その多くがコンクリートウォールに囲まれています。ドライバーは、一瞬でも気を抜くと、たちまちその餌食になります(・・・まるで、私が運転した経験があるかのような表現ですね・・・モナコ行きたいです)。これまで数々の死闘が繰り広げられました。中でも印象に残っているのは、1992年第50回モナコグランプリのアイルトン・セナとナイジェル・マンセルの、最後の数周にわたるテール・トゥー・ノーズの死闘でしょう。歴史に残る名勝負とも言われています。最後はセナが、ホンダ・エンジンから白煙を上げながら振り切りました。
 さて、その伝統のモナコグランプリで、今年日本人ドライバーの小林可夢偉選手が、ザウバーのマシンで5位に入賞しました。モナコでは日本人初の快挙だそうです。久しぶりにそのレースに見入ってしまいました。ドライバーも様変わりし、レギュレーションも大きく変更されて、時の流れを感じさせられました。トップチームの車に比べると、非力なマシーンのようですが、良く頑張ったと思います。
 F1を取り巻く様々な環境も大きく様変わりしました。車社会の今のあり方を考えると、たくさんの課題を抱えながら今日に至っているのではないでしょうか。それらの問題はともかくとして、少しばかり元気をもらいました。(・・・プラネタリウムの話と何の関係があるのでしょうね・・・。)
とれたて野菜の無人販売
5月27日(金)
 いつもの散歩コースの途中に、とれたて野菜の無人販売機が設置されていました。コースの途中で、いつもあいさつを交わすおじさん(ひょっとすると私の方が年上?)が教えてくれました。近くの農家が設置したようです。中身はジャガイモ、キュウリ、玉ネギなどです。スーパーで購入するよりも量が多く、しかも新鮮です。今日は試しにジャガイモをゲットしてきました。毎日チェックするようにしたいと思っています。サラダや肉じゃが、その他の料理に安くて新鮮な野菜が利用できるのは、とてもありがたいことですね。農家にとってもメリットがあるのだと思います。良い方法だと思いましたが、夜間のいたずらなどに注意を払っていただき、長続きさせてもらいたいと思います。
 最近、散歩コースは新しいコースを開拓しなくなってしまいました。毎日同じコースを無意識に選択するのは、あまり良いことではありません。心に余裕がない証拠です。しかし一方で、このコースは小川が流れ、カワセミやその他の野鳥、台湾リス、時にはアライグマ(何でアライグマまでが?)、そして季節の草花など、動植物がたくさん見られるため、四季の変化を楽しめるコースでもあります。そこにとれたて野菜の無人販売機までが設置されたのです。とても横浜とは思えませんね。
 私は、どちらかといえば、料理は得意な方なので、楽しみが一つ増えました。若い頃は、このような食材を持って歩くことに抵抗がありましたが、さすがにこの年になると、人目を気にしなくなります。おいしいものをゲットできるのなら、他人にどう見られようと、そんなことはどうでもよいのです。
 5月25日のところで紹介した、シャトルの打ち上げの確認用動画が完成しました。煙の動きの振る舞いが、少し気に入らないので、パラメーターを修正して、再度レンダリングしなおしです。1024×1024ピクセルの確認用動画の連番ファイルのレンダリングに、ネットワークレンダリングを駆使しても丸1日かかります。より小さなサイズの動画でもよいのですが、このサイズの大きさでないと、ドームに投影した時のディテールの部分が確認できないためです。しかし、ここで中断してオーダーされているCG制作に戻ります。
 台風2号が発生し、日本を縦断するような進路を取りそうです。気をつけましょう。
LightWave10日本語版発売開始
5月26日(木)
 私どもがCG制作の主力ソフトとして使用している、LightWave3Dのバージョン10が発売になったとの知らせが、日本語版を扱う代理店である株式会社ディストームからきました。前から注目していたバージョンですが、ベーター版でユーザーとともにバグフィックスを行い、やっと発売にこぎつけたようです。
 魅力的な機能が満載ですが、中でも注目されるのは、ステレオスコピック機能を持たせたカメラと、リアルタイムプレビューレンダリングでしょうか。特に前者は、パララックスの補正まで搭載しており、赤青アナグリフ表示により、作業を進めることができます。すなわち、赤青メガネを所有していれば、モニター上で3D効果を確認しながら、飛び出すような立体の3D映像を自在に制作することができるということです。左目用の画像と、右目用の画像を出力してくれるようですが、詳しいことは使用してみないとわかりません。プラネタリウムのドームスクリーンに応用したら、すごいことになりそうですね(・・・ここまで、何の話をしているか、わかっていただけますか・・・)。
 今使用しているのは、バージョン9.6です。制作用とネットワークレンダリング用に2本使用しているため、バージョンアップは簡単ではありません。ネットワークレンダリング用の設定がとても複雑だからです。さらに、今回のバージョンからはOSがWindows7対応となりました。現在はXP上で動かしていますので、本来はOSからバージョンアップをしなくてはいけません。幸いネットワークレンダリング用の5台のマシーンはダウングレードで購入したため、Windows7のOSが添付されています。バージョンアップはさほど困難ではありませんが、それでも手間がかかります。Windows NTの時代は、インストールをやり直すと、全てのドライバーをいちいち、インストールしなくてはいけませんでしたので、その頃に比べれば、それでもまだ単純な作業です。
 LightWave3Dは複雑なソフトだけに、バグもかなり存在するようです。そのいくつかは私どもでも見つけており、一部の項目については、バグレポートをディストーム社に報告しています。それらは現在、別のアブローチでクリアーする方法を見つけてありますが、改善されているかどうかも楽しみです。
 今後の仕事の状況などを配慮して、バージョンアップは秋頃を予定しています。調べてみるとXP上でも、特に問題なく動作するようなので、ネットワークレンダリング用は、現状のままバージョンアップを行う予定です。そして制作用には編集用ソフトなども含めて、新たにWindows7を搭載したマシーンを1台購入することにしています。
 今は、移動式プラネタリウムとCG制作が、事業の主な柱になっていますが、体が動かなくなったらCG制作をメインの仕事にしようと考えています。多分65歳を過ぎてからです。70歳のおじいちゃんCGクリエイターが一人くらいいてもかまいませんよね(・・・その頃もまだ、移動式プラネタリウムをやっていたりして・・・)。
スペースシャトル打ち上げシーン
5月25日(水)

 少し時間が取れたので、前から取り組んでいるスペースシャトルの動画シリーズの、打ち上げのシーンの修正を行っています。このシーンは、だいぶ前に作成しておいたものですが、打ち上げ時の煙の動きやテクスチャーの質感に不満があったため、修正をしているものです。常設プラネタリウム館のドームスクリーンで使用するためのドームマスターフォーマットです。
 このシーンは水平ドーム用です。傾斜型ドーム用には、カメラの視点を30度程度、垂直に傾けて作り直す予定です。煙の動きと質感については、完璧とはいきませんが、まあまあ満足できるレベルになりました。もちろん、さらに追求することは可能ですが、細部にこだわると、その分、レンダリングの時間が延びてしまうので、今回はあと少し修正を入れた後、レンダリングを行うことにしています。
 背景の空も単なる青空ではなく、かなりこだわっています。この青空を作るだけでも、かなりの試行錯誤を行っています。最近では、どのような空でも、ある程度自由に表現ができるようになりました。発射台は以前に作成しておいたものをそのまま流用しています。この発射台も細部にこだわったものです。これから、全ての動きをチェックするための、テスト用の動画の作成に入ります。
東日本大震災復興支援「集まれ!星たち」キャンペーン
5月21日(土)
 天文・宇宙に関するパソコンのデスクトップ用壁紙を通じて復興支援を行うキャンペーンです。実行委員会には、天文の世界で高名な方々が名を連ねています。壁紙は力作ぞろいで、こちらも有名な天体写真家、イラストレーター、デザイナー、CGクリエイターなどのレベルの高い作品が提供されています。
 キャンペーンに参加するには二つの方法があります。ひとつは壁紙を提供すること、そしてもう一つが募金をして壁紙を利用することです。このキャンペーンの主旨に賛同し、つい先日、以前作っておいたCGのひとつである、小惑星探査機「はやぶさ」をレンダリングして、壁紙として提供しました。壁紙一覧のページにアップされていますので、興味のある方はぜひご覧ください。詳しくはこちらです。
 壁紙を提供したのち、事務局のほうから受け取った旨のメールがきました。そのメールは、今から10年以上前に、天文情報紙に執筆していた頃、編集でお世話になっていた方でした。折を見て、また別の静止画を提供したいと思っています。
ウンがついた!
5月20日(金)
 朝、郵便局に用事があったため、いつもの散歩コースをそれて郵便局に向いました。しばらく歩いていると、頭の上にポトンと落ちてくるものがありました。「ゲッ!」やな予感がしました。手で触ってみると、予感が的中しました。鳥の「ウンチ」でした。・・・「クソーー!!」何でこうなるの。鳥にからかわれているようでした。触れた手や頭に菌などが付着していると厄介なので、急いで戻り洗髪しました。午後からサイエンスフロンティア高等学校で授業講座を担当するためです。その間にも、イベント制作会社からの依頼で、秋に予定しているイベントの提案書類のチェックや、問い合わせなどがあり時間がなくなってしまいました。それらを片付け、あわただしく同校に出かけました。
 「ウン」がついていると解釈すべきなのか、あるいはその逆なのか。どちらにしても、最近では、この先何があるかわからないと考えるようになったので、その日その日を慎重に、悔いのないように生活するようにしています。講座が終わって戻ってくると、別のクライアントさんから連絡がありました。「8月に提案していたイベントの件、確定しました。これから実施までの間に詳細を詰めていきたいと思います。」・・・「ウン」がついていたのでしょうか。
カルガモの赤ちゃんデビュー
5月17日(火)
 散歩の途中で、野鳥カメラマンの方たちから、カルガモの赤ちゃんがデビューしたことを聞きました。午後、いつもの散歩コースの小川に沿って歩いていると、親鳥の後ろについて、8匹の赤ちゃんたちが必死で後を追いかけていました。2年ぶりに見ました。かわいいですね。癒されます。
 しかし、赤ちゃんたちの多くが、これから数カ月の間に、蛇などの天敵の餌食となり、ほとんど生き残るのことができません。悲しいことですが、穏やかに見える小川の中でも、食物連鎖の原理が働いているのです。一生懸命生き抜いてもらいたいと思います。愛くるしい姿を見て、少しばかり元気をもらいました。
 野鳥カメラマンの方たちからは「最近、カメラや望遠鏡を持ってこないね」といわれます。「忙しいので…」と答えていますが、本当のところは、撮影する意欲が起きないためです。気持ちに余裕がない証拠ですね。
打ち合わせ(5月16日)
5月16日(月)
 この夏に予定されているイベントのため、会場の下見と、ご挨拶をかねて打ち合わせに行きました。場所は横浜市内です。夏休みの平日に2日続けて行うイベントです。移動式プラネタリウムを設営するための、会場の広さや搬入路、コンセントの場所などを確認したのち、クライアントにご挨拶して会場をあとにしました。
 行きの電車で、偶然にもサラリーマン時代の上司とバッタリ。8年ぶりでした。さらに今度は、駅からの帰り道で、再び別の上司とバッタリ。お二人ともとてもお元気そうでした。自治体組織の中で要職に就かれていた方たちです。その当時のことが、鮮明に蘇ってくると同時に、あの頃も、仕事は大変だったなと思った次第です。
 お昼は横浜中華街で一人ランチ。初めてのお店に入りました。味もボリウムもまあまあでした。良く行くお店のほうが安心ですが、新しいお店も開拓しておいた良いかと思ったからです。それにしても、お店の数が多すぎて迷ってしまいます。中華街も人が戻ってきて、だいぶ賑やかになりました。
ドームマスタフォーマットの動画制作の難しさ
5月14日(土)
 5月6日のところで記述したCG動画のラッシュが完成したため、先日、クライアントに送りました。以前であれば、DVD等にコピーして郵送します。しかし、今ではオンラインストレージなどのサービスが利用できるため、完成品の納品時以外はメールのやり取りで済んでしまうので、助かっています。CG制作だけが仕事であれば、在宅勤務で対応ができるでしょう。私共の場合は、移動式プラネタリウムの出張投影が、事業の柱のひとつであるため、そうはいきません。逆に、出張投影があるおかげで外出する機会も多く、CG制作で壁にぶつかった時などの気分転換にも効果を発揮しています。
 ラッシュを確認していただいた時点で修正部分が出てきました。CG動画の修正で一か所を修正するということは、そのシーンのすべてを修正することを意味します。もちろん、クライアントもそれを承知しています。さらにこれが、プラネタリウムのドームに特化したドームマスターフォーマットとなると、修正は困難を極めます。3DCGソフト上のカメラの視点で表示されるビュー画面では、ほとんどの物体が、そのエリア内に存在しないからです。理由は、ドームスクリーン上で、観客の視点が集中するエリアが、ドームスクリーンの見切り線から20度から50度付近(水平ドームの場合)になりますが、そのエリアに置いた物体は、3DCGソフト上のカメラのビュー画面では、画面の下に外れてしまうからです。
 モニターに表示されないエリアで動く、探査機やその他の物体のディテールを修正することは、本来であれば不可能でしょう。私が使用しているソフトでは、別の方法でこの問題をクリアーしていますが、その方法も経験が必要です。
 来週中にこれらの修正を行い、修正バージョンを再度、クライアントに確認していただいてから、本番用のレンダリング作業に入ります。いまオーダーをかかえているのは、数シーンありますが、すべてのシーンにおいてこれらの作業を繰り返して、数分間のシーンが完成します。
 最近では、リニューアルオープンするプラネタリウム館のほとんどが、ドームマスターフォーマットの動画を投影できる装置を導入しています。従来のスライドを主体とした投影に比べると、立体感があり、さらに映像が動くので表現の自由度が高くなっています。しかし、現場を担当するプラネタリウム解説者のすべてが、これらのCG制作のプロセスを理解しているわけではないでしょう。スライドの時代は、問題のある一部のスライドを修正して差し替えてしまえば、それでよかったのですが、CG動画の1か所を修正するということは、編集やその後に控えているスライス(海外ではデステッチという単語で表現されるようです。その逆はステッチ)と呼ばれる作業も含めて、全てをやり直すことにつながります。それらをふまえたうえで、確認用動画の重要性を認識していただけると、クリエイターも作業がしやすくなるのではないでしょうか。
 ちなみに、いま制作に関してやり取りをしているクライアントのスタッフは、これらを十分に認識しているベテランであり、逆にこちらが、ああそうだったのかと納得させられることも多く、レベルアップにもなっています。
 夜間は修正作業を行ないません。その間に、制作途中のスペースシャトルのいつくかのシーンのドームマスターフォーマット(4000×4000ピクセル)のネットワークレンダリングを行っています。5台のコンピューターからの発熱は、これまでは暖房代わりになっていましたが、これからは窓を開けなくてはいけません。
サイエンスリテラシーU(5月11日)
5月11日(水)
 朝から雨が降りしきる中、この講座を担当するために横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校に行きました。生徒たちが前回観測した太陽黒点のスケッチを整理し、そのスケッチから太陽黒点の経緯度を測定するまでの、一連の手順を指導します。太陽黒点観測者が日常的に行っている作業です。慣れてしまえば難しいものではありませんが、高校生にとっては少しハードルが高いようにも感じられます。
 私共は20代の頃、プラネタリウムに付属していた天文台の20センチ屈折望遠鏡を使用して6年間ほど、晴れていれば毎日、太陽黒点とプロミネンスを観測していたので、このテーマに関しては、その時のことを思い出しながら生徒の指導をしています。観測期間が限られているため、そこから得られるものは、すでに知られていることばかりでしょう。しかし、観測や実験というものを実際に体験することの大切さや、それらのデーターを活用して自分なりの結論を導き出すプロセスを学びとってもらえればと考えています。
 夕方から雨が強くなり、横浜では大雨警報が発令されました。震災以降、警報と聞くと敏感になってしまいます。
デモ投影(東京都渋谷区)
5月10日(火)
 今日は、東京都渋谷区恵比寿のスタジオに移動式プラネタリウムのシステムを持ち込み、ある企業に対してデモ投影を行いました。夏に予定している、その企業のイベントに利用したいとのことでした。クライアントに対して事前にデモ投影を行うことは稀ですが、今回は状況が特殊であるため、デモを行ったほうが良いだろうという判断で実施したものです。
 いつもの投影スタイルでデモ投影を行いましたが、企業からのリクエストにより、その一部をアレンジして、いくつかのパターンでのデモ投影を行いました。投影スタイルは方向性が出ましたが、イベントの実施にこぎつけるまでには、いくつかクリアーしなくてはいけないハードルがあります。それについては、企業との間に入っていただいているコーディネーターに調整をお任せしました。通常行っている投影とはスタイルがやや異なりますが、その企業のイメージに沿った、このような投影スタイルがご満足いただけるのかと、とても参考になりました。イベントの実施が実現すれば、このページでレポートができると思います。
 企業PRの一環としてプラネタリウムを使用したいという問い合わせは、最近増えてきています。このようなリクエストは事業の立ち上げ当初は想定していませんでした。公的機関のプラネタリウムでは、さまざまな制約があり対応が難しい分野です。移動式プラネタリウムのメリットが発揮できるのではないかと考えています。
 前線が通過した影響で、南から湿った空気が流れ込み、東京は気温が高くなりました。スタジオへの機材の搬入には久しぶりに汗をかきました。前線が通過するときには、気圧が下がるせいか、体が少し疲れたような感じになることがあります。暦の上では5月2日が八十八夜、5月6日が立夏です。季節は春から初夏へと移り変わろうとしています。
アルファーチャンネル
5月6日(木)
 オーダーをかかえているCGの確認用動画を来週早々までに仕上げなくてはなりません。クライアントにお見せするためです。打ち合わせ時点では、お互いにイメージをある程度共有しているものの、実際の動画ができると、イメージがより具体的になるため、逆にギャップがでてきます。それを修正したのち本番用のCGを仕上げます。
 オブジェクト(例えば、人間とか惑星とかのCG上の物体を言います)には、高解像度のテクスチャーを何枚か重ねます。それをアルファーチャンネルなどのマップで抜いて、必要な部分のみ、見えるようにします。3DCGソフト上のライトをあてると、アルファーチャンネルのエッジの部分で、画像の明度が変化しているのが認められました。さまざまなパラメーターをいろいろいじってみましたが、解決がつきませんでした。納期の関係もあり、そのまま作業を継続しました。朝夕の散歩のときにも、どのような解決方法があるかを考えながら散歩をすることになります。やっと今日になって、アイディアがひらめき、トライしてみたら問題なくクリアーできました。こんな方法があったのかと思った次第です。
 いろいろ考えをめぐらすことで、脳の活性化の役に立っているかも知れません。ひところは、テレビで芸能人の顔を見ていても、名前が浮かんでこない場面が多かったのですが、最近では、そのような場面も少なくなりつつあります。3DCGに取り組むことは、老化防止の役に立つのではないかと思っています。
 移動式プラネタリウムは、体力を要求されるので、ある年齢に達すると引退しなくてはいけませんが、CG制作のほうは、もっと先まで続けられるのではないかと思っています。もっとも、移動式プラネタリウムのほうも、その頃になったら力仕事は若いスタッフに任せて、解説だけ行うという方法もありますね。でも、おじいちゃん解説者では、観客の皆さまからの受けが良くないかも知れません。
 今日は、夏休みに向けての問い合わせがとても多い日でした。散歩に出ている時間もありますので、その時は携帯電話のほうにお願いします。散歩は、体力を維持するために欠かせません。つまり、長い目で見れば、これも仕事の一環です・・・??。
打ち合わせ(5月4日)
5月4日(水)
 ゴールデンウィークの最中ですが、急遽打ち合わせを行うことになり、大船に出かけました。徒歩で1時間ほど歩くと大船駅に出ます。駅ビルのカフェに入り、夏のイベントなどに関して打ち合わせを行いました。企画のアウトラインはすでに決まっており、問題がないかどうかを確認しました。同時に、そのクライアントさんと、今後お互いにどのような事業展開ができるかを話し合いました。
 大船駅前の商店街は、最近メディアでも紹介される機会が増えて、今日は大変な人出でした。商店街のラーメン屋さんでお昼を食べて、再び1時間ほど歩いて戻りました。近くの小川には、こいのぼりが気持ちよさそうに泳いでおり、ゴールデンウィークらしい一日でした。オーダーをかかえているCGは夜に少し作業をして、テスト用のレンダリングを仕掛けて、今日の作業を終わりにしました。
 5月2日のところで紹介した、海辺の施設でのプログラムは、いくつかの課題があるものの8月に実施することになりました。先方もいろいろと動いており、魅力的なイベントになるように協力したいと思っています。時期がきましたら紹介する予定です。

  過去のプラネタリウム雑記
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