2009年1月26日(月)にインド洋やインドネシア西部で金環日食が見られました。この日食帯の大部分は洋上でしたが、その最後の部分でココス島、ジャワ島、スマトラ島などを通り、ボルネオ島、セレベス島の北端などで金環日食となりました。私たちは金環日食の当日は、スマトラ島の南端に位置するバンダルランプンの海岸でこの日食を観測しましたので、その結果をレポートします。 なお、現地までの飛行機には私達のほか、日本からのツアーがあと1グループと個人旅行で参加された方などがいました。日本からの観測者は30名程度と見られます。 |
|||
観測地として選定した海岸のパノラマです。画面の右側の遠くに山並みが見える方が西の方角になります。金環日食を観測する場所としてはとても風景のすばらしいところでした。また、木陰もあり、暑くまぶしい太陽の光をさえぎるのにも役立ちました。正面の干潟はこの写真の撮影時は干潮でしたが、日食が終わる頃には満潮になっていました。 観測地は、左の図のとおり金環日食帯の中心線から南に少しシフトしています。 (図ではみにくいかもしれませんが、楕円形の中にある×印が観測地です。) 観測地のデーター:東経 105度21分21秒 南緯 5度31分46秒 海抜 2メートル |
基本データー | 現地時刻 | 食分 | 継続時間 | 高度 | 方位角 | ||||
第1接触(部分食のはじめ) | 15時19分32秒 | 0.000 | 42.3 | 249.8 | |||||
第2接触(金環食のはじめ) | 16時38分11秒 | 0.921 | 23.8 | 252.1 | |||||
食の最大 | 16時41分08秒 | 0.947 | 5分54秒 | 23.1 | 252.1 | ||||
第3接触(金環食の終わり) | 16時44分05秒 | 0.920 | 22.4 | 252.1 | |||||
第4接触(部分食の終わり) | 17時51分11秒 | 0.000 | 6.5 | 251.8 |
16時39分19秒(食分0.92 第2接触付近) ※計算結果と写真から判断する接触時刻に数秒のずれがあります。GPS、ベッセル要素、採用したデルタTの値が原因として考えられます。 |
|||
15時10分00秒(食分0.00) | 空の状況(15時14分) | ||
15時30分17秒(食分0.11) | 空の状況(15時30分) | ||
16時41分17秒(食の最大付近) |
|||
15時49分51秒(食分0.34) | 空の状況(15時50分) | ||
16時09分35秒(食分0.57) | 空の状況(16時11分) | ||
16時44分09秒(食分0.92 第3接触付近) 写真は、すべて地平線を下にしています。 |
|||
16時29分38秒(食分0.82) | 空の状況(16時30分) | ||
16時45分46秒(食分0.91) | 空の状況(16時40分 金環食) | ||
※空の状況はコンパクトデジタルカメラにより自動露出で撮影しています。空の暗さの変化を忠実に再現するものではなく、雲の状況をレポートするものです。 ※金環日食の撮影に使用した機材 FC50(タカハシ)+1.4倍テレコン(ボーグ)+EOS40D+ND400 ※当日は、第1接触近くで雲が多く、金環食になるにつれて雲が薄くなりました。太陽のリングは肉眼ではまぶしいほどでした。 ※16時56分以降は太陽は厚い雲の中に入り、それ以降姿を現しませんでした。 |
|||
16時49分35秒(食分0.85) | 空の状況(16時56分) |
ツアー中のスナップ(被写体になっていただいた方々の許可を得て掲載しています。) | |||
ツアーに参加した方々の機材の一部 | 海岸に並べられた機材 | ||
海岸への道路の渋滞 | 地元の子ども達がとったヤドカリ | いつの間にか取材陣が | 海岸に並べられた機材 |
ジャカルタのホテルより | 国立博物館 | 独立記念塔 | ゾウさんの背中に乗りました |